魔法少女リリカルなのはA's ダメ人間の覚悟
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シグナム Side

 

透があの愚か者共の相手をすると言い、私とフェイト・テスタロッサは皆から少し離れたところで戦うことにした。フェイト・テスタロッサの事は以前から透に聞かされていた、スピードを主体とした戦い方だと。

 

私もあの戦いから透に『瞬歩』とやらを教えてもらった、だがなかなかうまく習得出来ない上に体にかなり負担がかかる。透はこのような技を平気で何度も使っていたのか、やはり彼は強い。

 

フェイト「プラズマスマッシャー!!」

 

前方から雷撃が放射されたが私はそれを難なく避けた。

 

シグナム「どうした!フェイト・テスタロッサ、お前の修行の成果はこの程度なのか!?」

 

フェイト「まだまだ、これからだよ!」

 

あちらもまだまだこれが全力ではないようだ、そーでなければこちらも困る。せっかく新しいデバイスのしかも修行した力で挑んできているのだから早々に終わるようなことはしたくない、それにこの戦いは時間稼ぎでもあるのだから。

 

今まで戦って分かったのだが、どーやらフェイト・テスタロッサは私と同じタイプの人物のようだ。己の力を試したい、強者との戦いを好む気質が特に。

 

だがいくら時間稼ぎと言えど何もせんのはつまらない、ここは私自身攻撃しなければ。

 

シグナム「こちらからもゆくぞ!紫電一閃!」

 

フェイト「なんの!」

 

私の技、「紫電一閃」を軽々と躱すフェイト・テスタロッサ、本気でやったわけではないにしろ避けるとは思わなかった。この数か月で驚異的な成長ぶりだ。だが・・・・

 

シグナム「まだだ!飛竜一閃」

 

フェイト「え!?」

 

一発目を避けたことによる油断で私のもう一つの技「飛竜一閃」を躱すことは不可能なはず、さぁどーする!フェイト・テスタロッサ!

 

フェイト「・・・ハッ!」

 

フェイト・テスタロッサのとった行動は驚くべきものだった。

 

シグナム「何!それは・・・・『瞬歩』だと!」

 

躱しきれない攻撃をなんとフェイト・テスタロッサは私が練習している『瞬歩』を繰り出した。透の話では奴はソニックムーブという移動魔法が使えるとは聞いていたが、『瞬歩』が使えるとは聞いていなかった・・・・奴も私と同じ様に『瞬歩』の特訓をしていたか。

 

フェイト「わわわわっ!」

 

ドサァァッ!!

 

しかし、この『瞬歩』は扱いがとても難しい私でも未だ会得出来ていない・・・・だからではないが、フェイト・テスタロッサは止まり切れずこけてしまったようだ。

 

フェイト「いてててぇ〜」

 

シグナム「まさか、お前も『瞬歩』を会得しようと思っているとはな」

 

フェイト「『も』ってことは、シグナムも?」

 

シグナム「当然だ、透の技術は素晴らしいとしかいえない。私はアイツと肩を並べられる強さを手に入れたい」

 

フェイト「それは私も同じだよ」

 

シグナム「では、それを証明してみせろ!」

 

フェイト「言われなくても!!」

 

 

Side Out

 

 

ヴィータ Side

 

ヴィータ「ラケーテンハンマーァァ!!」

 

なのは「よっ!」

 

アタシは前回の戦いと同じ相手高町・・・・え〜っと菜の花っだっけ?確かそんな感じの名前だった。

 

とにかく言えることは、こいつ前回より面倒臭い奴になってやがることだ。いくら攻撃しても回避しやがる、けどここまでは前回と同じだ。こいつの回避能力が異様に高いのは知っている。なら何が面倒臭いかと言うと・・・・

 

なのは「ショートバスター!!」

 

ヴィータ「危なっ!!」

 

こーやってアタシの攻撃を回避しながらカウンターを仕掛けてきやがる、以前に比べりゃぁ格段の進歩だ。だけど、アタシも当たってやるほど甘くねぇんだよ。

 

ヴィータ「今のは危なかったけど、当たんなきゃ意味ねェよ!」

 

なのは「そんなこと、わかってるよ!まだまだこれからだよ!」

 

ヴィータ「いいぜ?来てみろよ!」

 

なのは「てやぁーー!!」

 

アタシと高町の戦闘はまた始まったけど、何か忘れてる気がするんだけど・・・・・・何だっけ??

 

Side Out

 

 

 

 

ハルカ Side

 

皆今までの成果を出し切れる相手がいるから顔が物凄く活き活きしてるわね、さて透があの馬鹿共の相手をして大体5分かしら?・・・・・何か静かなのが気になるけど。

 

クロノ「まったくあいつ等は人の話を聞きやしない」

 

ハルカ「まぁいいじゃない?ここであの子らが勝つのも良し、危なかったら加勢すればいいんだから」

 

クロノはさっきの事をまだ気にしていた、真面目過ぎるのも考え物よね。でも、ホントいい戦いをしてるわあの子らは。フェイトなんかソニックムーブがあるのにワザワザ透が使ってた『瞬歩』を見様見真似で会得しようとしてるんだから大したものよねぇ。

 

なのはは、以前の戦いより集中力も増してるしちゃんとカウンターも出来てる、だけど二人ともまだまだ荒削りねぇ・・・・なのはは決定打にまで行かないし、フェイトは扱い切れてない。

 

ちなみにアリシアとアルフは前回とあまり変わらないけど、それでも成長している。アリシアはシャマルとバインドの掛け合いだけど所々攻撃系の魔法も織り交ぜていってる。アルフのあの戦い方って透みたいよね、蹴りの時が特に。

 

ハルカ「あの子達なら大丈夫よ、ちゃーんと成長してんだから」

 

透「ぅんなら、オメェらの方はどーなんかいのぉ?」

 

クロノ ハルカ「「!!」」

 

私とクロノは同時に後ろを振り返ると、そこにはついさっきあの馬鹿共と戦いに行った透が立っていた。しかも手には見慣れた槍を持って。

 

クロノ「と、透!榊と緋村はどうしたんだ?!」

 

透「あ〜、あの2人なら今頃いい夢でも見てんじゃね?」

 

あいつ等と戦って5分しかたっていないのに、もう倒してきたの?相変わらずの強さよねぇ。まぁ『鬼灯丸』を使ったんなら余裕でしょうけど。

 

ハルカ「それで?今から私達と戦うの?」

 

透「まぁそーじゃの、ハルカもじゃしクロノもどう成長したんか気になるしの・・・・・ちゅーわけで、そら!!」

 

透は『鬼灯丸』をこちらに向かって突き出した、結構こっちとは距離があるんだけど・・・・・まさか!!

 

クロノ「そんな距離であたるわけ「クロノ避けなさい!!」え?」

 

すると、私とクロノの間に『鬼灯丸』が出てきた。そう『鬼灯丸』は槍じゃなくて三節棍だったんだ。危なく忘れる所だったわ。

 

クロノ「な、何なんだあの武器は・・・いきなり槍から鎖が出て来たぞ」

 

ハルカ「あれは槍じゃなくて三節棍なのよ」

 

透「その通りってね!」

 

透は私とクロノに攻撃を仕掛けてくる、でもそれは回避出来る遅さだった。あいつちゃんと手加減してるみたいね、だったら・・・

 

ハルカ「それじゃぁ、なのは達と修行の成果見せてあげようじゃない!!」

 

これでも私だってあの子達と一緒に特訓したんだから、見てなさい!

 

透「んだったら、俺もこれだけを使うんじゃのぉて別のにしようかねぇ」

 

え??・・・・今こいつ別のって言った?ちょっと『鬼灯丸』だけで相手しなさいよね?!でもそんな事言ったらクロノにこの戦いがただの時間稼ぎってのがバレちゃうからなぁ。

 

そんなことを考えてる間に透は『鬼灯丸』を解除して普通の刀に戻した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透「  弾 け!!  『飛梅』!!  」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透のデバイスである刀の形状が七支刀のようなものに変化した、あれって確か5番隊の副隊長さんが使ってた斬魄刀よね?術を主体とした。あと剣先から火の玉を出すんだったかしら?

 

っとそれよりこのことをクロノに伝えないと。

 

ハルカ「気をつけなさいクロノ!あれは術を主体とした刀で、あの剣先から火の玉を飛ばすわ!」

 

クロノ「了解した!」

 

クロノは軽い魔法で牽制しつつ透に近付く作戦をとったようだ、私もその作戦に乗ることにした。

 

クロノ「スティンガーレイ!!」

 

ハルカ「ショートバスター!!」

 

透「ハァ?!!」

 

透は私がなのはの魔法を使ったことに驚いている、当たり前じゃない今まで誰と修行したと思ってんのかしら。

 

私とクロノの放った魔法は透目掛けて飛んでいき見事当たり砂煙が起こった、当たったって言っても透の事だからどーせ吸収してるだろうと思ったら、予想通り輪廻眼を発動していた。

 

透「いやぁビビったぁ!まさかハルカがなのはの魔法を使うとはのぉ、ってことはフェイトとアリシア・・・・まさかプレシアさんやユーノとかも?」

 

ハルカ「ええそーよ、あとリニスさんに戦いの基本を学んだわ」

 

透「怖っ!・・・・・でもだからこそ楽しみではあるの、よっしゃ!俺今から輪廻眼と写輪眼を使わんわ」

 

ハルカ「ハァ?何でよ、まさか舐めてんじゃないでしょうねぇ?」

 

透「まぁ最初は舐めとったよ、じゃけどお前も成長しとんなら俺もそれに答えたえたくてのぉ・・・・・じゃけど油断すんなや?目ぇ使わんでも十分強ぇぞ」

 

ハルカ「分かってるわよそれぐらい」

 

クロノ「お前の凄さはここにいる全員が知っている」

 

透「んじゃいくでぇ・・・・『ザケルガ』ァァ!!」

 

ザケルガって確かレールガンみたいに貫通力のある一直線の電撃よね?速いけど結構小さいから簡単に避け・・・・・って何あれ!!??

 

透は『飛梅』でザケルガを放ったけど、デカさが倍くらいあったわよ。何とか私とクロノは避けることに成功したけど、何なのアレ。

 

透「じゃけぇ油断すんなっつったやんけぇ」

 

ハルカ「どーなってんのよ、まさかアンタも成長して術の威力が上がったの?」

 

透「惜しいの、俺自身は成長してもそれは身体的なもん、術は最近練習してねぇんよ。秘密はこの『飛梅』じゃ」

 

ハルカ「『飛梅』に?」

 

透「俺も全然気付かんかったんじゃけど、こいつで修行しとる時に気付いたんよ。お前も知っとるじゃろうけど、こいつは術主体の斬魄刀で火の玉を出せる刀、じゃけどこいつには原作には無かった付加属性があったんじゃ」

 

クロノ「付加属性?」

 

透「そう、それはガッシュ等の術の『威力が上がる』ことなじゃ」

 

ハルカ「『威力が上がる』っですって?」

 

透「こいつで放った攻撃系の術、防御の術は『飛梅』を使うことでその威力が何割増しか上がるんよ・・・・つっても最終決戦時のガッシュ達の術に比べたらまだまだなんじゃけどの」

 

ちょっとちょっと何なのよそれって、あの刀にそんな効果が付いてたのぉ?聞いてないわよそれぇ・・・・・ってここであの刀を使いながらの肉体強化の術を使われたら・・・・。

 

透「あ、じゃけど肉体強化の術は効果が出んのんよこれが」

 

クロノ「?どーゆーことだそれは」

 

ハルカ「つまり放出系、さっきのような術しか出せないってことね?」

 

透「正解」

 

だけどあいつの体術能力は半端ないから大して変わらないわね。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

あれからどれくらいたったか・・・・・なーんてゆーのは嘘で、大体10分ってとこかしら。アレ以降私とクロノは透に一撃入れることが出来なかった。

 

魔法を放ったら防がれるか跳ね返されるか、あいつの攻撃もデカいから避けるので精一杯だからだ。

 

透「んー、もういいかのぉ・・・・・すまんが、ここまでじゃわ」

 

クロノ「何を言ってるんだ?」

 

透「こーゆーこと・・・・『ザケルガ』!!」

 

ハルカ「ハァっ?!」

 

何を思ったのか透は『ザケルガ』を私達にではなく真上に向けて撃ちだした。

 

 

 

Side Out

 

 

 

シグナム Side

 

 

あの雷撃は・・・・透か!ではこの辺りでということか。

 

シグナム「すまないな、フェイト・テスタロッサ。この戦いは一時預ける!」

 

バキィッ!!

 

フェイト「わぁっ!!」

 

私はフェイト・テスタロッサを吹き飛ばすとこの場を後にした。

 

 

Side Out

 

 

ヴィータ Side

 

 

ん?あの光って・・・・・あ、そーだ思い出した!じゃぁここら辺でってことで。

 

ヴィータ「悪ぃな高町、今回は引き分け・・・・だッ!!」

 

なのは「え?・・・にゃぁっ!!」

 

アタシは高町を牽制して透の下に向かった。あ〜ぁ、決着着かなかったぜ。

 

 

Side Out

 

 

シャマル Side

 

 

あれは・・・・・もう時間なのね。

 

シャマル「ごめんね、アリシアちゃん」

 

アリシア「どーしたの?」

 

シャマル「私、透君の所に行かないといけないみたいなの」

 

アリシア「そっか・・・・また相手してね?」

 

シャマル「ええ、喜んで!」

 

私はすぐに透君たちの方向へ向かった。

 

 

Side Out

 

 

 

ザフィーラ Side

 

 

あれは・・・・透の合図か、ではここを終わらせる。

 

ザフィーラ「すまないが、引かせてもらう」

 

アルフ「何だい?せっかくいい所だったのにさぁ、つれないじゃないか」

 

ザフィーラ「透が呼んでいるのでな」

 

アルフ「う・・・・透かぁ、分かったよ行きなよ」

 

ザフィーラ「すまない」

 

 

Side Out

 

 

 

さぁてあんま長居すると後々メンド臭くなるけぇなぁ、ここいらで撤退せにゃぁいけんじゃろぉ。

 

シグナム「すまない透、遅くなった」

 

ヴィータ「来てやったぜぇ」

 

シャマル「お待たせ」

 

ザフィーラ「到着」

 

透「いんや、そんなに遅くなってないけぇ気にすんなや」

 

ようやく全員揃ったのぉ、そいじゃぁ帰りますかいのぉ。

 

クロノ「待て!お前たちは何をしようと「そんじゃ」待てぇ!!透!!」

 

透「『ガンレイズ・ザケル』!!」

 

『飛梅』の背後に8個の大砲の様な物体が現れ、小さな電撃をクロノ達の足元に打ち出し土煙を立ち上げた。

 

透「あ〜ばよぉ〜!とっつぁ〜〜ん」

 

クロノ「待てぇ〜〜い!!・・・・ってこら!!」

 

ぅおお!!何でクロノがあの某怪盗を追い続ける刑事のセリフを知っとんや?!

 

俺等は軽く距離を取ると飛雷神の術ではやての家に戻った。管理局、アースラがここまで動き出しちょるとなると迂闊なことは出来んようになった。

 

まぁゆーて、こっちのほうも最終局面じゃけどのぉ・・・。

 

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あとがき

 

どうもお久しぶりです。makeです。

 

最近めっきり冷え込んできました。皆さん風邪をひいていませんか?私は引きました。今も咳が出続けています。

 

そんなことより、今回は斬魄刀の『飛梅』を出したのですが、当初の予定ではなかったんですけど私の独断と偏見で出すことにしました。

 

しかも原作に無い能力を出させてもらいました。この先予定にない斬魄刀を出すこともあるかもしれませんが、どうぞ見続けて頂ければと思っております。

 

 

 

P.S.

 

そろそろお待ちかねの「卍解」を出そうかと思っております。予定としましては3つほどです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明
第11話  成長と梅
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コメント
チート♪最高( ☆∀☆)(渡部一刀)
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