第八章「ようやく掴んだこのチャンス!!弁天丸&ヨット部で目的地へ!!」
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おやっさんの所でご飯を食べた茉莉香達は、再び調査を始めようとしていた。

 

チアキ「そろそろ別の場所でも、聞き込みをしましょ。」

 

リン「そうだな。この辺りは大体話は聞いたし、他の所で聞き込み再開するか!」

 

そうリンが言った時に、丁度良いタイミングでジェニーから通信が入ってきた。

 

リン「はい、こちらリン。」

 

ジェニー『リン?ジェニーだけど、何か手掛かりは見つかった??』

 

リン「いや、こっちはまだ手掛かり無しだ。そっちは?」

 

ジェニー『実は、こっちでも色々調べていたら、宇宙一の薬剤師の情報をショウさんから手に入れたわ。』

 

茉莉香「本当ですか!?ジェニー部長!!(゜ロ゜)」

 

リンとジェニーの会話を聞いていた茉莉香は、リンの通信機を奪い取りジェニーに話しかけた。

 

ジェニー『えぇ!だから4人とも、そのまま弁天丸に向かって。私達残りのメンバーも今弁天丸に向かってるから。』

 

チアキ「わかりました。では後程。」ピッ

 

リン「そんじゃ、弁天丸に向かいますか。」

 

4人は弁天丸に向かって歩き出した。

 

 

・・・弁天丸・・・

 

 

茉莉香「さてと、それでジェニー部長!ショウさんは何て言ってましたか?」

 

ジェニー「ショウさんからの情報では、今現在薬剤師はこの位置に居るみたいなの。」

 

茉莉香「成る程〜。ん?この場所って・・・」

 

百眼「流石船長、気が付いたか。」

 

ケイン「以前お姫様の依頼で飛んだ、あの亜空間だ。そして、薬剤師はこの亜空間を抜けた先にいるって訳だ。」

 

茉莉香「え〜、またあの空間抜けなきゃいけないの〜(TT)」

 

クーリエ「そう言うこと。」

 

チアキ「茉莉香、亜空間って何なの?」

 

茉莉香達の会話についていけないチアキが、茉莉香に聞いた。

 

三代目「そう言えば、副船長は知らないッスよね。」

 

チアキ「えぇ。」

 

百眼「なら、直接見てもらった方が早いかもな。」

 

茉莉香「そうね。それじゃあ弁天丸発進!!」

 

弁天丸は、3年前に向かった亜空間に向けて発進した。しかし、チアキ以外のメンバーは一度行っているからいいが、残りのメンバーは知らずにいた。

 

 

・・・亜空間・・・

 

 

ケイン「く〜、相変わらずいつ来ても荒れてるな♪」

 

百眼「ここは、一生落ち着くことはないだろな。」pipipi

 

チアキ「ちょっと茉莉香!!こんな所何て聞いてないわよ!!」

 

茉莉香「だから、説明するより見てもらったの。(^^;」

 

リン「にしても・・・」

 

ジェニー「えぇ、思っていたより酷いわ(TT)」

 

茉莉香「あははは。でクーリエ、回りに船らしき反応は?」

 

クーリエ「微かにだけど、亜空間の向こう側にエネルギー反応有り。多分、これが薬剤師の宇宙船かな??」

 

茉莉香「成る程・・・百眼!この亜空間、後どれくらいで抜けれそう?」

 

百眼「ざっとの計算だが、後30分ってとこだな。」pipipi

 

茉莉香「わかったわ。それじゃあシュニッツァー、いらないとは思うけど、一応攻撃の準備しておいてくれないかな?」

 

シュニッツァー「了解した。」pipipi

 

茉莉香「それからチアキちゃんとジェニー部長は、接続したら一緒に来て下さい。」

 

チアキ「わかったわ。」

 

ジェニー「えぇ、私も薬剤師には興味あるからね。」

 

茉莉香「それじゃあ・・・残りの皆は亜空間を抜けるまで待機しておいて。」

 

リン「わかった。」

 

それから暫くの間は、激しい揺れに教われる弁天丸。しかし、やっと亜空間を抜け、目の前には一隻の船がいた。

 

チアキ「あれが、宇宙一の薬剤師のいる船・・・」

 

茉莉香「そみたいね。百眼!向こうからの反応は??」

 

百眼「今のところエネルギー反応は無しだ。」

 

茉莉香「了解。シュニッツァー、エネルギー反応はないけど、そのまま第2戦闘配備は継続でお願いね。」

 

シュニッツァー「了解した。全ブリッジ、各隊員はそのまま第2戦闘配備を継続せよ。繰り返す、各隊員はそのまま第2戦闘配備を継続せよ。」

 

クーリエ「ん?これは・・・」

 

茉莉香「どうしたの?クーリエ。」

 

クーリエ「弁天丸宛に通信が来てます。届け先は・・・前の船からです。」

 

チアキ「了解。なら、そのまま回線を開いて。」

 

クーリエ「了解。回線を開きます。」ブン

 

???「何の用かな?」

 

中央モニターに映った人物は、白衣を着た老人が映っていた。

 

茉莉香「突然お邪魔してすみません。お聞きしたいんですが、あなたが宇宙一の薬剤師の人ですか??」

 

???「いかにもそうだが。」

 

チアキ「実は、私達の大切な人がバデストという病気にかかてしまて、治療薬をあなたに調合して頂きたくて、ここまで来ました。」

 

薬剤師「成る程・・・事情はわかりました。そう言うことでしたら、喜んで薬を処方致しましょう。」

うちに

茉・チ「あ、ありがとうございます!!」

 

こうして茉莉香達は、薬を手に入れて急いで○○が入院している宇宙病棟に向かったのだ。

 

 

・・・宇宙病棟・・・

 

 

茉莉香「ミーサ!!」

 

ミーサ「茉莉香・・・それに・・・皆も。」

 

チアキ「ミーサ、薬を手に入れたわ!早く○○に飲ませて!!」

 

ミーサ「・・・・・・」

 

チアキの問いかけに、表情を暗くするミーサ。一体何があったのだろうか。

 

ケイン「おいミーサ、どうしたんだよ。」

 

ミーサ「・・・薬・・・遅かったわ。」

 

茉莉香「どう言うこと?」

 

茉莉香の質問に答えられないミーサ。おかしいと思った茉莉香とチアキは、○○がいる病室へと入っていった。病室に入ったら○○はいた。しかし、そこにあったのは、顔に白い布を被せられている○○の姿だった。

 

茉莉香「○○・・・君??」

 

チアキ「どういう・・・こと・・・」

 

ケイン「お、おいミーサ・・・○○は・・・」

 

ミーサ「ついさっき、息を引き取ったの。」

 

重い口を開くミーサ。

 

ミーサ「ほんとについさっきなの。茉莉香達が出ていってから容体が急変して・・・」

 

茉莉香「そんな・・・嘘だよ・・・」

 

莉理香「すまない!!遅れた!!それで、○○の容体は!!」

 

茉莉香達がショックを受けてる後ろに現れたのは、莉理香であった。

 

茉莉香「莉理香さん・・・○○君が・・・○○君が!!」

 

莉理香「茉莉香・・・」ギュッ

 

莉理香は、泣きじゃくる茉莉香を優しく抱き締めた。

 

チアキ「何で・・・何でよ!!何の為にここまでしたと思ってるのよ!!」

 

チアキは現実を受け止められず、○○に近づいた。

 

チアキ「皆あなたの為に、ここまでしてくれたのに・・・この薬だって、ようやく手に入れたのに・・・飲みなさいよ!!」

 

チアキは、○○の口を強引に開け薬を飲ませていた。そんな状況を見たミーサは、チアキを○○から引き離した。

 

ミーサ「いい加減にしなさい!!辛いのはあなただけじゃないによ!!」

 

チアキ「うぅ・・・うわあぁぁぁぁん!!」

 

崩れ落ちたチアキの泣き声が、虚しく病室に響き渡ったのだ・・・。その時、茉莉香とチアキにある声が頭の中に聞こえてきた。

 

???『茉莉香・・・チアキ・・・』

 

チアキ「この声・・・もしかして!!」バッ

 

茉莉香「○○・・・くん??」

 

二人は、○○の側に来て手を握った。

 

茉莉香「○○君!○○君起きて!!」

 

莉理香「茉莉香!?どうしたんだい急に??」

 

茉莉香「今さっき、○○君の声が聞こえたの。」

 

ケイン「何だって!?」

 

チアキ「私にも聞こえたわ!」

 

ミーサ「どう言う事??」

 

茉莉香とチアキ以外は意味が理解できず、互いの顔を見合わせていた。

 

茉莉香「起きてよ!!」

 

そのまま呼び掛けていると、茉莉香とチアキは手に違和感があったのだ。

 

茉・チ「えっ!?」

 

二人が握っていた手は、緩い力ではあったが、握り返されていたのだ!それと同時に、○○に繋がっていた心音機も動き出したのだった。

 

ピッ・・・ピッ・・・ピッ・・・ピッ・・・ピッ

 

ケイン「嘘・・・だろ・・・」

 

百眼「奇跡だ・・・」

 

○○「・・・・・・」スウッ

 

そして、○○は意識を取り戻し、目を覚ましたのだった。

 

茉莉香「○○・・・君??」ポロポロ

 

○○「よう・・・茉莉香。それに・・・チアキや・・・皆も・・・。」

 

チアキ「生きてる・・・のよね・・・」ポロポロ

 

○○「あぁ・・・お前らの声が聞こえて・・・何とか、三途の川は渡らずに・・・すんだよ・・・」

 

一同「や・・・やった〜〜!!!!!!!!」

 

歓声が響き渡る。○○は生き返り、皆それぞれ泣く者、喜ぶ者、そして、抱き付く者。それぞれの表現で○○の生還を喜んでいた。

 

 

・・・それから暫くたって・・・

 

 

莉理香「お〜い!○○、元気か〜。(^^)」

 

○○「莉理香さん。わざわざすみません(^^;」

 

莉理香「気にするなって!今アンタは病人何だから、甘えれる時に甘えときな。」

 

○○「・・・そうですね。」

 

○○(あれから俺は、みるみるうちに回復していったのだ。とてもあの時死にそうな目にあったとは思えないわ。)

 

莉理香「しかし、驚くべき回復力だな。もうじき退院出来るんだろ??」

 

○○「そうですね。医者の話によると、遅くても1週間迄には退院出来るみたいです。」

 

莉理香「なら、その時にウチでアンタの退院祝いさせてくれないかい?」

 

○○「そんな!別に気を使わなくても良いですよ(^^;」アセアセ

 

莉理香「気にする事はないよ。それに、茉莉香や他の連中からの提案でもあるんだ。」

 

○○「・・・・・・」

 

真剣な顔で○○は考えていた。

 

○○(正直、医者から聞いた話では、俺がかかったデバストは普通に生活していたらかからない。かかる時は、大量に摂取するか血液に入り込ませるかだ。しかし、怪我位ではデバストにはかからない。となると、考えられるのはあの時の献血の時だな。)

 

○○はある事を思い出していた。病気にかかる前学校から帰るときに、途中で献血車があった。中からナースが出てきて、献血に協力すれば商品券三万円分をプレゼントと言ったので、○○は献血に協力した。それ以外に体の外部から血液に入り込ませる方法が思い付かないのだ。そう考え込んでいると、ナースが病室にとやって来た。

 

ナース「すみません。○○さん宛にお手紙が届いています。」

 

○○「俺にですか?」

 

俺は手紙を受け取り、中を確認した。

 

○○「!!」

 

手紙を確認して驚いた。その手紙にはこう書かれていた。

 

???『プレゼントは気に入ってもらえたかな?この手紙が届いた時には、お前はもうこの世にはいないかもな。だが、お前がこれくらいでくたばる筈はないと思うから、手紙を送った。俺はお前から受けた屈辱はこんな者じゃないぞ。これからもお前へ俺が仕掛けた魔の手から、逃れられるかな?それではまた。』

 

○○「・・・・・・」クシャッ

 

莉理香「手紙、誰からだい??」

 

○○「・・・母からです。」

 

莉理香「・・・そうかい。」

 

それ以上は、莉理香は○○に聞き返さなかった。

 

○○(これは、家にあるあいつをこれから持っておかないといけないか。)

 

そう考えてる時に、病室に新たなお客が来た。

 

茉莉香「やっほ〜!!お待たせ、○○君。」

 

ケイン「結構元気そうだな。」

 

ミーサ「莉理香ありがとうね。営業行ってる間任せちゃって。」

 

莉理香「なに、気にする事はないよ。」

 

茉莉香「○○君!これからお土産。」

 

チアキ「ハロルド保険組合のショウさんからよ。」

 

○○「おぉ!サンキュ〜(^^)」

 

○○(取り合えず、今はこの状況を楽しみますか。)

 

これからの事は、後で考えようとした○○は、仲間との会話を楽しんだのだった。

説明
モーレツ宇宙海賊
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モーレツ宇宙海賊 加藤茉莉香 チアキ・クリハラ ハーレム? 

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