なんか神の不手際で転生するらしい |
「今日の放課後、翠屋に来てくれ?」
今、俺はテスタロッサ妹に弁当を人質に屋上に呼び出されていた。
「うん、今日がなのはの誕生日でね・・・だから、伸にも参加して欲しいの。」
ふーん、そうか・・・そう言えば刃も前の休み時間に八神に呼び出しくらっていたな・・・
「本人の了承は?」
「もちろんとっているよ」
「あのバカ男共は?」
「来ないよ」
「アイツ等は?」
「連れてきたらなのはも喜ぶと思うよ。」
「了解した・・・で?」
「え?」
「わざわざそれだけを言うためなら・・・ここで話す必要はない。それなら教室でもできるだろう?他に何か聞きたいことがあるんじゃないのか?」
「・・・やっぱり鋭いね。あの時、伸は結構身長高かったでしょう?だから・・・」
「ああ、あれか・・・あれは幻術の一種だ」
「げんじゅつ?」
「そうだ。じゃあさっさと戻るぞ。チャイムももうすぐなる。あと弁当返せ。」
「あ、まって」
それにしても誕生日か・・・・となれば・・・桃子さんが動くな・・・絶対に・・・まあせめて俺に愉悦を与えてくれたらそれでいいのだがな・・・・
放課後
「と、言うわけなのだがどうする?」
「いく!!」
開口一番にレヴィが行くと言いだした・・・まあそうだろうな。
「そうですね・・・面白そうですし・・・」
「翠屋には一回行ってみたかったんですよね。」
「まあ来てほしいというのならまんざらでもないぞ・・・それで時間は?」
「・・・・・・あ」
「もしかして聞いていないのか?」
「イエス」
「珍しいですね。貴方が凡ミスとは」
「俺だってそういうときもある。」
「じゃあ、じゃあ!今から行こうよ!」
「今から・・・て、今三時にもなってないぞ」
「いいから、いいから」
「はあ・・・・まあ遅れるよりかはマシか・・・」
翠屋
カランカラン〜
「すいません。今日は貸し切りなので営業を行っていないんで・・・・・」
おい、どうした?
俺を見た瞬間固まったのだが・・・・・あ、いや。違うかその後ろにいるマテリアルを見てか・・・アイツ等髪型と髪の色以外は素体と瓜二つだからな・・・・
「どうしたんですか?美由希さん・・・て、伸君に王様達やんか。来るんはやいんちゃうんか!?」
「時間を聞いていなくてな。遅れるよりかはマシだと思い今きた。」
「せやったんか。」
「それより、美由希さんを何とかしてやってくれ。あと高町家全員にコイツ等のことについて教えておいてやってくれ。」
「せ、せやな」
「いや〜、魔法って本当に何でもありなんだね・・・・・最初見たときはいつ髪型を変えたのかビックリして思わず家にいるはずのなのはを見に行っちゃったよ。」
士郎さんが苦笑いしながら言った。まあ、俺も事情を知らない状態での初見なら目を疑うだろうな。
「主、飾り付けのほうなんですが・・・・あ」
「よう、またあったな。」
「あれ?シグナム知り合いなん?」
「え、ええ・・・まあ」
「かくかくしかじかということがあってな。」
「(日本語便利やな〜)ほんなら、伸君も被害者ということなん?」
「実際戦闘はしてないがな。だから魔力も奪われてはいない」
(そもそもシンの魔法を蒐集したらそれこそ敵なしになりかねない気が・・・・)
「どうしたユーリ?」
「い、いえ・・・なんでもありません」
「?・・そうか・・・それで・・・何か手伝いましょうか?」
「本当!?じゃあ料理作ってくれる?今はやてちゃんと刃君が作っているんだけど、もうちょっと人手が欲しくて」
「了解した。」
「シン私も手伝います。」
「私も」
「我もしよう」
「はいよ、というわけでいいっすか?」
「ええ、もちろんよ!」
「というわけだ。レヴィ、お前は飾り付けを手伝え」
「あいあいさ〜」
と、そう言い残し厨房へ入ろうとした時だった。
「死ねええええ!!」
いきなり木刀を持った恭也に襲い掛かられた。え、ちょ・・・ま・・・何故!?
とりあえず俺は紙一重でソレを避ける。
「ちょ・・・・いきなりなんだ!?」
「とうとう本性を現したな!一体なのはにどういうプレイをさせる気だ!許せる(ん)!!」
・・・・・もしかしてシュテルを高町と勘違いしてる?てか、なんで一番面倒臭い人に説明してねぇんだよ!!!しかも今「許せる!!」て聞こえたぞ!!許せるんだったら襲うな!!!
そう言いつつ俺に木刀で斬りかかってくる。それを――――
ヒュン!
バキッ!!
奴の動きに合わせ、カウンターの蹴りで木刀をへし折った。
「なあ!?」
「ついに本性を現したか。このシスコン殺人鬼!!」
「な、なんだと!!」
「だってそうだろう?今日はその妹の誕生日だろう?おまえさん・・・妹の誕生日を兄がその妹の友人を殺した日にする気か?」
「そ、それは・・・」
「そんなことできる奴は殺人鬼だけだと思うな〜([∩∩])」
「orz」
さて・・・弄りはこの辺にしてさっさと料理を作らねばな・・・・
「さて・・・じゃあ何をすればいいんだ?」
「じゃあ、そこの野菜切ってくれる?」
「了解した。」
そう言って、俺は五つ玉ねぎを上に放り投げて包丁を何度か振る。すると玉ねぎが綺麗に切れた。
「終わったぞ」
「いや、ちょい待ち!!今何やったん?」
「何って・・・普通に要望通りに切っただけだが」
「嘘や!!そんなマンガやアニメみたいな切りかたできるわけあらへんやろ!!」
「俺に料理を教えてくれた人はこう言ってたぞ「料理作るに足る者、これくらいできて当然!できない奴は料理する資格なし!!てか、死ね!!!」って」
「それ違う!そんなん常識にしたら世の中の料理する人絶滅する!」
「俺もそれ出来なくはないけどお前みたいに早くできないからな〜」
「「私もです」」
「我もだ」
「刃君出来るんか!?てか、みんなも!??」
「うん、ほら・・・」
そう言ってニンジンを放り投げて俺ほどの速さではないがと同じように切った。他の三人も同じように切った
「うう、なんかわからへんけど料理作る者として自信なくなってきたわ〜」
「まあそれより早く次だ。このペースでいけば20分かけずに全部切れる。それに刃に教えてもらえばいいだろう。お前素体のディアーチェができるんだ。お前にできないという道理もない。」
「せ、せやな。というわけで刃君教えてくれへん?」
「いいよ、まずは・・・」
Side:はやて
あの後、滞り無く料理ができたんやけどな・・・・
あ、ありのままに今起こったことを話すな・・・あの後刃君に教えてもらったらなんかできた。比喩でも揶揄でもない・・・現実や・・・2、3個失敗してもうたけどなんかできたんや・・・しかも同時に3つも・・・何を言っているか分からへんやろうけど私もや・・ジュエルシードや闇の書の様なチャチなもんや断じてない。もっと恐ろしい料理の片鱗を見たんや!
「子鴉、一体どこ見て言っているんだ?」
「ん?いや、ちょっと外の人に自分の成果を伝えておこうと思うてな・・・・」
「?」
「はやて〜飾り付け終わったぞ・・・て、誰だコイツ?」
と、ここで、ヴィータ達が飾りつけを終わらせたみたいや・・・そして、伸君を見て警戒しとる
「人を指さすとは感心しないな・・・餓鬼。」
「アタシはガキじゃねえ!!てか、お前に言われたくねえ!!!」
「餓鬼じゃなければ、人を指さすなんてことはしないぞ。後、俺の名は麻井伸な。」
「む・・・アタシはヴィータだ。」
「あ、伸君お久しぶりです〜」
「シャマルさんお久しぶりです。」
「あんだよ、シャマル?知り合いか?」
「ええ、よくスーパーではやてちゃんと・・・」
「ふーん」
「そうか、なら我も・・・ザフィーラだ」
「麻井伸だ。」
「リインはリインフォースUといいますです」
「知ってる」
「そうですか〜・・て、ええ!?どうしてですか?」
「場所を提供したのが俺だから。」
「場所ってたしか・・・修練の門やったか?て、あれ?でもあれを作ったんて・・・」
「ああ、アレ嘘。アイツが魔導師と分かるまでは内緒にてことにしていたからね。アレを作ったのは伸だよ。」
「せやったんか〜、ありがとうな」
「ありがとうです〜」
「別に・・・」
なんかそっけないな・・・もっと言うことないん?刃君はもっと言うてくれるのに・・・
「ところで麻井・・・」
「なんすか」
「お前も魔導師らしいな。」
「ああ、そうだが・・・」
「榊原・・・お前から見てこいつは強いか?」
「そうだね・・・・強さの基準なんて人それぞれだから何とも言えないけど・・・・少なくとも敵にだけはまわしたくないね。」
「だろうな・・・先ほどの身のこなしを見ても只者ではない。」
あ、こらスイッチ入ったな。伸君御愁傷様や〜
「・・・・それで?」
「私と近いうちに模擬戦をしてほしい。」
でもな、シグナム・・・流石に伸君は乗らんと思うで・・・
「よかろう、その話―――」
お、乗るんか?せやったらみんなも呼ぼうかな・・・・・・
「乗らない!!」
そうか〜乗らないんか〜・・・って、乗らないんかい!!!
「そうか!なら・・・・て、何!?」
「聞こえなかったか?却下だと言ったんだ」
「なんだと!貴様それでも・・・」
「なぜ、自分の手札を見せたくもない相手に見せなくてはならない?」
「何?」
「お前と仮に模擬戦をしたとしよう。すると、必ず八神あたりが来るだろう?」
「そうだな」
せやね
「そうすると今度は高町達を呼ぶだろう?」
み、見事なまでに行動を読まれとる・・・私そんなにわかりやすい性格しとるんやろか・・・
「まあ概ねそうなるな」
「すると今度はハラオウンあたりが来るだろう?」
「可能性としてはあるな」
「そうすると奴は記録装置なりなんなり持ってきて俺の戦闘を記録するだろう?そうすると上に俺の存在がバレて面倒事になる」
ほ、ほんまに管理局を信用しとらんのやな・・・まあ見方を変えれば伸君の言っとることも正しいんやからええんやけど・・・
「なら、最初に私から言っておけばいいだろう」
「そして、お前たち感知センサーに感知してあのバカ男共がやってくる」
「・・・・それは困る・・・・て、なぜそうなる!?」
「知らないのか?アイツ等普段の感知範囲は半径5メートルだがお前たち限定にした感知範囲は半径5000キロメートルだぞ?」
なんやて!?そんなん初耳やで!?そしてなんやそのバカげた感知範囲!?しかも私たち限定とか嫌すぎる!!
「それ、もう人間じゃないだろう。それになぜ今は大丈夫なんだ?」
「ただの変態だな。因みに一つ言っておくと、この翠屋を中心に半径500メートル圏に認識阻害の結界を張っているから大丈夫。というわけで却下だ。障害が多すぎる。特に最後。あと付け加えておくと、ハラオウンはKYだから奴らにこのことを言う可能性がある。」
「なんだと!?僕はKYじゃない!!」
声をしたほうを見ると。フェイトちゃん一家にクロノ君にユーノ君が入り口の前に立っていた。
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第四十一話:衝撃の誕生日会(前編) ※あけましておめでとうございます |
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