超次元の外れ者・リメイク(3) |
「ソロで討伐クエスト」
9歳
プラネテューヌ付近・草原
ある日、僕はモンスターギルドのクエストのEランクをやっていた。内容はビッグスライヌというモンスターの討伐だ。
武器は義父が使っている投剣。これを短剣の代わりに両手に一つずつ持っていた。
ターゲットは気付いてないのを確認し、草むらに隠れ、静かに息をひそめた・・・・
そしてそこらで拾った石を、ターゲットに投げつけ、その後、右方向に回り込むように走った。
ボチョッ・・・
ビッグスライヌ
「ヌラ?」
ぶつけられたターゲットが左回転で後ろを振り向いて90°の所で・・・・
ザシュッ!
背後を切り、左方向に姿勢を低くして走る。身長が低いのを利用して、走り抜けるついでにもう一回!
ザシュッ!
ビッグスライヌ
「ヌラ〜〜〜〜〜〜!」
ドスンッ! ドォンッ! ボォンッ!
訳も解らないと言うように暴れ出した。気配はあるのに見つからずに切られてるからそうなるか。
まあこっちとしては好都合なわけであって、これだけ錯乱してくれれば見つからずに終わりそうだ。
ザシュ! ザシュ! ザシュ!
隙を突いてターゲットを削っていった。そしてぼちぼちの所で姿を現し、石をぶつけた。
ユウザ
「こっちだよ。」
ビッグスライヌ
「ヌラァァァァァァァァァァァァッ!!!」
御立腹の様子で突っ込んで来た。僕はあらかじめ用意した仕掛けを作動させて待った。
ブゥンッ・・・・・
ビッグスライヌ
「ヌラァァァァァァァァァァァ!!!!」
ユウザ
「かかった・・・・!」
集まって大きくなったスライヌだけあって迫力がある。その身体で今にも僕にぶつかりそうになった瞬間!
ユウザ
「燃えろッ!!」
ドォォォンッ!!
【SPスキル・設置系・術式設置・ファイアストーム】
ビッグスライヌ
「ヌッ!?・・・ヌラァァァァァァァァァァァ!!!」
仕掛けで作動した魔法の炎の竜巻により、ターゲットは欠片すら残さず、周りの消えた・・・・・
ユウザ
「ふぃ〜〜〜〜〜〜」
仕掛けと言うのは、魔力を込めた杭を打ち込んでで作った方陣のことだ。
うろついてたターゲットの10メートル先、たった今ターゲットが塵と化した所にあらかじめ仕掛けておいた。
これは、前に義父が使っていた術を見様見真似でしたものだ。
設置する前の杭に出す魔法の術式を一本一本組み込ませた後に、決まった配置に杭を差し込み、方陣を作っておく。
例えば、さっきの魔法は5本必要で、五角形になるように差し込んで方陣を作る必要がある。
後は遠隔操作で発動させるだけの簡単なお仕事です。
義父はイメージだけで即座に術式を組み込み、その場で方陣を作って術を行使してしまう。
だけど、今の僕はそこまでの域に達してないが、いつか出来るようになりたいと思っている。
術によって、設置する個数が様々で、中には僕が行く前に持ってくる杭を10本全部使っても足りない位のもある。
実は、義父にいくつか教えてもらった術がある。
が、その殆どが対女神用で、その一つに【シェアアウト】という術がある。
これの効果は、義父曰く、女神のシェアを無理矢理放出させる術らしい。
これに必要な設置物の数は5つ以上である。設置物1つにつき2%位出させるらしく、最低10%放出させる。
10%というと、軽いめまいを引き起こす程度らしい。
僕の杭全部でも20%、バランスを崩して転びそうになる程度だ。
義父は対女神用の術式と方陣の作り方の本を出版しているが、それ以外はレポートにて記録している。
まあ、妥当だろうと思った。女神のいない国を快く思わないだろう。
しかも、シェア維持の為に、国に連れてかれる人もいるという事件がある。
つまりは、何が起きるか分からない今の、いざという時の護身術だ。
これなら加護付きの兵士も弱体化出来るし、女神にも効くから足止めにも使える。
まあぶっちゃけ、神社で買う御守りみたいなものである。
悪魔で言う聖水、幽霊で言うお札、そんな感じのものだ。
備える事で、市民の心を落ち着かせている為、無意味でも無いのだ。
さて、仕事も終わったし、そろそろ帰るとしますか。報告するまでがクエストです。
僕はいそいそと、モンスターギルドに戻るのであった・・・・・・
インターセンター・2番街・商店街
2番街では、商業が盛んで、武器とかも売っている。クエスト報告で報酬をもらい、そのお金を早速使っている。
実は方陣の術行使は使いきりで、方陣に使った設置物は大体砕け散る。その為、補充する必要がある。
あの杭も結構手頃な価格で手に入るので多用している。義父の使っている投剣は、僕の手には届きません(泣)
あの投剣だって、義父からもらったもので、御身用なんです(泣)
けどもうすぐ昇格できるから、そうなったらちょっと良い武器を買う予定です。
気が付いたら、もう夕方になっていた。買うものは買ったので、家に帰る事にした・・・・・
ユウザ
「ゲッ!」
咄嗟に隠れた。
あそこにいるのは((義父|とう))さんじゃないですか!確か、帰るの遅くなるって言ってたような・・・
マズイ・・・・・「勝手に一人で危険種討伐してました〜」なんてバレたら何言われるか・・・・
とりあえず、気配を消して、先に帰る事にした・・・・・ってん?
義父さん、いつもより多く投剣買ってる・・・・・討伐依頼かな・・・・?
そんなことはどうでもよかったので、気配を消して、静かに急いで帰路に向かった・・・・
インターセンター・1番街・ワーカー宅
ワーカー
「ただいま。」
ギリギリセーフでした・・・・(汗)危ない所だった・・・・・
ワーカー
「ユウザ。」
ユウザ
「はいッ!!」
ヤバイ!!バレた!?
ワーカー
「私は1週間、ここを出る。しばらく留守番をしてくれ。」
ユウザ
「え・・・・?何かあったの?」
ワーカー
「以前から四大国に国として認めてもらおうと説得をしている。が、多くの街は占領された。」
ユウザ
「聞いたことある。確か、人は国に連れて行かれて再教育をされ、モンスターは狩られるって・・・」
ワーカー
「私はそれを止めねばならない。大丈夫さ。代表である教祖も言葉が通じる。解ってくれるはずさ。」
嘘だ。だったら何で投剣を100本買ったんだ?あれって確か義父さんが暗殺者時代に用意した本数だ!
ワーカー
「そんな暗い顔をするな。おまえとは、どこか遊びに行くと約束しただろう。」
ユウザ
「・・・・・・うん。」
そうだ、今までだって約束は守ってくれた。今回もそうだ。気にしすぎたんだ。これ以上考えないようにしよう。
不安しか思い浮かばないのだから・・・・・
説明 | ||
気付かぬ間にやってくる・・・・ そんなシリーズを、作ってみたい。(冗談) |
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コメント | ||
藾弑さん、コメント、ありがとうございます!ユウザ(少)「あれ、コツさえつかめば結構簡単に出来るよ。魔力が常人の半分位必要だけど……」(ヒノ) Zさん、コメント、ありがとうございます!ワーカー「いやー考えが甘かったのかもしれないなー。同盟結ぶどころか四大国でつぶしにかかってくるとは……国とは人によって成り立っているから、解ってくれると思ったのだが……」(ヒノ) スライヌが爆発したw(駆蘭) byZ ユウザくんクエストお疲れ様、そして・・・お父さーーーーーーーーん!!!!!!!!!!( Z ハデス) |
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