魔法少女リリカルなのはAfter ダメ人間の覚悟 |
さてさて、俺達ももぉ小学4年生にもなったわけ。んでクラス替えの時はまぁ生徒はメッチャ目ぇギラギラしちょるわなぁ、男子はなのは達と同じクラスになれるかってーので、女子はあの馬鹿共と同じクラスになれるようにってのが大半じゃな。
ちなみにクラスは俺となのは達は一緒、あの馬鹿共はそれぞれ2クラス離れた位置になった。その時男子と女子はまぁはしゃいだ奴もおればメッチャ落ち込んだ奴等もおったのぉ。
そーそー、はやてもやっと復学出来たようでなのは達と一緒に登校しとった。あぁ、はやてのクラスは俺等と同じじゃけぇな。もう登校しとる時はちゃんと歩いとったなぁ、もう本気で走っても大丈夫なくらいに・・・・・まぁ、あれだけ歩く訓練したり走るトレーニングをメッチャ頑張っとったけぇなぁ、スゲェわマジで。
そんで只今は5月の休みの日、もうゴールデンウィークも過ぎたある日、俺等いつものメンバーはどっかの学校のグラウンドに来とった。理由は士郎さんのサッカーチームが隣町のチームと対決するとのことで、その応援に来とった。
それは、ほんの3日前・・・・。
〜回想〜
透「ん、今度の休みの日に士郎さんとこのチームが試合するんか?」
なのは「うん、お父さんが言うには相手は結構強いらしいの」
ハルカ「で、皆で士郎おじさんのとこのチームの応援に行きましょって、誘ってるの」
アリシア「面白そうだねぇ!行こ!フェイト!」
フェイト「そうだね、姉さん!」
はやて「サッカーかぁ、一度は間近で見てみたいて思ぉてたんや」
ハルカ「あ、それと透は強制だから」
透「は?いやまぁ、確かに行くけど・・・・・何でじゃ?」
ハルカ「さぁ?士郎おじさんが言うには、その日透君も連れて来てくれって頼まれたのよ」
透「はぁ、何か嫌な予感しかせんのんじゃけど」
〜回想終了〜
とまぁこんな感じじゃったんじゃけど、只今問題発生中・・・・回想で言っとったやつじゃぁのーてな。
榊 緋村「「テメェゴラァ!!なのは達に近付くんじゃねぇ!!!嫌がってんだろうがぁ!!」」
何でこいつらまでいるわけ?まぁ、大方この間の話を盗み聞きしとったんじゃろうなぁ。流石ストーカー。
なのは「もう!いい加減にしてよ二人とも!!」
アリシア「私達は好きでここにいるんだから、透は関係ないよ!」
榊「なのは、アリシア・・・・テメェ、モブのくせになのは達に何をしやがった!!」
緋村「退いてろ皆、俺がすぐにこんな奴ブッ飛ばしてやるからな」
透「お前らホント元気じゃねぇ」
士郎「何事だい?一体」
なのは「あ!お父さん!」
士郎「なのは、それに皆も来てくれたんだね・・・・・透君も来てくれたんだね」
透「ええまぁ、出来れば士郎さんの考え通りにならないことを祈っちょる半面、そーなって欲しいって思っちょります」
士郎「そうかい?では僕としては後者になるほうを期待するよ」
透「ほらぁお前らももう始まるけぇ、あっちに行きんさい」
榊「チッ!覚えてろよモブが」
緋村「絶対ぶっ潰してやる」
2人はそう吐き捨てるとどこかへ行った。
アリサ「何なのあの馬鹿達!あったまくるんだけど!」
フェイト「透に酷い事言うなんて!」
シグナム「主はやて、少々あやつらを叩きのめして来てもよろしいですか?」スラッ
はやて「ん、ええよ・・・・・但し静かに「止めんかアホ」だってぇ」
透「そんなことするだけ、時間の無駄じゃし疲れるだけじゃって、ほれそんなことより始まる・・・・・で?」
ハルカ「・・・・・・何やってんのよあの馬鹿は・・・」
俺等はグラウンドを見てみるとさっきどっか行った榊と緋村がFWの位置に着いちょる・・・・・ちゃんとユニフォームまで着てからに。
士郎さんを見てみると頭を抱えとった、ってことは士郎さんも突然のことじゃったんじゃろ・・・・元々の選手はどこいったんじゃろ?
ヴィータ「何であいつ等があんな所にいやがるんだよ?!」
なのは「お父さんからは何も聞いてないよ」
ハルカ「どーせあいつ等が勝手に出てるだけでしょ?全く迷惑しかかけてないでしょ絶対」
榊「皆ぁーー!!お前等の為に絶対に勝ってやるからなぁーー!!」
緋村「俺が点を取りまくってやるからなぁーー!!」
アリサ「何言ってるのよ、あいつ等・・・・・」
すずか「あんな恥ずかしい人たち見たこと無いよ・・・・・」
リインフォース「恥晒しだな・・・・」
皆あいつ等が出たことによりテンションがダダ下がりになっていった、その間に試合開始のホイッスルが鳴り響いた。
試合内容は実に酷いもんじゃったわ。
開始直後はまぁアイツ等がボールを確保して相手ゴールに向かって行くのはよかった・・・・・魔力強化した体で。
まぁそこまでは許容範囲内じゃけぇええじゃろぉけど、問題はその後。
アイツ等自分がボールを確保したらチームの奴等にパスとか出さんこぉに、自分等だけでゴールに無理矢理ツッコんでからに・・・・相手にとっては最初は驚くけどやっとることはただの個人プレーじゃけぇ、余裕で対処されるわぁなぁ。
案の定あいつ等はファールとペナルティー等で即退場・・・・開始5分も経たずに、士郎さんチームはいきなり大切なFW2人(アイツ等じゃのぉてね)を欠くことになってしもうちょる。
士郎さんが困った顔をして、俺等の方をチラッと見た・・・・・今日の俺の勘は冴えちょるでぇ。結局チームはハーフタイムまで1点取られただけで頑張って守りきっとった。
士郎さんがハーフタイム中に俺等の所に走ってきた。
士郎「・・・透君頼みがあるんだが「別にいいっすよ」・・・・まだ何も言ってないぞ」
透「代わりに出てくれってんでしょ?それに士郎さんのとこのDFの調子も悪そうじゃし」
士郎「その通りだよ、試合中足を怪我したかもしれないからね」
透「それじゃぁしゃーないでしょ・・・・出ますよ、出ますけどもしかして俺のポジションてまさか・・・・」
士郎「もちろんDFだよ」
透「やっぱりっすかぁ」
俺は半ば諦めた形になってしもうたけど、俺が出ただけで勝てるんかが心配じゃった。
透「ん?お前さんは・・・・確か砂糖君?」
砂糖?「君は井上君?・・・・・何か僕の名前の発音がおかしい気がするんだけど」
透「気のせぇ〜〜」
砂糖?「そー?・・・・・ごめん、さっきの試合で足を捻挫したみたいなんだ」
透「気にすんなや、つっても俺でどこまでやれるんかはわからんけどね」
砂糖?「いや、出てくれるだけで助かるよ・・・・・それに仮に負けても君の所為にはならないよ」
士郎「そういうことだよ」
透「士郎さん」
士郎「気軽にDFをやってくれればいいよ、皆がサポートしてくれるからね」
透「・・・・・士郎さん、ちょっと」
士郎「何だい?」
透「言っておくことがあるんですけど、俺DFですけど前世の時に友人に言われた異名みたいなもの教えときますね」
士郎「異名?」
透「そっす、『盗人』と『詐欺師』と『弾き屋』」
士郎「3つもあるのかい?」
透「『盗人』と『詐欺師』はDFで、『弾き屋』はGKの時に付けられたもんなんすよ」
士郎「一体何をしてたんだい?・・・・」
透「それは”ピィーーーッ!!”試合中に見せられると思いますよ」
俺は士郎さんにそれだけを言い残して、グラウンドに向かった。
なのは「頑張れぇーー!!透君!!」
アリサ「ちゃんと勝ってきなさいよ!!」
ギロッ!!
なのは達の声援によってこのグラウンドにおる全男子諸氏から物凄く睨まれてしもうた・・・・。変に目ぇ付けられとぉないんじゃけど、マークされたらやりずらくなるんじゃけぇ。
透「あ、ちょいちょいそこの君」
味方DF「え、何?」
透「ちょい頼みたいことがあるんじゃけどさぁ・・・・・・」
試合は始まり俺は自分の定位置に付いちょるだけで、ボォーッとしとった。
アリサ「コラァーー透ぅ!!アンタちゃんとプレーしなさい!!」
なんかアリサあたりが俺が何もせんことに苛立って声を上げちょるねぇ、だって今の皆の位置を把握しとかんにゃぁいけんじゃんけぇ。
そーこーしとる間に敵にボールを奪われて敵がこっちに向かって来る・・・・・さぁ〜って、仕事しますかねぇ。
俺はボールを持った男子に向かう前に、もう一度今いる奴等の配置を見てから向かった。
敵男子A「ん?お前、さっき出てきた替えの選手かよ」
透「そーなるねぇ」
敵男子A「あんなかわいい子達に応援されて、いい御身分だなぁ」
透「ん〜?そぉ?」
俺は敵チームの男子と会話をしながらも、俺は彼の体全体を視野中心にいれて会話しとった。
敵男子A「・・・・お前、俺の話聞いてねぇだろ」
透「だって今試合中じゃしね・・・・てゆーかええの?そんな気ぃ抜いてて」
敵男子A「あ?お前なんかに本気でやるわけ「ほいじゃぁもらうけぇ」へぇ?」
俺は彼が一瞬気を抜いたのを確認すると、足の先でボールを蹴り空いたスペースに転がした。
敵男子A「はぁ?!」
透「っしゃぁ!おぉーい!FWとMFは上がれやぁ!!!行くで!!」
俺の言葉に敵味方問わず、上がったり下がったりしとった。
俺はワザと大きいモーションで蹴ろうとして余計に遠くに飛ばすと思わせた・・・・・まぁ確かにパスは出すけどね。
透「ほい」
近くにおるDFにね。
敵男子A「な!」
さっき俺に抜かれた敵チームの男子が急いで戻ろうとしたら、俺の奇行に驚いちょる。
そのあとはまぁ本職さん達にお任せして俺はまたボォーッと突っ立っとった、結果なんとか1点返すことに成功・・・・同点になったわけじゃね。
そんでまたピーンチってね、ボール奪われてまた俺の所に来たし・・・・・・今度はっと・・・・・・ふむ。
敵男子A「・・・・・またお前か、今度はさっきみたいには・・・・・・」
ん?こいつの目が右の方を見た、確か右は走っとったっけぇ・・・・・となると、こいつちょい大きいパスをだすんじゃねぇ。
敵男子A「いかないぜ!!「はいどーん!」なぁ!!」
俺は敵チームの男子のパスをカットすると、すかさずボールをキープして空いてる選手を見て即行パスを出した。
そこから俺は次々とパスカットや相手に抜かせないプレーを披露してやった、これまでのプレーで共通するのは相手の目をチラ見すること。
チラ見っつっても2〜3秒程度、そんくらいで相手がどこにパスを出すか・どっちに抜きたいかっていうのが分かる。
俺は他にも姑息な手を使った。
例えば相手が蹴り損ねたボールを互いにダッシュして確保する場面では、ワザとボールだけを止めて放置すると相手は勢い余って蹴り過ぎてピッチの外に出させたり。
互いの間にボールがあり、そのボールを取り合って蹴り合ってしまう場面の時は、無理に蹴らず寧ろ棒のように足を固定させる・・・・・イメージはワンピースの『鉄塊』みたいな、そーすると相手は勝手にこける。逆に相手も小細工をしてくる時はこちらも蹴ってもいいけど、足の位置を気を付けて、あと両足の力の配分を蹴る方に多めにすればかてる。
まぁこれは全部前世での遊びとかで身に付けた姑息な手段じゃけどね。
敵男子A「な、何なんだよあいつ・・・・・こっちのボールが全然向こうのゴールに行かねぇ・・・あっ!!」
見るとさっきまで俺が相手をしてた男子がドリブルミスでボールが俺の方に転がって来た・・・・・・皆結構疲れとるねぇ、そろそろかいな。
敵男子A「くっ!すぐ他の奴をマークしろ!こいつすぐパス出しやがる!」
あぁ〜流石に学習するかねぇ、でもそれはいけんじゃろぉ。
透「よいしょっと」
試合を見とる人なら誰もが驚くじゃろぉな、なんてったって俺自身がドリブルして相手ゴールまで突っ込んどんじゃけぇ。
敵監督「な!何をしてる、早く下がれ!FWとMFはそいつを止めろ!」
敵監督からさっそく指示が来たかいのぉ、まぁ確かにそう指示するけど・・・・・それは、こいつ等が。
試合開始当初の体力じゃったらの話じゃけどね。
こいつ等は終了まで俺が走らせとったけぇ、結構バテバテじゃけぇな・・・・・代わりにこっちの奴等もバテとるけどね。
じゃけど、俺もある程度はボールを扱えるけぇこんくらいの奴等を抜くのは余裕じゃって。
パシャッ!
ん?何かカメラのシャッター音が聴こえた気がするんじゃけど、まぁいいや今は試合に集中せんにゃぁ。
俺がゴールに近付くと流石に守りが厚くなっとった、まぁヘバッててもやることはやるじゃろうな。
俺はゴール出来そうな位置を探し、シュートしようとした。すると守っとった2,3人が俺からボールを奪おうとするのとシュートコースを塞ごうと、俺の前に出てきた。
俺は横にペナルティーエリア外におった選手にパスした。
皆俺がシュートしようとしとったって思ったじゃろう?俺のポジション忘れた?DFやぞ、確かにDFでもゴール狙いに行く人はおるけど、俺は護り専門じゃけぇゴールは他の人に任せることにしとる。
グラウンドにおる人等は皆「あれ?」って顔をしとるねぇ、士郎さんも・・・・・これが『盗人』と『詐欺師』の俺のプレーなんじゃって。
試合は結局3−1で士郎さんのチームが勝った、俺が最後にパスした相手は最初にパスしたDFの彼じゃった。シュートを決めたのも彼なんよ。
士郎「ありがとう、まさか2人欠いたあの状況で勝つとは思わなかったよ」
透「どもっす・・・・・どーでした?俺のプレー」
士郎「確かにアレは『盗人』や『詐欺師』ではあるね・・・・あとの『弾き屋』っていうのは?」
透「あぁアレはGKの時なんすけど、俺『取る』ことが出来んで、『弾く』ことしか出来んかったんですよ」
士郎「成程、だから『弾き屋』かぁ」
透「その通りっすよ」
士郎「とにかく今日はありがとう、また助っ人を頼める時は頼むよ」
透「まぁ、考えときますね」
俺はユニフォームを返して皆の所に戻った。
透「ただいまぁ」
なのは「透君すごいね!」
アリサ「何よ、アンタあんだけプレーが出来るんじゃない」
すずか「一人も通さなかったね」
アリシア「カッコよかったよ透!」
フェイト「すごかったよ透」
はやて「透君、サッカー上手いんやなぁ」
ハルカ「にしても、悉くボールを奪ったり止めたりしたわね」
シグナム「あとワザと出させたりな」
透「あ、バレた?」
ヴィータ「まぁな」
ザフィーラ「しかし、どうやって相手の動きを見切ったんだ?」
シャマル「まさか『写輪眼』?」
透「いんや、『写輪眼』は使わんよこんな所で、戦いじゃないんじゃけぇ」
シャマル「じゃぁどーやって?」
透「こーれは、経験じゃけぇなぁ・・・・あと相手の目をちょっと見るかのぉ」
フェイト「目を?」
透「あいつ等はまだ小学生じゃけぇ、フェイントのかけ方にしても必ず目でパス相手をロックオンするけぇな、それさえ分かればあとはパスを受ける相手がどの位置におるかってゆーのを頭の中で大体搾れば、後は相手が動くのを待てばそいつが自分の考え通りに動いてくれるっちゅーわけ」
すずか「へぇ〜」
アルフ「すごいなぁ、よくそんなこと出来るなぁ」
透「まぁ前世の頃、俺が結構穴じゃったらしくてな・・・・悔しかったけぇ必死に守ったら、いつの間にか出来た」
ザフィーラ「成程・・・・目か」
流石盾の守護獣、守りに関して思うところがあるんじゃろうか。
リインフォース「しかし、最後は本当に決めるのかと思ったぞ」
透「いやいやぁ、それは出来んわぁ・・・・俺はあくまで守り専門じゃけぇ・・・・・サッカーとバスケじゃぁあんま攻めんけぇな」
ハルカ「まぁ何にしても勝ってよかったわ、これで負けたらどんな顔をするか分かったもんじゃないわね」
透「・・・・そぉれシャレにならんなぁ」
ハルカ「でしょ?じゃぁこれから皆で『翠屋』でお昼と今日の透の初試合の祝勝会をしましょう」
皆「おぉーー!!」
透「・・・・・・別にせんでもええのにからに」
俺はそんなことを言いながら皆の後に付いて行って『翠屋』に向かった・・・・・そーいやぁ、試合中にあったカメラは何じゃったんじゃろぉか?まぁカメラ持っとる人は結構おったけぇ気にすまぁかな。
あとがき
どうもmakeです。
今回は士郎のチームの試合に透がでて勝つには勝ちますけど、DFで守りまくるって話に・・・・・・なりましたでしょうか。
ちなみにこのやり方は私が実際にやってたことです。そのことを透にもさせてみました。
さて、透の試合中にあったカメラのシャッター音は何だったのでしょうか?この答えは今後に期待してください。
それでは次回もお楽しみください。
説明 | ||
第6話 助っ人と盗人 | ||
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コメント | ||
マテリアルーーーーー(kikikuya) あれ?そういえばマテリアルたちは出さないんですか?(博) シャッター音めっちゃ気になる〜(ohatiyo) |
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