なんか神の不手際で転生するらしい
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「う・・・ん、ここは・・・・」

 

 

 

ユーリが目を覚ました所は見知らぬ施設だった。

 

 

 

「私は・・・・」

 

 

 

今まで何があったのか思い出そうとしたとき、扉が開いた

 

 

 

「お、目が覚めたか」

 

 

 

少年の声を聴いて急激に記憶が蘇りユーリの頭が覚醒した

 

 

 

「ご、ごめんなさい!」

 

 

 

 

 

Side:伸

 

 

なんかいきなり謝られたけど何故だ?あ、この部屋を使ったことについてか、なるほど。

 

 

 

「別にこの部屋を使ったことについてなら構わん。もとより部屋など腐るほどある。」

 

「いえ、そうじゃなくて・・・・」

 

「ならなんだ?」

 

「私を止めるために腕とか足とか・・・・・」

 

「もう治っているが」

 

「え?」

 

「ほら・・・」

 

 

 

そう言って俺は足を上げた

 

 

 

「え?ええー!?どうして治っているんですか?」

 

「あの程度の怪我、再生薬でどうにでもなる」

 

「なんですか?それ?」

 

「欠損した部位またはその近くに注射することで元の状態に戻す薬だ。簡単に言えば、腕や脚、内臓を瞬時に生やす薬だ。」

 

「・・・そんな薬、古代ベルカにもありませんでしたよ。」

 

「当然だ、俺が作ったんだからな。」

 

 

 

最も作るには対象のDNAが大量に必要だがな。それでも再生の種のようなデメリットが無いのだから恐ろしい。

 

 

 

「あなたひょっとしてアルハザード出身の魔導師ですか?」

 

「(あながち間違いじゃないな)ありえん(笑)・・・・と、そんなことより体の調子はどうだ?」

 

「大丈夫です。というよりむしろ前より・・・」

 

「まあそりゃ、ワクチン入れて正常化させたからな。調子いいに決まってる」

 

「?どういうことです?」

 

「お前に打ち込んだプログラムは俺が少し弄ったやつだったんだよ。本来はエグザミアを止めるだけだったんだが。((星天の書|ミネル))にはアンブレイカブル・ダークとエグザミアの構造まで乗っていたからな・・・・それを見て強制的に構造を元に戻すワクチンを開発しただけだ。と言ってもお前からナハトヴァールの意思を消し去っただけだがな。」

 

 

 

実際、砕けえぬ闇としての意思はナハトヴァールのものだったからな。つまりは今ここにいるコイツが本来の主人格ということだ。ただアレ以降、((星天の書|ミネル))はうんともすんとも言わなくなってしまった。まるでその役目を終えてしまったかのように・・・・最も星天の書自体はまだ残っているが・・・・ただの魔導書になってしまっている。

 

 

 

「あなた本当にこの時代の人間ですか?」

 

「そだよ」

 

 

 

なんか溜息つかれた。解せぬ

 

 

 

「あ、そう言えば。他の人たちは?」

 

「ああ、全員回収して今治療中。お前が一番最初に目覚めた。」

 

 

 

修練の門に入った後、ユーリの身体がまた光りだしたと思ったら。また四人に分離したからな。因みに残りの三人についてだが何故か半分機械の少女たちだった。損傷がひどいのが一人いたが、幸い千切れていた部分は機械の部分だったから命の別状はない。一番問題なのはあのマテリアルたちだ。なにせ、胴体から下がなくなっているのだから修復に時間がかかる。再生薬を使おうにも彼らの身体は厳密には人間の肉体じゃないからDNAもクソもない。そして双天帰盾は転生者にしか効果が無いため意味無し。なので、生命維持生体ポッドに入れて自然修復待ちをするしかない。よく生きていたと思うぞ。あれ・・・

 

 

 

「そうですかよかった・・・・そう言えば私はどれくらい寝ていたのですか?」

 

「一ヵ月」

 

「ええ!?そんなに?」

 

 

 

まあ、現実世界じゃ一日くらいでそんなに経っていないだろうが・・・・「グギュルルルルルル」

 

 

 

「一ヵ月も食っていないからな・・・・飯にするか?」

 

「・・・・・お願いします」

 

 

 

顔を真っ赤にしているな。別に恥ずかしいことじゃないのだが・・・

とりあえず俺は部屋を出た・・・・するとガチャという音と共に隣の部屋の扉が開き、銀髪の少女と水色髪の少女が出てきた。

 

 

 

「お?お前等も起きたか?」

 

「!!誰だ!?そしてここはどこだ?」

 

「此処は俺の秘密のラボ。」

 

「だったらここから出してくれないかな?」

 

「それよりも腹減ってないか?」

 

「それより・・・「グギュルルル」・・・・」

 

「減っているようだな・・・・それに質問なら食事中にもこたえられる。」

 

「待って、お姉様は・・・」

 

「お姉様?・・・・ああ、アイツか。アイツならお前たちの中で一番損傷が酷かったが命に別状はない。それより部屋に戻っていろ」

 

「よかったぁ〜」

 

 

 

それを聞いて安心する水色髪の少女。銀髪の子はまだ信用しきっていないみたいだ

とりあえず、外へ行く。何するのかって?

 

 

 

 

 

 

 

 

ただの狩りだよ

 

 

 

 

 

 

 

 

この修練の門の環境と地形はトリコの世界に限りなく近い状態にしているため。様々なトリコの世界の動植物がいる。因みに一つ言っておくがちゃんと全部人間が食べられるようになっている。これはいつぞやかに言った未開の次元世界のトリコの世界も同じだ。なんでそんなこと言うのかって?だって原作を考えてみろ。虹の実は果汁一滴たらすだけで25メートル四方のプールが一瞬で果汁糖度の濃いジュースに変わるんだぞ?メロウコーラなんてメープルシロップ数百倍の糖度を誇るんだぞ?そんなの物飲む・・・・いやなめるだけで糖の過剰摂取で糖尿病通り越して死ぬぞ。いやそもそも甘すぎて飲める気がしないが・・・

だからあそこにあったトリコの世界もちゃんと人間が食えるレベルに調整されたものになっていた。もちろん俺の住む世界に比べたら段違いに向こうのほうがうまい。

 

 

 

「取りあえず何にしようかな・・・・蟹豚でいいか。ちょうどそこにいるし」

 

 

 

 

 

 

少年捕獲&調理中

 

 

 

 

 

 

「ほら出来たぞ・・・て、どうしたんだ?」

 

 

 

見てみるとあの半分機械の少女達がユーリに向けて敵意をむき出しにしている腹減ってなかったら今にも襲い掛かりそうだ・・・・無理もないか、ユーリは彼女たちを傷つけた張本人だし

とりあえず、作った料理を置く俺。

作ったのはカニ豚のハンバーグとサンドガーデンの米に普通の味噌汁。

 

 

 

「・・・・・どうした?食わんのか?」

 

「い、いえ(すごくおいしそうです)」

 

「毒とか入っていないだろうな?(姉のよりうまそうに見える)」

 

「入ってないから安心しろ」

 

「もう我慢できない!!」

 

 

 

いつの間にかあの険悪なムードが無くなっていた。食い物の力は素晴らしいね。

そしていただきますと言った瞬間に水色髪の子がいきなりハンバーグにかぶりついた。

 

 

 

「ちょっと!セイン!!」

 

「おいしい!コレ美味しいよ!!チンクお姉様!!」

 

「ほ、本当なのか?」

 

「うん!ねえもうないの?」

 

「まだまだあるからそんな慌てて食うな。はしたない」

 

 

 

そう言って俺は追加のハンバーグの山を持ってくる。それを見た水色・・・・・セインだったか?は目の色を輝かせて食っていた。そういえばユーリがさきほどから何も言わないなと思っていたらユーリも無心になって頬張っていた。一番警戒していた銀髪少女のチンクも匂いと空腹に負けたのか食べ始めた・・・・・てか、コイツ等意外と食うな・・・・・ユーリはそうでもないみたいだが、まあそれでも五つはもう食っているが。他の二人は群を抜いている。

 

 

 

「お前ら良く食うな・・・・」

 

「いや〜、いつも栄養食ばっかりだったから」

 

「たまにこういうのもでるがぶっちゃけあまりうまくないからな・・・・・少なくともこっちのほうが断然うまい。」

 

「ふーん、でだ・・・・お前たちは何であそこにいた?」

 

「うむ、実はだな・・・」

 

 

 

警戒心を無くしたのか二人は自己紹介した後、経緯を話し始めた。なんでもあの世界にある秘密の研究施設の人間(?) らしいが、ものすごい魔力反応を感じセインを偵察のために向かわせたが一向に帰ってこず連絡が取れないため、チンクともう一人のトーレと向かったがそこですでにマテリアルと交戦中でセインは戦闘不能状態になっており丁度ついた時にはマテリアルも倒されユーリと戦闘になりああなったらしい。

 

 

 

「なるほど・・・・」

 

「こちらからも一つ聞きたい。」

 

「なんだ?」

 

「お前はどうやって私たちの身体を直した?」

 

「ん?不具合でもあるのか?」

 

「違う。むしろ逆。戦闘前以上に体の調子がいい」

 

「あ、そういうこと。まあ企業秘密だから詳しくは言わんがここは結構進んでいるからな。」

 

「へえ〜そうなんだ・・・そう言えばお姉様はいつ起きるの?」

 

「分からんが、遠からず起きる。それまではここでゆっくりしていろ。」

 

「というよりお前は何も感じんのか?普通無人世界にあるそんな怪しい研究所の人間だと言ったら警戒すると思うが・・・・」

 

「だって関係ないし。」

 

「は?」

 

「いやだってお前らがどんな危ない研究していようともそれが直接的にも間接的にも俺に危害を加えるものじゃなければ関係ないし、そもそも俺、管理外世界の人間だから管理世界のいざこざ自体そこまで知っているわけじゃないからな。」

 

「変な奴」

 

「いやだって普通に考えてみろ?今いる次元世界の法律ならともかく、別の世界のましてや知らない世界の法律をどうやって守ればいいんだ?そもそも律儀に守る必要あるか?」

 

 

 

例えでいうなら、日本で暮らしながらアメリカの法律を守れと言っているようなものだ。そりゃある程度共通している部分もあるだろうが基本的には守らないだろう?そもそも管理外世界の地球ですら土地によって法律が違うんだ。そんなの次元レベルで統率だなんてそもそも不可能だ。

 

 

 

「・・・・確かにそうだな」

 

「とりあえず、奴が目を覚ますまではここにいると良い。」

 

「ほんと〜?」

 

「うむ」

 

 

 

まあ、今回に至ってはこちらのゴタゴタに巻き込まれた形だからな。

 

 

 

「やった〜」

 

「では、お言葉に甘えさせてもらうとしよう。」

 

説明
第三十二話:あの世界って時々絶対に人間が食えないようなものがあるよな
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