ソードアート・オンライン ロスト・オブ・ライトニング 第二十話 2つのクリスマスデート
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和人 サイド

和人視点

今日は12月24日、クリスマス・イヴである。

キリストの誕生日であり、それを祝う日ということらしいのだが、現代社会においては愛する人と過ごす日と言っても過言ではない。

家族、友人、恋人など一緒に過ごす相手は様々だろう。

ちなみに俺はというと、恋人である明日奈と過ごす予定だ。

電車に乗って待ち合わせ場所である駅前の広場で明日奈が来るのを待つ。

すると、俺の待ち人がこちらに走ってきた。

 

明日奈「ごめん和人君、待った?」

 

和人「いや、俺もちょうど今来たとこ。」

 

明日奈「よかった〜遅れたのかと思った。」

 

胸を撫で下ろす明日奈に、俺は微笑しながら言う。

 

和人「大丈夫、時間ぴったりだから。」

 

明日奈「ありがとう。」

 

和人「それじゃあ行こうか?」

 

明日奈「うん!」

 

明日奈はそう言って、俺の左腕に抱きついてきた。

 

和人「あ、明日奈・・・!?」

 

明日奈「これくらい良いでしょ?」

 

上目遣いで言われてしまい、俺は断ることが出来なかった。

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大地 サイド

大地視点

俺は今、駅前のベンチに座って珪子が来るのを待っている。

ちなみに待ち合わせの時間まで、あと30分はある。

というのも家にいても1人で何もすることが無かったので、暇つぶしも兼ねて近くの本屋で時間を潰していた。

だが、それも飽きてしまったので待ち合わせ場所に来て今に至るというわけだ。

結局こっちにいても暇だった。

少しすると、待ち合わせ20分前に珪子が来た。

 

珪子「ごめんなさい!待ちました?」

 

大地「いや大して待ってないよ。それにまだ時間前だし。」

 

律儀に頭を下げて謝る珪子に、俺はそう答えてから左手を差し出した。

 

大地「とりあえず歩きながら話そう。」

 

珪子「は、はい!」

 

珪子が俺の手を握ると、俺たちは並んで歩き出した。

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和人 サイド

和人視点

しばらく並んで買い物をしていると、俺の腹ぐう〜という音を立てて鳴る。

時計を見るといつの間にか12時を過ぎていたようだ。

 

明日奈「お昼にしようか。」

 

ニッコリと笑うと、明日奈と俺は近くにあったベンチに座り込んだ。

明日奈は紙包みを2つ取出し、一つを俺に渡す。

俺はそれを広げると、彼女が作ってきたサンドイッチを食べる。

 

和人「相変わらず、明日奈の料理は美味いな。」

 

明日奈「えへへ、ありがと。」

 

俺の言葉に明日奈は嬉しそうに笑った。

あっという間にサンドイッチを食べ終わらせ、ふう〜と一息つく。

 

和人「ふぅ。ご馳走様でした」

 

明日奈「はい、お粗末様です。」

 

明日奈は水筒に入れて持参した、紅茶をコップに注いで渡してくれた。

 

和人「ありがとう。」

 

明日奈の淹れる紅茶は俺のお気に入り1つである。

俺は明日奈からコップを受け取り、そこに満たされている熱い液体を口に含む。

いつもながら美味い。

俺は明日奈にコップを返すと、明日奈もコップに紅茶を注いでからそれを飲んだ。

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大地 サイド

大地視点

買い物を終えて店から出た時、ぎゅるりとお腹が鳴って珪子は顔を真っ赤にする。

 

大地「はは。どこかで昼食にするか。」

 

珪子「は、はい・・・ごめんなさい・・・」

 

耳まで赤くなっている珪子がなんとも可愛らしくて、俺は彼女の頭をぽんぽんと撫でる。

 

大地「何か食べたいものあるか?奢るぞ。」

 

珪子「い、いえ!大丈夫です!自分の分は自分で出します!」

 

大地「まあ、そう言うな。あのオープンカフェで良いか?」

 

珪子「あ、あそこ、高いですよ。」

 

大地「だから奢るって。」

 

俺は俯きもじもじと指を弄ぶ珪子を引っ張ってカフェへと移動した。

 

店員「いらっしゃいませ。」

 

大地「本日のランチってなんですか?」

 

店員「本日はクリームスパゲッティーになっております。デザートは苺のケーキです。」

 

大地「じゃあそれ2つください。」

 

店員「かしこまりました。」

 

そう言うと、店員は帰っていった。

少しの間話していると、意外と早くランチメニューが運ばれてきた。

 

店員「お待たせいたしました。」

 

ウェイターは両手に持っていた皿を俺たちの前に並べる。

クリームが絡んだパスタは香りも良好で食欲をそそる。

 

店員「デザートは後ほどお持ちしますので。」

 

そう告げてウェイターがテーブルから離れていくと、俺たちはスプーンとフォークを取って、早速パスタを食べることにした。

 

大地「いただきます。」

 

珪子「いただきます。」

 

手を合わせてから、クリームスパゲッティーを食べ始める。

 

大地「美味いな。」

 

珪子「美味しいですね。」

 

俺たちはしばし無言でフォークを動かした。

珪子より先に食べ終えた俺はセットで付いてきたハーブティーを飲む。

ふと、あることに気がつく。

 

大地「珪子、ちょっと。」

 

珪子「はい?」

 

俺はナプキンを一枚取ると、珪子の口元をそっとぬぐった。

 

珪子「っ!?」

 

大地「ソース付いてた。」

 

珪子「い、言ってもらえれば、自分で拭きますから!」

 

大地「それは失礼。今度から気をつけるよ。」

 

珪子「あ、いえ、その、嫌というわけじゃ無いんですけど・・・」

 

珪子は再び赤くなると、俯いてしまった。

それからは話もそこそこに食事を済ませると店を出た。

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和人 サイド

和人視点

俺たちはショッピングモールの中を見て回った。

服を見たり、本屋に寄ったりなど、普通のデートと同じである。

 

和人「明日奈はこのあと行きたい店とかあるか?」

 

明日奈「特にはないよ。和人くんは?」

 

和人「う〜ん、俺も無いかな。」

 

俺がそう答えると、明日奈は笑みを浮かべて言った。

 

明日奈「ねえ、今から和人君の家に行っても良い?」

 

和人「別に構わないけど何もないぞ。それに今日は大地の家に集まる予定だろ。」

 

明日奈「いいの。和人君と2人きりでいたいから。」

 

明日奈は再び俺の腕に抱きついてきた。

俺は明日奈には勝てないらしい。

結局その後、家に戻った俺と明日奈は、大地たちとの約束の時間まで2人きりの時間を過ごした。

(スグは友達の家、母は仕事に行っていて誰もいなかった。)

 

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あとがき

原作主人公とオリジナル主人公の視点を交互に書くのはちょっと無理しすぎたような気もします・・・

大地たちとの約束は、今日中に投稿する予定ですが11時ごろになると思います。

説明
無理やりな感じもします・・・
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コメント
スターダストさんへ 前回は大地だけだったので、今回は和人たちを多くしました。(やぎすけ)
あれ?大地サイドが・・・一つ足りない? こういう普通のデートって感じの文章は心がほっこりしますね〜祝福する気持ちが高まります(スターダスト)
遼東半島さんへ 光栄です!!そう言ってもらえると、とても嬉しいです。これからも頑張ります。(やぎすけ)
本郷さんのあまあまとは確かに異なりますが、こちらはこちらですごくグッドですね(* ̄▽ ̄)d。おかげでクリスマスも温かく過ごせていますw(遼東半島)
本郷 刃さんへ あまり甘すぎると書いている僕自身が壊れて大変なことになりそうなので、甘さは控えめにしています。(実は甘い描写が苦手というのも理由の一つです・・・)(やぎすけ)
魅沙祈さんへ 和人はいつまで経っても明日奈には勝てません。そう考えると彼は人生において負けることは無いのでしょうwww(やぎすけ)
丁度良い甘さでした、自分の方はどうもやりすぎ感がありましてw まぁ、需要は一応あるみたいですけど・・・。(本郷 刃)
あまえんぼアスナに勝てるヤツはいないwていうか勝ったら勝ったで人生において負けな気がするwww(魅沙祈)
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