真・恋姫無双〜白き牙を持つ者〜 #58
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〜 第57話 †君を迎えに†〜

 

 

「にぃやん〜にぃやん〜」

 

 

それはとても小さかった妹の夢

 

 

「にぃさま?にぃさまどこなのですか〜?」

 

 

それは俺の後ろを健気に着いてくる妹の夢

 

 

「おにいちゃんが一番強いよ!」

 

 

それは妹が慰めてくれた夢

 

 

「兄貴・・・いってしまうんだな・・・」

 

 

それは・・・妹との最後の夢

 

 

「・・・ねっ!俺は、俺は!!!」

 

 

そこで俺は夢から覚めた

伸ばされた手は空を掴んでいたが

その手を優しく高順(こうじゅん)が両手で包んでくれていた

 

 

「やぁ白(しろ)君おはよう」

 

「ああ・・・」

 

 

恥ずかしさもあって俺はぶっきら棒に挨拶する

そんな俺をニッコリと笑みを浮かべ

 

 

「大丈夫さ白君、私と木通(あけび)は君から離れない

 むしろ、嫌われようとも離れたくないんだからね」

 

「マキ(本当の真名は苧環(おだまき)には勝てないな」

 

 

そういって苦笑いを浮かべながら空いてる方の手で

高順を抱き寄せて、心の中の不安を消し去る

高順も抱き返してくれる

妹を失ったという前世の記憶は誰にも話すつもりはない

妹を失った悲しみは乗り越えたつもりだったが

大事な人を手に入れた不安がどうやらでたらしい

俺もまだまだだな

 

 

「それで、今後はどうするつもりなんだい?」

 

 

ゆっくりと俺から離れて、俺の目を見ながら問いかけてくる

 

 

「とりあえず軍師候補の一人を迎えにいって

 それからとある噂が広まるまでは賊狩りしつつ放浪だな」

 

「とある噂ってなんだい?」

 

「大陸を揺るがす、大きな噂だよ」

 

「ふ〜ん・・・私がやることは?」

 

 

噂には興味がありませんばかりに俺の首に手を絡ませて上目遣いしてくる

美人がそんなことすると色々と危険なのでやめてもらいたい

 

 

「その噂が出たら董卓(とうたく)・・・

 涼州の隴西(ろうせい)の太守の所に仕官して

 俺が来るまで頼むわ、子義嬢も一緒にな

 なるべく子義嬢は上に出さずにマキの副官扱いな」

 

「また君と離れて仕事するのか・・・

 御褒美はちゃんとくれるんだろうね?

 じゃないと・・・拗ねるよ」

 

 

ソッポを向いて頬をぷく〜っと膨らませる

美人なのにたまにこういう子供っぽい仕草は可愛い

頭を撫でて機嫌を取りながら

 

 

「俺が合流したら後は俺と一緒になる予定さ

 それに完全合流するまでにちょくちょく顔見せにいくさ」

 

 

俺の言葉をじと目で見ながら

 

 

「信用ならないけど、君の為にだまされておくよ」

 

 

とニッコリ顔で返された、目が笑ってないのが怖いんだけど

そんな感じで今後の事を話し合った

はわわ・あわわ軍師の二人にはちょっとしたお説教をしたせいで

俺が塾から旅立つまで近寄ってくれなかった

2大軍師に嫌われて俺は大丈夫なのかと不安は残る

塾長の水鏡(すいきょう)先生とも会った

糸目に金髪のシャギー

ミニスカチャイナで扇で常に口元を隠していたが

とても柔らかい雰囲気の先生でとても癒された

口癖が「好(こう)好(こう)」で頭を撫でてくれる人だ

お礼を言って旅立った

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道中は特に大した問題も無く来た道を戻っていった

洛陽に入り少し休憩と情報集めをして河内(かだい)に入った

河内に入り、俺が目的とする家に向かう途中

尋常じゃない殺気を目的の家から感じた

久しぶりに味わうモノに俺は嬉しさを感じつつ家の前に着いた

そこに居たのは

 

 

全身真っ黒で統一された俺をずっと監視していた司馬家の者だった

向こうはまだ武器を抜いてはいないが

俺はいつでも戦えるようにトンファーに手を置く

少しずつ距離を詰めて話しかける

 

 

「ただでは通してもらえない・・・と?」

 

 

俺の言葉にゆっくりと頷く司馬家の者

 

 

「あんたを倒してからじゃないと話を聞いてもらえないってことか」

 

 

その言葉にもゆっくりと頷く

 

 

「そうか、それじゃ始めようか」

 

 

俺の言葉にお互いの獲物を装備する

俺はトンファーを彼女は剣を二刀流で

お互いに構え、いつでも戦える時

彼女が始めて口を開く

 

 

「とう艾(とうがい)士載(しさい)・・・参る!」

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あとがきっぽいもの〜

今回は前回のあとがき通り高順回でした!

そしてようやく司馬家の者の人の名前も判明!

仲達といえばこの人物!的なものでこの人物を採用しました

他には・・・ちょろっとだけでた妹!複線回収はあるんでしょうか・・・

なんとなく書いただけでどうするかは決まってませんってのが現状ですけどねー・・・

 

こんな駄文ですが次回もよろしくお願いしますm(_ _)m

説明
この物語はオリ主メインの外史です
基本オリ主視点の作品になっています
ご都合主義・チート・独自のルートの為
苦手な人はご遠慮ください
大丈夫な人は駄文にお付き合いください

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コメント
ちやさん>仲達が見出してますからね、三国志末期はあんまり興味ない人多いですからねw(tokkey)
トウガイか、司馬家に仕えてておかしくない人でなおかつ歴史的に超重要人物じゃないですか! 三国志で出てくるの最後の最後だから一般的な知名度は低いけどw(ちや)
アルヤさん>ぐぬぬ・・・観察眼お見事でする(tokkey)
なんか軍師と一緒に武官も一人配下になりそうな雰囲気だな(アルヤ)
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