なんか神の不手際で転生するらしい |
Side:フェイト
「ふふふ、嘱託とはいえ管理局のエース級魔導師がそろいもそろって息を切らすとは滑稽だな」
私達はエディアからの緊急通信とこの町に張られた結界を感知してこの場所にまで来たけど・・・・・・
私達は苦戦していた。攻撃しても、エディアの張った障壁で全部防がれてしまう
「だがいい加減鬱陶しくなってきたな、そろそろこれの力を借りるとしよう。」
そう言ってエディアは懐からジュエルシードを取りだした。そんな!じゃあ彼は今までジュエルシードなしで戦っていたの!?
「ナメるな!!アーチャー!」
紅帝はデバイスに大量の魔力を込める確か・・・『カラドボルグ』だっけ?
それを続けざまに紅帝は収束砲をエディアに放つ・・・相変わらず威力だけは凄い
「これで・・・・・!!「なにかしたか?」なっ!?」
「終わるのは・・・お前だったな、それだけの態度を取るからどんなものかと思ったが・・・・さっきから散々人を馬鹿にしやがって・・・・失せろ!!!」
「馬鹿な・・・オリ主の俺が・・・あんな・・・」
エディアの信じがたい威力の収束砲を受けて、紅帝は地面に叩き付けられて倒れる
「次は貴様だ。」
「あ゛?……モブごときが意気がってんじゃねーよ!!」
「待って王鬼!!ここはみんなで!」
「必要ねぇ!セイバー!!」
挑発に乗せられて、王鬼はエディアに接近する
「エクス!!・・・・・・カリバーーーー!!!」
「こんな砲撃魔法なぞ・・・オラァ!!」
王鬼の魔法とエディアの魔法がぶつかる・・けど徐々に王鬼が押され始める
「そんな!オリ主の俺が…俺が!あり・・・・え・・・な」
エディアの収束砲に呑まれて王鬼も地面に叩き付けられる。そのあまりの余波に私たちも巻き込まれる。
「「きゃあああああ!!!」」
嘘・・・余波だけで私はともかく防御力の高いなのはまで吹き飛ばすなんて・・・
「・・・何でこんなことを・・・」
なのはが弱弱しく聞いた。
「一つはコイツの力を試すため。それに・・・理想だけ御大層に掲げて肝心なところで役に立たない組織の人間にいったい何の価値がある?」
「ふざけないで!!」
「そんな事で、貴方は大勢の命を奪ったって言うの!!」
そんな理由でこんなことを・・・・
「ああ、ついでにいうと俺はある奴を探している。この次元にいるはずだ。」
「?」
「渦を巻いたオレンジの仮面をつけた男だ。」
その言葉に驚きを隠せなかった。だってその人は私の恩人だから
「ふざ・・・けないで」
「何を立とうとしている?・・・・そうか貴様ソイツのことを知っているな!?ちょうどいい。今後の資金調達もあるから売るついでに貴様から聞くとしよう。」
「そんな簡単に・・・」
「何、少し躾ければ簡単に口を割るようになる・・・・そうだな、ついでに俺好みに調教してやる。光栄に思え」
「やめて!!お願いやめて!!!」
「せいぜい良い夢を見るんだな」
「心配しなくても、貴女も同じ様に可愛がってやるよ・・・・」
そう言って私たちをバインドで縛ってきた。バインドで地面に俯せに固定されてしまったせいで、見えないけど…解る、巨大な魔力が一ヶ所に集まってる…収束砲を撃つつもりなんだ……
「せいぜい、いい夢を見るんだな」
そう言って収束砲を放ってきた。はあ・・・もう一度会いたかったな。私の
好きになった人に
Side:伸
あーあ、なんで来ちまったのかね。さっさと下校して帰ればいいものを・・・・今俺はビルの影からこの戦闘を見ていた。そして案の定やられていた。馬鹿が、ドーピングしているとはいえオーバーSSS相手に単独で挑む馬鹿がいるか。それができるのは同等の魔力を持つ奴か魔力の使い方が異常なまでに上手い奴だけだ。
『どうするんだ?』
「別にどうでもいいだろ。」
俺には関係ないことだ。いや、正確にはそうでもないがあれは変装しているときの俺だ。今の俺じゃない。
『本当は助けたいんじゃないのか?』
「はあ?何言っている・・・」
なんでアイツ等を俺が助けねばならん
『じゃあなんでここへ来たんだ?』
「変にこの町に悪影響が出ても困る」
『嘘だな・・・』
「何?」
『長い付き合いだ。デバイスでもお前のことぐらいある程度分かる。本気でどうでもいいと思っているなら、お前は絶対にこんなところへは来ない。あの魔導師も万が一結界に穴が開き、町に被害が出てしまい管理局が本腰を入れてもらっては困るだろうからな・・・お前はそれがわかっているはずだ。本当は心配なんだろう?』
なんでそうなるんだよ・・・・大切なものなんか作るだけ失った時の苦しみと絶望が深くなるだけだ。だから俺は別に
(その平穏の中にアイツ等は入っていないのか?)
アイツ等のことなんか・・・・
「せいぜい、いい夢を見るんだな」
どうでもいい・・・・
だが・・
バシーーーーン!!
俺は高町とテスタロッサにかけられていたバインドを一瞬で解き、抱えて着弾地点を飛びのいていた。
Side:フェイト
私達は呆然としていた。もちろん収束砲がいつまでも当らなかったこともだが助けに来てくれたのがはやてや守護騎士でもユーノやクロノ達でもなく伸だったことに・・・だけど、それ以上に私の衝撃は大きかった。なぜなら伸のバリアジャケットは赤みを帯びた黒いコート・・・・マダラさんのそれと同じだったのだから
「マダ・・・ラ・・・さん?」
「え?伸く・・・ん?」
伸は私達が何かを質問する前に指を振る。すると、私達の周りに亀裂による線ができた。
「死にたくなかったらその線より外に出るな。その線より先に出れば命の保証はできん」
その淡々とした口調は間違いなく私に彼のソレを思わせる。
「ふ……ふははははは!!面白い事を言うな、ガキィ!!!」
「・・・・・・」
「そんなゴミみたいな魔力でこの俺を潰すだと?!!面白い冗談だ!」
確かに今の彼から感じられる魔力は全くと言っていいほどない。彼から微量だが魔力があるのは前々から知っていた。だが意識してようやくほんの少しだけ本当にあるかどうかぐらいしかわからないものだった。はっきり言ってそんな魔力で、ジュエルシードでパワーアップしているオーバーSSSのエディアを倒せるとは思えなかった。
「案ずるな、お前ごときこの程度の魔力・・・・いやそもそも使う必要もない・・・ゼイオン。」
『認識した。』
そう言って出したのは・・・・うちわ?
「はっ!!吐いたなガキィ!」
そう言ってエディアは再び特大の砲撃を繰り出してきた。
Side:伸
俺は奴の放った砲撃に対してうちはをかざしてガードする。そして砲撃を受けたうちははその砲撃を吸い込みそして―――
「うちは返し」
そのまま、その砲撃を奴に返した
「な!?」
奴は突然のことに反応できずにそのまま直撃した。
「す、すごい・・・」
高町はさっきのを見て感嘆していたが、今の俺はきっとしかめ面をしているだろう。何せさっきの一撃で倒すつもりだったんだから
「ちっ・・・・・いいデバイスもってやがる・・・」
「え!?」
俺が言ったその言葉に高町達は驚いていたが、何もそこまで驚くものではないだろう。当たる直前に奴のデバイスが自動的にバリアを張っただけ。それでも、防御しきれなかったみたいだが
「ぜぇぜぇ・・やりやがったな・・このガキィィィィィィ!!!」
「いやいや、ただ自爆しただけだろ。」
「大体貴様・・・・・見た所、管理局の魔導師でも嘱託でも何でも無いだろ!大した理由も無いくせに・・・・・・俺の邪魔をするな!!」
「理由?理由ならあるぞ?それはな・・・・」
ただの嫌がらせだよ
「ふ、ふ、ふ、ふざけんじゃねええええええー!!!ジュエルシードオォォォォォォ!!!!!」
その言葉と共にジュエルシードが輝き奴の魔力が跳ね上がるが、写輪眼で見ればわかる・・・確信に至ったのは今までの砲撃とさっきの収束魔法なのだが奴は取り込んだ力の1パーセントも引き出せていない。むしろ、馬鹿みたいに魔力だけを取り込んで身体に負荷がかかり、リンカーコアが悲鳴を上げている。いいぞ・・・もっとやれ、そしてそのまま自滅してしまえば万々歳だ。
「くたばりやがれえぇぇぇぇぇぇぇええ!!!」
そう言ってさっきよりかは威力のある収束砲撃を放ってきた。それを俺はうちはで吸収する。ちっ・・・自爆してくれればよかったものを・・・
「ハ!かかったな!!」
「「え!?」」
その勝利を確信したかのような声に高町達が驚く、そして間髪入れずにさらに巨大な砲撃を放ってきた。なるほど・・・・一発目を囮に俺にわざと吸収させてそこに本命のさっきより強力な収束砲を放ったのか・・・・即席で考えた割には言い策だ。しかも、射線上に高町達を入れているため俺によけることをできなくさせているところも評価に値する――――
だが、
「貴様は分かっていないようだな・・・」
「「え?」」
小さい声だったから奴には聞こえていないだろうが、このうちはは相手の魔力攻撃を((吸収|・・))して放つものだ。その吸収して放つまでの間に俺が何もしないだなんて選択肢はあるだろうか?
答えは否である。その間に何をするのかというと―――
「よく覚えておけ―――」
コレが―――
「本物の収束魔法というものだ」
そして、うちはの中で改めて収束された奴の収束魔法を放ち、奴の魔法とぶち当たる。
「ハハハ・・・!!!?何故だ!!俺が押されて…!」
奴は自分自身の収束砲が俺が跳ね返した収束砲を飲み込み勝ったと思ったようだが、押されていることに驚いていた。だがそれは当然だ。奴の収束砲はただ魔力がデカイだけでほとんど収束できておらずその収束も焼け石に水状態だ。そしてこちらは少し魔力が低いだけでその力を最大限に発揮させている。どちらが勝つかなんて明白だろう。
「クソッタレえぇぇぇぇぇええ!!!」
そして俺の収束砲が奴の収束砲を貫き奴の収束砲を霧散させそのまま直撃させた。結局奴は自分自身の力に敗れた。ドーピングした力なんて所詮こんなものだ、そして奴はもう魔導師としてやっていけないだろう。もうリンカーコアはボロボロだからな。ロクに魔力は練れないだろう・・・・非殺傷設定だったのならまだわからなかったがな・・・俺はただ跳ね返しただけ・・・殺傷設定にしたのは奴だ。
「フン、雑魚が・・・」
Side:フェイト
私達は呆然としていた。もちろん私達ですら手に負えなかったエディアを彼が倒したこともだが、彼は終始あの魔力のまま倒したことに・・・現に今も彼から感じられるのは本当に微量・・・おそらくFにも満たないだろう。
でも、そんなことより私には彼に聞かなければならないことがある。そう思い再び彼の方に目を向けると・・・・
「!?・・・いない・・・」
その場所に目を向けると、そこにはボロボロのエディアしかおらず伸の姿はどこにもいなかった。私は彼がまだ近くにいないか周辺を探そうとしたが―――
「フェイト!!なのは!!無事か!」
探そうとしたら、クロノ君から通信が入った・・・・・なぜ彼には時々こういうKYなところが多々あるのだろうか・・・小1時間ほど問いたい・・・・
「一体何があった?突然エディアの魔力反応が消失したが・・・・」
「う、うん・・・いろいろあってね・・詳しくはそっちで話すよ。ね?フェイトちゃん」
「ウン、ソウダネ」
「フェイト!?なんだか声のトーンがいつもよりまして低いのだが・・・」
「ダイジョウブ、ベツニヒトヲソレモダイオンジンノヒトヲサガソウトシテ、ジャマサレタコトニオコッテイルワケジャナイカラ」
「フェイト!?」
「フェ、フェイトちゃん・・・目のハイライトが消えてるよ?」
「ソンナコトナイヨ、サアハヤクアースラーニイコウ?」
「う、うん、わかったの(怖い!!今逆らったら何されるかわからないの!!)」
とりあえずアースラーに帰ったらクロノにO☆HA☆NA☆SHIしておかないと・・・・
説明 | ||
第三十五話:あいつ等のことなんてどうでもいい・・・・だがな・・・ | ||
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↓最近ではこの展開も割かしテンプレですがね…俺の記憶ではこの手の展開は二つ三つではきかない(Lapis lazuli) Tinamiに作品を投稿している7-11店員さんの作品「転生先は魔法少女リリカルなのは……何だそれ?」で同じような展開を読んだ気がするのは俺だけか?(シキ) さらばクロノ…(Lapis lazuli) フェイト・・・恐ろしい子(kikikuya) |
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