遊戯王アイドルマスターフォース 第13話 狙われる遊馬 最強チームで対抗戦!? |
3人称side
さて、遊馬・アストラル・霊夢・魔理沙は社長室の前にやって来た。
「何でわざわざロビーで待たせて、急に社長室まで来いって、本当に訳分かんねえな」
「まあ、くだらない理由だったらすぐ帰るけどね」
遊馬と霊夢は少々不満げになっている。
「取りあえず、まずは入ろうぜ」
そう言い、魔理沙は社長室のドアを開ける。ノックをせずに。
「魔理沙さん、ノックぐらいしたらどうですか?普通に考えて危ないですよ?」
魔理沙が入ると、そこに一人の女性がいた。黒いフリルの付いたミニスカートと白いフォーマルな半そでシャツを着ており、靴は赤い色で底がゲタのような形をしている。頭には赤い山伏風の帽子をかぶっている。黒髪のセミロングが、帽子と良く似合っている。
「…何でお前がここにいるんだよ、文」
「もう魔理沙さん、私の役職が分からないですか?一応私は秘書ですよ?社長室に入る事もあるんですよ」
少女の名は『射命丸文』。961プロの秘書にして新聞記者を務めている。最も、秘書は表向きで、新聞記者が本来の仕事であるが。
「どうしたんだ魔理沙?って、文じゃないか。てっきり取材に行っているかと思ったぜ」
「その取材は終わって、その報告書を届けに来たんですよ。と言え、黒井社長は不在ですけど」
「全く、あんたらしいわね。そう言うところ」
続けて遊馬と霊夢も社長室に入ってくる。どうやら黒井は不在の様だ。
「んじゃ、もしかして私達を呼んだのは文なのか?」
「ええ。丁度3人にご報告があったので」
どうやら遊馬達を呼んだのは、文だったようだ。
「それで、呼び出した要件は?変な内容なら帰るわよ」
「あやや…霊夢さん、ちゃんと人の話を聞いて行ってくださいね。霊夢さんにとっても良いイベント何ですし」
「良いイベント?」
立ち去ろうとした霊夢だったが、文の言葉に食い付いたようだ。
「それで、そのイベントって何なんだ?」
「実はですね、今度961プロ主催のデュエル大会を開く事を正式に開くことになったんですよ。それはもう、全国のアイドル達が集まる、夢のようなイベントなんですよ!」
「デュエル大会!?」
デュエルとなると、遊馬が飛びついて来た。
「ちなみに、優勝者には豪華賞品がもれなくついてきますよ。更に賞金も」
「文、その大会について詳しく説明しなさい」
「相変わらずの臨機応変だな…」
霊夢はやる気を得た。これで怖い物は無くなったようだ(違う)
「デュエル大会の名前は『ワールド・アイドル・チャンピオン』。通称『W・A・C』です。参加規模は全国のアイドル事務所のアイドルが一同集まり、大規模なデュエル大会を行う大会です。詳しい内容はまた後日お伝えしますが、この大会、予選や参加条件が当然ながらあるので、参加するにも十分注意が必要なので」
「それって、俺とか大丈夫なのか?」
遊馬が少々不安げに聞いてくるが…
「ええ。その件も含めて遊馬君を呼んだんです。実はこの大会に参加するには、3人1組のペアを組まなければならないんです」
「チーム戦か…ますます凄い大会になってくるな!でも、それと遊馬になんか関係あるのか?」
疑問に思った魔理沙。だが、霊夢がその件に対し声を出す。
「大方、この前の765プロのデュエルで遊馬の存在がアピールされちゃったしね。おまけに『No』を使えば、それだけ世間に注目されたんじゃない。そうでしょ、文?」
「あやや…すっかり見抜かれてますね。おっしゃる通りです。今まで何とか遊馬君の事はこちらで何とか対処してましたが、あのデュエルの影響が強く、私でも誤魔化しと隠しきれないのが現状になってしまい、一部の企業が、遊馬君が961プロと関係を持っていた事が分かってしまったんです」
どうやら、文が遊馬の存在を隠していたそうだが、この前のデュエルで、『No』を呼んでしまったのが原因で完全に隠しきれなくなってしまったそうだ。
『あのデュエルで、遊馬の事を知られるとまずいな…これでは『No』を求め遊馬とデュエルをするのを求める者が急激に増える筈だ。そうすれば、我々の行動範囲が狭くなってしまう』
心の闇を増幅させ、性格が凶暴化する闇のカード、『No』。それを操るデュエリストを放置するほど、世の中は甘くないのだ。たとえそれが、大企業の後ろに居ようとも。これが人の欲望の闇そのものでもある。
「そもそも、この企画を作り上げたのも、961プロと同じ権力を持つ会社が提案してきた事なんです。無論、私と黒井社長は断ったんですが、相手方の権力がまた強い物で…最終的、この大会で何とか収まったんです。遊馬君は必ず参加しなければなりませんが…」
何と言う事だ。これでは名目上遊馬を手に入れると言う大会そのものではないか。
「何だよそれ!?そ、それじゃ。もしその大会でその会社が優勝したら…」
「あまり言う気は無いのですが、取引みたいなものです。しかも、今回参加するアイドル会社のほとんどが、その会社型に付いても過言ではありません」
『つまり、我々は複数の敵と戦わざる負えない状態か…』
「お、俺があの時、デュエルさえしてなければ…」
「文、そのためだけに、私と魔理沙を呼んだんじゃないわよね?何か対策でもあるんでしょ?」
遊馬がほとんど絶望している表情をしているなか、霊夢がこの事を言う。かなり気に入らない表情をしている。
「無論です。そんな事をさせるつもりは微塵もありません。この961プロで最も強いお二人に遊馬君とチームを組んでもらいたいんです。総合的な実力は、霊夢さんと魔理沙さんの方が安心できます。裏方工作はこちらで何とかします」
遊馬が絶対参加と言える今回の大会…霊夢と魔理沙なら色々と何とかなるそうだ。
「ちなみに、この件に関しては今いる私達と黒井社長、それからごく一部の人しか知らない情報です。くれぐれも、他言無言でお願いします。余計なトラブルを招く可能性が非常に高いので」
「だよな。遊馬が狙われている事を知ったら、全面戦争になりそうな予感がするしな。それに、凛と冬馬も黙っているとも思えないし、隠しておかないとな」
その通りである。何となく魔理沙もやる気が出てきたそうだ。いや、寧ろ今回の件に関し物凄く怒っている感じもするが。
「何不安そうな顔しているのよ、遊馬。私達が居る限り、あんたに手を出す輩には指一本触れさせないわ」
「そうだぜ!もっと私達を頼ってくれても良いんだぜ!」
「霊夢…魔理沙…」
少しずつだが、遊馬の表情も元に戻り始めている。
「念のため、レミリアさん達にも護衛を頼んだ方が良いかもしれませんね。この場合だと、咲夜さんと美鈴さんが妥当かもしれませんね」
「美鈴はともかく、咲夜は大丈夫かよ?」
「いえ、もしもの時に備えて衣玖さんと天子さん、それから永琳さん達にでも頼んでおきます。事情の方はこちらで説明しておくので」
少しずつだが、遊馬の身の安全も確保されてきたようだ。それにしても、協力者が一杯いるようで何よりだ。
「幸い、大会の開始は2ヶ月と余裕はあります。それまで霊夢さんと魔理沙さんは遊馬君のバックアップをお願いします。私はこれから他に協力できる所を当たってみます。敵対勢力は減らした方が良いので」
「そうね。その方が良いし」
話は決まったそうだ。
「それじゃ、まずはレミリアさんの所に向かいます。遊馬君、気を付けてくださいね」
「ああ!文も気をつけろな!」
そして文は社長室から去って行った。残された遊馬達は…
「取りあえず、どうしようか?」
「こうなった以上、まず遊馬のデュエルの腕前をしっかり上げる必要があるわね」
「だな。万が一何かあっても良いように鍛えた方が良いしな」
と言う事で、3人は社長室を離れ、とある階のフロアにやってきた。大きいフロアで、特定の人物でなければ入る事が出来ない所である。
「ここなら、邪魔が入らずにデュエルが出来るわ」
「すげええ!!こんな所にもデュエルフィールドがあったんだ!!」
大はしゃぎする遊馬。どうやらここに関しては全く知らなかったそうだ。
「それじゃ遊馬。まずは私からデュエルをしようぜ!さっきからウズウズしていて正直落ち着けなかったんだ」
と、最初に遊馬の相手をするのは魔理沙だ。
「おう!デュエルするなら、たとえどんな相手でも受けてやるぜ!!」
「それじゃ、私は見学とさせてもらうわ。2人とも、しっかりね」
霊夢は近くの椅子に座る。遊馬と魔理沙はフィールドに立ち、正面を向き合う。
「遊馬、やるからには思いっきり来い!私はお前の全力で相手をしてやるぜ!」
「望むところだ!!行くぜ!!」
「「デュエルディスク、セット!!D・ゲイザー、セット!!」」
左手のD・パットを展開。続けてD・ゲイザーを左目に装着。霊夢もD・ゲイザーを付ける。その途端、AR空間が発生する。
<ARビジョン、リンク完了>
「「デュエル!!」」
遊馬と魔理沙がデュエルを始めたその頃、協力者に遊馬の護衛の件を伝え終わった文は、次の段階に入っていた。
「取りあえず、レミリアさん達は同意してくれたから、次は協力者が必要ね。そうなると…黒井社長と友好関係を築いている、876プロの石川社長が妥当ね。765プロの高木社長でも良いけど、ギスギス感があるし、何よりアリスさんと早苗さんが居るからね…そこは保留にしますか。まずは、はたてと合流して、行動を開始にしましょうか」
そう言い、走って876プロに移動する。その走り、それは神速の勢いで普通の人の目では目視できないぐらいの速度だった。
「(最悪の場合、あの人達にも頼る必要があるけど、やむを得ないわね…)」
所変わって遊馬と魔理沙のデュエル。これから始まるそうだ。
九十九遊馬 LP4000 手札5 デッキ35 墓地0 除外0 エクストラデッキ15
霧雨魔理沙 LP4000 手札5 デッキ35 墓地0 除外0 エクストラデッキ15
「先行は俺だ!俺のターン、ドロー!」 手札5⇒6 デッキ35⇒34
ドローしたとき、身に付いているペンダント、『皇の鍵』からアストラルが出てくる。
『遊馬、本気を出すと言う事は、『No』を出すデュエルになる。覚悟はできたのか?』
「ああ。俺と『No』が狙われたるなら、俺の…俺達の実力を見せるしかないんだ。霊夢達が協力してくれるんだ。だったら、俺もあいつらに応えないとな!」
『遊馬…分かった。君がそう決めたのなら、私も君と共に行こう。その先にある道を切り開いていこう!』
遊馬とアストラルの決意は固まったようだ。
「行くぜ!俺は『ゴブリンドバーグ』(ATK1400/☆4)を召喚!召喚成功時の効果で、手札からレベル4以下のモンスター1体を特殊召喚出来る!来い!『ガガガマジシャン』(ATK1500/☆4)!」手札6⇒5⇒4
遊馬の場に、いつも通りのモンスター2体が並ぶ。ついでだが、『ゴブリンドバーグ』は守備表示になる。
「レベル4モンスターが2体。来るのか!?」
「俺は、レベル4の『ゴブリンドバーグ』と『ガガガマジシャン』でオーバーレイ!」
属性の光となり、遊馬の場に現れた時空の渦に吸い込まれる。
「2体のモンスターで、オーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!現れろ!俺達の希望の絆!!『No.39 希望皇ホープ』(ATK2500/ランク4/OVU2)!!」 エクストラデッキ15⇒14
1ターンから『ホープ』を出す遊馬。最初から全力で挑む勢いだ。
「更にリバースカードを1枚セットして、ターンエンド!」 手札4⇒3
万全の態勢を整える遊馬。だが、魔理沙とて負けるつもりは無い。
「そうこなくっちゃな。行くぜ、私のターン、ドロー!」 手札5⇒6 デッキ35⇒34
ドローしたカードを見て、そのカードをすぐにD・パットにセットする。そのカードは…
「私は『セイクリッド・ポルクス』(ATK1700/☆4)を召喚!」 手札6⇒5
セイクリッド・ポルクス 光属性 機械族 ☆4 効果モンスター
ATK 1700 DEF 600
このカードが召喚に成功したターン、自分は通常召喚に加えて1度だけ「セイクリッド」と名のついたモンスター1体を召喚できる。
現れたモンスターは、星の騎士とも言える戦士。2本の剣を抜き、戦闘態勢に入る。
「効果発動!このカードが召喚に成功したターン、私は『セイクリッド』モンスターをもう一度だけ通常召喚できる!手札から、『セイクリッド・カウスト』(ATK1800/☆4)を召喚!」 手札5⇒4
セイクリッド・カウスト 光属性 獣戦士族 ☆4 効果モンスター
ATK 1800 DEF 700
このカードはシンクロ素材にできない。
フィールド上の「セイクリッド」と名のついたモンスター1体を選択し、以下の効果から1つを選択して発動できる。この効果は1ターンに2度まで使用できる。
●選択したモンスターのレベルを1つ上げる。
●選択したモンスターのレベルを1つ下げる。
次に現れたのは、弓を手にする騎士。その下半身は馬のように見える。
「『カウスト』の効果発動!フィールドに存在する『セイクリッド』モンスター1体を選択し、選択したモンスターのレベルを1つ上げるか、1つ下げるかどちらか選択する事が出来る。そしてこの効果は1ターンに2度使える!」
『やはり、魔理沙も本気で来るようだ。仕掛けてくるぞ、遊馬!』
「おう!掛ってこい、魔理沙!」
「『ポルクス』(☆4⇒5)と『カウスト』(☆4⇒5)のレベルを1つ上げる!さあ、これで準備は整ったぜ。お前が『ホープ』なら、こっちはこいつを出すぜ!」
レベル5のモンスターが2体。言うまでも無い。エクシーズ召喚を行う!
「来るわよ遊馬。しっかり構えてなさい」
「私は、レベル5となった『セイクリッド・ポルクス』と『カウスト』でオーバーレイ!」
属性の光となった2体のモンスターは、上空に発生した渦に飲み込まれる。
「2体の光属性モンスターで、オーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!光と共に輝け!『セイクリッド・プレアデス』(ATK2500/ランク5/OVU2)!!」 エクストラデッキ15⇒14
セイクリッド・プレアデス 光属性 戦士族 ランク5 エクシーズモンスター
ATK 2500 DEF 1500
光属性レベル5モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。フィールド上のカード1枚を選択して持ち主の手札に戻す。
この効果は相手ターンでも発動できる。
辺り一面が眩しく感じるが、それは空から現れた騎士から発せられる光だった。
「魔理沙も1ターン目からエクシーズ召喚か!」
「お前が本気になったんなら、私も最初から本気で行くぜ!『プレアデス』(OVU2⇒1)の効果発動!1ターンに1度、OVUを1つ取り除く事で、場に存在するカード1枚を選択して、そのカードを手札に戻す事が出来る。早速で悪いが、『ホープ』には退場してもらうぜ!」 墓地0⇒1
OVUが『プレアデス』の右手に吸収される。その時、一本の弓が現れ、その弓が『ホープ』に目がけて放たれる。
『守れ!遊馬!』
「おう!カウンター罠『エクシーズ・リフレクト』を発動!」
エクシーズ・リフレクト カウンター罠 OCG
フィールド上のエクシーズモンスターを対象にする効果モンスターの効果・魔法・罠カードの発動を無効にし破壊する。
その後、相手ライフに800ポイントダメージを与える。
「このカードは、フィールド上に存在するモンスター・エクシーズを対象にするカード効果の発動を無効にし破壊する!『プレアデス』の効果は対象を取っている。よって、バウンス効果を無効にして破壊だ!」
『ホープ』に向けられた矢は跳ね返り、『プレアデス』に命中し破壊される。
「うわ、マジかよ!?」 墓地1⇒3
「更に!相手に800のダメージを与えるぜ!」 墓地0⇒1
そのまま矢は消えず、魔理沙に命中する。
「痛っ!」 LP4000⇒3200
「魔理沙、いきなりは無しよ」
霊夢は何処からかお茶と煎餅を取り出し、食べ飲みしながら見ている。
「いや、まさか初手からあんなカードが張っていたなんてな…」
と言え、いきなり『プレアデス』を破壊しライフを削る戦法、正直悪くない戦術だ。
「しょうがないな。リバースカードを2枚セットして、ターンエンドだ」 手札4⇒2
2ターン終了。フィールド状況。
九十九遊馬 LP4000 手札3 デッキ34 墓地1 除外0 エクストラデッキ14
モンスターゾーン 『No.39 希望皇ホープ』(ATK2500/ランク4/OVU2)攻撃表示
魔法・罠ゾーン 無し
霧雨魔理沙 LP3200 手札2 デッキ34 墓地3 除外0 エクストラデッキ14
モンスターゾーン 無し
魔法・罠ゾーン リバースカード2
「行くぜ、俺のターン、ドロー!」 手札3⇒4 デッキ34⇒33
場の流れは遊馬が有利になったが、魔理沙の場にリバースカードが2枚。普通に攻めるのは難しい。
『…今ドローした『サイクロン』なら、魔理沙のリバースカードを1枚破壊できる。問題はどれを狙うべきだ?』
アストラルは、遊馬がドローしたカード『サイクロン』を見て、次なる戦術を考えていた。
『(…魔理沙の『セイクリッド』デッキは、比較的魔法カードでの対応が強いが、罠カードの防御力も非常に高い。中でも『魔法の筒』が一番厄介だ。彼女の性格なら、既にセットしている可能性もある。ならば…)遊馬、今引いた『サイクロン』で、魔理沙のリバースカードを破壊するんだ。彼女の性格なら、恐らくどちらかに『魔法の筒』をセットしている可能性が高い筈だ』
「そうだよな…魔理沙って、高確率で『魔法の筒』を最初のターンでセットしてくるからな。なら、それに乗るぜ!手札から速攻魔法『サイクロン』を発動!魔理沙のリバースカード1枚を破壊する!」 手札4⇒3
『サイクロン』で破壊したカードは…『激流葬』だ。目当てのカードでは無かった。
「『魔法の筒』じゃないのか!?」 墓地1⇒2
「残念だったな。さあ、これからどうする?」
『読みが間違えたか…なら、もう一枚のリバースカードに『魔法の筒』か?だが、今の遊馬の手札に、『ダメージ・メイジ』が無い。ライフ回復は難しい』
読みが外れたことにより、魔理沙のリバースカードが本当に分からず仕舞い。
「だったら、無理矢理でも突破してやるぜ!俺は『ゴゴゴゴーレム』(ATK1800/☆4)を召喚!」 手札3⇒2
定番「やはり『ゴゴゴゴーレム』か!」
「何もなければ、このまま一気に大ダメージを与えてやる!『ゴゴゴゴーレム』で魔理沙にダイレクトアタック!『ゴゴゴブロー』!」
『いや待て、まだ魔理沙にリバースカードが!』
だが、魔理沙はリバースカードを発動せず、『ゴゴゴゴーレム』の攻撃を受ける。
「いてて…これは痛いぜ」 LP3200⇒1400
「何にも無い…なら、もう一方の攻撃も続けるぜ!」
無警戒に攻撃を続けようとする遊馬。だが、アストラルは危険と判断する。
『遊馬、あのリバースカードはわざと通している可能性が高い。もしあれが『魔法の筒』なら、大ダメージを受けることになる』
「ここで攻撃を躊躇してたら、あのリバースカードの対処が全く出来なくなる。それじゃいつまでも前に進まない!!このまま攻撃だ!『希望皇ホープ』でダイレクトアタック!!『ホープ剣・スラッシュ』!」
『ホープ』の剣が、魔理沙に襲いかかる。だが…
「ま、それこそ遊馬だよな。だからこそ、このカードの発動を待っていたのさ!罠発動!『魔法の筒』!!」
魔法の筒 通常罠 OCG
相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。
攻撃モンスター1体の攻撃を無効にし、そのモンスターの攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。
『やはり、あのカードを伏せていたか!』
「相手モンスター1体の攻撃を無効にし、その攻撃力分のダメージを相手ライフに与えるぜ!『ホープ』の攻撃力をそのまま受けろ!」
『ホープ』が放った衝撃波は、1つの筒に飲み込まれ、もう1つの筒から、その衝撃波が遊馬の方に向かい、直撃する。
「うわああああ!!!!!!!」 LP4000⇒1500
モロに直撃する。普通は警戒するが、情報を知っている者同士のデュエルは何かとやりづいらい。
『だから、あの攻撃はするなと私は注意したが』
まあ、除去カードが少ない遊馬にとってこれぐらいの攻撃は止む負えないとも言う。
「これでお互いのライフは互角。でも、場に関しては遊馬の有利。ここからどう魔理沙が巻き返すか…」
霊夢はボリボリと煎餅を食べているが、状況を正確に見極めている。
『遊馬…魔理沙相手に何の対抗策も無く攻撃するのはやめた方が良い。彼女のデッキに、『魔法の筒』は後2枚入っている。次通せば『ダメージ・メイジ』で防御するのは不可能だ』
「そうだな…少し熱くなりすぎたみたいだ。悪い」
一応反省している遊馬。
「遊馬、これでターンエンドか?」 墓地3⇒4
『魔法の筒』のカードを墓地に送りながら、魔理沙は言う。
「そうだな。もうこれ以上の展開は出来ないし。、ターンエンドだ」 手札2
どちらも分が少々悪いが、気を抜けば一瞬で戦局が変わる。
「私のターン、ドロー!」 手札2⇒3 デッキ34⇒33
「良いカードを引いたぜ。魔法カード『逆境の宝札』を発動!」 手札3⇒2
逆境の宝札 通常魔法 アニメ
相手フィールド上に特殊召喚されたモンスターが存在し、自分フィールド上にモンスターが存在しない場合に発動できる。自分のデッキからカードを2枚ドローする。
「私の場にモンスターが存在せず、相手の場に特殊召喚されたモンスターが存在する時、デッキからカードを2枚、ドローする!」 手札2⇒4 デッキ33⇒31 墓地4⇒5
ここに来てドローソースのカードを引いた魔理沙。
「魔法カード『死者蘇生』を発動!墓地から『セイクリッド・ソンブレス』(ATK2500/ランク5/OVU0)を特殊召喚!」 手札4⇒3 墓地5⇒4⇒5
再び『ソンブレス』を呼んだ来た魔理沙。明らかに何かを狙っている。
「続けて、『セイクリッド・ソンブレス』(ATK1550/☆4)を召喚!」 手札3⇒2
セイクリッド・ソンブレス 光属性 天使族 ☆4 効果モンスター
ATK 1550 DEF 1600
自分の墓地の「セイクリッド」と名のついたモンスター1体をゲームから除外する事で、自分の墓地の「セイクリッド」と名のついたモンスター1体を選択して手札に加える。
「セイクリッド・ソンブレス」のこの効果は1ターンに1度しか使用できない。
また、この効果を適用したターンのメインフェイズ時に1度だけ発動できる。「セイクリッド」と名のついたモンスター1体を召喚する。
このカードが墓地へ送られたターンに1度だけ、「セイクリッド」と名のついたモンスターを召喚する場合に必要なリリースを1体少なくする事ができる。
「ソンブレロ銀河」の名のつく、『ジェムナイト・セラフィ』をイメージした天使が現れる。
「更に速攻魔法『フォトン・リード』を発動!」 手札2⇒1
フォトン・リード 速攻魔法 OCG
手札からレベル4以下の光属性モンスター1体を表側攻撃表示で特殊召喚する。
「手札のレベル4以下の光属性モンスター1体を攻撃表示で特殊召喚するぜ!来い!2体目の『セイクリッド・ソンブレス』(ATK1550/☆4)!」 手札1⇒0 墓地5⇒6
「相変わらずの展開力ね」
ほぼ呆れ果てた表情をしている霊夢。だが、これは非常に厄介である。
「しかも、魔理沙の場にレベル4モンスターが2体!?」
「今更気づいても遅いぜ!レベル4の『セイクリッド・ソンブレス』2体でオーバーレイ!」
『ソンブレス』が属性の光となり、魔理沙の場に現れた時空の渦に飲み込まれる。
「2体の天使族モンスターで、オーバーレイネットワークを構築。エクシーズ召喚!現れろ!『フェアリー・チア・ガール』(ATK1900/ランク4/OVU2)!!」 エクストラデッキ14⇒13
フェアリー・チア・ガール 光属性 天使族 ランク4 エクシーズモンスター OCG
ATK 1900 DEF 1500
天使族レベル4モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。デッキからカードを1枚ドローする。「フェアリー・チア・ガール」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
まさにチアガールをイメージした天使エクシーズモンスター。いや、妖精か?と言うか、あれは小鳥ちゃんのカードじゃん!!しかも次のパックに登場が決定しているカードだし。
「うおお!?あんなモンスター・エクシーズを持っていたのか!?凄いな魔理沙!!」
『日々デュエルモンスターズは進化しているが、私もあれは初めて見たな』
念のため言っておくが、このカードはZEXALUで登場したカードのため、この時の遊馬とアストラルは知らない設定です。ご了承を。
「へへ。こいつは黒井のおっさんがプレゼントしてくれたカードなんだぜ。今じゃ大事に使ってるんだ」
「そうだったのか…良いな、魔理沙は」
地味に黒井からの贈り物だったそうだ。羨ましい。
「さてと、『フェアリー・チア・ガール』(OVU2⇒1)の効果発動!1ターンに1度、OVUを一つ取り除く事で、デッキからカードを1枚ドローするぜ」 手札0⇒1 デッキ31⇒30 墓地6⇒7
ドローしたカードを手札に加えた。どうやら攻めれるカードでは無いようだ。
『今の状態なら、『ソンブレス』で『ホープ』を戦闘破壊する事は出来ない。今の状態ならまだ耐えられる』
「次のターン次第か」
このターンさえ乗り越えれば、次のターンで巻き返しは可能と判断する遊馬とアストラル。だが…
「甘い考えだな、遊馬。まだまだ私の本領は発揮してないぜ。『ソンブレス』…いや、『セイクリッド』の力はこんなものじゃないぜ!私は、『セイクリッド・ソンブレス』を素材にオーバーレイネットワークを再構築!!」
「な!?再構築だって!?」
『カオスエクシーズチェンジか!?』
初めて見る展開に驚きを隠せない遊馬とアストラル。まさか、この手の召喚方法がまだ存在していない事に驚いているが。
属性の光になった『ソンブレス』は天に昇り、そこから大爆発が起こる。
「エクシーズチェンジ!!光の中より真の姿を現せ!!『セイクリッド・トレミスM7』(ATK2700/ランク6/OVU1)!!」 エクストラデッキ13⇒12
セイクリッド・トレミスM7 光属性 機械族 ランク6 エクシーズモンスター
ATK 2700 DEF 2000
レベル6モンスター×2
このカードは「セイクリッド・トレミスM7」以外の自分フィールド上の「セイクリッド」と名のついたエクシーズモンスターの上にこのカードを重ねてエクシーズ召喚する事もできる。この方法で特殊召喚した場合、このターンこのカードの効果は発動できない。
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除く事で、自分または相手のフィールド上・墓地のモンスター1体を選択して持ち主の手札に戻す。
空より現れたのは、まさに星の王とも呼べる機械龍である。所々に『セイクリッド』モンスターが使用する武器が装備されている。
『馬鹿な…このような方法で、新たなモンスター・エクシーズを呼びだす方法があったとは…』
「すげええ!!こんなの初めて見たぜ!!」
「デュエルモンスターズの中でも、このような進化形態のエクシーズモンスターは今も少ないが、それでも強力な効果を秘めているぜ!…と言いたいけど、『トレミスM7』はこの方法で特殊召喚したとき、効果は使えないけどな」
だが、今のままなら十分に攻めることは可能だ。
「バトル!『トレミスM7』で『ホープ』に攻撃!」
「くそ、『ホープ』(OVU2⇒1)の効果発動。OVUを1つ取り除いて、その攻撃を無効にする!『ムーンバリア』!」 墓地2⇒3
「なら、もう一方の攻撃は止める事ができるか?『フェアリー・チア・ガール』で『ゴゴゴゴーレム』に攻撃!」
回転しながら、光の球を生みだし、『ゴゴゴゴーレム』に向かってくる。
『遊馬、ここは『ホープ』の効果を使うな。まだ温存しておくんだ』
「分かった。ぐっ!!!」 LP1500⇒1400 墓地3⇒4
取りあえず、被害は最小限に収まった。
「防御はしないか…まあ、そうなったらOVUの無い『ホープ』は攻撃対象になったら強制的に破壊されるけどな。私はこれでターンエンドだ」 手札1
4ターン終了。フィールド状況。
九十九遊馬 LP1400 手札2 デッキ33 墓地4 除外0 エクストラデッキ14
モンスターゾーン 『No.39 希望皇ホープ』(ATK2500/ランク4/OVU1)攻撃表示
魔法・罠ゾーン 無し
霧雨魔理沙 LP1400 手札1 デッキ30 墓地7 除外0 エクストラデッキ12
モンスターゾーン 『フェアリー・チア・ガール』(ATK1900/ランク4/OVU1)攻撃表示 『セイクリッド・トレミスM7』(ATK2700/ランク6/OVU1)攻撃表示
魔法・罠ゾーン 無し
お互いのライフは並んだが、場の状況は魔理沙の方が一歩有利。
『『トレミスM7』を残せば、次のターンで我々の敗北が決まる。このドローにかかっている』
「ああ…俺はまだ、諦めたわけじゃない!」
『トレミスM7』のバウンス効果は強力。放置すれば次のターンで確実に遊馬の敗北が決まる。
「行くぜ!俺のターン、ドロー!!」 手札2⇒3 デッキ33⇒32
ドローしたカードを見て、アストラルは確信した。
『遊馬、既に勝利の方程式は完成した。行くぞ!』
「ああ!行くぜ魔理沙!!このカードで勝負を決める!!」
本当にこのターンで決めるそうだ。
「『俺(私)は、魔法カード『ホープ・バスター』を発動!!』」 手札3⇒2
ホープ・バスター 通常魔法 OCG
自分フィールド上に「希望皇ホープ」と名のついたモンスターが存在する場合に発動できる。
相手フィールド上の攻撃力が一番低いモンスター1体を破壊し、破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。
『ホープ』の手に、一つのバズーカ砲が装備される。
「『このカードは、自分の場に『希望皇ホープ』と名のついたモンスターが存在する時に発動ができ、相手の場に存在する、攻撃力が一番低いモンスター1体を破壊し、破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを相手ライフに与える!!』」
「な、何だって!?」
「これは、終わったわね」
『トレミスM7』を破壊できるカードでは無かったが、もう魔理沙に打つ手は無いようだ。
「『行け!!『ホープ・バスター』!!!!』」
『ホープ』はバズーカ砲を発射し、一本のミサイルが『フェアリー・チア・ガール』に放たれ、命中。周辺が爆発する。
「こんなの有りかよ!!??」 LP1400⇒0 墓地7⇒9
九十九遊馬 WIN 霧雨魔理沙 LOSE
AR空間が解除される。
「あと一歩で勝てたんだけどな…でもまあ、良いデュエルだったぜ遊馬!」
「おう!ありがとうな、魔理沙!おかげで自信が着いて来たぜ!!」
ようやく遊馬の調子も元に戻ってきたようだ。
「なら、次は私の番ね。面倒だけど、あそこまで良いデュエルをした以上、私が出ないと不完全燃焼気味になりそうだし
そう言い、霊夢はD・パットを付け展開している。どうやらさっさと続けようとしているそうだ。
「おっしゃ!!この調子で行くぜ!!」
「遊馬、頑張れよ!!」
再びデュエルフィールドに立つ遊馬。相対するのは、最強アイドルの再来とされる、霊夢。このデュエル、見ものだ。
『遊馬、連戦になるが大丈夫か?』
「ああ。デュエルしていれば、疲れなんて吹き飛ぶぜ!!」
何と言うデュエル万能説。こうなったら医療何か不必要に感じてしまうセリフだ。
「行くわよ遊馬。やるからには徹底的にやるわよ」
「おう!!」
D・ゲイザーを起動し、AR空間になる。
<ARビジョン、リンク完了>
「「デュエル!!」」
丁度デュエルが始まった時、椅子に座っている魔理沙。
「にしても、何でこのカードを見ると、一瞬意識が飛ぶんだろうな?本当に不思議なカードだぜ」
一枚のカードを手に、それを言う。先のデュエルの時、『フェアリー・チア・ガール』の効果でドローしたカードである。そのカードの名は…
『RUM−バリアンズ・フォース』と言う魔法カードの事であった。
説明 | ||
今回から961プロ視点で物語を進めます。 にしても、来年に発売されるカードで、超展開が満載ですね。リアル闇ゲが出来るんじゃないかと心配です。 一部のデュエリストは歓喜ですね。だが、何故今更になって『ハーピィ』が表舞台に戻るんだ?意味不明だ! そのため、今回のデュエルは新パックのカードを使用しますので、ちょっと注意してください。 ※961プロの本社の中は、TOX2のクランスピア社と思ってください。その方が何か似合っているので。 ※遊馬と961プロとの好感度はかなり高いです。つまり、遊馬の身に何かあったら必ず守る選択肢を選びます。何と言うヒロイン展開。 |
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