神次元の外れ者(30)
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「ヨソから見れば、百合畑?」

デバッカ視点・高級そうな寝室

昼過ぎ、気が付けばそこはベットの中。それも高そうなベットだ。恐らく誰かのベットだろう。

傷はないが、まだ全身が痛い・・・・人神だから傷の治りが早いんだろうが、痛みは引かないようだ。

というか、ここが何処なのか知りたい。情報が足りなさすぎる。

ベットから出て、窓を覗いた。外の景色からして、ここはリーンボックスのようだ。

デバッカ

「ッ!!」

頭が痛い・・・・こういう唐突の時って頭抑えるけど、痛みは変わらないものなんだよな・・・・

何か、思い出したようだ。一瞬だけだけど、男性の顔が浮かんだ。誰かは解らないけど、懐かしい顔だ・・・・

あの時のように鮮明じゃない・・・・・かなり奥底の記憶だからか?それとも今までのが浅かっただけか?

どうでもいいか・・・とにかく部屋を出よう。連れて来た人にお礼を言わないとな・・・・

クリエ視点・リーンボックス・教会・ベールの部屋

久々に友人の家に来た私だけど、困った事がある。

何も言わずに出て行ったきり、3年間会ってなかった反動からか、友人は、必要以上にひっつくのだ。

クリエ

「ベーちゃん・・・・・ちょっと離れてくれると・・・嬉しいなー・・・」

私が言うベーちゃんというのは、あのリーンボックスを治める女神のベールその人である。

私にとっては友人でもあり、恩人だ。

ベール

「嫌ですわ。だってクーちゃん、また何処かに行っちゃいそうですもの。」

クリエ

「あの時は悪かったって言ったばっかりでしょ。そろそろ許してほしいかなーって・・・・」

ベール

「あの時から・・・・」

クリエ

「う・・・・・・・・」

やばい、始まった・・・・・こうなると話が止まってくれないんだよね・・・・・

ベール

「あの時から私がどんな思いで過ごしたか理解できて?私にとって貴方は一番の友達ですのよ。それはつまり兄弟姉妹よりも親しいと言う事ですわ。半身と呼んでも過言ではありませんわ。その貴方が何も言わずに何処かへ行ったという事は私にとってはこの身がちぎれた事と同じですのよ。だからこれは・・・・」

長い・・・・しかもこれいつもより長くなりそうだな〜つらいな〜こんなの体験した人いるかな〜・・・・

デバッカ

「失礼します。声が聞こえたようなのできました。先ずはお礼を・・・・・・」

クリエ

「あ・・・・・・・・」

ベール

「なんですの?まだ話は・・・・・あら?」

助かった〜!さっき助けた000が来てくれた〜!ってあれ?なんだか固まってるような・・・・・

我に返り、周りをみたら、どう見てもキマシタワーと言わんばかりの格好になってるのに気付いた。

というかアイツ、顔を赤らめているし、まさか・・・・・

デバッカ

「えーと・・・・おおおおお楽しみのようでしゅね!失礼しました!」

やっぱりィィィィィィィィィィィィ!?

クリエ

「待って!違うの!これはそういうのではなくて!ってちょっと!お願いだから話を聞いてェェェェェェ!!!」

教会中に、私の声がこだました・・・・・・・・

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デバッカ視点・リーンボックス・教会・ベールの部屋

デバッカ

「すいません。何だか、とんでもない誤解を・・・・・」

クリエ

「良いんですよ。しばらく会ってないツケが来ただけですので・・・・」

ベール

「そうですわ。私たちは純粋に愛・・・・」

クリエ

「友達でしょ!?何とんでもない事植え付けようとしてるのよ!!」

話によると、この二人は3年間会ってなかった親友らしい。まさか女神に親友がいたとは・・・・

デバッカ

「とにかくまずは・・・・助けていただき、感謝します。」

ベール

「いえいえそんな・・・この子も同じような感じでしたので・・・」

クリエ

「ベーちゃん、それ以上は駄目だよ。」

ベール

「その時のこの子と言ったら・・・・ムグッ!?」

クリエ

「ベーちゃん、ストップ!ストップ!」

デバッカ

「あはははは・・・・・」

あのクリエという子も、さっきの俺と同様、倒れていたようだな。

本人にとってはあまり聞かせたくないようだ。まぁ、そうだよな。そうなったきっかけって大体悲惨だし・・・

デバッカ

「そろそろ長居も出来ないし、俺はこれで・・・・」

ベール

「待って下さい。貴方、私の所で日雇いをお願いしたいのですわ。」

クリエ

「賛成!まあ、貴方も暇でしょ?(私も色々楽になるし)それに・・・・」

クリエが俺の耳のそばに近づき・・・・

クリエ

「それに・・・ブラックハート様のパシリっていうのも大変でしょ?こっちの方が楽だと思うよ(ボソッ・・・」

デバッカ

「ッ!!どうしてそれを・・・・(ボソッ・・・・」

クリエ

「ちらっと偶然見たんだよね〜☆」

デバッカ

「ん?その気配・・・・・まさかお前は・・・・」

クリエ

「あれ?気付いちゃった?全く凄いよね〜♪流石000だね。君、ホントにパシリにするのもったいないよ?」

デバッカ

「まさか偽神が女神の親友とはな・・・・何が目的だ。」

クリエ

「別にないよ。私はただの居候だもの。」

デバッカ

「どの口がそういうんだか・・・・俺たちを見てた理由はなんだ。」

クリエ

「なんとなく・・・・かな?」

ベール

「むぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

気が付けば、ベールの顔が膨れていた。長話をしたからかな?というか、やきもちってやつか?

デバッカ

「やっぱりお前ら・・・・・・」

クリエ

「ち・・・・・違うって!!」

クリエは慌てた。やっぱりそういう事か・・・・・・

クリエ

「信じてよ!私達は友達だって・・・・・」

ベール

「二人ともいつの間にか仲良くなってずるいですわ!ずるいですわ!私をのけものにしないでくださる!?」

クリエ

「ベーちゃん、落ち着いて!(・・・・・ほら、キミも!」

デバッカ

「(え〜〜〜〜!?まあ、誤解されるのも嫌だし・・・)落ち着いて下さいよ!俺達、初対面ですよ!」

結局、暴走するベールを二人ででなだめている内に、話はうやむやになってしまった・・・・・

説明
終盤の展開が頭にある内に急がなくては・・・・
けど長引いてしまう〜!!!
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コメント
クリエ「だから百合じゃな〜〜〜〜〜い!!!」デバッカ(ビフォー)「はたから見てもまんまその通りだろ。」クリエ「だからあれは離れていた反動であって、いつもはああじゃないの!」デバッカ(ビフォー)「へー・・・・(棒)」クリエ「何よその疑いのまなざしはァァァァ!!」(ヒノ)
byZ こういう百合は俺にとって最高のご馳走です。おいしゅうございましたー。( Z ハデス)
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