Worker・Side 超次元の外れ者・リメイク・外伝
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「決戦前」

インターセンター・中央街・地下拠点・指令室

回線

イストワール

「では、良い返事を期待しています。リンク・ワーカー」

ワーカー

「待

ってくれ。話はまだ終わっていない。」

ケイ

「話す前から終わっている。君との交渉は平行線になるだけだ。」

ミナ

「貴方の言い分も、解らなくはありません。ですが、あなたの意見は聞き入れられません」

チカ

「これ以上シェアが下がったら、お姉さまが危ないですわ!」

ワーカー

「だからって、【街の人達を無理矢理、国に連れ戻す】なんてあんまりだ!彼らは自分の意志で・・・」

ケイ

「言いたい事はそれだけかい?悪いけど、君たちのごっこ遊びに付き合うほど、僕らは暇じゃないんだ。」

チカ

「女神もいないのに、モンスターと暮らしている所を国として認めろなんて、話になりませんわ!」

イストワール

「良く考えて下さい。あなたが言うとおりにすれば、街の人達は救われるのです。それを理解して下さい。」

ワーカ

「まっ・・・!」

 

プツンッ

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ワーカー

「切られたか・・・・やはり、闘うしかないのか・・・・」

通信が終わった後、それを感づいたからか、友人の竜人である((源|ゲン))がドアを開けて入って来た。

「ワーカーさん、どうでしたか。」

ワーカー

「駄目だ・・・・向こうは折れてくれなかった・・・・」

「やっぱり無理だったんですよ。人とモンスターが暮らしている街の集まりを、国として認めさせるなんて・・・」

ワーカー

「そんな事はない。現に、今も暮らしているじゃないか。解ってくれる人がいるから、街は増えた。」

「そうですけど、奪われる街が多くなっているこの状況だと、どうにも・・・・・」

解らなくもない。彼の言い分も、教祖たちの言い分も。

【国にいる人が減る=((信仰|シェア))も減る=女神が危ない】それが原因だろう。

とはいえ、女神がいなくても、競い相手として認めてくれれば良いのに・・・・

国の不況は自業自得ではないのだろうか。それを競う事もせずに責任転嫁と強奪とは情けない・・・

私もあのままだったら、同じようになってたろうなぁ・・・・・

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回想

私は昔、四大国で雇われの暗殺者をやっていた。

相手は様々だ。度を過ぎた犯罪組織、市民団体、賊、市民街で出没した危険種モンスター、まあそんな所だろうか。

依頼主は教会と言う所はどこでも一緒だった。

ある日私は、空き地でで女神を信仰している少年を見かけた。

どうやら家族で女神を心から信仰していたらしい。しかし両親は、事故によって行方不明になってしまった。

それで孤児になったらしいが、預る施設はなく、少年はただただ信仰していた。「いつか女神様が救ってくれる」と。

私は、「そんな事をしても死んでしまうぞ」と言ったが、少年は「それが女神様の救いならば」と返した。

間もなく少年は飢え死にした。最後まで女神にすがって信仰していたようだ。

信仰は人を狂わす。女神が統治する国のシステムによって、我々は麻痺していたのかもしれない。

私は少年の死によって、この世界に歪みを感じた。恐らくそれが、始まりなのかも知れない・・・

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インターセンター・2番街・商店街

翌日、私は来るべき時の為に、投剣を100本買った。懐かしいな、これだけ持つ時っていうのは。

商店街にユウザを見かけた。また一人でクエストやったな。あれほど誰かと行けと言ったのに・・・・

見られただろうな。昔の事を話したから何か感づかれそうだな。ごまかそう・・・・・

 

翌日・インターセンター・中央街・地下拠点・指令室

回線

ミナ

「解ってくれると思ったのですが・・・・・」

ケイ

「結局、手遅れと言う事か・・・・・」

チカ

「あたくし達の雇われだった分際で、大きく出ましたわね。」

イストワール

「今からでも考えなおしてくださ・・・・」

ワーカー

「いくら言えども、君たちには解るまい。来るなら来たまえ。私は逃げない。」

 

プツッ

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「行くんですか。」

ワーカー

「ああ。避難は完了したか。」

「はい、我々以外は全員、1番街、2番街、3番街に移されています。増築も間に会いましたね。」

1番から3番は森の深い所に隠されている。中々見つからないだろう。

残りの皆はそこに移住させたが、勝ったら戻ってもらうため、一応避難としている。

「生き残りましょう、ワーカーさん。」

ワーカー

「ああ・・・・すまないな、私一人でもするつもりだったが・・・・」

「大丈夫ですよ。わしにも死ねない理由がありますしね。」

ワーカー

「私もだ。ユウザならこの間にDランクになるだろうから、帰ったらどこか遊びに行こうと思うんだ。」

「楽しみですね。その未来の為に、勝って帰りましょう!」

ワーカー

「ああ!」

私は、この決戦に私について来た皆の前に立った。

ワーカー

「勝ち負けはどうでもいい!生き残れ!そして生きて帰ろう!以上だ。」

仲間は士気を高め、出入り口のゲートの前で雄たけびを上げた。

さあ・・・・・・決戦だ。

説明
扱い的には3.5です。
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コメント
Zさん、追記。ワーカー「確かに、全てに平等なんてないし、仕方が無い。だからといって、このままだと人間は何もしなくなる気がした。あの少年は、その前兆だ。あの時はそう思って、世界を変えようとした。懐かしいな……」(ヒノ)
Zさん、コメント感謝です。ワーカーは誰かに助けを求めもせず、女神にすがっていた少年の死で、今までそれで良かったと思っていた事に疑問を持ってしまった。その時の事が、女神のいない国作りに至ったのかと。(ヒノ)
藾弑 さん、コメント感謝です。ワーカー「もしあの少年に、他に選択があったら、すがる者が他にあったら……いや、過ぎた事かな…」(ヒノ)
byZ 人は何かで怒りを感じればその原因すべてが悪いと考えてしまう。それが人間なんだって言っているようで奥深い。絶対に世界はすべてが平等なんて無いのは仕方の無いことでもやっぱり切ない・・・。( Z ハデス)
しょうねぇぇぇええんん!!あんまりだ!女神様を信仰していたのに死を救いと思う様になってしまったなんて…あんまりだぜ…!(駆蘭)
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