なんか神の不手際で転生するらしい
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「さて・・・・食うか」

 

「「「・・・・」」」

 

「ん?どうした?」

 

「いや・・・・これだけ?」

 

「そうだが」

 

「もっとないのか?」

 

「普通の人間が食う分にはあるだろう」

 

「もっと食べたい〜」

 

 

 

今あるのは卵焼きとソーセージに米、シーザーサラダだ。

 

 

 

「そうだ、私たちはここに来るまでロクなもの食べてないんだ!」

 

「我々はもっと食の増量を要求する!!」

 

「シン・・・」

 

「働かざるもの食うべからず・・・・初日はサービスしてやったが、もっと食いたいのなら、この施設の外に出て狩りをしろ。そしたら調理してやる。」

 

「お姉様!!」

 

「うむ!姉についてこい!!」

 

「その前にちゃんと全部食えよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「で、ボロボロになって帰ってきたのか」

 

「「・・・・・・・・」」

 

 

 

今俺の目の前には泥まみれの二人がいる。因みに俺はユーリに料理の仕方を教えている。

 

 

 

「なさけない」

 

「だってしょうがないじゃん!なんなの?あのワニ?」

 

「ガララワニ(450歳)のことか・・・・アレは捕獲レベル10だからな。少しきつかったか」

 

「捕獲レベルとはなんだ?」

 

「獲物を捕らえる難易度のことだ。」

 

「因みに1はどれくらいだ?」

 

「一般管理局員20人でようやくとらえられるレベルだ」

 

「て、ことはあのワニは・・・・」

 

「単純計算で200人いるな」

 

「そんなワニいるの?」

 

「実際対峙しただろう」

 

「確かにかなり強かったな」

 

 

 

ぶっちゃけ、元の世界の猟銃持ったプロのハンターのほうが一般管理局員より強いからな・・・・あの世界・・・

 

 

 

「じゃあ、今日はあれだけだ」

 

「え〜」

 

「なに、もっと食べたければ今度はもっと強くなって捕えに行けばいい・・・」

 

 

 

此処は修行場でもあるからな。というよりそっちの意味合いのほうが強いし・・・おかげで、素で瞬歩・・・・いやこの場合『剃』だな・・・瞬歩のほうが速いし・・・それができるようになったし・・・それでも戦国陸上部には勝てないというのが現実だが・・・・

と、そんなこんなで一週間たちあの二人はDIE☆自然の洗礼をうけつけながらも徐々に食材を捕獲することができた。最も、機械の部分に植物が寄生したり、身体の機械部分が吹っ飛んだりして無事とは言えないが・・・何度か獲物に捕食されかけたところを助けたくらいだ。チンクに至っては料理の才もあったのかよくユーリと一緒に料理をしたりしている。

 

 

 

 

 

 

そんなある日

 

 

 

「ほう・・・ようやくシャクレノドンを捕獲できるようになったか」

 

「ふふん!これも僕達が入ったおかげだね!」

 

「まあ、我らが入ればこんな鳥獣くらいお手の物よ」

 

「でも相当苦戦しましたよね?」

 

「しかもその後、群れが来て・・・・」

 

「すごい必死に逃げたよね」

 

「バッ・・・そういうことを言うものじゃないぞ!シュテル、チンク、セイン!」

 

「なんだ・・・全員で頑張ってリンチして一体か・・・」

 

 

 

あれからさらに二週間経った。とりあえずいうとマテリアル三人組が目を覚ました。最初は高町素体のシュテルが次にテスタロッサ妹素体のレヴィそして最後に八神素体のディアーチェが目を覚ました。と言ってもその日に全員起きたのだが。

そして、事情を説明したのだがディアーチェが「そんな話信じられるかこの下郎!」って言い、それに対して何故かものすごく怒ったユーリと戦闘になりエンシェント・マトリクスをもれなく三発くらいディアーチェ轟沈。その時のユーリはどこか誇らしげであったということだけ教えておく・・・・・・ディアーチェェ・・・

その後、改めてサーチャーでの現在の無人世界の映像を見て信用した。最も、ディアーチェに関しては「お前にユーリを任せられるか!」とか言ったから―――

 

「じゃあ、仕方ない。ユーリが雑誌でゴスロリ服を物欲しそうに見つめていたからそれと同じものを作って、それを着て大喜びしているユーリの写真を上げようと思ったのだがな」

 

て、言ったらあっさり陥落した。因みに戦闘機人(彼女たちが言うには)達とは全員意外と簡単に打ち解けあった。なんでも生まれを聞いたらどことなく自分たちと似ているということがそうさせたらしい。特に同じ水色つながりもあってかレヴィとセインは非常に仲がいい。そして、料理仲間がさらに二人増えた・・・・もう何か料理教室になっている気がするぞ。因みに料理の腕は

 

 

 

俺>>>>>>>>>>>>(越えられない壁)>>>>>>>>>(越えられない壁)>>>>>>>>>ユーリ、ディアーチェ、チンク≧シュテル>>>>>>>>>>>>>>(越えられない壁)>>>>>>>>>>>レヴィ、セイン

 

 

 

という感じだ。ディアーチェに関しては素体が八神だからか料理の腕は教えたらメキメキと上達した。シュテルに関してはこのままいけばユーリたちと同じレベルになれる。二人は・・・・セインはできないことはないが性格上苦手らしい。あと、レヴィはアホの子らしい・・・だって、米洗ってくれって言ったら洗剤で米洗ったんだぜ?だからレヴィに関してはできるできない以前の問題だ。だからセインと同じく初日で止めた。

 

 

 

「しょうがないですよ・・・強いんですから・・・」

 

「それでも、それくらいは仕留めてくださいよ」

 

「てか、なんでユーリは出てこないの?」

 

「そーだそーだ!ユーリは狩りしてないからそんなことが・・・・」

 

「ユーリは力加減ができないから獲物が塵になるぞ。」

 

「「「「「え?」」」」」

 

「私も、何度か挑戦したんですけど・・・いくら加減しても炭になっちゃうんですよ。私非殺傷設定とか無いので・・・」

 

「だからそれ用のプログラムを今作っている。因みにこいつはガララワニ600歳(捕獲レベル:15)を一撃で塵に変えている実績の持ち主だ」

 

 

 

というよりコイツほかにも、デビル大蛇やパラサイトエンペラー、挙句の果てには阿修羅タイガーまで塵に変えたからな・・・・それにしても俺はその阿修羅タイガーを褒めてやりたい。だってユーリに一撃入れて傷をつけたんだもん。希少種?量産化成功しましたが何か?今なら多分ヘルボロス一匹投入するだけで管理局を崩壊まではいかなくとも大打撃与えられる自身はあるね。

それを聞いた全員が呆れていた。ユーリの火力か俺のプログラムかは知らないが・・・

その時警報が鳴った。別に警報があること自体、不思議はないだろ?猛獣来たりしたことあったからな。この空間ができたての時の話だが・・・最も食えない奴以外全員、処置施して俺の腹の中に入れてやったが・・・・

突然の警報に俺以外の皆が動揺した。

 

 

 

「な、なんだ!?」

 

「こりゃ・・・おそらく、誰かが何か破壊したな・・・場所は・・・・3区か。とりあえずお前等は風呂にでも入っていろ。俺が何とかしてくるから。」

 

「「は〜い」」

 

「「わかりました」」

 

「「了解した」」

 

 

 

俺は警報が鳴った三区へ向かうと大きい女性が壁をぶち抜いていた。

 

 

 

「あー、お前何やってんだ?ストレス発散ならわからなくもないが外でやってくれないか?」

 

「お前が此処の人間か・・・・妹たちはどこだ?ここから出せ。」

 

「妹たち・・・・ああ、アイツ等なら今風呂に入っている。・・・お前も入ったらどうだ?」

 

「ふざけるな!!」

 

 

 

そう言って俺に向かって拳を突き出してくる。

 

 

 

 

 

 

パシィ!!

 

 

 

 

 

 

「なぁ!?」

 

「ふざけるなだと?・・・・それはこっちのセリフだ!人の善意であの場所から助けてやったというのにメチャクチャにぶっ壊しやがって!アイツ等ですらお前みたいに物ぶっ壊したり襲い掛かったりするようなそんなことはしなかったぞ!!それから・・・・」

 

 

 

そう言って俺は奴・・・トーレだったか?に近づき鳩尾に蹴りを加え昏倒させた。

 

 

 

「カァ・・・」

 

「敵対する場合は相手の実力くらい計れ・・・・死ぬぞ・・・あーあ、こんなに機材破壊して・・・・どうしてくれるんだ。高いのに・・・壁も・・・・」

 

 

 

まあいいや。とりあえずコイツが起きたら事情を話してさっさと元いた次元に帰さなくては・・・・

その後目が覚め、ディアーチェの時の経験から俺が言っても信用できないだろうからチンク達に事情を説明してもらった。

 

 

 

「そうか・・・事情は大体分かった・・・・が」

 

「ん?」

 

「なぜ我らを助けた?お前の目的がソイツならそれを達成した時に我等のことを放っておいて帰ればよかったではないか」

 

「そう言えばそうだな」

 

 

 

言われて気付く戦闘機人とマテリアルたち

 

 

 

「まず一つはお前らが虫の息とはいえ生きていた事。まあ死にたかったのならアレだが・・・・。二つ目は戦闘機人の身体にちょっと興味を持ったこと。それに・・・・」

 

「それに・・・なんだ?」

 

「お前さんたちにも大切な存在がいるだろう?」

 

「なに?」

 

「だって、お前どういうふうに倒れていたと思っているんだ・・・・そこの妹二人をかばうように倒れていたんだぞ?」

 

「・・・・・」

 

「え?」

 

「そうなのか?」

 

「ああ、だからお前さんにとってそいつ等は命張るほどの大切な存在だったんだろ?だったらお前は生きるべきだろう・・・・残された妹共のことを考えたらなおさらな・・・それにそれだけじゃないだろう?お前にとっての大切なものは・・・お前が死んで悲しむ者がいるならお前は精一杯生きるべきだ。それがなおのこと自分にとって大切な者ならばな・・・」

 

「・・・・すまない・・・改めて礼を言う」

 

「気にするな・・・・言って奥がお前らマテリアル共もだぞ」

 

「え?」

 

「僕達も?」

 

「なぜ我等も・・・」

 

「おや?ディアーチェはひょっとしてここにいるみんなが大切じゃないのかね?」

 

「な、何を言う!我は・・・」

 

「ディアーチェ・・・」

 

「う・・・ユーリ」

 

「やれやれ仕方ない。そんなふうに考えているディアーチェには今日の晩御飯は特別にドドリアンボムにするか・・・・連帯責任でマテリアルたちも」

 

「やめろ!それだけはやめてくれ!!」

 

「あんな思いはしたくありません!」

 

「酷いよ、シン!それは僕に死ねっていうの?」

 

 

 

何があったのかって?いや前に「隔離危険区だけには行くなよ?絶対行くなよ?」って言ってコイツ等・・・と言ってもシュテルに関してはとばっちりだが・・・興味を持ってよりにもよってドドリアンボムしか実っていない隔離危険区に行って臭い体臭になって帰ってきてな・・・どうすればいいか聞いてきたから「ドドリアンボムの実を食えばいい」って言ったら顔青くしたな・・・そしてさらに追い打ちで「言っておくが、ドドリアンボムは自分の臭いを受け入れてくれないと食えないぞ」って言ったら青を取り越して白くなってたな。

 

 

 

「まあ、それは冗談だが・・・それからお前が目を覚ましたから今日で、もと居た場所に帰らせる。地理は解るな?」

 

「それに関しては問題ない」

 

「じゃあ、飯食ったら元いた場所に戻すぞ。」

 

 

 

晩飯を食べたのち、元の次元世界に帰してあげた。帰り際に礼を言われたがそもそもこちらのいざこざが原因なのだから礼を言う必要もないのだがな・・・・

 

 

 

余談だがユーリたちを含め全員しばらくの間他の食い物全てが物足りなく感じたり、チンク達のほうは持ってきたおむすびをかけて他の姉と父との間で壮絶な取り合いになったらしい。そしてチンクたちのステータスが軒並みアップしていたことに父ことスカリエッティは大層伸に関心と興味を抱いたとか

 

説明
第三十三話:働かざる者食うべからず!!
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コメント
そこまでトリコの世界の猛獣強くねーから(笑)(狂)
誤字発見です。 大打撃与えられる自身はあるね→自信 言って奥がお前らマテリアル共→言っておく(神薙)
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