神次元の外れ者(9)
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「それぞれの難関」

プラネテューヌ付近・森林

プルルート

「すぅ・・・・・すぅ・・・・・・」

モンスターのいるこの森の木の下で、のほほんと昼寝をしているのは、プラネテューヌの女神、プルルートその人である。

イストワールに昼寝を1週間禁止され、なお且つ真面目に仕事をするように言われて約二日、ついに教会を飛び出した。

そして急に走った為に疲れ、近くの森で寝る事に決めて今に至る。

プルルート

「う〜ん変身したねぷちゃんの背中って、やっぱり大きい〜むにゃむにゃ・・・・・」

どうやら夢の中でも眠っているらしい。筋金入りである。

周りには、危険種のモンスターが複数いる事も、気付いてないようだ。

 

ドゴォォンッ!

 

周りにいたモンスタ−の内の一体が、容赦ない一撃でプルルートをふっ飛ばし、近くの木に激突させた。

砂煙が立ちこむ中、人影を視認した一体のモンスターは、そのまま追い打ちをかける為に突っ込んだが・・・・・

 

ゴロゴロゴロゴロ・・・・・・ドォォーーーン・・・・

 

その時、上から突如落雷が落ちてきた。いつの間にか、森の上を暗雲が立ち込めていたようだった。

他のモンスターは、たった今、それに気づいた。

砂煙の中にある人影の周りには、電流が流れていた。

???????

「まったく、いけない子ねぇ・・・・・人がのんびり寝ている時に・・・・・」

その声は、他のモンスター達を硬直させた。そして、その声の主はこう言った・・・・

???????

「おしおきね。二度とこんな真似が出来ないように、躾けてアゲル。」

その後に起きたのは戦闘ではなかった。ただのなぶり殺しだった・・・・

 

プラネテューヌ付近・森林への道

チータ

「ったくあの寝ぼけ姫、こんな日に限って!」

彼が全力疾走しているのにはわけがある。

プルルートらしき人物が、森の方へとふらふらとねむたそうに歩いている姿を見たと言う事を聞いたからだ。

そして、今日、その森では危険種が大量発生すると言う情報を聞いていたので、大慌てで森に向かったのである。

チータ

「いざという時は、これを使うかもな・・・・」

彼は、街を出る前に買った大剣を握っていた・・・・

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ラステイション付近・洞窟

過去の記憶をたどっていたデバッカは、ノワールのクエストを手伝う事になっていた。

彼は、これも思い出すきっかけになるのではないかと思った。

ノワール

「はい、これ。」

そう言って渡されたのは、大きいライフル銃だった。

デバッカ

(そういえばこれ、「これでダメージは結構くらうと思うから、貸してあげる」とか言われてクエスト中にいつも貸して貰ってるものだっけ)

そう思い出しながら、ライフルを背負った。

基本、腰にかけてた二刀流を使うが、持ってて損はないだろうと思ったからだ。

今回のクエストは、ノワールの国であるラステイションに関わるものらしい。

そんなクエストなら、友達と行った方が連携がとれるのではないのかと聞いたら、

ノワール

「勿論誘おうとしたけど、珍しく真面目に仕事してるらしくて、邪魔したくなかったのよ。」

・・・・とのことらしい。「友達思いなんだな」と彼はそう思った。

そして、だんだんと奥へと進み、目的の場所に着いた。

ノワール

「情報によると、このあたりで出るらしいわね。」

その情報とは、「今まで見かけなかった超凶暴なモンスターがいる」というものだった。

デバッカは嫌な予感がした。その予感が当たらない事を祈っていた。

デバッカ

「・・・・・・!ノワール!あれ!」

ノワール

「え?」

そこで見たのは、彼の予感そのものだった。

デバッカ

「神獣・・・・!」

目の前にいる巨大な竜を、彼はそう呼んだ

神獣とは、簡単に言えば偽神の成れの果てである。

偽神は、心に潜むモンスターの部分が完全に浸食しきった時、完全なモンスターとなる。

しかも厄介な事に、そのモンスターは神の力を宿しているのだ。

それを討伐した事があるデバッカは、その強大な力を知っている。

一人では討伐不可能な位にあるという事を。

神獣(竜)

「グゥゥゥゥゥウォォォォォォォォォォォォォォ!!!」

神獣は、二人を敵とみなし、雄たけびを上げた

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プラネテューヌ付近・森林

チータが付いた時には、森林は、森林と呼べなかった。

殆ど更地だった。モンスターは、その欠片すらなく、木々も無かった。

その中心で、全身に稲妻を帯びた大人びた女性の後ろ姿が見えた。

そして、チータに気づいた様子で振り向き、新しいおもちゃを見つけた子供のような笑みを浮かべた。

それは、本当に女神と呼んで良いのだろうか迷うほどに、妖艶で、猟奇的で、凶悪で、怪奇的で、不気味だった。

仲間の人神の写真で見た事がある。あれがプルルートの女神化した姿、アイリスハートだ。

写真を見た時は、「いいねぇ」位にしか思わなかった彼だが、実物を見て思った。「危険だ」と。

アイリスハート

「あら?あなた、あたしとすれ違った・・・・」

どうやら電気信号が活性化して、脳の機能がかなり向上しているようだった。

アイリスハート

「ふーん・・・・いーすんに言われて、あたしを連れ戻しに来たのかなぁ?」

チータ

「ああ・・・・・」

気押されていたが、何とか答えた。

背負っていた大剣を抜いて構えたチータは、「大剣、持ってて良かった」と思った。

正直、双銃だけでは決定打に欠けるからだ。いつまでも通用するとは思えないと思ったわけだ。

まさか、女神と闘う事になるとは思いもよらなかった。と本人も思った。

チータ

「行くぜ、性悪女王様!」

アイリスハート

「分かってないわねぇ・・・・あたしの事は、女神様とお呼び!」

チータVSアイリスハート(((絶超高電圧状態|エクスタシー・ハイボルテージ)))

 

ラステイション付近・洞窟

デバッカは、腰にかけてあった剣を抜き、ノワールに話しかけた。

デバッカ

「ノワール、君が強い事は分かってるが、女神化してくれないか?こいつはそれだけ強敵だ。」

ノワール

「はぁ?あんなの、いつも狩ってるモンスターとおな・・・」

デバッカ

「俺はこういう奴を狩った事がある。全力出さなきゃ勝てない。だから頼む・・・!」

真剣な眼差しで、ノワールに頼んだ。彼に見つめられた彼女は・・・・・

ノワール

「し・・・仕方ないわねっ。そこまで言うんならしてあげるわよ。」

 

キュィィィィン・・・・ドォンッッ!

 

女神・ブラックハートに変身した。

ブラックハート

「ただし、ちゃんと私についていく事!足を引っ張らないでよね。」

デバッカ

「分かっている・・・・・行くぞ!」

デバッカ+ブラックハートVS神獣(竜)

説明
果たして、こんな事して大丈夫なのだろうか・・・・・
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コメント
コメント、ありがとうございます。チータ「ありがとう・・・・頑張るぜっ・・・!」デバッカ「うーんどうだろう・・・・・あれって単純な力比べならぶっちゃけ女神より強いかもしれないからなー・・・・」(ヒノ)
byZ うお〜ダブルバトルですか!!デバッカくんの方は心配ないけど・・・チータくん気をつけて・・・。君の無事を天に向かってお祈りするよ、後彼女もできることも・・・。( Z ハデス)
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