神次元の外れ者(28) |
「私の中で一番の奇跡」(クリエ視点)
リーンボックス付近・森林
私は、グリーンハートことベールが女神になったこの森に訪れた。女神になる為に・・・・
その理由は、とある出来事、私が組織を抜け出した理由と同じなんだ。
回想
組織の拠点・独房
ある時、私はなんとなく、独房にいる人物に興味を持った。
それで、偽神の力を使って独房の中に入った。
囚人っぽい男
「キミは・・・・・そうか。偽神か・・・・・」
クリエ
「人神でもあるわ。貴方に興味があって来た。」
囚人っぽい男
「人神?私に何か用か?」
クリエ
「なんとなく聞いてみたい事があるの。何でここにいるの?そして、貴方は何者なの?」
囚人っぽい男
「組織の意志ではなさそうだな。これは他言無用としてもらうが、それでも良いか?」
クリエ
「別にいいよ。私、もう死にたくないし。」
囚人っぽい男
「どういう意味だ?」
クリエ
「私、人神になる前、死んだ事あるの。」
囚人っぽい男
「そうか・・・・・それはそれで、君には話しておいた事がよさそうだな。」
男は、少しの間黙り込んだ後に語りだした。
男の名前はグレース。人神計画を始めた男で、本当は自分が神になって、人の営みを見守ろうとしたらしい。
女神のように、国を統べようともせず、ただいるだけの存在としているつもりだったらしい。
しかし、男の息子のデバッカが事故で人神になってしまった。
男は息子を元に戻す研究をしていたが、男の妻は研究と量産の為に、息子を神にしようとした。
男の妻は幹部の男と再婚、男は独房に入れられた。それから数年たつらしい。
グレース
「とりあえず、私の名前が刻まれているノートパソコンを持って来れるかな?研究がしたい。」
クリエ
「息子を元に戻す研究?うーん・・・・いいよ。」
グレース
「え・・・・・まさか、快く引き受けてくれるとは思わなかった・・・・・」
クリエ
「私は気まぐれでね。」
そんな訳で、男に自身のノーパソを持ってきた。長い間見られない幽霊部員で有名な研究員の机の中にあったとは思わなかった。
男は・・・・いや、いい加減名前で言った方がいいかな。
グレースは感謝していた。けどその時の喜びようは、正直引いた・・・
彼は早速研究を始めた。人神の事、偽神の事、神獣の事・・・・そして、彼はある事を知った。
それは、私に関わる重要なことだった。
クリエ
「いきなり私の携帯メールで呼ばれて来たけど、どうしたの?っていうか何で私のメアド知ってるの?」
グレース
「組織のネットワークをハッキングして知った。とにかく、大変な事を知った。」
クリエ
「・・・・・・・?」
グレース
「このままだと君は、君で無くなるかもしれない。」
クリエ
「どういう事?」
訳が解らなかった。私の身に何があるのか、今まで何の異常もないからだ。
グレース
「君の身体は、無意識に死者の魂を集め、取りこんでいるようだ。今は何ともないが、このまま取りこみ続けると・・・」
クリエ
「続けると・・・?」
グレース
「君の身体が耐えきれなくなり、消滅する。」
信じられなかった。私の身がそこまでの大事になってるなんて思いもしなかった。
クリエ
「何か・・・・何か方法は?」
グレース
「今の存在から別の何かになるしかない。人間、もしくは女神に・・・・」
クリエ
「私、女神にはなれないや。なろうとした事あるから。」
私は、実は女神になりたいと思い、女神メモリーを使った。そして失敗してモンスターになった。
その数年後、木のすみに寝て起きたら、元に戻っていた。
訳が解らないけど、私はとりあえず故郷に帰ったが、私は死んだ事になっていた。
私の事を解ってくれる人は誰もいなかった。それどころか、幽霊とか化物とか言われて私は追い出された。
さまよった時に、私を助けてくれた良い人もいたけど、迷惑になりそうだから黙って出て行った。
そして私は飢えで死んだ。だけど、死に切れずに幽霊となった。(皮肉なモノだね。)
そこが珍しかったのだろうか、組織に目を付けられた。
私は蘇生され、人神となった。造り方は他と同じだ。ただ【材料が違った】だけだ。
もしかしたら、私が元々生きていたら、他と同じになったのだと思う。
グレース
「いや、なれるのかもしれない。」
クリエ
「え?」
グレースの一言に、私は驚いた。私が、女神に・・・・?
グレース
「今の君は、人間であった時の君とは存在が違う。だから、前とは違う結果になるかもしれない。
ただし、失敗したら君は神獣となり、最悪君は人の心をなくすかもしれない。」
私は、その言葉に賭けたいと思った。やらなければ死ぬのなら、どっちかになって生きていたい。
クリエ
「・・・・・・・解った。」
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リーンボックス付近・森林
それから組織を抜けて、女神メモリーを探しにこの場所に来た。残り時間がいつなのかは解らない。
だから、正直焦っている。私は、果たして、死ぬ前に見つかるのだろうか・・・・
そう思った時、すぐ近くに女神メモリーを見つけた。
カッ!
クリエ
「ッ!!!」
私はそれを拾った時、それは光を放った。あの時と同じように・・・・・・
???
「この光は・・・・・・!?貴方は!!」
すぐ近くに、私を助けてくれた人がいた。そうか。【彼女はここで女神になったんだっけ】
光は収まった時、私は女神になった事を自覚した。人神の時の自分とは何かが違うからだ。
???
「クー・・・・・ちゃん?」
私は振り向き、恩人であり、友達でもある彼女の方に向いた・・・・
クリエ
「久しぶりだね、ベーちゃん。」
その後、彼女は私に抱き付いた。その大きな胸で、窒息しそうになった。
説明 | ||
本当の、第二部スタート? | ||
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コメント | ||
コメント感謝!クリエ「いや〜教会帰りの途中で拾った相方の様子からして、危ないかもね〜☆しっかしあのままだったら、私ホントに窒息死しそうだったよ……巨乳、恐るべし……」(ヒノ) byZ ベールの登場だあああ!・・・一方その頃チータくんが気になるが、知らない方が良いかもしれない・・・。 byH 巨乳女神のレールガンのご登場な〜り〜。( Z ハデス) |
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