IS学園にもう一人男を追加した 〜 番外
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【注意事項】

 

・お酒は、二十歳以上から。

 未成年の飲酒は"未成年者飲酒禁止法"で禁止されています。

 

・今更ですが、この物語はフィクションです。

 作中に登場する人物、事柄など全て、実在の人物・団体とは何の関係もありません。

 

・この小説は、"パーティ"という名目になっていますが、投稿者が自由気ままに書いた物です。

 

 

 

 

 

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【昼の部】ケーキ、甘いもの中心の食卓。

 

・場所

"織斑邸"

 

※管理人"織斑 一夏"

 保護者"織斑 千冬"

 

 

・出演者

"朝霧 獅苑"

"布仏 本音"

"篠ノ之 箒"

"セシリア・オルコット"

"凰 鈴音"

"シャルロット・デュノア"

"更識 楯無"

"更識 簪"

"布仏 虚"

"五反田 弾"

 

※マドカは、二階の部屋で待機中

 

 

 

 

 

 

 

 

 

獅苑

「では、クリスマスパーティ"昼の部"を開催します」

 

『イェーイ!!』

 

一夏

「ちょっと待てぇ!!」

 

獅苑

「・・・なに?」

 

一夏

「クリスマスパーティはいいよ、クリスマスパーティは。だからって、何で俺んちなんだよ! さりげに"責任者"なってるし、"責任者"なら千冬姉が適任だろ!」

 

獅苑

「この家の家事全般をまかない、主夫である奴が"責任者"だろ。織斑先生にその任が務まると───」

 

千冬

「朝霧、少しあっちで話そうか」

 

獅苑

「え・・・あ、いや───」

 

・・・こうして、獅苑は千冬にリビングから追放された。

 

本音

「オリムー、もうお腹ペコペコ〜。早く、始めようよ〜」

 

一夏

「だけど、獅苑は?」

 

本音

「今更いいよ〜、さんざん人を置いてけぼりにしたんだもん」

 

楯無

「今日ぐらい、無視しても罰は当たらないでしょ」

 

一夏

(罪作りな男だな、獅苑の奴)

 

(お前が言うことか・・・)

 

セシリア

「では、乾杯しますわよ!」

 

「いや、もうしてるけど」

 

セシリア

「んなっ!?」

 

シャルロット

「僕たちも食べようよ・・・い、一夏、このチーズタルト、食べる?」

 

一夏

「おっ、うまそうだな」

 

シャルロット

「じゃあ! あ、あ〜ん・・・」

 

一夏

「あ〜ん・・・うん、うまい! これ、シャルロットが作ったのか?」

 

シャルロット

「う、うん! 獅苑君に習って・・・も、もう一口、食べる?」

 

一夏

「おう・・・あ〜ん」

 

2人の空間がポワポワとした幸せな雰囲気を醸しだしている中、その様子を妬むように睨み付ける3人。

 

(また、シャルロットか・・・)

 

(人気投票"独走の一位"は伊達じゃないわね・・・)

 

セシリア

(あの母性むき出し聖女を蹴落とすには・・・やはり女の料理で)

 

(いや、あんたのは一夏を蹴落とす結果になるわよ・・・この世から)

 

セシリア

「それは、どういう意味ですの!?」

 

(・・・自覚がないなんて、救えないわ)

 

(この前の夏休みなんて、鍋を焦げた鍋にしたのだがな・・・一体、その自信はどこから)

 

一夏

「ん? 箒と鈴は、何か作らなかったのか?」

 

セシリア

(何故、わたくしの名前が省かれて・・・)

 

「あ、ああ。厨房は、獅苑とシャルロットがやってくれたからな」

 

「クリスマスだし、和風や中華は合わないでしょ」

 

一夏

「それもそうか・・・そういえば、楯無さん、妙に静かですけど」

 

楯無

「失礼ね。いつも騒いでいるような言い方をしないで・・・ねぇ、虚ちゃん」

 

「そうですね。いつも不真面目ではありますが」

 

楯無

「て、手厳しい・・・」

 

本音

「いっつも、かんちゃんと遊んでるもんね〜」

 

「え・・・?」

 

楯無

「そうよ。もう、ここ最近、簪ちゃんが可愛くて可愛くて・・・一夏君もそう思うよね」

 

「ぇ///!? お、"お姉ちゃん"! いきなり何言って───」

 

一夏

「ん? 簪は可愛いと思うぞ」

 

[・・・〜〜〜 ボンッ///!]

「きゅ〜〜・・・///」

 

本音

「ああぁ〜〜、かんちゃんっ!」

 

「か、会心の一撃・・・」

 

楯無

「ちょっと! うちの妹になにしてくれるの!!」

 

一夏

「え? 俺は思ったことを言っただけで───ぐへぇ!?」

 

セシリア

「見事に決まりましたわね、背負い投げ」

 

「自業自得でしょ」

 

シャルロット

「だ、だけど、フローリングの上に受身なしで叩きつけるのは・・・」

 

 

 

ワイワイキャッキャッと騒いでいる中、ただ1人、その空気に溶け込めない男がいた。

 

「・・・はぁ」

 

「どうかしましたか? そんな隅の方にいて」

 

「あ、いや・・・やっぱ、アイツは唐変木だなって」

 

「一夏君の事ですか。確かに、彼には周りの人を引きつける魔力みたいなものがあるのかもしれませんね」

 

「の、布仏さんも・・・その、一夏に・・・魔力にあてられてるって事は?」

 

「私ですか? ん〜、どうでしょう?」

 

「ま、まままさか、本当に・・・ガクッ!」

 

「えっ? ち、違いますよ! 違いますから、落ち込まないでください!」

 

「ぇ・・・?」

 

「あっ・・・わ、私ったら、何を言ってるんでしょうね///」

 

「・・・あの、布仏さん!」

 

「あ、はい」

 

「こ、ここ・・・ゴホンッ! この後、どっかに行きませんか? ふ、2人で・・・」

 

「この後、ですか?・・・ですけど、この後は私はお嬢様と───」

 

虚が楯無に視線を向けた時、丁度、楯無と目が合う。

一瞬で状況を読めた楯無は、目で虚と会話する。

 

楯無

(行っちゃいなさいよ)

 

(で、ですが、買い出しは・・・?)

 

楯無

(こっちの方は私に任せなさい。そっちはそっちで、楽しんでらっしゃいよ)

 

「・・・」

 

「え、ええと・・・どうですか?」

 

「は、はい。受けさせていただきます///」

 

 

 

 

 

 

 

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【昼の部】終了

二階、マドカの寝室にて・・・

 

獅苑

「・・・それって、マジですか?」

 

千冬

「大いにマジだ。更識の奴、何を企んでいるかと思えば・・・」

 

獅苑

「そのメンバーに俺らも・・・」

 

千冬

「そうだ」

 

獅苑・千冬

「・・・はぁ」

 

マドカ

「別に、着ればいいだろ。"サンタ服"とやらぐらい」

 

獅苑・千冬

「断るっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【夜の部】チキン、肉メインの食卓。

 

・"場所"───変更なし

・"責任者"──変更なし

・"保護者"──"山田 真耶"追加

 

 

・出演者

 

(欠席)

"五反田 弾"

"布仏 虚"

 

(加席)

"ラウラ・ボーデヴィッヒ"──ドイツから来日

"五反田 蘭"─-─-─-─-─-─中学の学友のパーティから

"??? ?"

 

 

・サンタ服着用──それぞれ、服の形状が異なっている設定です・・・ご想像にお任せします。

 

"篠ノ之 箒"

"セシリア・オルコット"

"凰 鈴音"

"更識 楯無"

"更識 簪"

"五反田 蘭"

"山田 真耶"

 

 

・トナカイのコスプレ着用──(下は短パン)

 

"布仏 本音"

"シャルロット・デュノア"

"ラウラ・ボーデヴィッヒ"

 

 

※"織斑 一夏"──サンタ服[男物]

※"朝霧 獅苑"──弾が着るはずだったトナカイの着ぐるみ

※"織斑 千冬"──拒否中

※"??? ?"──時間の都合により、サンタ帽子だけ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

楯無

「じゃあ【夜の部】、始めるわよ!」

 

『・・・』

 

楯無

「あれ? 昼よりテンション低いじゃない」

 

「当たり前だ! 何だ、この格好は!? それに───」

 

一夏

(箒、タメになってるぞ・・・)

 

「お前は黙れ! しかも、何ニヤついておるのだ!?」

 

楯無

「箒ちゃん。それこそが、今回の目的の1つよ。この家にいる男性は一夏君ただ"1人"」

 

獅苑

(おいコラ・・・)

 

楯無

「これ以上は言わなくても分かるわよね?・・・それに、箒ちゃんとセシリアちゃんに合う服を探すの苦労したのよ。バストとか」

 

鈴・簪・蘭

[[[ジト〜]]]

 

セシリア

「な、何ですの? 胸をじっと捉えて・・・」

 

「いえ、あたし達が同年代だと思うと・・・しかも、片方は同じ出身国」

 

「い、いや、大きくて良い事ではないぞ! 肩は凝るし、防具をつける時なんか邪魔で───」

 

「巨乳はみんなそういうのよっ!!」

 

鈴が『甲龍』を展開しようとした時、楯無が首根っこを掴んで静止させた。

 

楯無

「はいはい、人の家でISを展開しちゃ駄目よ」

 

「うるさい、巨乳会長め!!」

 

「そうだよね・・・姉妹なのに、ね」

 

楯無

「か、簪ちゃん!?」

 

「あ〜あ、泣かした〜!」

 

 

 

獅苑

[モグモグ・・・]

「賑やかだな、向こうは」

 

一夏

[モグモグ・・・]

「家が崩壊しなければいいけどな・・・そういえば、弾の奴、どこに行ったんだ?」

 

獅苑

「虚さんもいないな・・・本音ー!」

 

本音

「んむ? [モグモグ・・・ゴックン!] は〜い!」

 

あぐらをかく獅苑の足の上に、本音が跳び座る。

だが、獅苑は特に気も留めなく、虚と弾の行方を聞いた。

 

本音

「デートだよ、デート〜」

 

一夏

「え? 弾が───」

 

「ええぇ!? あ、あのバカ兄がっ、で、ででデート!?」

 

 

 

シャルロット

「・・・はぁ」

 

ラウラ

「むっ、どうした?」

[モグモグ・・・]

 

シャルロット

「あっ、ラウラ・・・いや、何かね、夏休みにバイトした時の事を思い出しちゃって。僕もサンタさんになりたかったなって」

 

ラウラ

「? そんなに、あの服がいいのか?」

 

シャルロット

「もう諦めてるけど・・・それにしても、ラウラと布仏さんは似合ってるね」

 

ラウラ

「そうか? シャルロットも似合ってると思うが」

 

シャルロット

「キャラ立ちの格が違うもん・・・それで、山田先生は何でここに?」

 

真耶

「やっと、気づいてくれました〜! 全然、触れてくれないから忘れ去られてると思いましたよ・・・」

 

シャルロット

「は、はぁ・・・それで山田先生、何でサンタ服を着てるんですか? しかも、少しダボダボですし」

 

真耶

「そうなんですよ〜! 織斑先生に呼ばれたと思ったら、いきなりこの服を着せられて・・・」

 

ラウラ

「教官が着るはずだった服だから、サイズが合わないのか・・・ん? だが、胸が苦しそうだぞ」

 

真耶

「あっ、それは・・・あはは。ねぇ、織斑先生?」

 

千冬

「勝ち誇った顔を向けるな・・・あと、背後に邪犬がいるぞ」

 

真耶

「え───」

 

「ガルルルルッ・・・ガルァ!」

 

真耶

「きゃっ!? ちょ、ちょっと、凰さん! あんっ///・・・も、揉まないでください〜!」

 

シャルロット

「・・・織斑先生、山田先生が押し倒されて襲われてますけど・・・」

 

千冬

「今回ぐらいはいいだろ、せっかくのクリスマスだ・・・[プシュゥ・・・ゴクッゴクッゴクッ] ・・・くぅ〜!」

 

シャルロット

「ちょっと、織斑先生! それ、ビールですよね?」

 

千冬

「堅い奴だな。今は、OFFの時間だぞ」

 

シャルロット

「ですけど、生徒の前で───」

 

楯無

「いいのよ、シャルロットちゃん・・・(少し、酔ったほうがやりやすいから)」

 

シャルロット

「・・・い、一体、何を?」

 

 

 

一夏

「そういえば、箒」

 

「な、何だ? あと、こっちを見るな!」

 

一夏

「何でだよ。似合ってるぜ、その服」

 

「・・・」

 

獅苑

「"嬉しいんだか、嬉しくないんだか"って顔だな」

 

「表情から心を読むな!」

 

一夏

「変じゃないぜ。良く似合ってるよ、その格好」

 

本音

「ホーホーだけだよ〜、気にしてるの〜。セッシーなんか」

 

セシリア

「わたくし? まぁ、嫌ではありませんが、もう少し装飾があってもよろしいと思いましたけど・・・それで、一夏さん。わたくしは似合っていますの?」

 

一夏

「あぁ、セシリアも似合ってるよ」

 

(ムッ・・・)

 

獅苑

「ホント、お前は罪作りの奴だな」

 

一夏

「いや、お前だってそうだろ」

 

(いや、お前のほうだろ)

セシリア

(それは、一夏さんのほうですわ)

(い、一夏君のほうかと・・・)

本音

(絶対、オリムーだよね〜)

(一夏さん、一体どれほどの規模の女性を虜に・・・?)

獅苑

(規模って・・・)

 

千冬

「一夏、何かつまめるものを持ってきてくれ! チキンじゃ酒のつまみにならん!」

 

一夏

「何でお酒なんか!? しかも、もう五本目・・・」

 

千冬

「いいから早くしろ・・・あと、朝霧。そろそろ、凰を止めてやれ」

 

真耶

「もっ───! そこはっ///」

 

獅苑

「・・・」

 

本音

「獅苑くん?」[ニコッ]

 

獅苑

「今すぐ止めます!」

(ってか、一夏もさっき聞こうとしたけど、箒が言った『当たり前だ! 何だ、この格好は!? それに───』の"それに"って一体・・・?)

 

 

 

楯無

「獅苑君、将来は尻に敷かれるかもね・・・」

 

「楯無さん・・・もしかして、例の件で?」

 

楯無

「もちろん、織斑先生も大分お酒も入ってるみたいだし、"彼女"を呼べば後はノリで」

 

「何故そこまでして、千冬さんを・・・まさか、それがクリスマスパーティの2つ目の目的?」

 

楯無

「本当は、獅苑君にも・・・と、思ったけど、本気で怒りそうだから・・・だけど、織斑先生が相手なら"彼女"がいれば。じゃ、よろしく♪」

 

「はぁ・・・もしもし、"姉さん"?」

 

 

〜〜〜数十秒後〜〜〜

 

 

[ドッコーーーン!!]

 

一夏

「な、何だ?!・・・・・・・・・煙突?」

 

そう、家の天井もとい、織斑邸に降ってきたのはレンガ組みの煙突だ・・・暖炉までついている。

 

「あ、あれ? 出られないぞぉ?」

 

一夏

「この声・・・」

 

セシリア

「もしや・・・!」

 

「・・・ああ、そう、だっ!」

 

箒が煙突を足蹴りすると、暖炉に1つ人影が落ちる。

 

「てへへ。やっほー、箒ちゃん、いっくん! そして、ちーちゃ〜〜〜ん!!」

 

千冬

「ぶっ! た、束!?」

 

一夏

(今、気づいたのか・・・相当、アルコール入ってるな)

 

「ぐふふふ〜! 箒ちゃんの命により、ちーちゃんを"世界一プレゼントしてほしい、というか私の一番欲しいプレゼント"みたいなサンタっ娘に変えてあげるからね〜!」

 

担いできたデッカイ白袋から新調した"赤い服"を見た時、千冬は本能で危険を察知して逃げ出そうと試みる。

 

千冬

「っ───」

[ガシッ!]

真耶

「にがしましぇんよ、おりみゅらしぇんしぇい!」

 

「そのまま押さえつけておいてね、おっぱい魔人!」

 

千冬

「ちょ、ちょっと待て───」

 

 

 

一夏

「・・・」

 

「ハッ! 見るな、一夏!」

 

一夏

「へぶっ!」

 

セシリア

「こ、これは、過激・・・」

 

シャルロット

「・・・///」

 

ラウラ

「教官が・・・あの、教官が・・・」

 

楯無

「はーい、簪ちゃんも蘭ちゃんもジロジロと見ないの・・・あれは、大人の裏の顔だから」

 

「なに、それ・・・怖い」

 

「ちょっと、大人になるのが恐ろしくなってきました」

 

(3人の巨乳が・・・六つの丘が・・・)

「ガルルルルッ!」

 

獅苑・本音

「ドウドウ〜」

 

 

結局、千冬のお着替えは失敗に終わり、束の公開処刑が始まっていた。

 

千冬

「この世のお別れはいいか?」

 

「て、てへへ・・・いつにも増して、アイアンクローの威力があるねぇ」

 

千冬

「酒が入っているから、なっ」

[ギシギシギシギシ!!]

「ち、ちーちゃんの愛が、いつも以上に〜!」

 

千冬

「さっさと、帰れ!」

 

千冬は束を煙突に投げ飛ばす。

 

「もう、冷たいなぁ〜・・・まっ、この場には長いはしたくないけど」

 

獅苑

「・・・」

 

「じゃ、またね〜! あっ、箒ちゃんといっくんのサンタ姿、ちゃんと記録しておいたからー!」

 

そう言って、束は煙突とともに飛び去っていった・・・

 

 

「・・・あれ? この白い袋」

 

セシリア

「中に、まだ何か入ってますね・・・」

 

「これって・・・お酒?」

 

 

千冬

「はぁ、災厄は去ったか・・・真耶、酔ってでもアイツに協力するのは、もう───」

 

真耶

「おりむらしぇんぱいっ! ほりゃ〜、はやくのみましょう〜!」

 

千冬

「お、おい、山田く・・・真耶、飲みすぎだ」

 

真耶

「のみすぎてないですぅよ〜! みんなも、もっとのみましょう〜!!」

 

 

 

 

 

一夏

「ハァハァハア!・・・っん、ハァ〜・・・」

(本当、楯無さんに頼んで、蘭を先に家へ帰して正解だった・・・)

 

パーティが行われたリビングから廊下へと"逃げこんだ"一夏が息を整え、リビングを繋ぐドアに背中をもたれる。

同時に、リビングに起きている惨状が、一夏の耳に飛び込む。

 

 

「にゃはははは! 」

 

セシリア

「わ、わたくしは一夏さんじゃありませんわ! 叩かないでくださいませ!」

(お、お酒(束の置き土産)の匂いだけで、酔うなんて・・・!)

 

酒の犠牲者になったのは、箒だけではない。

ベロッベロに酔った真耶はもちろん、それに絡まれる千冬はただただ真耶に付き合い、また『滅多に絡むチャンスがない』と真耶に言われた獅苑も、かなりの量の酒を飲まされ、意識が朦朧としていた。

だが、好き勝手やっているのは、酔ってない奴らも含まれ・・・

 

「シャルロットってさ、プロフィールじゃ"C"なのに、描写だとデカイよね」

 

シャルロット

「そ、そんな事言われても・・・ちょっ! 何で、手をワキワキさせてるの!?」

 

 

楯無

「ほれほれ、ここがいいのかな〜?」←くすぐり

 

ラウラ

「や、やめろっ! んくく・・・あはははっ! や、やめ───あはははははっ!!」

 

すでに、このリビングは"クリスマスパーティ"と呼べる空間ではなくなっている・・・

 

真耶

「わたしはですね、おりむらせんぱい! せいとのために、せいとのために・・・!」

 

千冬

「あ〜、分かった分かった。お前も、人知れず苦労してたんだよな」

 

 

シャルロット

「ぐすっ・・・汚された・・・」

 

「やっぱ、セシリアの方が大きいわね」

 

セシリア

「ちょ!? も、揉まないでくださいまし!!」

(やっとの事で箒さんから逃れたと思ったのに・・・!)

 

 

獅苑

「ふにゃ・・・zzz」

 

楯無

「あら? 私の胸の上がそんなに気持ちいいのかしら?」

 

本音

「あ〜! 会長さん、ギリーから離れてよ〜!!」

 

ラウラ

(あ、姉上が来なかったら・・・私は、あのまま・・・[ブルブルブルブル!])

 

 

一夏

「・・・」

(マドカの部屋にでも行くか・・・)

 

[ガチャッ!]

「いちぃか! どこに行く気あぁ!?」

 

一夏

「ほ、箒さん? まずは気持ちを静めて───」

 

「いいかりゃ、こいっ!」

 

一夏

「おわっ!?」

 

 

 

 

 

 

12/5 クリスマス日

 

マドカ

「な、何だ・・・この状況は?」

 

パーティ翌日。マドカはリビングの状況に絶句した・・・

散らかった部屋、転がる人・・・そして───

 

[ガクガクガクガクガク]

 

怯える女子・・・

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メリークリスマス!
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インフィニット・ストラトス

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