白き面の恋姫無双 第弐刀 |
どうも初めましての方もお久しぶりの方もこんにちわ
この作品は主人公がオリ主、強いて言えば BLAZ BLUE (ブレイブルー)という作品のキャラクターであるハクメンです。
この作品は『ある意味』でオリ主化しております
また、原作のキャラとは違ったキャラになる可能性のキャラもおりますので
そういうのが苦手な方は戻られるのをオススメいたします。
では、でそれでも構わない方はどうぞ本編へお進みください。
「ほぅ、ではあの化け猫は軍師になったのか」
「正式ではないがな、恐らくはそうなるだろう」
行軍中、馬に乗りながら秋蘭と白面は先日の少女について話していた。
「華琳様に対してあのように強気に出られる者はそうおらん。怒っている風にしていたが非常に楽しそうにされていたよ」
「我が主の機嫌が良さそうだった理由はそういうことか」
いつも通り、変わらぬトーンで話し続ける白面の顔を見ながら秋蘭は苦笑する。
どうせこの男は華琳様が上機嫌な理由を知っていたのだろう。
むしろ上機嫌にさせるためにあえてあの圭花を華琳様の下へと連れてきたのかもしれない。
自分や姉者、華琳様を幼い頃より面倒を見てくれた存在、その先見の目はどれほどの物かは未だに計り知れない。
「どこまで読んでいた?」
「なんのことだ?」
「なんでもない」
聞いてもこのままはぐらかされるだけだろ。
そう思った秋蘭は素直に降参する。
「さて、そろそろ着く頃か?」
白面がそう呟いた時だった。
「伝令!」
前方部隊の方から伝令兵がやってきた。
先程まで緩んでいた部隊内の空気が一気にピリッとしたものに変わる。
「なにごとだ!」
「行軍中、前方に多数の人影を発見。その中心で幼い少女が一人、奮闘しており惇将軍が単騎で先行してしまいました!」
それを聞いた二人は
「…………夏侯淵」
「…………可愛いだろう、姉者は?」
若干違いはあれど、二人共呆れはしていた。
「まぁ良い、いつものことだ。夏侯淵、我は夏侯惇を追うぞ」
「任せた、私は数名と共に逃げる敵を追跡しよう」
長年付き添っているだけ流石というべきか即座に二人は行動を始めたのだった。
「はぁぁぁああああああああああッ!」
気合の叫びとともに春蘭が横に大剣を一閃すると、五人ほど絶命し振るった余波で十人以上が吹き飛ぶ。
「でりゃぁぁぁああああああああッ!」
そしてもう一人、ピンクのお団子髪をしている12、3歳ほどの少女は自分の身長の半分はあるトゲ付きの鉄球を振るい暴れていた。
狙われている賊の方からしたらただの災害である。
嵐と化した二人の猛攻にみるみるうちに数を減らしていく賊。
最初こそ、たかが少女一人さっさと倒して村を襲いに行こうとしていたのだが今では戦うどころか逃げ出し始める人間も出てきた。
「むっ、まて逃がさんぞ!」
それを見つけた春蘭が追いかけようとしたところ―――――――
「落ち着け馬鹿者」
流星が降ってきたのではないかとさえ錯覚してしまう程に強烈な拳が春蘭の頭を襲った。
春蘭は思わずその場で頭を抑えて蹲る。
「なにをするのだ、痛いではないか!」
「貴様が悪い、ここは逃がして後を尾ければ敵の本拠地がわかるだろう」
「……おぉ!」
その発想はなかったらしい。
「誰かある! 今すぐに「すでに何人か尾けさせている」……おぉう」
流石、白面。
思わずそう思ってしまった春蘭であった。
「あ、あの」
「ん?」
振り返るとそこには先程まで一緒に暴れていた少女が居た。
「おぉ、さきほどの少女ではないか」
「助かりました、本当にありがとうございます!」
ペコリとお辞儀する姿になんだか癒されてしまう。
「ははは、気にするな。私にかかればあのような賊ども百人だろうか千人だろうかどうってことはない!」
「ふむ……そこまで豪語するならば次はそのような場所に乗り込ませてやるか」
「え?」
いや、まじかよ。ヾ(゚Д゚ )ォィォィそれはないぜ旦那。
春蘭が慌てて真意を確かめようとしたが
「もしかして二人ってお役人さんですか?」
「あぁ、そうだ。我らは――――――」
瞬間、白面と春蘭はその場から大きく飛び退いた。
同時に一瞬前までいた場所には小規模のクレーターが出来上がっていた。
「なにをする!」
春蘭が叫ぶが少女は問答無用でハンマーを投げつけてくる。
「喰らえぇぇぇええええええええええ!」
春蘭に当たらないのを見ると次は白面へと攻撃する。
「やれやれ、まるで昔の夏侯惇のようだな」
どこか優しさと懐かしさを含む声で呟き、白面は立ち止まる。
それを見た春蘭はなにをやっているんだとまた叫びたくなったが、白面はそのままゆっくりと右腕を前に出して
「ふむ、なかなか良い一撃だ」
ドゴォンッ! という轟音とともに少しも動かずに受け止めていた。
その光景には少女はもとい春蘭さえもがポカンっとしてしまった。
しかもハンマーを引いてみるが鉄球に白面の指が食い込んでいるらしく、ピクリとも動かない。
「さて、ではこれでゆっくりと話が聞けそうだな」
「うぅ……」
目の前まで鉄球を握られたまま近づかれた少女は震えていた。
後に少女はこの時の心境をこう語る、「あ、これは死んだ。確実に殺されると思った」と。
「少女よ、なぜわ「待ちなさいな」」
震えてなにも話さない少女を見てなにを思ったのか白面が自分の背にある刀の柄を掴んだと同時に華琳がやってきた。
「ごめんなさいね、この者にも悪気はなかったのよ」
絶対に嘘だとは思っても口には出さない少女。
「私の名前は曹孟徳、山向こうからやってきたの」
「山……向こう? す、すみませんでした!」
突然、顔を青ざめて頭を下げる少女
「山向こうの評判はお聞きしていたんですけども、まさかこっちまで来ていただけるだなんて」
そこまで言って華琳は少女に顔を上げさせた。
「本当に申し訳ないわ」
「華琳様!?」
そして華琳は頭を下げる。
華琳はすべてを少女の言葉で理解していた。
つまるところ、少女は絶望していたのだ。私たち役人が情けないから、弱者を虐げるようなことをするから、この少女は自分の力で立ち上がることを決意した。
それは想像するよりも遥かに難しいことであり、遥かに尊いことなのだ。
だがそれを私たちはこのような少女へとさせてしまった。
それがとても不甲斐ない、情けないと思い今、こうして頭を下げている。
人前でなければ悔し涙さえ流したかもしれない。
「あ、頭を上げてください!」
まさか頭を下げられるだなんて予想はしていなかったので、ただでさえ罪悪感でいっぱいだった少女の精神的ライフは0に近くなっていた。
「ありがとう、でもね私たちがいけないのは本当なの。まぁ、それを正す意味も含めてここにはやってきたのだけれども」
「本当ですか!?」
「当然」
少女はなにやら悩む様子をして、数分ほどそれを続け
「ボクも一緒に戦わせてください!」
と、言い出してきた。
「……いいでしょう、私の名前は曹孟徳、真名は華琳よ」
「ボクの名前は許?、真名を季衣といいます!」
このような少女を戦列に加えるのは正直に心苦しい、しかし先ほどの戦闘を見ればこの少女が大きな戦力になるのは間違いない。
複雑な心境ながらも、華琳は季衣を仲間に加えることにした。
季衣を仲間に加えた華琳は敵の本拠地を突き止めると、瞬く間に敵を倒し凱旋するのであった。
その時に季衣が桂花の予想を遥かに超える大食らいであり、帰りの食料が無くなった。
敵を即座に倒せた功もあり、桂花は華琳直々のお仕置きで済んだのだがその日の晩になぜか城内には女性の叫び声が響き渡っていたとかなんとか。
説明 | ||
これは決して後世にまで語り継がれるような英雄の話ではない――――――ただ一人の、世界に翻弄され続けた悲しい男の物語である。 | ||
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コメント | ||
劉邦柾棟さま>>ハクメン「解せぬ」桂花「つい我を忘れてしまった、今は反省している」(アザトク) 自重しろwwwwwwwwwww!?(劉邦柾棟) |
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