ToLoveる~IF~2話
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〜次の日〜

 

リト「・・・行ってきます」

 

反応は・・・ない。

 

昨日の無視は今日も続くと分かったのは朝の挨拶を返されなかったことで把握した。

 

俺が家を出ると中からみんなの声が聞こえててきた。

 

やっぱり無視されているのは俺だけのようだ。

 

昨日、いろいろ考えたけど俺の行い以外で考えれば、可能性が高いのはララの発明品だ。

 

それについては、今日の放課後、ララには悪いけどララの部屋を確かめることにした。

 

リト「・・・ハァ」

 

堪えきれずため息をこぼすと後ろから背中を叩かれた。

 

猿山「朝から何辛気臭いため息してんだよ、幸せが逃げちまうぜ?」

 

リト「猿山か・・・そうだよな・・」

 

猿山「なんだ元気ねぇな・・・もしかして、今日一緒に登校してないララちゃん達に関係るのか?」

 

リト「まぁ・・・そんなとこだな」

 

俺は昨日の事を説明した。

 

猿山「ふむふむ・・・リトなんか心当たりはあるか?」

 

リト「ありすぎて困ってる。」

 

猿山「まぁ、事故とはいえ胸触ったり、風呂覗いたりすれば・・・なぁ?」

 

リト「わかってるよ・・・そのぐらい・・・」

 

猿山「しかし、それだとしても今更な気がするんだよなぁ。その次の日とかならわかるけど、昨日は特に何もなかったんだろ?」

 

リト「それは確かだよ・・・昨日は自分でも驚くくらい平和だったから。」

 

猿山「それもそれでどうかと思うけどな・・・」

 

リト「確かに。」

 

猿山と話せたおかげでちょっと元気が出てきたかもしれない。

 

猿山「まぁ、そんな長く続くこともないだろ。そのうちあっちから話しかけてくるさ。」

 

リト「うん・・・そうだよな。」

 

猿山「あぁ、そしてその美少女遭遇率を俺にも分けてくれ!!!!」

 

リト「そっちが本音かよ!!!!」

 

リト&猿山「ぷっ・・あっはっはっは」

 

久しぶりに笑った気がする。

 

リト「猿山サンキュな。」

 

猿山「男に感謝されても嬉しくねーよ・・・悪い気はしないけどな。」

 

ほんとに猿山と友達でよかったと思う。

 

 

でも俺は気づいてなかったんだ・・・

 

このあと学校でもっと辛い目にあうことを

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〜彩南高校〜

 

教室ではまばらではあるが席が埋まっていた。

 

籾岡「おっす結城!・・・あれララちぃは?」

 

リト「おはよ籾岡、ララたちとは別なんだ。」

 

沢田「なになにぃ〜喧嘩でもしたの〜?」

 

リト「まぁ、そんなとこかな。」

 

籾岡&沢田「「ふ〜ん」」(なんかあったな・・・))

 

猿山「リトー!!ちょっといいか〜。」

 

リト「わかった〜。んじゃ、そういうことで。」

 

籾岡「あ、ちょっと・・・行っちゃった。」

 

沢田「結城なんか辛そうだったねー・・・」

 

籾岡「未央もそう思う?なんかあるとおもうんだよなぁ・・・」

 

沢田「でも本人たちの問題だし、あんまり口出さないほうがいいと思う。」

 

籾岡「・・・それもそうだよね〜」

 

沢田「おっララちぃ来た!ララちぃおはよー!」

 

籾岡(大丈夫だよ・・・ね)

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リト「くっそ〜猿山の奴、人のことパシリに使いやがって・・・」

 

俺は猿山の頼みで購買までパンを買いに行っている。

 

すると前から古手川が歩いて来るのが見えた。

 

リト「古手川おはよー」

 

俺は聞こえるようにちょっと大きめの声で言った・・・はずなんだけど

 

古手川「・・・」

 

リト「あっあれ?」

 

古手川はまるで聞こえていないかのように俺を横切って行ってしまう。

 

リト「こ、古手川?」

 

俺は動揺して古手川の腕を掴んでしまった。

 

古手川「・・・触らないで。」

 

俺の手は軽く弾かれてしまう。

 

リト「えっ・・・」

 

古手川「・・・」

 

呆然とする俺を置いて古手川は行ってしまう。

 

俺の中で一つの確信にも近い考えが浮かぶ。

 

リト(古手川も俺を無視するのか・・・)

 

キ〜ンコ〜ンカ〜ンコ〜ン

 

しばらく呆然としてると予鈴のチャイムが鳴った。

 

リト「・・・授業遅れちゃうよな」

 

俺は教室に向かった。

 

猿山「え〜リト買ってこれなかったのかよ。」

 

リト「悪い!急に腹痛くなって間に合わなかった!!」

 

猿山「ちぇっ〜、まっ仕方ねぇか。」

 

リト「ほんとスマン!!」

 

そんな感じで話していると、

 

ララ「お、春菜おっはよー!今日は遅かったね〜。」

 

春菜ちゃんが登校してきた。

 

春菜「うん、今日はちょっとね。」

 

猿山「春菜ちゃん、おっはよー」

 

春菜「猿山くん、おはよう。」

 

俺も挨拶しようと思った瞬間、あることが頭をよぎった。

 

リト(春菜ちゃんも俺を無視するかもしれない。)

 

こればっかりは俺から話しかけなければ分からない。

 

でも、古手川のときのように無視されたら立ち直れえるのか・・・・

 

好きな人に無視されたら泣かずにいられるだろうか・・・そんな事を考えてしまう。

 

リト(・・・・よし!)

 

リト「は、春菜ちゃん!お、おはよう!」

 

意を決して挨拶をした。

 

春菜「・・・」

 

返事は返って来なかった。

 

何となく想像していたが、想像以上にショックは大きかった。

 

そして、クラスの何人かはそのリトの反応に気づいた人がいた。

 

猿山(ん?今、春菜ちゃん挨拶返したか?ってかリトの顔色がやばい!!!)

 

籾岡(あれ?春菜挨拶無視した?ってか結城顔色やばくね!!!」

 

猿山「リト!お前顔色悪いぞ!保健室行くぞ!!」

 

リト「う、うん。」

 

籾岡(猿山ナイス!!!)

 

俺はそのまま引きずられるように保健室に向かった。

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