神次元の外れ者(10) |
「武の神獣」(デバッカ視点)
ラステイション付近・洞窟
ブラックハートことノワールに全力でやるように頼んだのだが・・・・
何でも、変身するとハメを外してしまうらしく、こちらからも分かる位に調子に乗ってるのが分かる。
神獣(竜)
「ギャォォォォォォォォォォォッ!!!」
ブラックハート
「アッハハハハハハ!!なーんだ!!全然大したことないじゃない!!」
優々と飛び回り、神獣の攻撃をかわしながら切り裂いている。
俺自身も調子がくるっていた。以前の神獣討伐には、俺やチータ等の五人でやったが、全員ボロボロでの辛勝だった。
こんなに簡単ではない。だからこそ、この状況に違和感を持っていた。
ブラックハート
「あーあ、つまんなーい。もうキメにかかろっかなー」
ブラックハートが力を溜め、飛び上がった。
「真っ黒焦げになりなさい、ボルケーノダイブッ!!」
炎の急降下でトドメをさ・・・・・・・
ガッッ・・・・・
ブラックハート
「え・・・・・・?」
いままでやられっぱなしだった神獣が、まるで遊びに付き合う事に飽きたようにブラックハートの大剣を軽々と掴んだ。
ブラックハートは大剣を引きぬこうとしていたが、抜ける気配が無い。
そして・・・・
ブンッッ・・・・・「え・・・・」
ドゴォォォンッ!!
大剣ごと、黒き女神は投げられ、壁に激突した。
ノワール・戦闘不能
これで違和感の正体がはっきりした。この神獣は、今まで余裕を見せていたのだ。
コイツは知性を身につけている。でなきゃただ暴れるだけだ。
デバッカ
「ノワール!!・・・・ちっ・・・・・」
俺は剣を構え、とにかく注意をそらそうとしたが・・・・・
神獣(竜)
「まったく、しつこい蚊だった・・・・かまれた所がまだ痒い・・・・」
なんと、神獣がノワールが攻撃していた箇所をかきながら喋った。
デバッカ
「喋った・・・!?」
神獣(竜)
「驚いたか?我が同胞を討ったようだが、あれと一緒にしないでもらいたい。」
デバッカ
「お前は・・・・一体・・・・・」
神獣はうっかりしていたというような顔をして自己紹介をした。
神獣(竜)
「申しおくれた。我が名は・・・・そうだな・・・・・クラトスとでも呼んでくれ。」
話によると、神獣・クラトスは強い戦士との決闘を求めているらしく、俺に目を付けたようだ。
女神であるノワールには興味が一切ないらしく、とりあえずモンスターのフリをすれば強い奴と出くわせると考えてやったようだ。
デバッカ
「って事は、狙いは俺って事か。」
クラトス
「そうだ。あそこでのびてる蚊は見逃そう。我は強い戦士との戦いを欲している。」
どうやらノワールは見逃すようだ。これで思い切り戦える。
しかし、俺はこう思った。
「果たして、女神を蚊だと吐き捨てる事の出来るこの強敵に勝てるのだろうか」・・・と
迷っている暇はない。相手も全力で来るだろう。ならばこちらも全力をもって応じるだけだ。
両手の剣を構え、竜の武神の前に立った。
クラトス
「来るがよい、忘却を抱きし小さき戦士よ。その力、その技、その知恵をもって、我を見事打ち倒してみよ。」
この戦いに逃走はない。あるのは勝敗と生死だけだ。
デバッカVSクラトス
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それぞれの視点は、別々に分けたり分けなかったりします。 | ||
総閲覧数 | 閲覧ユーザー | 支援 |
266 | 262 | 0 |
コメント | ||
コメントありがとうございます。デバッカ(ビフォー)「前にやった時には五人がかりでやっとだったから・・・・正直キツイ。」(ヒノ) byZ ノワールがあっさりとやられたー!!しかもしゃべるし掻いてるし!!頑張れデバッカくん、ノワールを蚊扱いした仇をとってくれー!!( Z ハデス) |
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