神次元の外れ者(13)
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「疾走する((紅|アカ))」(デバッカ視点)

ラステイション付近・洞窟

構えた剣の刃は紅く染まる・・・・全身にも、紅い闘気を纏う・・・・

その紅は己の血の色、纏いし力は、己の血そのもの・・・・この技は捨て身の秘技、人は極められぬ技・・・

デバッカ

「((血紅装|けっこうそう))・・・・・」

クラトス

「ホウ・・・・己が命を削る技か・・・・」

そう、これは俺自身の命(いわゆるHP)を削って、能力を底上げする技である。(ゲームでいう、暗黒剣のようなもの)

その力はすさまじいものだが、人間がそれを使うと必ず死ぬ。故にその極意も、極みも、到達した人間はいない。

だが俺は人神だ。人間ではない。女神や偽神、そしてあの神獣と同じ所にいるのだ。

デバッカ

「行くぞ・・・・武神ッッ!!!」

 

ドッッ!ザシュッッ!!

 

目にもとまらぬスピードでクラトスの足を斬って走り抜けた。

ダメージは全くないのだろう。だが・・・・

 

チュン!キィン!ガッ!ジャンッ!キィン!ゴッ!

 

それでも、走りながら斬りまくった。

壁を、天井を、地面を、足場として踏みしめ、蹴りあげ、駆けるッ!

ただ速く、更に速く、限界を超えて斬りまくるッ!!

クラトス

「命を賭しても、あの蚊程度の・・・ッッ!?」

突然、クラトスは言葉を止めた。ダメージが来たのだ。

クラトス

(気のせいかッ・・・・・だんだんと速く、鋭くなってゆく・・・・これは一体・・・・)

攻撃が通じてきた。縦横無尽に駆け抜け、その勢いを乗せて切り裂いていたが、これは有効のようだ!

勢いは力となる・・・・そして俺のスピードはまだ上がるッ!!

 

ザシュ!ズバ!ズバ!ズバ!ザシュ!ザシュ!

 

俺はさらに速め、更に切り裂いた。

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クラトス

「グウゥッ!!そうか・・・その速さが・・・・・それが貴様の業か・・・!」

ああそうさ・・・・・お前は正々堂々を望んでいたのだろうが、そいつは無理な相談だ!

クラトスが俺の軌道を見切って腕をブン回す。それを俺は・・・・

 

ズシュッ!タンッ!!

 

突き刺して方向転換する!そして攻撃に移す!

 

ザッ!ザッ!ザッ!ザッ!ザッ!ザッ!ザッ!ザッ!ザッ!

 

更に速く、更に鋭く、縦横無尽に駆け抜け切り裂く!!

正直洞窟でよかった。これなら勝てるッ!!そう思った時・・・・

デバッカ

「グッッ!!ハア・・・ハア・・・ハア・・・・」

ヤバイ・・・・反動がキツイ・・・・・しまった!!相手の真正面でッ・・・・!!

クラトス

「フッ・・・・・ムンッ!!」

 

ゴッ!!・・・・ドォウンッッ!・・・・

 

デバッカ

「ゴフッ・・・・!」

反動で動きが鈍くなった隙を突かれ、敵の攻撃をモロに喰らい、壁に激突した。

デバッカ

「ウ・・・グッ・・・・・」

どうやらまだ動けるようだ。ぎこちないが・・・・・

クラトス

「ほぉ、その技は硬くもなるのか・・・・・いや、あの時には既に解けていたようだから、貴様自身の硬さのようだな・・・」

デバッカ

「硬・・・・さ・・・?」

どういうことだ?俺は変身もしてないんだぞ。女神化したノワールよりも硬いはずが・・・・

クラトス

「否・・・・断じて否・・・・それは貴様自身の硬さ・・・・・あの突きは、本気だったぞ。」

心を読まれた!?それに今までの口ぶりからして・・・・人間の時は武人だったのか?

クラトス

「どうやら、久々に良い戦士とめぐり合えたようだな。では、人でありし頃に編み出した闘技で、貴様に応じよう。」

クラトスは、その巨体ではありえないほどに、静かに構えた。

血紅装は使えないが・・・・やるしかない。俺は剣を構え、敵に向かって走った。

説明
おかしい所がありそうな気がする・・・・・
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コメント
コメント、感謝!ちなみに、HPは現在3割9分となっております。(ヒノ)
byZ ピンチだよぉ!?デバッカくんならあっさり勝てると思ってたけど、クラトスっていうのすごい舐めてた・・・。思いっきり強いじゃん・・・。( Z ハデス)
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