Worker・side 超次元の外れ者・リメイク外伝
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「傍観の合間に」

インターセンター・中央街・地下拠点・指令室

ゲート前で士気を上げた後、私は指令室に戻った・・・というより戻された。

私も前線に出たかったのだが、源に「貴方が前線に行ったら誰が指揮をあおるんですか!」と怒鳴られた・・・・

「流石に2m以上の大きい者からの大声は迫力あるなー」と思いながら渋々戻った・・・・

相手は200万近くの戦力、こちらは200人程度だ。真っ向なら負けるだろう。だが・・・・

策があれば話は別だ・・・・

中央街・西部分

 

ダダダダダダダダ!! チュンッ! チュンッ! ダダダダダ!

 

インターセンター兵士A(人間)

「に・・・・逃げろォォォォ!!うわっ!足をくじいた・・・」

インターセンター兵士B(獣人)

「俺に掴まれ!一気に距離を取るぞ!」

インターセンター兵士A

「すまない!頼む!」

プラネテューヌ兵士A

「なんだ?逃げてばっかりじゃないか。」

プラネテューヌ兵士B

「モンスターもいるから一時はどうなるかと思ったが、これなら楽勝だな。」

プラネテューヌ兵士・指揮官

「よォォォしッ!このまま突き進めェェェェェェェェ!!!」

プラネテューヌ兵士一同

「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!」

監視カメラから見た所、一斉にに突っ込んで来たようだ。単純だな・・・・・・

 

ダッダッダッダッダッダッ・・・カチッドキィィィィィィ・・・・

 

プラネテューヌ兵士・指揮官

「ん?待て!止まれ!・・・・何だ?地面が光って・・・・・・・」

そこで立ち止まらなかったら、助かった兵士もいただろうに・・・だがもう遅い・・・・

 

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドォォウンッ!!!

 

プラネテューヌ兵士一同

「うわあああああああああああああっ!!」

どうやら一斉に、私が仕込んだ【ラピットマイン】を喰らったようだな。

あれは設置した方陣が踏まれた回数分、威力と爆発回数が上がる仕組みになっている。

約500ものの大人数で踏んだんだ。さぞ強力だろう・・・

このまま罠に誘っていれば、全滅も時間の問題だな・・・・

さてと、こっちはどうかな・・・・確か、こっちはスカウトが得意な((絵場|えば))がいたな・・・・・

中央街・東部

 

タタタタタタタタ・・・・・ガッ!タタタタタタタタ・・・・・ズシュッ!タタタタタ・・・・

 

ん?何をやっているんだ?あいつ。

敵の兵士を一人捕まえて、監視カメラの死角に行った後、妙な音がしたと思ったらまた出てきての繰り返しだ。

どういう意味なんだ・・・・・?

中央街付近・東門前

詳細を知りたいので盗聴してみた。前にもやった事があるが、どうやらセキュリティの難易度は以前と変わらないようだ。

回線(ラステイション)

ラステイション兵士・指揮官

「報告します!交戦している敵の攻撃により、こちらが突破されそうです!」

ノワール

「何ですって!?どういう事なの!?奴らの戦力は私達よりもはるかに少ないはずよ!」

ラステイション兵士・指揮官

「それが・・・・敵に一人、変わった奴がいまして、我々の仲間を捕まえた後、建物の隙間に行って何かするらしいんです!」

ノワ−ル

「何かって・・・何?」

ラステイション兵士・指揮官

「こちらからは見えないので何とも・・・・しかし、やられた兵士は戦意を喪失し、さらには自殺をする者もいます!それに・・・」

ノワール

「それに・・・・?」

ラステイション兵士・指揮官

「驚く事に、攻撃した敵を「兄貴」と慕い、向こうに寝返った者もいます!」

ノワール

「何ですってぇ!?」

ラステイション兵士・指揮官

「しかも奴は・・・ってハッ!何時の間に!な、何をする!一体・・・や・・・やめろ・・・やめ・・・アッーーーーーー!」

 

プツッ・・・

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

どうやら、得意のスカウトを使っているようだな。しかし・・・やり方は知らないんだよな・・・・

ワーカー

「なあ、絵場って、どうやってスカウトしているのか知らないか?」

「知りませんよ・・・・そもそもわしはあんな得体の知れない人間は今まで見た事無いですし・・・・」

私もそんな気配がしたが、こちらにしては頼もしいから流しているんだよなー・・・・

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暇なのでパソコンのファイルを開いていたら、ある物が見つかった。

ワーカー

「源、少し相談があるのだが・・・・」

「何ですか?前線に立ちたいとかは駄目ですよ。」

んぐ・・・・ついでに言おうとしたのに封殺された・・・・

ワーカー

「そうではない。実はな・・・四大国をスパイしている者から、女神の恥ずかしい写真をもらったんだ。」

「いや、何故いきなりそんな話を?」

ワーカー

「いやな・・・これ別にいらないから、この際だから、ネットにばらまこうかと思って・・・」

「止めて下さいよ!いらないなら普通に消しましょうよ!」

ワーカー

「いや、これを欲しがってる人達だっているのかもしれない。

死ぬかもしれない私が持ってるよりも、世界にばらまいた方が、結果的に皆の為になるかも・・・」

「いやいやいや!それで喜ぶの一部の人達だけですから!教祖や信者をさらに煽る気ですかアンタ!

っていうか、少し純情入っている貴方が全然反応しないのに恥ずかしい写真って・・・・どんな内容なんですか?」

ワーカー

「ネットゲームをしていて限りなく黒いくまが出来たベールとか・・・・」

「あー・・・・それは恥ずかしいですね・・・・絶対ばら撒かないで下さいね。」

ワーカー

「心配するな。同じネタをばら撒くほど浅はかではない。」

「そうですよね・・・・え?同じネタ?」

ワーカー

「ああ、既に全世界にばら撒いたネタだ。何故かシェアがガタ落ちした。」

「・・・・・・」

何故か源が黙ってしまった。何かあったか?

「あの・・・この前女神が写ってるとされている捏造写真が出回ってると各国の教祖から抗議がありましたよね。」

ワーカー

「私は捏造はばら撒いた事はない。」

「その時、証拠としてルウィーの教祖が出した【作者がブラン様の小説の下書き】というのは・・・」

ワーカー

「まさか私が出した物が捏造して広まっていたとはな・・・・しかし妙だ。改変箇所が見当たらないのだが・・・」

 

ブチッ!!!

 

ん?何かが切れたような音がしたような・・・・・

「アンタが元凶かァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」

いきなり源が最高音量で叫んだ。どういう事だ?

「道理でシェアの上がり下がりが不安定だったわけだよ!!何してくれてるんだホントに!!」

ワーカー

「え?私はただ、恥ずかしい写真で人気が上がったりするらしいから、それでシェア上げに貢献しようとしたんだ。」

源がまだ納まらないので、私はさらに続けて説得した。

ワーカー

「向こうがピリピリしているのは、シェアが無くなったら女神が死ぬからかと思って考えたんだ。

 ほら、ギャップでファンが湧くというじゃないか。それで思いついたのがこれなんだ。

 ちょうど写真をもらったから、使い道ないし有効活用を・・・・」

「ギャップがありゃ良いってわけじゃ無いから!!そういうのはしないで下さいよォォォォ!!!」

ワーカー

「成功例もあるぞ。ノワールがコスプレして鏡の前でポーズ決めてドヤ顔していた所の写真とか出したら成功した。」

「半泣きしながら慰謝料要求してた男装教祖もいたけどそういう事かァッ!!」

ワーカー

「『市民を返せ』と催促した彼女か。ノワールの事が好きだから男装をしているのかもな・・・・」

「話そらすなァァァァァァ!!・・・・ハァ・・・貴方のそのとんでもない行動、あの時と変わりませんね・・・」

ワーカー

「あの時か・・・・それほどでもないがな。」

「褒めてませんから・・・・・」

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回想

あの時、ユウザが提案したモンスターが街づくりを協力の条件、彼らとの共同生活を我々が受け入れたばかりの時だ。

この頃は人間とモンスターとの摩擦がまだあった時の事だ。

つい最近、ドラゴンが人を襲うという話を聞き、真偽を確かめる為に現場の荒野の先の山地に訪れた。

そのドラゴンの長と言うのが、今の私の右腕でもある竜人族の源だった。

この頃は、彼に名は無く、彼の仲間からは長と呼ばれていた。(今もだが・・・・)

「また貴様か・・・・目障りだ。二度と来るなと言ったはずだ。」

ワーカー

「そうはいかない。提案がある。」

彼は人間とは話し合う気が無かった。人間=弱いと位置付けているからだ。

それ故に本題に入る前に何処かに行ってしまう為、私はある事を提案した。

ワーカー

「私と闘わないか?私が勝ったら君は私の話を聞く。君が勝ったら我々は二度とここに訪れない。これで良いか?」

「人間がわしと?笑わせる。そのちっぽけな身体で何ができる。」

ワーカー

「君に勝つ事を証明する。」

「フン・・・・・面白い奴だ・・・・・いいだろう。場所を変えよう。」

そして、事件の現場でもある近くの荒野に場所を移した。

手持ちの投剣は暗殺者現役と同様の100本、つまりは全力だ。

「そんな小さい物を武器とするのか?」

源は刀を構えてそう言った。竜人族最強の剣士、気配で解る。その肩書は伊達ではない。

ワーカー

「心配無用、これは特注品だ。それにこれを含めて100本持っている。」

「そういう意味では・・・・まあいい、負ける事は決まっている。」

こうして、私と源の勝負は切って落とされた。

ワーカーVS竜人の長(源)

先手を取ったのは、彼の一太刀だった。私は彼の右に回り込み、投剣を投げた。

投げた投剣は彼の眼に向かって飛んでいったが、紙一重でかわされたように見えたが・・・・

 

ブシュッ!

 

彼の右の頬には傷が付いた。

「フンッ!」

彼は刀を逆手に持ち、振り下ろした姿勢のまま横跳びで私を突こうとしたが紙一重で避けた・・・つもりだった。

 

ツゥゥゥーッ・・・・・・

 

私の右頬に傷が付いていた。しかも驚く事に、彼に付けた箇所と同じ所だった。

ワーカー

「最初から飛ばす必要があるみたいだな・・・・・」

 

ダンッ!

 

「!?」

私は全力で加速して彼に詰め寄り、投剣の柄の部分を右拳の人差指と中指に挟み、((光子刃|フォトンエッジ))を付加して首筋を突いた。

 

キィンッ! タァンッ!

 

・・・と、その前に彼が刀を構えて防いだ。私は直ぐに距離を取って左手で投剣を投げた。

 

カカカッ!

 

彼は咄嗟に避けて、投剣は地面に刺さった。今度は本当に紙一重でかわされたが、彼は驚いたような表情だった。

なんとなく、彼の言葉を予想した。

ワーカー

「『油断した。まさかこんな無茶な芸当をする人間もいるとはな。』・・・か?」

「ッ!!!」

どうやら当たりのようだ。まあ、普通なら距離を保って投剣を投げ続けるな。だが、私は違う。

その時、彼の構えに隙が無くなった。どうやら本気のようだ。

それからは、彼は私から距離を詰められないように接近して攻めた。

私は彼の攻撃の隙に距離を取って直後に斜めから詰め寄り、彼は咄嗟の居合で応戦した。

それを後ろに跳んで避けながら投剣を投げ、彼もそれをかわす。その繰り返しとなった。

ワンパターン化したが、お互いにそこから抜けたら負ける事を直感していた。

しかし、何時までも続けられるほど体力が続くわけが無い。ぶっちゃけもう体力が尽きそうだった。

それを見抜いたのか、彼は私の足元を切った

ワーカー

「なッ!!」

もう疲労で限界だった私は、切断とまではいかなかったものの、動けなくなった。

私は自分の周りに残り全ての投剣で囲い、結界を張った。

 

カカカカカカカカカカカカッ!ブゥン・・・・・

 

【SPスキル・設置系・術式設置×24・マジックウォール】

この結界は魔法攻撃を防御する術だ。相手は物理派だ。では何故私はこれを張ったか。それは・・・

 

ブゥゥンッ・・・・・

 

もう準備は整ったからである。彼と私を囲むように投剣は並んでおり、それによって一つの方陣が出来あがっていた。

「なっ!?まさか貴様・・・・・」

ワーカー

「『この為にばら撒いていたのか』・・・か。その通りだ。何故ならこれが・・・・・・」

誰にも真意を悟られず、気付かせず、そのまま標的をを葬り去る。それこそが、日々磨いた技を持つ・・・・

 

カッ! ドォォォォォォォォォォ・・・・・・・・

 

【SPスキル・設置系・術式設置×43・グラビティボム・((B|バグチューン))】

「ウォォオオオオオオオオオオオオオ!!!!」

ワーカー

「((暗殺者|わたし))の((手段|やり方))だからだ。」

バグを取りこんだ重力の爆弾によって、方陣内に渦が出来た。それは離れた所で見ていた竜人達も、【事件の真犯人】も巻き込んだ。

巻き込まれた者達ははるか上空に吹っ飛ばされた。・・・・私も含めて。(方陣に使う投剣が足りなかった)

しかし、あの方陣には、その時の為の備えがある。

 

ボゥ・・・・・ブォッ!!

 

【SPスキル・設置系・術式変更×40・フロートゾーン】

あらかじめ、しばらく経ったら落下に伴う衝撃を和らげる術式に変更するように設定していた。

それによって、我々は全員生還した。

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しばらくして、巻き添えの中に、事件の真犯人が偶然見つかった。

竜人達にどうしてここにいるかを問い詰められた所、全てを話してくれた。(脅したように見えたのは秘密だ)

どうやらそいつは商人のようで、竜族を材料にした武器で設ける為に、竜に扮して事件を起こしたらしい。

ワーカー

「すまない。私はとんでもない誤解をしたようだ。」

「いや・・・謝るのはわしの方だ・・・・・」

竜人A

「長、それはどういう・・・・・」

「わしは人間を軽んじていた。まさか自分の身を顧みずにあんな事をする者がいるとはな・・・・」

竜人B

「確かに、我々も巻き添え喰らいましたし・・・・奴の作った方陣があと少し狭かったら、我々も死ぬ所でした。」

ワーカー

「あれは本当にすまなかった。新しく発明した術で、汚染化に関わるバグを利用して、術を強化する術なんだ。

ぶっつけ本番でやってみたが、まさかあれほどとは思わなかったもので・・・・」

竜人C

「全くだよ!おかげで寿命が縮んだわ!!全身うろこなのに鳥肌立ったよ!!!」

「しかし、共存もその調子でやりそうだな。一つ聞くが、何故共存を目指す?」

ワーカー

「私も最初は戸惑った。だけど、思ったんだ。人間も、モンスターも、女神も、同じようなものだとさ。

元いた職業柄、そう思ったのかもしれない。周りからは変人だと言われたよ。」

竜人達

「全くの同感だな。お前のような変人はそういないよ。」

ワーカー

「竜人全員にハモられた!!軽くショックだよ!心外だよ!wそういえば君の名は何と言うんだ?」

「いや、わしには名など必要無かったからな・・・」

ワーカー

「なら私が名付けよう・・・・・・源でどうだ。」

「源・・・・・?まあいいか、それにしよう。」

こうしてこの時から、彼ら竜人も我々の仲間となった。

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それから彼は色々あって、自分を負かした私の右腕となった。

国作りをしている内に、私の志は初めの頃とは変わっていった。

少年の死から世界を変えようとし、その内に認識は人それぞれという事に気付き、国を作ろうとした。

そして一人の少年を助け、その少年の提案から異種族の間で共存が始まった。

街が増え、国として認めてもらおうと尽力し、結局戦争になった・・・・・

今は、インターセンターという【一つの国】を護る為に戦っている。あの時とは幾分変わった。

しかし、【世界を変える】・・・これを志す事は変わらない。

女神がいない国だってあっても良いはずだから。それを証拠に、いままでやっていけたのだから。

インターセンター兵士(竜人)

「5km先に飛行物体確認!あれは・・・まさか・・・・女神だ!女神が来たぞォォォォォォ!!!」

「何!?」

ワーカー

「総員撤退!トラップに誘いつつ、合流地点に集まってくれ!死ぬんじゃないぞ!」

インターセンター兵士(竜人)

「了解!!」

ついに女神が出撃したか・・・・・これからが本番だな・・・・・・

ワーカー

「源、もしもの為に、転送装置の用意をしてくれ。」

「了解!」

もしもの事があったらアレを使おう。おやっさん特製のようだが、使えば死ぬという代物・・・・

人用プロセッサユニット・・・・((鎧骨|ガイコツ))を・・・・・決意を胸に、私は席を立った。

説明
良ければどうぞ!
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コメント
zさん、コメントありがとうございます!ワーカー「いやー途中からそう思ったんだけどね。」源「やる前から気付きましょうよ!」ワーカー「まあ、なんとかなるだろう。HAHAHA」源「ならんわ!!!」(ヒノ)
byZ ワーカーさん何やっているのぉぉぉぉ!?それ犯罪!本人の許可なくそれやっちゃだめでしょう!?面白かったけどねぇ〜。( Z ハデス)
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