IS?インフィニット・ストラトス?黒獅子と駆ける者? |
episode94 本当の意図
そうしてトーナメントのチーム分けが終わって月曜日になり、結果が発表された。
隼人は二年の黛薫子と三年の布仏虚とのチームとなった。
それ以外も中々凄い組み合わせでもあった。
(何とも言えない組み合わせだよな・・・)
隼人は生徒全員のチーム分けを見ながら書類をまとめていた。ちなみに大半が他の国や企業、生徒の両親からのクレームである。
(少なくとも黛先輩と虚さんならある程度はいいかもしれんが、二人は整備がほとんどだから戦闘に期待するわけにはいかんな)
そうしてモニターを消して一つの書類を取る。
(まぁでも、一年の誰かと組まれるよりかはいいな。少なくとも経験はあるから問題は無いはず)
そう考えながら書類をまとめてまとめてある書類の山に置く。
「それにしても相変わらずまとめるのがうまいですね」
と、近くに座っていた虚が見る。
「慣れみたいなものですね」
「そうですか。確かにこれだけの書類整理を毎日すれば嫌でも慣れますね」
「えぇ」
「それにただまとめているだけじゃなくて、正確に分かりやすくまとめているのがさすがと言った所です」
「そうですか」
「これならお嬢様が認めるほどはありますね」
「・・・・」
「隼人君はご存知でしょうか」
「何をですか?」
「お嬢様があなたを生徒会長代理に任命した理由・・・」
「・・・・」
「まぁ、ある程度察しはつきますね」
「・・・・」
「・・・生徒会長の後任・・・ですよね」
「その通り。それはお嬢様がそれほどあなたを信頼しているからよ」
「信頼・・・ですか」
「それにしても、本当にお嬢様がここまで信頼すると言うのは、久しぶりですね」
「そうなんですか」
「えぇ。色々とあったものですから」
「色々とですか・・・」
「でも、お話しはできませんね。お嬢様から固く言われていますから」
「そうですか。まぁ、あまり知りたいとは思いませんけど」
「お嬢様もそれを望んでいると思いますね」
「・・・・」
『なるほど、生徒会長の後任として、ですか』
「あぁ」
その夜隼人は自室にてリインフォースと話していた。颯は自分で髪を梳いていた。
「どうも実感が無いんだよな。代理としてならともかく、後任と言うのはな」
『最初のうちはそう思うのでしょうね』
「・・・・」
『でも、それほど隼人を信頼しているからこそ後任として選んでいるのでは』
「信頼、か」
『満更でもないんですね』
「まぁな。本当なら面倒なことは避けたいんだが、楯無さんが選んだんならそれに全うする。それだけだ」
『そうですか』
『そういえば、最近ではゴールドフレーム天の他にシャルロットのリヴァイブに改良を加えているとか』
「あぁ。数日前からシャルの要望でフランス側から送られたパーツを元に少し改造を施して改良している」
『しかし、勝手に改造してよろしいのですか?』
「構わないだろう。それに性能がいいまま帰っていくのなら向こうも得するってもんだ」
『そういうものでしょうか』
「そういうもんだ」
『・・・・』
「とはいえ、今のリヴァイブは昔よりも格段に性能が上がっている。中期以降の第三世代のISに匹敵する性能を得ている。技量次第じゃ第四世代のISに匹敵するだろうな」
『相変わらず凄いですね』
「まぁな」
「なぁリイン」
『なんでしょうか?』
「・・・お前はどのくらい知っているんだ」
『何を・・・ですか?』
「・・・いや、知っている限りでいい。何か最近思い出したことは無いか?」
『・・・いいえ。特に何も』
「そうか。ならいいんだ」
『どうかされたのですか?』
「ちょっとな。バンシィ以外で何かお前が知っている事って無いかなって」
『バンシィ以外で・・・ですか』
「・・・・」
『申し訳ございません。特にこれと言ったものは』
「そうか。分かった」
『・・・しかし、なぜそれを?』
「・・・俺って・・・何か足りない物ってあるのかなって」
『足りない物?』
「あぁ」
『・・・・』
「別に気にしなくていいんだ。個人的な疑問ってやつだ」
『そうですか』
『・・・・』
それから少しして隼人はシャワーを浴びにシャワールームに入って、リインフォースは少し考えていた。
(バンシィ以外で知っていること・・・)
リインフォースは必死に考えるが――――
(思い出せない・・・)
そしてため息を付く。
(こういう時に役に立てることは無いのか)
リインフォースは俯き深く考える。
説明 | ||
トラックに轢かれそうになった女の子を助けて俺はお陀仏になった・・・。・・・って!それが本来の死じゃなくて、神様のミスで!?呆れている俺に、その神様がお詫びとして他の世界に転生させてくれると言うことらしい・・・。そして俺は『インフィニットストラトス』の世界に転生し、黒獅子と呼ばれるISと共にその世界で戦うぜ! |
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