IS〈インフィニット・ストラトス〉 〜G-soul〜
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「ワシはの、従来のISというものに不満を抱いておった」

 

廊下を進むチヨリちゃんがふいに口を開いた。

 

「機械に基本的なもののすべてを任せた操縦法。これでは確実な運用は望めん。じゃからワシはサイコフレームを開発したんじゃ。サイコフレームはワシが作り上げた傑作のひとつ。機体の機動性、装甲基盤の強度、そしてなにより使い手の思考をダイレクトで受け止めるそのシステム。我ながら申し分のないものじゃったよ」

 

「サイコフレームって、どのくらいこの世界に出回ってるんだ?」

 

俺の問いに足を止めてこっちを向いてから答えた。

 

「四つじゃ」

 

「四つ? それだけ?」

 

「ああ。二つは一年以上前にここに来たエージェントに売った。残った二つは……知り合いに売った」

 

ちょっと待てよ。サイコフレームは四つだけって、俺のセフィロト二号機と、スコールのセフィロト。それと戸宮ちゃんのフォルヴァニスと蘭のフォルニアス……ん?

 

「じゃあ、俺ってその全部を知ってる」

 

「ほう、そりゃすごい」

 

「でも…二つは壊した」

 

「なんじゃと?」

 

「あ、いや、実は俺はご存じの通りセフィロトを使いこなせてない。サイコフレームが起動したときは確実に暴走してるときだ。最近の暴走で、サイコフレームが内蔵されたISを二機ほど襲った。そのときに…」

 

「なるほどのぉ。やはりそうか」

 

怒られるかと思ったら、そうでもなかった。むしろチヨリちゃんは納得したようにうなずいた。

 

「おぬしのセフィロトに使われているサイコフレームは、『抑止力』なんじゃよ」

 

「抑止力?」

 

「そのセフィロトに使われているのはワシが最後に開発したサイコフレームじゃ。サイコフレームを悪用しようとする者へのカウンターとして造った」

 

「へぇ…つまり『対サイコフレーム用サイコフレーム』ってことか」

 

「じゃから、おぬしの運用法としては間違ってはおらん。あとは、それをいかに自分の力で制御するかじゃ」

 

チヨリちゃんはそう言うとまた歩き出した。

 

「ま、壊されたと聞くとちぃとばかし残念じゃながのぉ」

 

気にしてないと思ったけど、ちょっと気にしてるようだった。

 

「さて、ここが入り口じゃ」

 

目の前に現れたのは壁だった。

 

「いや、思いっきり行き止まりじゃん」

 

「まあ見ておれ」

 

チヨリちゃんはその壁に背を付けた。すると壁が回転してチヨリちゃんは壁の向こうに消えた。

 

「え!? ええ!?」

 

驚いた俺は壁に手を付けた。

 

「うわあっ!?」

 

そしたら壁がそのまま回転して俺を壁の向こうに飲み込んだ。バランスを崩した俺は顔面から床に激突。

 

「いててて…」

 

「何しておるんじゃ。ワシの動作を見とったじゃろうに」

 

チヨリちゃんが倒れた俺を見下ろして言う。

 

「い、いや、あはは…」

 

そして俺はこの空間に広がる光景に息を呑んだ。

 

「うわ〜…すっげ〜」

 

「すごいじゃろう」

 

チヨリちゃんはえっへんと胸を張る。目の前には見たこともないような様々な機材のパーツが整然と並べられてて、パッと見は何に使うのかよく分からないけど、ただただ壮観だった。

 

「ああ、すごいよ。これ本当に全部チヨリちゃんが?」

 

「もちろんじゃとも。ワシがこの山に住むようになった三十年前から造っておってのぉ。数も相当なもんじゃ」

 

「ほ〜…ん? チヨリちゃん、あの扉は?」

 

俺は数メートル先にある大きな扉を指差した。

 

「もしかしてまだ別の開発品?」

 

研究者としての血が騒ぎ、興味本位で扉のドアノブに手をかける。

 

その時、

 

「やめておけ」

 

首筋に冷たい感触があった。

 

「え…?」

 

振り返ると、鋸を俺の首元に置いたチヨリちゃんがいた。どっから取り出したんだよ…!

 

「やめておけと言っているんじゃ。その部屋に入ったら、殺すぞ」

 

その眼光が、さっきとはまるで別人のような冷たさを帯びている。

 

「わ…わかった」

 

俺はドアからサササッと離れた。

 

「よし、手荒な真似してすまなかったのぉ」

 

「や、はは、うん。俺が悪かった」

 

「女の子には見られたくないものの一つや二つあるんじゃよ」

 

そしてチヨリちゃんは俺をこの馬鹿広い空間の奥に案内した。今度も扉があったけど、さっきのとは違って小さな感じだった。

 

「ワシが案内したかったのはこっちの部屋じゃ。入るがよい」

 

開かれた扉の向こうを覗くと、小さな部屋で、真ん中に椅子が置いてあった。

 

「ここでおぬしにセフィロトの制御をしてもらう」

 

「ここで? てっきり滝に打たれたりするのかと思ったぞ」

 

「そんな古風な修行で使いこなせるようになったら、苦労せんじゃろ?」

 

「確かに。で、具体的にはどうするんだ?」

 

見たところ、修行に使うそれっぽい何かがあるわけでもない。

 

「ほれ、そこの椅子。それに座れ」

 

「? こうか?」

 

言われた通りに座る。

 

「準備は完了じゃな」

 

「いや準備ったって、座っただけ―――――」

 

いきなりセフィロトが熱を帯び始めた。

 

「な、なんだこれ!?」

 

見れば部屋全体が鼓動するように様々な色の光を放っている。立ち上がろうとしても身体が動かない。見えない何かで椅子に縛り付けられているようだ。

 

「チヨリちゃん! これは!?」

 

俺は扉によりかかってこっちを見てるチヨリちゃんに聞いた。しかしチヨリちゃんは薄い笑みをこういうだけだった。

 

 

「会ってこい。内なる自分と」

 

 

「!!」

 

次の瞬間、俺の視界は暗転した。

 

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「…んぅ?」

 

最初に感じたのは、日差しの暖かさだった。

 

「ここは…?」

 

横を見ると、窓から日差しが差し込んでいた。身体を起こして立ち上がる。どうやら床に倒れていたみたいだ。

 

「…あれ? なんで俺寝てたんだ?」

 

周囲を見渡すとなんだかわけのわからない空間だった。写真が飾られた広い部屋なんだけど、写真という写真に写る顔は黒く塗りつぶされている。

 

男の人の顔も、女の人の顔も、子供の顔も全部。全部が等しく塗りつぶされていた。

 

「なんだこれ…」

 

近くに置いてあった写真立ての中の写真を見たとき、ふと気づいた。

 

「セフィロトが…なくなってる?」

 

ガラスに映る自分の首に、すっかり見慣れていた黒いチョーカーが着いてなかった。

 

「G−soulは……ある、よな」

 

左手にはG−soulがしっかりある。試しに右手だけ展開してみたら、普通に展開できた。なんでセフィロトだけなくなってるんだ?

 

「…調べてみるか」

 

扉を開けて部屋の外を覗くと、誰もいない長い廊下だった。

 

「どこだよ。ここ…」

 

とりあえず進んでみる。廊下の壁にも写真が貼られていた。だけど全部さっきの部屋と同じように顔が塗り潰されている。

 

十分ほど歩きまわったところで、一つの大きな扉の前に着いた。

 

「この部屋はなんだ?」

 

開けて入ってみるとそこは、荒れ果てていた、としか言いようのない部屋があった。窓は割れていて、壁にもヒビ。そしてあちらこちらに置いてある機械も、完膚なきまでに叩き壊されていた。

 

「………………」

 

この部屋の異様な空気に茫然としていると、後ろから足音が聞こえた。

 

「誰だ?」

 

振り返ると、そこにいたのは黒い塊だった。

 

「!?」

 

俺は反射的に一歩飛び退く。しかしすぐにその黒い塊が何か気づいた。

 

「…セフィロト……?」

 

俺が呼んだのに呼応するように、セフィロトが光り出した。装甲の継ぎ目から溢れ出す青い光。これは…!

 

「サイコフレーム!?」

 

一夏たちから聞いていた、セフィロトのサイコフレームの光の色。それがセフィロトを包み込んだ。

 

 

「ウゥゥゥゥ……! ウオオオォォォォォォァァァァァァァァァァァッ!!!!」

 

 

身体がビリビリと震えるような叫び声が轟いた。光が収まると、そこにいたのはサイコフレームを発動させたセフィロトの姿だった。黒い装甲の奥で、青い光が鼓動するように明滅している。

 

両手の透明な青い結晶が起き上がり、左右それぞれ五本の指を包み込む。あれがクローアームか!

 

(ヤバい――――――!)

 

そう思ったときにはセフィロトは俺に突進してきていた。咄嗟に横っ飛びで回避する。

 

「くっ…! G−soul!!」

 

G−soulを展開してビームソードを構える。しかしすぐにそれがダメだと気付いた。

 

(セシリアがセフィロトにはBRFがあるって言ってたな…!)

 

こうなるとビームソードもビームガンも意味がない。

 

「だったら! Gメモリー! セレクトモード! セレクト! アトラス!」

 

Gメモリーからアトラスを選択してG−soulの形状を変える。右手の実体剣《アトラス》を構え、左手にもロングブレードを持つ。

 

「はあああっ!」

 

「ガアァァッ!」

 

実体剣とクローアームがぶつかり合い、火花が散る。

 

「…っ! お前は誰だ! なんで俺のセフィロトを使ってやがる!」

 

「………………」

 

セフィロトの操縦者は俺の問いに答えることなく、その顔をフルフェイスマスクで隠している。

 

「ダンマリかコラァッ!」

 

クローアームを押しのけて、バランスを崩したところにロングブレードを運ぶ。

 

 

ガキンッ!

 

 

「なっ!?」

 

突如後ろからもう一本のクローアームが伸びてロングブレードを弾いた。

 

「グウゥゥゥッ!」

 

「うわぁっ!?」

 

さらにもう一本のクローアームが俺を殴り飛ばした。吹き飛ばされた俺は壁に激突する。

 

「っててて…!」

 

起き上がったところにニ十本のワイヤーに繋がったクローが飛んできた。

 

「おわっ!?」

 

寸でのところなんとか躱した。見ると、セフィロトには両腕の他に、背中からも二本のクローアームが生えていた。

 

「…相当エグいな」

 

思わず口から言葉が零れる。あんなのと一夏や楯無さんは戦ったのか。そしてまたセフィロトが動いた。

 

「グゥゥゥ…!」

 

身体を縮めて、何かを溜めるような姿勢だ。それに次いでサイコフレームの輝きも大きくなる。

 

(何か来る!)

 

俺はG−soulをノーマルモードに戻して、BRFシールドを構えた。

 

「ガァァァァッ!!」

 

刹那、サイコフレームから青い光がビームとなって発射された。照準なんか決めていない、四方八方全範囲への攻撃だった。

 

「なんつー無茶苦茶だよ……!」

 

BRFでなんとか防ぐが、これじゃあ近づけない。

 

「こうなりゃ…G−spirit!」

 

G−soulを第二形態のG−spiritに変化させて、ビームウイングとBRFアーマーの二枚重ねの防御でビームを無力化する。

 

そして攻撃が止んだ。

 

「………………」

 

セフィロトは攻撃の反動なのか動かない。今がチャンスか!

 

「G−spirit!!」

 

G−spiritは俺に答えるように一撃必殺のGメモリー、ボルケーノに姿を変えた。

 

「一気に決める!」

 

ボルケーノブレイカーを作動させ、背中の放熱ウイングを展開する。

 

「うおおおおおっ!!」

 

高速でセフィロトに接近する。セフィロトも四本のクローアームを構えて俺を待ち構えている。

 

「おおおりゃああ!!」

 

 

バリバリバリバリバリバリッ!!

 

 

激しいスパークが起こる。ボルケーノブレイカーは確かにセフィロトのエネルギーを吸収していた。

 

「……………」

 

(もう少し…!)

 

右腕に力を込めたところで、異変が起きた。セフィロトの顔を隠していたフルフェイスマスクに亀裂が入り、砕けたんだ。

 

「……………」

 

 

その顔は、俺だった。

 

 

「……どういう、ことだよ…」

 

見間違えるはずがない。俺の目の前にいたのは間違いなく俺自身だった。けど、目が違った。白目と黒目の居置が反転していて、表情も無表情。

 

「…なんで、俺と同じ顔……」

 

「…悲しいな」

 

「!」

 

セフィロト…いや、目の前の俺はぽつりと言った。

 

「こんな…こんな無駄なことを……!」

 

みるみるその表情は怒りに変わり、ボルケーノブレイカーを背中のクローアームで握りしめた。

 

「はああっ!」

 

 

ドガッ!

 

 

掴んだ右腕を起点にしてそのまま地面に俺を叩きつけた。

 

「ぐあっ!」

 

「……死ね」

 

目の前に、クローアームが飛び込んできた。

 

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「!」

 

夜だった。気がついた俺は、チヨリちゃんと話したあの和式の家の縁側の近くに布団で眠らされていた。

 

「…はあ…はあ……!」

 

なぜか息が上がっていた。

 

「やっと起きたか」

 

横から声が聞こえた。声のした方に顔を向けると、チヨリちゃんが正座して座っていた。服が浴衣のようなものになっているところを見ると、どうやら寝間着のようだ。

 

「俺は…いったい……」

 

「向こうでこっぴどくやられたようじゃのぉ」

 

「……………」

 

そうだ。俺は、『俺』にやられて…

 

「なんで生きているのか、という顔じゃな。アレはおぬしの深層意識。要は仮想空間じゃ。向こうで死んでも、こっちでは死なんよ。強制的に元の現実に引き戻されるだけじゃ」

 

「深層…意識?」

 

「普段は表に決して出ることのない感情、記憶。それらの総称じゃ。人間は誰もが自分でもその存在を忘れ…いや、無意識のうちに消している。おぬしにはあの部屋でそれを無理矢理呼び起こさせてもらった」

 

「…あの部屋はいったい、なんなんだ?」

 

「あの部屋はな、サイコフレームでできておる」

 

「え…」

 

「驚くことはなかろう。サイコフレームはワシの発明品。あれくらいあっても不思議ではなかろうて」

 

「そりゃ、まあ…」

 

「ちなみに言うとじゃな。おぬし、三日間意識を失っていたぞ」

 

「三日も……?」

 

「相当なショックを受けたようじゃの。セフィロトのせいもあるようじゃが………」

 

そこまで言うと、チヨリちゃんは俺が寝ている布団の間に潜り込んできた。

 

「ちょ…なにやってんの……」

 

枕に頭を乗せたチヨリちゃんは小さく笑った。

 

「生憎、この家には布団が一つしかなくてな」

 

「じゃあ、俺が出るよ」

 

「構わん。昨日も一昨日もこうして同じ布団で寝たからの」

 

「……………」

 

ここはツッコミを入れるべきなんだろうけど、そんな気力すらなかった。

 

「三十年も山に籠っとるとな、人肌が恋しゅうなるときがあるんじゃよ」

 

「…そんなに嫌なら、山を下りて町で暮らせばいいじゃねぇか」

 

俺がそういうと、チヨリちゃんは顔を天井に向けた。

 

「ワシはな…ちょっとしたお尋ね者なんじゃよ」

 

「お尋ね者? 犯罪者なのか?」

 

「いや、いままではこれっぽっちも罪は犯してはおらん。しかしワシが表に出れば黙っちゃおらん連中がうようよいるんじゃ」

 

「そうなんだ………」

 

その横顔が、なんだかひどく寂しそうに見えた。

 

「ただ、一つだけ罪を犯したと言うなら……」

 

「言うなら?」

 

チヨリちゃんはこっちを向いた。

 

「…自分の容姿が美しすぎることかのぉ。ふっふっふ」

 

「……………」

 

なんて返したらいいのか考えていると、チヨリちゃんは小さな手のひらを俺の頬に置いた。

 

「今回の修行のヒントを教えようかの」

 

「…このタイミングでか」

 

「まあ聞け。よいか、否定するな。目を背けるな。ありのままを受け止め、受け入れるのじゃ」

 

「…………どゆことよ…それ」

 

「…すぐに………わか……る」

 

そしてチヨリちゃんは力尽きたように、すぅすぅと寝息を立て始めた。

 

「…ありのままを受け止め、受け入れる………か」

 

考えてみようと思ったけど、チヨリちゃんの寝顔を見たらこっちまで眠くなってきた。

 

(とりあえず…寝るか………)

 

俺は睡魔に降参の白旗を上げた。

 

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一「インフィニット・ストラトス〜G−soul〜ラジオ!」

 

マ&楯「略して!」

 

一&楯「「ラジオISG!」」

 

一「読者のみなさん、こんばんわ!」

 

マ「こんばんわー」

 

楯「はい。こんばんわ」

 

一「えー今回も例によって瑛斗はいません。というわけで今回はマドカと楯無さんに来てもらいましたー!」

 

楯「ハーイ。読者のみんな、楯無おねーさんだよ」

 

マ「がんばりまーす!」

 

一「やー、なんか結構ゲストで来てくれる二人だな」

 

楯「きっと読者のみんなが私とマドカちゃんの秘密を知りたがってるのよ。スリーサイズは教えられないけど!」

 

マ「ひゃ!? い、いきなり胸を揉まないでくださいぃ〜!」

 

楯「よいではないかーよいではないかー!」

 

マ「ふぁ……あんっ」

 

一「ストーップ! やめ! 兄の前でそういうことすんのやめっ!」

 

楯「えー、いいじゃないのー」

 

一「ダメです!!」

 

マ「お兄ちゃんの目が必死だ…」

 

楯「兄バカねー。まぁ、そういうところが可愛いんだけど」

 

マ「ですよね。こんな兄でよかったです」

 

一「なんの話?」

 

楯「こっちの話。さて、質問行きましょうか」

 

一「えっと、楯無さんに質問です。もし、自分の機体にサイコフレームが搭載されていたら、暴走せずに操れる自信がありますか? ですって」

 

楯「んー、そうねぇ」

 

一「意外とできそうで怖いんだよな。どうなんです?」

 

楯「難しいかもしれないわね」

 

マ「あ、意外と弱気な発言」

 

楯「瑛斗くんのアレを見ちゃうとね…」

 

一「確かに…あの時の瑛斗は瑛斗じゃないみたいだからな」

 

マ「ちょっと、怖いよね」

 

楯「けど、それを克服するために瑛斗くんは頑張ってるのよ」

 

マ「上手くいくといいな」

 

一「ああ。早く帰ってきてほしいもんだ」

 

マ「次の質問だよ。お兄ちゃんに質問。五反田食堂で好きなメニューはなんですか?」

 

一「おー、その手の質問は初めてだな」

 

マ「ちなみに質問をくれた人はかつ丼が好きなんだって」

 

一「え! マジで!?」

 

楯「どうしたの? そんなに驚いて」

 

一「五反田食堂のかつ丼って…あのかつ丼だよな」

 

マ&楯「「?」」

 

一「いや、あそこのかつ丼って、馬鹿みたいにでかいんですよ」

 

マ「え? そうなの?」

 

一「いや。でかいなんてもんじゃない。あれは人が食える量じゃないんだ・・・!」

 

楯「大食いチャレンジでもしてるの?」

 

一「そんなチャチなもんじゃありませんって。知る人ぞ知る裏メニューで、なかなか頼む人はいないんですよ」

 

マ「そ、そんなにすごいんだ」

 

一「俺も一回中学の時に鈴と弾の三人でチャレンジしたんだけど・・・」

 

楯「したんだけど?」

 

一「…三分の一も食いきれなかった……!」

 

マ「さ、三人がかりで三分の一行かないって、どんな量なの…」

 

一「まあ、そのあとは全然関係ない人たちも各自持ち帰って、ことなきを得たんだ。その日から次の日の俺の朝昼晩の飯が大量のかつ丼だったけども」

 

楯「全然ことなきを得てないわよね」

 

マ「じゃあ話を戻して、お兄ちゃんが好きなメニューは?」

 

一「そうだなぁ…やっぱり業火野菜炒めかな。量も値段も丁度いいし安い。何より美味い」

 

楯「へぇ。一夏くんがそんなに絶賛するんだったら、今度行ってみようかしら」

 

マ「私もこっちに来たばっかりの時に行ったけど、どれも美味しかったなぁ〜!」

 

一「それじゃあ今度みんなで行くか。親父さんも弾も喜ぶぞ」

 

マ「うん! 行こう行こう!」

 

楯「じゃあ次の質問よ、マドカちゃんに質問。一夏くんと織斑先生のどっちがカッコいいと思いますか? ですって」

 

一「え、そ、そんな質問来てるんですか」

 

楯「うん」

 

マ「お兄ちゃんとお姉ちゃんのどっちか? うーん・・・」

 

一「な、なんでこんな緊張してんだ俺は」

 

楯「ほらほらマドカちゃん、ずばっと言っちゃいなさい」

 

マ「うーん…うーん………」

 

一「……………」(ドキドキ)

 

楯「……………」(ワクワク)

 

マ「…どっちも、カッコいい、じゃダメですか?」

 

楯「と言うと?」

 

マ「お兄ちゃんは確かにカッコいいけど…たまのアレが……」

 

楯「なるほど」

 

一「う、うん?」

 

マ「お姉ちゃんは、まあ、その、カッコいいけど、ちょっとずぼらと言うかなんと言うか・・・・・」

 

楯「ほ、ほほー…」

 

一「なんか、結構ズバッと言うな」

 

マ「う、うん。自分でも言っててそう思ったよ…」

 

楯「でも、そういうところがマドカちゃんのいいところなのかもしれないわねー」

 

一「兄として複雑なんだが…」

 

マ「うぅ、なんか、ごめんなさい」

 

一「マドカが悪いわけじゃないって。じゃ、エンディングだ」

 

 

流れ始める本家ISのエンディング。

 

 

マ「…あれ? 今日はだれも歌ってないの?」

 

一「ああ。歌い手はいつも瑛斗が連れてきてたからな」

 

楯「なんだかこれもこれでアリな感じね」

 

一「瑛斗には早く帰ってきてもらって、歌い手さんを連れてきてもらわないとな」

 

楯「そうね」

 

マ「だね」

 

一「よし、それじゃあ!」

 

マ&楯「「みなさん!」」

 

一&マ&楯「「「さようならー!」」」

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コメント
楯無に質問です。料理が得意と聞きましたが、もしカレーを作るなら楯無は隠し味に何を入れますか? 私は「焼肉のタレ」や「一味唐辛子」です(カイザム)
千冬姉に質問です。千冬姉の理想の男性はどんな人でしょうか? 私は「野原ひろし」のような男性が好みです 千冬姉は「ヨシリン」みたいな人でしょうか?(カイザム)
鈴と箒に質問です。 千冬さんを先生としてではなく、幼馴染の姉として昔から見てる二人にとって、千冬さんはどんな人ですか?(グラムサイト2)
セシリアに質問です。 チェルシーさんとは主従関係の買い物などではないく、幼馴染として買い物などに行く事はあるんですか?(グラムサイト2)
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インフィニット・ストラトス

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