真・恋姫無双 天下統一伝 第五話
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「うわ〜、こりゃまた大勢で…」

「嘆かわしいことだな」

 

ハロ〜 俺、刃 普通の男の子どぅえ〜す

…すみません、だからその突きさすような視線はやめて お願いだから

現在、俺ら四人が立ち寄った街の城門の上で

態々来てくれた賊さんの見物中ですw

 

「軽く見積もって5万ですか〜」

「こちらは5百、明らか不利ですね…」

 

まぁ、兵力差が100倍あるんで士気も下がり

県令も逃げ、指揮官なしの絶望的な状況となっております。

 

「その割には、やけに楽しそうですな、李通殿」

「…口に出てましたか 趙雲さん」

「ええ、それはもう鮮明に聞こえてまいりました、何か策でも?」

 

「凡そ用兵の法は、将 命を君より受け、

軍を合し衆を聚め、和を交えて舎まるに、軍争より難きは莫し。

軍争の難きは、迂を以て直と為し、患を以て利と為す。

故に其の途を迂にしてこれを誘うに利を以てし、

人に後れて発して人に先きんじて至る。此れ迂直の計を知る者なり。」

 

「孫子ですな、それが何か?」

 

「これの意味は、軍を用いる用法は

将軍が命を受けて、軍を編成して統一し、 敵軍と対陣して静止するまでの過程のことをいい

戦場への軍の先着を争う「軍争」ほど困難な作業はない。

軍争の難しさは、迂回路を直進の近道に変え、憂いごとを利益に転ずる点にある。

だから、一見戦場に遠い迂回路を取りながら、

敵を利益で誘い出してきて、敵よりあとに出発しながら戦場を手元に引き寄せて敵よりも先に戦場に到着するというのは、迂回路を直進の近道に変える計謀を知るものであるということだ」

「つまり?」

「向こうの賊どもは、先の利益を争って軍争をしている

これは下策、あんな大軍が先を争って動けば

もしもの時に機敏に動けないし

輜重部隊は後方に捨て去られてしまうからな

そうだな、たとえば・・・奇襲とか(ニヤリッ」

「お兄さんは軍師いらずですね〜」

「まぁ、論語に孫子、韓非子に老子、墨子も読んだからな」

「諸子百家を全部読まれたのですか?」

 

戯志才が聞いてくる

 

「まぁな、5歳の時に」

「「「5歳で(ですか)!?」」」

「ああ、っと世間話している暇はなかったんだった」

「ああ、そうですね、それでは、作戦は奇襲を仕掛けます」

「全部で500、250ずつ分配か?」

「そうしたいのは山々ですが・・・」

「防衛側にそこまで兵を回す余裕が無いんですよ〜」

「…嘘やろ」

「コッチに400くらいまわさないと、まともな奇襲をすることができないんです」

「こっちは100か…」

 

俺は手元の村正を見つめる

100-50000は厳しいかな〜

 

「私は奇襲部隊に回るので、必然的に李通殿に防衛をお任せするしか…」

 

加えて将も一人、俺の軍師には程立がつく

 

「ッチ、どうするか… とりあえず趙雲さんたちは先に奇襲地点へと向かってくれ」

「李通殿は?」

「決死の覚悟で守りきるしかない」

「「「!?」」」

 

驚いたように三人は俺を見つめた

 

「どした?」

「いえ、何か頼もしく見えました」

「同じく」

「さすがお兄さん〜」

「そうか、ならいい、さてと演説といくか」

 

そして500人の前に立った

 

「さてと、俺は李 優行 この度、この村を襲おうとしている

賊を追い払おうと助力しようと思っている」

 

まぁ、そう言っても住民の目は虚ろなわけで

 

「さて、見たところ、この町には自分の町すらろくに守れない

輩ばかりに見えるが如何か?」

 

すると、住民達が怒りの形相をしてこちらを見てくる

そして、一人の女が立ち上がった

 

「お前に何が分かるってんだよ!!私達だって守りたいと思っているんだよ

だけど…、人数が多すぎて、どうしようもできないんだよ!!」

「君は?」

「私は徐 公明…、この町の、用心棒みたいなもんだ」

 

わお、有名人発見!!

でも、徐晃って関羽と同郷じゃなかったか?

まぁ、外史だから何でもありか

 

「それはただ逃げるための口実じゃねぇかよ

お前はこの町を賊なんかに明け渡したくないんだろ!!

それなら、町の人の決起を取り戻させるとかできるだろ!!

おい徐 公明お前は長江に誤って転落して流されそうになっている子供に

ただただ、声をかけてやるしかできねぇ屑なのか?あぁ!!」

「そりゃ、助けてやるに決まってるだろうが!!」

「じゃぁ、なんでこの地を助けようとしない!!」

「んなこといったって、県令は逃げるし、率いる将はいねぇし

具体的にどうすればいいのかわかんねぇんだよ!!

そんな状況でどうすれば…グスッ・・いいんだよ」

 

八方塞で泣き出す徐晃

ま、お前のその言葉を、俺は待ってたんだがな

 

「んじゃ、俺がやってやろうじゃねぇか

目の前の長江という名の賊から、この町という子供を拾い上げてやるよ

見捨てた県令の分も含めてな」

 

「へ・・・?」

 

徐晃は驚いたように顔を上げる

 

「聞け、この地の民よ!

我、この地を救うべくこの地に来た者也

我の後ろに控えるは、一騎当千の猛者也

その横に控える二人は前漢の張良、燕の楽毅にも劣らぬ軍師也

この三人、この国にて5本の指に入る英傑也

そして我こそは、李家長男、

前漢の九卿、李遜が子孫 李 優行也

貴様らの勝利は我が約束してやる!!

 

聞け、民よ

貴様らには我らがついている

たかが賊程度に後れを取るような我らではない!!

我を信じろ、武器を取れ!!これより我らに仇名す賊を討伐する

立ちあがれ、民よ!

この町の安寧のため、戦え、そして勝ち取るのだ!!

自由という名の勝利を!!」

 

沈黙が占める

ありゃ、失敗しちゃった?

ちなみに、俺が九卿の子孫というのはこの間知りました

なんか、ほんの間に家計図挟まっていたんだよね〜

 

「「「「「「「「「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!」」」」」」」」」」

「「「「「兄貴、ついていきやす」」」」」

「「「「「やってやりましょう、そして自由を勝ち取りましょう」」」」」

 

「へっ?えっ?」

 

徐晃がかなり混乱している

 

「どうだ?徐晃」

「・・・すごい、貴方の言葉でみんなの目の色ガ戻った」

「これで後は、賊を倒すだけだ」

「貴方、いえ、主様、私、貴方を見誤っておりました

申し訳ありません」

「いいって、ん?主様?」

「ええ、主様、私の真名は水仙です

私の忠臣の証、ぜひ受け取ってください」

「えぇぇぇぇぇぇぇ!?」

 

 

 

夜 〜作戦会議〜

「作戦の概要を説明するまえに、李通殿に謝らなければありません」

 

戯志才が深刻そうな顔をしている

あ、もしかして…

 

「偽名のことか?」

「気づいておりましたか」

「まぁ、名前を言うときにやけに躊躇していたからな」

「そうですか…、それでは、私は姓が郭 名が嘉 字は奉公 真名は稟です」

「「稟(ちゃん)!?」」

「私は決めました、このお方以外に私の大望を成就できるお方はいません

この方についていきます!!」

「「・・・」」

 

すると、趙雲が微笑み、跪く

 

「主、私は姓が趙 名が雲 字が子龍 真名は星だ

主、どこまでも着いていきますぞ」

 

まさか、蜀の五虎将軍に、名軍師 郭 奉公まで俺の陣営にくるとは

 

「風はどうするのです?」

 

稟が程立に聞く

 

「お兄さんは、どういった夢をお持ちで?」

「俺の夢?」

「そうです〜」

 

俺の夢、それは・・・

 

「当たり前なことを、当たり前にできる世を造ることだな」

「当たり前なことを?」

「ああ、今の漢王朝は廃れている、衣食住という当たり前なことも

まともにする事ができない

そんな世の中を打破するために俺は、挙兵したい」

 

「……」

 

しばらく、沈黙が続く

 

「分かりました、風は姓が程 名が立 字は仲徳 真名は風なのです」

「そして、俺が宝ケイだぜ、よろしくな、兄ちゃん」

 

頭の上の人形がしゃべった

あ、腹話術か

 

「お兄さんの、大望を成就するために頑張るのです〜」

「稟、星、風・・・、ありがとう」(ニコッ)

「「「!?///」」」

 

あれ、頬が赤くなってる?

もしかして・・・、熱?

 

「あ、そうそう、新たな仲間もいるんだった」

「「「仲間?ですか」」」

「ああ、入ってきていいよ」

 

そういうと、部屋に水仙が入ってきた

 

「お主、さっきの」

「はい、徐 公明です、主様に真名を預けて永遠の忠誠を誓いました

宜しくお願いします

みなさんにも伝えます、私の真名は水仙です

宜しくお願いします!」

「…主に忠誠を誓った者なら疑うこともあるまい

私は趙雲 子龍 真名は星だ」

「そうですね、水仙さん 私は郭嘉 奉公 真名は稟です」

「それでは風もいいます〜 風は程立 仲徳 真名は風です」

「はい、宜しくお願いします」

 

(主様は、渡しませんよ)

(((!?)))

 

水仙が三人の前に行き、何かを言った

なんか、禍々しい空間が彼女らの周りをとりめいている 

あ、そういえば、俺も名乗っとかないとな

 

「じゃぁ、俺も言おう、姓は李 名は通 字は優行 真名は刃

みな、俺の大望をかなえるために、忠誠を尽くしてくれ!!」

 

「「「「御意」」」」

 

そして、作戦の説明に入った

説明
不慮の事故で死んでしまった主人公東野 刃 しかし、それは全て神の間違えということが発覚 元の世界には戻れないが転生はOKなのでしてもらうことに 少々のチートをもらい、いざ転生先へ!!
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コメント
ありがとうございますm(_ _)m これからも宜しくお願いします!!(yukky)
次回楽しみに待ってます!(しもっち)
そうですね・・・ こういうことができる今の我々は、恵まれているんだと思います(yukky)
「当たり前なことを、当たり前にできる世」、このセリフはシンプルに見えて重いですね…。(ken)
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真・恋姫無双 主人公 チート アンチ一刀 

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