ソードアート・オンライン After Story 〜100層到達を目指して〜 第3話
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 「キ――君!!キリ――君!!目を――けて!!――ト君!!」

 

 俺の名を必死に叫ぶ人がいる。ゆっくりと目を開けると、そこは七十五層のボス部屋だ

 

った。そして、俺の肩を揺さぶり必死に名前を呼ぶアスナの姿があった。

 

 「んんっ・・・。ア・・・スナ・・・。」

 

 俺が確認するように名を呼ぶと、アスナは途端に大粒の涙を流し始める。

 

 「キリト君・・・!よかった・・・・。よかったよぉ・・・・・。」

 

 そう言って、俺の体を抱きしめた。彼女の温もりがしっかりと伝わって来る。俺は、そ

 

の華奢な体躯をやさしく抱きしめると、彼女の耳元で囁く。

 

 「大丈夫だよ、アスナ。俺は、君を現実の世界に帰してみせると、守ってみせると約束

 

したんだ。だから俺はそれを果たすまで、絶対に死なない。」

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すると、アスナは俺に優しく微笑む。

 

 「・・・・・うん。私も、キリト君を守ってみせるよ・・・。」

 

 そう言って彼女は、俺の頬に触れ顔を近づけていく。俺も、ゆっくりと顔を近づけてい

 

った。そして、お互いの距離が徐々に縮まって――

 

 「えーと・・・。お取り込み中大変申し訳無いんだが・・・・・・・。」

 

 「「ハッ!!」」

 

 その言葉で状況を悟った俺たちは、辺りを見回す。すると、周りには様々な反応が見ら

 

れた。視線を逸らす者、苦笑する者、そして射殺すような視線を俺にぶつけてくる一名の

 

武士――明らかにクラインであった。このままだと本気で斬りかかってきそうなので、こ

 

こは話を進めることにした。

 

 「ああ、悪いなエギル。それじゃ、何が起こったか説明するよ。」

 

 俺は、話しかけてきた巨漢の男――エギルにそう言うと、俺の身に起こった出来事を話

 

し始める。

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 「まず、ここにいる皆に約束して欲しいことがある。俺が今から話すことを、誰にも口

 

外しないで欲しいんだ。この話がプレイヤーに知れ渡れば、かなりの混乱を招くことにな

 

る。だから、誰にも言わないでくれ。頼む。」

 

 そう言って、俺はこの場にいる全てのプレイヤーに頭を下げる。すると、皆は「分かっ

 

た。」と言って承諾してくれた。とりあえずこれで一安心だな。

 

 「おいキリト。おめぇ一体何があったんだ?」

 

 レア武器である『日本刀』を装備し、趣味の悪いバンダナを巻いたクラインは皆が一番

 

疑問に思っていることを代弁してそう聞いてくる。俺は、鮮明に残っている記憶を辿りな

 

がら話を始める。

 

 「とりあえず、俺が茅場――ヒースクリフと相討ちになった後からだな。あの後、俺の

 

意識は謎の白い空間に飛ばされたんだ。そして、俺はそこでヒースクリフと話をしてきた

 

んだ。」

 

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 「その話っていうのは、一体何なんだ?」

 

 エギルが間髪入れずに聞いてくる。しかし、俺はその質問に答えようとはしなかった。

 

 「そのことなんだけど、話は明日でもいいかな?皆、ボス攻略で疲れてるだろうし・・・。

 

だから、明日にしっかりと話をしたいんだ。」

 

 代わりに、皆に話は明日にするという提案を持ちかける。すると、アスナが俺の意見を

 

後押しするように言葉を続ける。

 

 「私もその方がいいと思うわ。ここで話をするよりも、まずは攻略の疲れを癒して、そ

 

れから後日話をした方が、よりしっかりとした話合いが出来ると思うわよ。」

 

 「確かに。」「その方が良いな。」と皆が口々に呟く。さすがは『血盟騎士団』の副団長。

 

ソロの俺に比べて説得力が段違いだな・・・。

 

 そんなことを思っていと、一人のプレイヤーが質問をしてきた。

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 「あの〜・・・。ログアウトの話は、一体どうなったの?」

 

 俺はその質問に、忘れていたある『重大』なことを思い出し、皆に聞こえるように、な

 

おかつ混乱させないようにはっきりと言う。

 

 「皆、今から聞いてほしいことがある。だが、落ち着いて聞いてくれ。」

 

 先ほどまで皆気を抜いていたが、俺の真剣な雰囲気を感じ取ったのか、再びこの場に緊

 

張が流れる。そして、俺はそのままの声音で話始めた。

 

 「詳しいことは後ほど話すけど、これだけは頭に入れておいて欲しい。俺たちプレイヤ

 

ーは、100層に到達する以外に、ログアウトの方法は無くなった。」

 

 俺の放った言葉に、この場にいる皆に激しく動揺が走る。すると、クラインが叫ぶよう

 

に俺に問い詰める。

 

 「おいキリト!!そりゃあ一体どういうことだよ!?」

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 俺は、奴に落ち着くよう促す。

 

 「クライン、落ち着け。詳しいことは明日まとめて話す。」

 

 「これが落ち着いてられっかよ!!」

 

 「落ち着けクライン!!今騒いだってどうこうなることじゃ無いだろ!!」

 

 俺が語気を強めてそう言うと、クラインは舌打ちをしながらも「わぁったよ。」と言って

 

一歩身を引いた。すると、動揺していた場も少しずつ静かになった。そして、空気が鎮ま

 

ったのを確認したアスナが、これからの予定を聞いてくる。

 

 「それで、キリト君。この後どうするの?」

 

 俺は、今後の予定を話し始める。

 

 「う〜ん・・・・・。とりあえず俺の案としては、七十六層の転移門をアクティベート

 

したいんだけど・・・・。皆はどう思う?」

 

 俺の提案に、クラインとエギルが真っ先に答える。

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 「俺は、別にそれでも構わねーぜ。」

 

 「俺もだ。」

 

 アスナもそれに続く。

 

 「私もそれでいいわ。皆はどう?」

 

 アスナがそう問うと、皆も同じような反応を見せた。それを見た俺は、最後の確認を

 

する。

 

 「最後に確認するけど・・・。皆回復は済ませた?」

 

 その質問に、エギルが答える。

 

 「ああ、問題無い。全員回復は済ませてある。」

 

 その返答に、俺は僅かに頷き、そして皆に言う。

 

 「よし・・・。それじゃあ、行こう!!」

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 俺は皆にそう言うと、転移門の前に歩を進める。ボス攻略に参加したプレイヤー達が後

 

に続く。そして、転移門をアクティベートした。すると、そこに見慣れた転移ゲートが姿

 

を表す。そして、俺たちは転移ゲートへと足を踏み入れる。すると、先ほどまでいた七十

 

五層のボス部屋がゆっくりと歪んでいく。転移が始まった証拠だ。視界が徐々に青い光で

 

埋め尽くされていく。そして、とうとう俺たちの視界が全て青一色に染まった。しかし、

 

それもほんの数秒のことで、すぐに青一色だった視界が変わり始める。視界に形成される

 

それは、明らかに街のグラフィックだ。そしてその直後、俺たちの視界を、七十六層の主

 

街区である≪シグナード≫が包み込んでいた。

 

説明
2次関数が全く出来ない!!
それはつまり、勉強しなければならない!!
しっかりとやらなければ!!
と、頭では分かっていても、気がつくとPCの電源の入れている私がいますww
でも、マジで勉強しないとヤバイ・・・・・。
と、そんなことはさておき、3話目の投稿です。
今回は、話を終えたキリトがこれからの予定(予定と呼べるかは不明)を決めて、それを
実行します。それでは、どうぞ!!
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コメント
魅沙祈さん、了解しました!! これからは、アスナとキリトのラブラブシーンを増やしていきます!(suika)
二次関数は難しい!!私も高1だけど…意味不明(´Д`) アスナとキリトをもっとラブラブさせてくださーい♪(魅沙祈)
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SAO ソードアート・オンライン キリト 75層以降 

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