仮面ライダー×真・恋姫†無双 feat地球戦士ハーメラス SS大戦アルティメイタム |
ある世界でのことであった。
その世界に存在する空間の狭間から突如と世界へと現れる怪獣のような怪人が三体現れる。
一体は黒いティラノザウルスのような風貌を、もう一体は紫色の鷲のような風貌を、そしてもう一体は銅色の鮫のような風貌をしていた。
だがその三体には共通する特徴があり、それは竜のような翼と尻尾をしていて顔の上には竜の顔らしきものがあることだった。
「ようやく出られたぞ」
「ああ」
「空間の狭間に封印されて5万年。我々を封じた人類に復讐してやる!」
「だがこの世界ではもう人類は滅んでいるようだな」
「それでは我らの復讐が出来ないではないか!」
「そう案ずるな、ジャーイ」
「? どういうことだ、ディーグ」
鮫のような怪人ジャーイはティラノザウルスのような怪人ディーグに尋ねる。
「我らは既に異世界を行く力をこの5万年の間に手に入れた。だからこそ脱出できた」
「なるほど、それで異世界に侵攻し、我ら龍魔族が支配しようと言うことだな」
「そう言うことだ。龍魔族はもはや我ら三人だけになってしまったが、我ら三人がいれば世界を支配するなどたやすい」
「だが他の世界の様子が分からない以上、全員で行くのも危険であろう」
「ならば誰がこの世界に残るかと言うことか」
「うむ」
それから三人は話し合いなどをして残るのはディーグとなった。
「俺が残ることになった、では行って来い、ゴーヴェ、ジャーイ」
「行くとするか」
「ああ」
鷲のような怪人ゴーヴェとジャーイはそれぞれ空間に裂け目をつくりだし、別々の世界へと向かうのだった。
仮面ライダー×真・恋姫†無双 feat地球戦士ハーメラス SS大戦アルティメイタム
ここは仮面ライダーに変身する北郷一刀が国の代表として治めている世界の蜀。
そこに北郷一刀はいた。
「はぁ〜」
今はこれと言った仕事がないために、城壁で一人景色を眺めながら、黄昏ていた。
「か〜ずと」
そこに霞(張遼)がやって来る。
「霞か、どうしたんだ?」
「どうしたんだやないで。何、黄昏てるんや?」
「……誰にも言わないって約束できるか?」
「ウチ、こう見えても口は堅い方やで」
「……」
一刀は霞の性格を知っているが、そこまで口が堅いというイメージがない。
しかし霞は簡単に約束は破らないことも知っている。
「……じゃあ言うぞ」
「言ってみ」
「……実は、いい加減子供を作らないとと思ってるんだ」
「子供を?」
「ああ」
「なんで急に?」
「急にじゃないさ。少し前から考えてたことだよ」
「でもなんでまたそんなこと?」
「矢刀、知ってるだろ?」
「一刀と桃香の孫やな」
矢刀というのは未来にいる一刀と桃香の孫「北郷矢刀」のことであり、矢刀はある事情により一刀達と二度会ったことがある。
「あいつの父親になる奴、……俺たちにとっては息子か。子供がいないとあいつが存在しないだろ。
だから、いい加減にな……っと思って」
「そんな思いつめなくてもええんやないの?」
「矢刀も多分そう言うだろうな。けど、それはそれで俺が嫌なんだ。せっかく生まれる命が生まれなくなるってのがな……」
「少しくらい遅くなるくらいじゃ、問題ないって……」
「まあ年齢の前後が出るくらいだろうけどさ。それでも……」
一刀は気にしていた。
「大変やな。親って言うのも……」
「ああ」
「…………」
その話をこっそり聞いている者がいることをこの時の二人は気付いていなかった。
仮面ライダー×真・恋姫†無双 蜀編 未来への道
その日の夜。
「……」
一刀は桃香の部屋を訪ねた。
「ご主人様?」
「桃香、いいか?」
「いいよ」
一刀は桃香の部屋に入る。
「大事な用があるの?」
「……まあね」
一刀は棚の上にライダーパスを置く。
「なんで?」
「本気の……俺の言葉で言いたいことがあるからだ」
「ご主人様の本気で言いたいこと?」
「ああ。桃香、お前は矢刀のことをどう思う?」
「矢刀君って私達の孫だよね。私達の大事な孫だと思ってるよ」
「俺が言いたいのはそう言う意味じゃない」
「じゃあ、どういう意味?」
「矢刀はこのままじゃ生まれてこない。矢刀だけじゃない、俺達の子供になる子もだ。
俺はこのままじゃダメだと思うんだ」
「……じゃあご主人様は私と……」
「……そうでもないんだ」
「? どういうことなの?」
「確かに俺は子供や孫が欲しいと思っている。けど、それに踏み込む勇気が持てない」
一刀は顔をうつむかせる。
そこで桃香は一刀の顔を掴み、自分の胸に近づける。
「桃香?」
「ご主人様は優しいもんね。私だけじゃなくて、皆にも優しいもん。
だから誰かを選ぶなんてこと、ご主人様には……」
「だけどいつかは選ばないといけない。いくらこの時代では一夫多妻が許されることだとしても……」
「うん、そう思うよ。いつかは誰かを選ばないといけないと思うの。
ただそれが少し遅いだけだよ。……きっと矢刀君もそう思ってるよ」
「……ありがとう、桃香」
「それでご主人様は……」
「いや、今日はいい。……ありがとう、話を聞いてくれて」
「いいよ、話しならいくらでも聞いてあげるから……」
「本当にありがとう」
一刀はライダーパスを取り、桃香の部屋を出て行った。
一刀が桃香の部屋で桃香と話していたのとほぼ同じ時である。
この世界の荒野に突如と空間の裂け目が現れる。
「……ぐぁあああああ」
そこから現れたのは異世界からの侵略者ゴーヴェだった。
「ここはどこだ? 今は夜のようだな。人はどこだ?」
ゴーヴェは人を探すために飛び立っていく。
飛び立った先には蜀と一刀のいる城があった。
翌日、一刀は起きる。
「ふぁ〜あ」
一刀は身支度をし、政務室に行き、仕事を始めようとした時であった。
「ご主人様! 大変です!」
紫苑と桔梗がいきなり政務室に入って来た。
「どうしたんだ? そんなに慌てて……」
「慌てもするわ! 桃香様が突然城を出て行かれたのじゃ!」
「桃香が出て行った? 何があったんだ!?」
「それが報告があったのです」
「報告? 何の報告だ?」
「翠とたんぽぽの報告なのじゃが、この城から少し離れた邑で邑人が殺されておったそうだ」
「邑人が殺された?」
「はい。一人残らず……」
「一人残さずだと……」
一人も生存者がないのはおかしすぎると一刀は思った。
「それを先ほど桃香様に話しましたら……」
「いてもたってもいられず飛び出したんだな」
「はい。愛紗も後を追っております。お館様も……」
「ああ。俺もすぐに……」
一刀が政務室から出ようとした時であった。
窓から大きな音が聞こえてくる。その音は空からNEWデンライナーがやって来て、地面に到達した音であった。
「デンライナー!? まさか……」
一刀は慌てて外に出る。
そしてNEWデンライナーからある人物が降りてきた。
「やっぱり矢刀か……」
降りてきたのは一刀と桃香、紫苑の孫である北郷矢刀であった。
「じいちゃん、最近なんか変な事件がこっちの時代で起きてない?」
「変な事件? どういうことだ?」
「こっちの時代で突然人が大量に消えるって事態が起こってるんだ。
少し調べてみたらじいちゃんの時代が原因みたいなんだ」
「最近てか今変なことを聞いたぞ。少し行った先の邑人が皆殺しにあったらしい」
「多分それが原因だ。人が死ねばその子孫は最初っからいないことになる……。特異点とされてる俺くらいだ……」
「……すごく大事なことがあるんだ。桃香がその報告を聞いて飛び出しちまったんだ」
「ばあちゃんが!? ばあちゃん、親父を身ごもっては……」
「ない」
「いくら特異点だからって、身ごもる前じゃ消えるかもしれねえ」
「追うぞ!」
「けどマシンデンバードは一つしか……」
「矢刀、悪いが使わせてもらう。お前は馬に乗れるか?」
「一応翠さんや蒲公英さんに桔梗ばあちゃんから習ってるから大丈夫」
「じゃあ、馬に乗って俺の後を追ってくれ」
「わかった」
一刀はすぐにマシンデンバードに乗り、桃香と愛紗の後を追った。
桃香と愛紗は被害のあった邑の近くの邑までやって来ていた。
「桃香様、お待ちください」
「待てないよ! 次はここが狙われるかもしれないんだよ」
「ですが、桃香様一人ではどうしようもありません」
「……確かに私には愛紗ちゃんや鈴々ちゃんみたいに力もないし、翠ちゃんやたんぽぽちゃんみたいな馬術も持ってない。
紫苑さんや桔梗さんみたいに遠くのものを狙える力もない。でも! それでも何もしないなんて出来ない!」
「桃香様……」
愛紗は桃香が無茶をしたりするのを知っている。
そして桃香が言い出したことを簡単に曲げないことも知っている。
「……仕方ありません。ですが無茶は……」
愛紗が言いかけた時であった。
「うわああああああ!」
「化け物だーーーーー!!」
突如と裏の方から邑人の悲鳴が聞こえてくる。
「化け物」
「ぐああああああ!!」
すると桃香と愛紗のところにまでその化け物と呼ばれたゴーヴェが空からやって来たのだ。
「止まれ! 何者だ!」
愛紗は青龍偃月刀を構え、ゴーヴェを呼び止める。
「何だ女」
ゴーヴェはそれに応じ、空から降りてき、愛紗達の前に立つ。
「貴様……尋ねたいことがある。先日、この先の邑を襲ったのは貴様か?」
「ご名答。人間どもは皆殺しにしてやった」
「貴様!」
愛紗は偃月刀を強く握りしめる。
「やる気か、女」
「…………」
「なんでそんなことをしたんですか?」
桃香がゴーヴェに問う。
「何でしたかだと? 簡単な話だ。人間を皆殺しにするのが我らが龍魔族の目的であり、復讐だ」
「復讐……」
「我ら龍魔族を空間の狭間に追いやった人間への復讐、そして支配だ。聞きたいことはそれだけだな?
ならば、死ね」
ゴーヴェが自身の翼を広げ、その翼の羽根を二枚抜く。
すると抜けた部分の羽根は再生し、抜いた羽根は剣に変わった。
「へゃあああああ!!」
「はあああああっ!!」
ゴーヴェと愛紗の武器がぶつかる。
「ぐぎぎぎぎ」
(こいつ……なんて力だ)
「その程度か、女。消えろ」
ゴーヴェが愛紗を押しのけ、愛紗に隙が出来る。
その隙をついて斬ろうとした時である。
「だめえええええ!!」
桃香が愛紗の間に入ろうとしていた。
「桃香様! ……!」
愛紗はなんとしても桃香を守ろうとし、なんとか体の体勢を戻し、桃香を庇うように桃香の体を自分の後ろに回し、愛紗はゴーヴェに背を向ける。
「あああああ!!」
愛紗はゴーヴェに斬られる。
「愛紗ちゃん!」
「!!」
愛紗の体は倒れ、桃香もそのまま倒れてしまう。
「愛紗ちゃん! しっかりして! 愛紗ちゃん!」
「桃香様、お逃げを……」
「嫌だよ! 愛紗ちゃんをを置いて行くなんて……」
「ですが、桃香様はご主人様と一緒に、……この国を……」
「嫌だよ! 誰か一人欠けるなんて……」
「うっとおしい。死ね」
ゴーヴェが二人に斬りかかろうとした時であった。
「いやっ!」
マシンデンバードに乗ってきた一刀に蹴られて、少し飛ばされる。
「! なんだ!?」
「二人とも大丈夫……愛紗!」
一刀がマシンデンバードから降り、二人の元に駆け寄る。
「愛紗! しっかりしろ!」
「ご主人様……」
「あいつのことも気になるが、とりあえずすぐに愛紗を医者に診せないと……」
「この程度なら……」
「ダメだ。この時代だと傷口から悪い菌が入ってそれが原因で死ぬ可能性だってあるんだ。すぐに診せないと……」
「私のことならいいんです」
「いいわけないだろ! 愛紗は俺達の大切な仲間なんだ」
「仲間……ですか」
「ああ」
「そうですか……」
愛紗の目には涙が流れていた。
「愛紗ちゃん?」
「正直に言います。私は嫉妬しています」
「嫉妬……」
「はい。私は聞いてしまったのです。ご主人様が霞と話していることも、桃香様と話をしていることもです」
「「!!」」
「どちらも偶然でした。ですが、その話の内容は私にとってもつらいものでした」
「…………」
「ご主人様は……どうしたいのですか?」
「俺がどうしたいか?」
「そうです。桃香様もおっしゃられてましたがご主人様はお優しい方です。けれどそれが時に残酷なんです」
「残酷……」
「はい。私はご主人様が私を選んでほしいと言う願望と桃香様と幸せになってほしいと言う願望があります」
「…………」
「矛盾してるのはわかってます。だからです。だからこそ、ご主人様は選ばないといけないのです。
きっと……私以外……皆もそう思っているはずですから……」
「愛紗……」
「だから、ご主人様、選んでください……そして……」
「愛紗、喋るな!」
「ご主人様!」
そこに翠と蒲公英がやって来る。
「翠! たんぽぽ!」
「二人とも愛紗ちゃんをお願い」
「愛紗がどうしたって……」
「酷い怪我!」
「愛紗ならこの傷ならまだ大丈夫だろうけど、急いで医者の所に連れてやってくれ」
「わかった」
翠と蒲公英は愛紗を馬に乗せ、急いでその場から去って行った。
「逃げたか」
そこにゴーヴェが戻って来る。
「まあいいさ。あの手負いを殺すのは後でもできる」
「そんなこと俺がさせない。これ以上、お前に人を殺させない」
一刀はデンオウベルトを出し、腰に巻く。
「じいちゃん! ばあちゃん!」
そこに既にベルトを巻いていた矢刀もやって来た。
「矢刀君!」
「来たか!」
一刀と矢刀が並ぶ。
「あいつだな」
「そう言うことだ」
一刀はベルトの赤いボタンを押す。
「「変身!!」」
二人がライダーパスを通す。
「ソードフォーム」
「ストライクフォーム」
一刀は仮面ライダー電王ソードフォーム、矢刀は仮面ライダーNEW電王ストライクフォームに変身する。
「俺、参上!」
一刀がいつもの台詞と決めポーズをとる。
「参上してもすぐにあの世に退場だがな!」
「いくぜ! いくぜ! いくぜ!」
「カウントゼロだ!」
一刀と矢刀がゴーヴェに向かって突撃していく。
「だりゃあ!」
「たあっ!」
一刀はデンガッシャー、矢刀はマチェーテディを振りゴーヴェも羽根の剣で二人の攻撃を防ぐ。
「でりゃあ!」
一刀は剣に気を取られてる隙をついて、蹴りをゴーヴェにくらわせるが、ダメージがあまりない。
「その程度か?」
「どうかな?」
矢刀がマチェーテディの先端をゴーヴェに向け、そこからエネルギー弾を撃つ。
「ぐぅう!」
不意打ちの上に顔面にくらったのでゴーヴェは後ろに下がる。
「どりゃあ!」
一刀はデンガッシャーで斬ろうとしたが、ゴーヴェは空に飛んで逃げる。
「いくらお前達でも空までは追えまい」
「じいちゃん……」
「いや、こいつで行く」
一刀はライダーパスを取り、青いボタンを押す。
「ロッドフォーム」
一刀はソードフォームからロッドフォームにチェンジし、デンガッシャーもソードからロッドモードに変える。
「はあっ!」
デンガッシャーの釣り針と糸が空を飛ぶゴーヴェを追う。
「ふん」
ゴーヴェは追ってくる糸を巧みに避け、それを追撃するように矢刀もマチェーテディで撃つが、ゴーヴェはくらわまいとその攻撃も巧みに避け、徐々に間合いを詰めていく。
「しゃああああ!」
「アックスフォーム」
一刀はすぐにアックスフォームにフォームチェンジ。
その防御力とデンガッシャーで攻撃を防ぐ。
「ぐう!」
「俺の固さは泣けるで!」
一刀はすさかずツッパリ攻撃でゴーヴェの腹部を攻撃。
「ぐあっ!」
ゴーヴェにダメージが通る。
「ガンフォーム」
一刀はゴーヴェを押してすぐにガンフォームにチェンジ。
アクロバティックな動きでゴーヴェを翻弄しつつも、デンガッシャーで撃つ。
「その程度か」
「ちぇ」
ゴーヴェが羽根の剣に力を籠めて、飛ぶ斬撃を二人に向かって撃つ。
「「うわああああああ!!」」
二人は後ろに転がる。
「その程度の力か」
「まだまだ力はあるけど、なんとなく見せたくないんだよ」
「見せたくない?」
「じいちゃん、どういうこと?」
「ソードフォーム」
一刀はソードフォームになる。
「いやな、俺の勘だけどな、こいつの裏に誰かいる気がするんだよ」
「こいつの裏に……」
「察しがいいな。俺の仲間のことに気づくとはな」
「仲間がいるのか」
「この世界にはいないがな。だが、気付いたところでなんだ? 貴様らはここで死ぬ。ならば関係ないだろう」
「悪いが、そいつはできない相談だぜ。おい、矢刀」
「何?」
一刀は矢刀の耳元で耳打ちする。
「……わかった、出来る限りやってみる」
「頼んだぜ」
「なにこそこそ話している!」
ゴーヴェは再び羽根の剣に力を籠め、その斬撃を飛ばす。
その斬撃により砂煙が舞う。
「ふん、今度こそ……」
「フルチャージ」
すると上からマチェーテディにエネルギーを籠めた矢刀が上にジャンプしていた。
「たああああああ!!」
矢刀が上からゴーヴェを襲う。
「ふん」
ゴーヴェは羽を使って、後ろにわずかに下がり、そして空を飛ぶ。
「残念だった……」
「わけねえだろ!」
するとまだ砂煙の中にいた一刀が着地寸前の矢刀の肩を踏み台にして、ライダーパスを通す。
「フルチャージ」
一刀の足にはオーラエネルギーが溜まる。
「俺の超必殺技! 回し飛び蹴りライダーキーーーーック!!」
「ふあああああああ!!」
羽根の剣でそのキックを返り討ちにしようとする。
だが羽根の剣は一刀の左足のキックで破壊され、右足の回し蹴りがゴーヴェの顔に直撃する。
「ぐああああああ!!」
ゴーヴェは大ダメージをくらい、そのまま墜落する。
「ぐはっ!」
「ちっ! まだ生きてやがるのか」
「ご主人様!」
そこに桃香が戻ってきてしまう。
「桃香、なんでここに?」
「ご主人様が心配で……愛紗ちゃんは大丈夫だよ」
「そうか」
すると突然桃香の後ろに空間が歪みそこから現れたのはディーグだった。
「桃香! 走れ!」
「え?」
桃香は走ろうとしたが、ディーグが桃香を捕まえる。
「…………!」
「ゴーヴェ、随分手こずっているじゃないか」
「思ったよりやる奴らなようでな」
ゴーヴェは立ち上がる。
「しかし、なぜその女を捕まえる?」
「元の世界で面白いものを見つけたのでな。この女はそれに利用する。お前も俺と一緒に戻れ」
ディーグは桃香を捕まえたまま空間の歪みに入り、消えていった。
「じゃあな、もう会わんだろ」
ゴーヴェの後ろにもディーグが現れた空間の歪みのようなものが現れ、ゴーヴェはそれに入っていった。
「じいちゃん!」
「ああ、あいつらと桃香を追うぞ!」
一刀と矢刀も急いで空間の歪みに入り、ディーグとゴーヴェを追い、囚われた桃香を助けに行くのだった。
THE NEXT EPISODE
とある現代世界。
その世界のヨーロッパにある一つの研究施設ではあるものの開発が進められていた。
「完成まであと少しですね、バロン博士」
「うむ」
バロンと呼ばれた高齢の科学者がその完成しそうなものを見る。
それはスマートフォンくらいの大きさの懐中時計のようなものだった。
「これが完成すれば地球の環境も……」
「だが完成してもすぐには発表はせん。何かしらのミスが起こるかもしれんからの。
とにかくは実験を何度も繰り返すしかない。100回やって1回もミスが起こらないようにな……」
「はい」
そんな時、研究所に警報音が鳴り響く。
「何事じゃ!?」
警備兵達が侵入者を倒そうとするが、警備兵達は皆殺しにされた。
そして侵入者はバロン博士達の居る研究エリアまで入ってくる。
「ば、化け物!?」
「化け物か……」
その化け物と呼ばれた者はそうつぶやき、博士達を殺した。
そして開発中のものを奪い、何処かへと去って行った。
時を同じくして、ある場所では一人の青年が高い岩山のてっぺんに座っていた。
青年は風を感じていた。
「…………」
青年はその風の中に不穏なものを感じた。
「またわからんのが来たようだな」
青年はその場から飛び降りる。その高さは3000メートル以上もあった。
それなのにもかかわらず青年は地上におりても怪我一つ負っていない。
「…………」
地球戦士ハーメラス
それから数分後、その世界にある地球の平和を守る国際秘密組織「Tutelary in the last earth」通称「TLE」。
そのTLEの本部である日本本部ではヨーロッパのバロン博士の研究所襲撃と研究員達の殺害の情報が伝えられていた。
「何? バロン博士達が殺された?」
「はい」
TLEの最高責任者であり長官でもある、人防誠(もりさき まこと)が部下からその情報を聞いた。
「警備の者、研究員も一人残らず皆殺しにされてます」
「そうか……」
「それでバロン博士の研究していたものなんですが……」
「盗まれたのか」
「はい。しかしそれについて少し不可解なことが……」
「何だ?」
「バロン博士達の殺害法もなんですが、明らかに人間以外のものがやった痕があったそうです」
「人間以外のもの? 例えば、どういう風に殺されていたりしたんだ?」
「一部の人間は何かに斬られて殺されていたりするのですが、その斬られた部分に魚の鱗のようなものがついていたりしてるのです。
また体の中に大量の水が入れられたようで、それが原因で破裂して死んだ者もいたそうです。
そして研究されていたものも、開け口を水でも入れられたかのように濡れており、そして何かで砕いたような痕もありました。その痕が鮫が噛んだかのように鋭いような物でした」
「鮫か」
誠はなんとなく数か月前まであったことを思い出す。
「これではまるでゲリュートの残党の仕業のように思います」
部下の言った「ゲリュート」とは数か月前まで存在した宇宙からやって来た犯罪組織の名前である。
「ゲリュート」が地球にやって来た目的は地球人類を抹殺し、地球を組織の根城にし、宇宙に悪と犯罪の限りを尽くす帝国を作ろうとした。
しかしそのゲリュートも、地球から生まれしある存在と宇宙からゲリュート追ってやって来た銀河刑事の活躍により壊滅させられたのだ。
「……私は違う気がする」
「……と、申しますと?」
「まったく別の何者かがやったと私は思っている」
「ですが、一体誰が……」
「それを調べる必要がある。それと、彼に連絡を取りたい。彼も探し出してくれ」
「わかりました。すぐに手配します」
部下はすぐにその場を去っていた。
「正司、君もすでにわかっているはずだ……」
誠は一人の青年の名をつぶやくのだった。
「…………」
人通りの多い道であの高い岩山から降りた青年が歩いていた。
「…………」
青年は黙って歩いている。
「!」
すると青年は空き缶を適当に捨てる若者の集団を見つける。
「おい、お前達」
「なんだ? あんた?」
「その空き缶を拾え。適当に捨てるな」
「ああ? 何言ってんだ? 手前?」
若者達はいわゆる不良であった。
「俺達が何しようと勝手だろ?」
「勝手なものか。お前達はこの地球で生きてるんだ。だったら少し地球に感謝しろ。お前達にはその感謝が感じられない」
「わけわかんねえこと言うんじゃね」
「こっち来い」
若者の一人が青年の胸ぐらを掴みながら路地裏に連れて行く。それに他の若者達もついて行く。
「痛い目に遭わないと分からねえのか?」
「少し灸を据えてやらねえとダメなようだな」
青年がまだ胸ぐらを掴んでいる若者の手を掴む。
そしてそしてその若者の腕をあらぬ方向に捻じ曲げた。
「いってえええええええええ!!」
「佐々木!」
「手前! よくも佐々木を!」
「ぶっ殺してやる!」
若者達が青年に向かってその場にあったパイプなどを拾って襲い掛かる。
「お前達も痛い目に遭いたいようだな」
『とあああああ!!』
若者達の持っているパイプが青年の体に当たる。
だが青年は痛がる動作をしないどころか、パイプが曲がっていた。
「はあっ!?」
「なんだこりゃ?」
「曲がってやがるぜ!」
「ふん」
青年がその折れ曲がったパイプの一つを取り上げる。
青年は折れ曲がったパイプをぞうきんを絞るようにねじりきる。
「ば、化け物!」
「化け物か」
青年は特にこれと言った動揺を見せず、若者達を半殺しレベルにまでした。
一人は肋骨の何本かを折られ、一人は片足をぐしゃぐしゃにされ、一人は手の指全てを脱臼させられた。
「このバケモン!」
「手前なんかいなくなっちまえ!」
若者達は何とか逃げていく。
「俺がいなくなることはない。仮に俺が死んだところでまた新しい俺のような奴が出てくるだけだ」
「あら?」
そこに一人の女性が青年を目撃する。
「正司さん?」
「リナか」
リナと呼ばれた女性。彼女の本名はサーナ。この世界の地球の空にある国家「カリット」の住人であった。
正司はリナに連れられて近くの喫茶店に入った。
「正司さん、ここにいつ?」
「さっき来たばかりだ。お前はカリットに帰ったんじゃないのか?」
「帰りました。今日は少し用事があってまた来たのです。それで正司さんもなんで?」
「不穏なものを感じたからだ」
「不穏なもの?」
「この地球のものではないものだ。そして宇宙のものでもない」
「それってどういう……」
「目標を発見しました」
二人の元に数名の黒服の男が現れた。
「あなた達は?」
「TLEの者です」
「その人達が何の用だ?」
「人防長官があなたをお探しです。人防正司(もりさき しょうじ)さん」
「俺のことを知っていると言うことは本物のようだな。反応も正常だ」
「さすがですね、地球の戦士は」
「俺を探してると言うことはなんだ?」
「……ここではなんです。長官達の家までご同行を……」
「いいだろう」
「私もいいかしら? 実は私も少し話があるの……」
「……わかりました。長官のお知り合いの方なのはこちらでも調べがついていますし……」
「ありがとうございます」
二人は人防家に連れてかれる。
正司とリナは人防家にやって来た。
「正司兄ちゃん! リナさん!」
「良士君、久しぶりね。友紀さんも」
「ええ、本当に」
人防誠の妻の人防友紀(もりさき ゆき)とその息子人防良士(もりさき りょうじ)。
「お帰りなさい、正司」
「俺は別にこの家の人間じゃ……。そもそも俺は人間じゃない」
「構わないわよ。名前をあげた家ですもの。あなたの家でもあるわ」
「…………」
「奥様、彼らには大事な話が……」
「そうでしたわね」
「兄ちゃん、またね」
「ああ」
正司達が家の中に入り、そして地下室へと入る。
「こんなところがあったんだな」
「あなた達がいなくなった後に作ったものです」
「それでモニターを……」
隊員の一人が地下室にあるモニターをつける。
するとモニターには誠が映る。
『久しぶりだな、正司。……リナも来ていたのか』
「お久しぶりです、誠さん」
『……早速で悪いが、実はお前に頼みたいことがある。
まずはこれを見てくれ』
モニターの誠が自分の側にあるモニターをつける。
「研究施設?」
『ああ。ここは自然保護と自然復活を目的とした研究施設だった』
「だった?」
『今映っているのは2日前だ。そしてこれが現在の研究所の姿だ』
誠が新しく映し出されると研究所が無残にも破壊された状態であった。
『これは何者かの襲撃で破壊された研究所だ。警備兵および研究員達は皆殺しにされた』
「……」
『そしてこの研究所からバロン博士の作り出した「レーデー」が奪われていた』
「『レーデー』?」
『「レーデー」は対象のものの力を上げる力がある。
だがまだ実験段階でそれは植物など生物的なものにしか効果を発揮しないが、バロン博士はそれだけでいいと思っていたらしい」
「それで自然の繁殖能力とかで自然保護や復活を図ろうとしたんだな」
『そうだ。だがその「レーデー」が盗まれた以上、犯人は「レーデー」を使って何かをしようと思っているはずだ。
そしてその犯人だが、人間ではないようだ』
「なるほど。そこで俺に犯人を捜させようとしたのか」
『少し違うがそうなるな。正司、犯人の場所はわかるか?』
「不穏なものは感じるが、正確な場所までは感じにくい……」
「あの、そのことで少し話が……」
リナが手を上げる。
『どうした?』
「その不穏なのをこれで感知できると思うんだけど……」
リナがある物を取り出す。それは丸いレーダーだった。
「レーダー?」
「実はその不穏なものはカリットでも探知されたのですが、あまりに危険ということでカリットは関わらないようにと言う評議会の決定があったんですけど……」
『気になって持ち出してきたと?』
「いえ、私が開発したものです」
「できたのか?」
「……ひどいです、正司さん」
「俺は別れた後のお前を知らないだけだ」
「……そうですね。とにかくこれを……」
リナは正司にレーダーを渡す。
「どれどれ」
正司がレーダーのスイッチを押す。
するとレーダーには何かを指すと思われる矢印が現われる。
「あの方角か……方角は間違ってないな。あそこから一番不穏なものを感じる。
距離は……さほど遠くないが移動していたか。だが、すぐにたどり着ける」
正司が地下室から出ていく。
「正司兄ちゃん?」
「すぐに出ていく」
「どこへ?」
「ここから西に行ったところだ。そんなに遠くないな」
そう言って正司は人防家から出ていく。
「正司さん!」
「あの人はどこの方に……」
「西に行くって言ってたよ」
「西か。すぐに追いましょう」
TLEの隊員とリナは正司の後を追うことにした。
正司は西の方にある廃工場へとやって来た。
「随分けったいな場所にいるな。……出てきたらどうだ?」
正司が壁の方を見る。
そこからこの世界にやって来た怪人ジャーイが現れる。
「よく分かったな」
「お前の嫌なものを感じたものでな」
「貴様……人間ではないな。俺と同じように」
「やはりお前も人間じゃなかったか」
「そうだ。俺の名はジャーイ。龍魔族最後の生き残りの一人」
「龍魔族……知らんな」
「それもそうだ。龍魔族はこの世界の地球ではない別の地球にいた種族だからな」
「やはりそうか」
「貴様は一体何者だ? 人間の姿をしているが人間とは全く違うものを感じる」
「当たり前だ。俺は地球から生まれた存在だからな。名前は人間からもらったものだがな……」
「ほぅ、それは興味深い。……どうだ? 俺達龍魔族の仲間にならないか?」
「仲間になれだと?」
「そうだ。……そして共に人類を滅ぼそうではないか」
「……人類を……滅ぼすだと?」
正司にとってはこの上ないNGワードだった。
「それは俺の役目だ」
「ならば一緒に……」
「人類抹殺は俺一人でやらねばならないことだ。他の誰でもない、俺自身の手でな。
だが、今の俺は人類に少し猶予を与えている最中だ。そのために人類を滅ぼさせるわけにはいかんな」
「ほざくな!」
ジャーイがその牙で正司を襲おうとする。
「ほっ!」
正司は横に避ける。
「お前が人類の敵になるなら俺が相手してやろう。地力転身!」
正司が「地力転身」と言う言葉を口にすると正司の体は変化していき、土のような鎧が現れ、頭にも同じようなものが現れ、顔を覆う。
体は改造人間のようなたくましい体になり、頭も鎧騎士の被るようなものが出てきた。
「地球の戦士、ハーメラス!」
「姿が変わろうと俺の敵ではない!」
ジャーイが腕から鋭い刃を出し、ハーメラスを襲う。
ハーメラスはその腕を受け止める。
「ふん」
ジャーイの腕の刃から水が勢いよく吹き出され、ハーメラスの体を切る。
「ぬぅ!」
ハーメラスは思わず腕を放し、後ろによろける。
「水で切るか」
「その通り。仮にこの腕の刃を防いでも水の刃が貴様を襲う。だが、ダメージは思ったよりないようだな」
「ショックか?」
「少しな。だが人間でない以上、ある程度は想定していた」
「地滅刺(ちめつし)!!」
ハーメラスが地滅刺と呼んだ手刀でジャーイを刺そうとするが、ジャーイはそれを避ける。
だがその技の衝撃でわずかに切れる感覚がした。
「避けたか」
「ダメージはないが、切れる感覚がするとはな。さすがだ」
ジャーイはそれを見て、尻尾をトライデントのような槍に変えて取り出す。
「武器か」
「貴様には武器はないようだな!」
ジャーイが槍をハーメラスに向かって突き刺そうとした時である。
槍が横から飛んできたレーザーで攻撃が逸れる。
「ぬぅ!?」
「あの攻撃は……」
二人がレーザーの飛んできた方を見る。
そこには黒銀のメタルな装備を身に纏う者がいた。
「貴様は!」
「フィバン」
「シューティングバスター!」
フィバンは手に持っている銃でジャーイ目がけて撃つ。
ジャーイは何度もジャンプしてフィバンの攻撃を避ける。
その間にハーメラスの元に駆け寄る。
「大丈夫か、ハーメラス!」
「なんでお前がここにいるんだ?」
「『ブラー星』から帰ってきたのさ。言っただろ。帰ってくるって……。
ただ帰ってきたのはよかったんだけど、変な反応がレーダーに探知されてな。
その反応はすぐに消えたから、仕方なくお前のデータの方を追ってここまで来たんだ」
「俺のデータか」
「お前の生体データは前の戦いで既に出来てたからな。追うのは簡単だったよ」
「地球とは全く違う技術だな」
「そういうことだ」
フィバンとハーメラスはジャーイの方を見る。
「あれはなんだ?」
「別の世界の地球にいる龍魔族って種族の生き残りだと。人類抹殺が目的だとさ」
「人類抹殺か。ゲリュートのように危険な存在のようだな」
「まあ人類抹殺は俺の役目だから、阻ませてもらうけどな」
「俺も手伝おう」
「俺一人でもいいが、楽になるから助かる」
「なに、俺とお前の仲じゃないか。お前がこれから人類抹殺に乗り出すなら話は別だけどな」
「それは今は保留中だ」
「なに和やかに話している!?」
「お前を倒す算段をしているだけだ」
「ほざけ!」
ジャーイが二人に向かって突撃していく。
「でああ!!」
ジャーイが槍をハーメラスに向かって振るい、フィバンには腕の刃と水の刃で襲う。
「「!!」」
二人はジャーイの攻撃を避ける。
「きしゃああああ!!」
ジャーイが牙でハーメラスを噛みつこうとするが、逆にハーメラスの腕に口をふさがれ、口を潰される。
「ぐあああああ!」
「たあっ!」
その隙にフィバンが剣をだし、ジャーイを斬る。
「ぐううう」
「地斬刃(ちざんは)!」
ハーメラスは掌を水平にして、ジャーイを斬ろうとする。
「すしゃあああああ!!」
ジャーイは体を回転させることでその場から少し離れる。
「おのれ……」
ジャーイは口を潰されながらも喋る。
「こうなればこれを使ってやる」
ジャーイはある物を取り出す。
それは研究所から持ち出したレーデーだった。
「あれは一体……」
「おおおおおお!!」
ジャーイがレーデーを起動させると、レーデーはジャーイに力を与えた。
「力が増している!」
「ハーメラス、あれが何か知っているか?」
「生物の力を上げるものだと、未完成だと聞いた」
「だがあれは……」
「あいつが改造してたんだろうな」
「ずぅああああ!!」
ジャーイが槍から勢いのある水の槍を複製し、現れた複数の水の槍が二人を襲う。
「「うわっ!!」」
二人はたまらず後ろに倒れる。
「なんて力だ。このままじゃ近づくこともままならない」
「どうした! どうした!」
ジャーイは水の槍と力の増した水の刃で周囲を破壊していく。
「俺が先に出ればいい。その隙をお前がつけ」
「だが……」
「俺に考えがある」
ハーメラスはそう言って立ち上がり、ジャーイに向かって走っていく。
「バカめ!」
ジャーイは再び水の槍と水の刃でハーメラスを襲う。
しかし水の槍も刃はハーメラスの体に到達する数十センチのところで消滅してしまう。
「なに!?」
「これは……」
「!!」
ジャーイはまた新しく水の槍と刃でハーメラスを襲うが、やはり数十センチ前で消滅してしまう。
「これは一体……」
「ソナースコープ!!」
フィバンはそのメタルな装備についているソナースコープと呼ばれるスコープでハーメラスの周辺を見る。
スコープから見てあることに気付く。
「これは……」
「まさか貴様! 自分を熱くして周りの水分を奪っていたのか!」
「正確には蒸発させているだけだ。いくらお前の技とはいえ、所詮は水。そして俺は地球の力を引き出せる。
地面を溶かさずに発することもな……」
「おのれ〜……」
ジャーイは何度も水の攻撃をするが、ハーメラスには通用しない。
そしてジャーイはハーメラスに近づく。
「でゃああああ!!」
「地熱拳!!」
ハーメラスは炎を超えるマグマの力がこもった拳をジャーイに向かって振るう。
ジャーイはその拳を避ける。
その避けたジャーイの隙を剣をライトブレイドにしたフィバンが待ち構えていた。
「フィバンギャラクティク!!!」
フィバンは十文字にライトブレイドを振るった!
「ぬおお!」
「地熱斬!!」
地熱拳の拳を水平にし、フィバンが斬った部分に追い打ちをかけるように斬る。
「ぎゃあああ!!!!」
ジャーイはその場で爆発するも完全には消滅せず、後ろに大きく転がり込む。
「まだ生きているか。鮫みたいな奴だから今ので有効だと思っていたんだがな……」
「だがここまでだ……」
「そうはさせん」
すると上から声がし、そこから何らかの攻撃がハーメラスとフィバンを襲う。
「「!!」」
二人は思わずその攻撃から身を守るために腕を前にした。
そして腕を下すとジャーイの前にはディーグがいた。
「貴様は!?」
「ディーグ、何故ここに?」
「撤退しろ。お前の手に入れたそれ、俺が見つけたあれにいいみたいだしな」
「何か見つけたのか?」
「ああ、面白いものがな。それとゴーヴェに攫わせた女も使ってな」
「女を攫った?」
「とにかくは戻るぞ」
ディーグがそう言うと二人の後ろに空間の歪みが現れる。
「ああ」
ジャーイはレーデーを見る。
「こいつがな……」
そしてディーグとレーデーは空間の歪みへと入り、消えていった。
「逃げられたか」
「逃げすか!」
「正司さん! 仁さん!」
そこにリナにTLEの隊員達、フィバンのパートナーのセリーが来る。
「フィバン! あれは異世界に通じる空間の歪みよ」
「異世界に!?」
「やはりそうか」
「でもその先の世界で何があるかは分からなくて危険……」
「だが奴らはまた来るだろうな」
「ああ。だったら最後の生き残りだと自称している奴らを根絶やしにしてやるか。
人類抹殺は愚か、奴らは地球にも害をなす存在なのは肌で感じて分かった。
だから俺は奴らを滅ぼす」
「俺も行こう」
「好きにしろ」
「フィバン、気をつけてね」
「ああ」
「正司さんも」
「問題ない」
「仮にここから怪物が来ても我々が守ってみせます」
「頼みます」
ハーメラスとフィバンは空間の歪みに入っていき、ディーグとジャーイを追った。
THE NEXT EPISODE
SS大戦アルティメイタム
ハーメラスとフィバンは二人を追って異世界へとやって来た。
しかし異世界にやって来た影響が出たのか、変身が解除されていた。
「変身が解除されてしまってるな」
「俺はどこだろうと地力と怒力の力で転身出来る。お前は大丈夫なのか?」
「ああ。俺の方も異世界でもバードルがきちんと俺を探知出来れば凝固装着できる。行く前にセリーが俺に探知機を渡してくれてるし、探知機はきちんと俺を捉えているから問題ない。
しかしここは一体……」
二人の目の前にはとてもいい雰囲気とは言えず、暗い色が空を覆いつくし、建物もすべてが廃墟と化していた。
「ここは地球だ。別の世界のな」
「こんなにも荒れている地球があるなんて……」
「世界によってはこんなものもあるだろう。しかしこんなに荒れた地球にしたこの世界の人類が許せない。
だがこの世界の人類は絶滅していないようだな」
「絶滅……そんなことまでわかるのか」
「地球ならな。他の星ならそこまで情報は入ってこない」
「さすがは地球の戦士だな」
「うん。変なのが来るな」
正司が目の前を見ると、いつの間にか怪物の類がうじゃうじゃと現れていた。
「こいつらは……」
「あの龍魔族の連中じゃないな。まったく別のを……いや、わずかにだが俺達が戦ったあの宇宙犯罪組織にカリットの悪者軍団の感じがあるな」
「なに? どういうことだ?」
「大方、宇宙人とか怪人とかを作り出すものでもあるんだろ。それでたまたま俺達の知ってる奴も出たんだろうな」
「どちらにしろ、ここを突破しないとまずいということだな」
「そう言うことだ。いくぞ!」
正司と仁は怪人達の真ん中に突撃していく。
時はその少し前に遡る。
「戻ったのか、ディーグ、ジャーイ」
「ゴーヴェ、お前はもう帰ってたのか。その女は?」
「俺が行った世界から攫ってきた。ディーグ、それでこの女をどうする気だ?」
ゴーヴェの肩には攫ってきた桃香がいた。
「それに俺が手に入れたこいつも……。俺達になにを見せる気だ?」
「ついてこい」
ディーグがゴーヴェとジャーイをある建物に連れて行く。
その建物は大きなガレージであった。
「こいつだ」
「これは装甲車か?」
「ただの装甲車じゃねえぞ。エネルギーがパンパンに詰まった装甲車だ。
そんでこの装甲車を動かすには溜まってるエネルギーとはまた別のエネルギーが必要みたいなんだ」
「? どういうことだ?」
「だからな……!」
そう言うとディーグは装甲車の入り口を開ける。
「その女の生体エネルギーで装甲車を動かす。だが女一人のエネルギーじゃたかが知れてる。
だから……」
「こいつで女の生体エネルギーを上げて動かそうってことか」
「おもしれえじゃねえか」
「そう言うことだ。そんでこいつを火山の中にあるマグマに突っ込ませれば、この装甲車に詰まった大量のエネルギーが異世界中に波紋上に広がり……人類は全滅だ!」
「いいじゃねえか!」
「早速動かそうぜ!」
ディーグ達は装甲車の中に入り、桃香を磔にした。
そして装甲車の中の起動スイッチを押し、その側にレーデーを置く。
レーデーが桃香の生体エネルギーを上げる。
「ああ……ああ!!」
そして桃香の生体エネルギーを使い、装甲車は動き出す。
「動き出したぞ!」
「ついでだ。俺達の力を使って色んな世界から死んじまった化け物どもを出そうぜ!」
「おう!」
「乗った!」
三人が装甲車のエネルギーと自分達のエネルギーと力を使い、死んでいった怪人達が蘇り、外に出て行った。
「ところでこいつの名前、何にする?」
「そうだな……『デードラン』ってのはどうだ?」
「『デードラン』、悪くねえ」
「いくぞ!」
「ヒャッハー!」
「デードラン、出発!」
デードランと名付けられた装甲車と共に龍魔族の三人と怪人達は外へと出て行った。
正司と仁は怪人達と戦っていた。
「数が多いな」
「たあ!」
「でりゃあ!」
そこに二人の青年がやって来る。
ディーグとゴーヴェ、そして桃香を追って来た蜀の北郷一刀と孫の北郷矢刀だった。
「君たちは……?」
「北郷一刀」
「俺を知ってる?」
「じいちゃんの知り合い……じゃないかな」
「別の世界のお前を知ってるだけだ」
「また別の世界の俺か。どんだけ俺は色んな世界に迷惑かけてんのやら……」
「そんなことより、あんた達大丈夫?」
「すまない。だが……」
仁が周りを見るが、まだ怪人達がいっぱいいた。
「あれだけの数、まだ4人だけで……」
「4人じゃないよ」
すると左右から銃撃などの攻撃が怪人達を襲い、怪人達の大半が爆発した。
「間に合ったようだな」
「そのようだね」
左の方から一刀と顔が同じであるが格好は薄い白と青色のジャケット上着を着て、黒いTシャツに青い長ズボンを穿いた青年と白衣を纏いオレンジ色の長髪の女性。
右の方からは黒い長袖の上着に黒いTシャツに黒い長ズボンに首に2眼のトイカメラをぶら下げた一刀と同じ顔をした青年と薄茶色いジャケットに赤いTシャツに青いジーンズを穿いた青年がいた。
「同じ顔が三人も?」
「よう、ディケイドの俺、久しぶりなんだな、これが」
「ほんとほんと」
「蜀の俺も来てたんだな」
「まあ劉備が攫われてる以上、来ないわけにはいかないよな。
始めまして、睦月美沙緒。いや、今は北郷美沙緒だっけ?」
「あんた誰?」
美沙緒と美沙緒の側にいる一刀はディケイドの一刀の隣にいる青年を知らない。
「東王父。管輅の仲間だと思えばいい」
「ああ、管輅のか……」
「? なあ今その女の子のこと北郷って言ったけど……」
蜀の一刀と矢刀が美沙緒を見てもしやと思う。
「どうも〜、この北郷一刀の妻の北郷美沙緒で〜す」
「「ええ!?」」
蜀の一刀と矢刀は驚く。
「結婚してるの……?」
「ああ。どうした? そっちの俺。お前と俺は初対面のはずだけどな」
「初対面だからビックリしてるんだよ。まさかもう結婚してるなんて……」
「じいちゃん……」
「じいちゃん?」
「未来の孫だよ」
「未来から来たんだ」
「ちなみに俺はこいつだ」
美沙緒の側にいた一刀はある物を見せるアクセルメモリであった。
「仮面ライダーアクセルの……」
「そう、俺がディケイド一刀ならあいつはアクセル一刀だ」
「ところでなんでここに?」
「あたし達はなんか世界の歪みが観測したから気になってきたんだけど……」
「こちらも同じようなものだ」
「ああ。この世界から色んな世界に影響がある反応が出たんで、その調査と始末にな……」
「本当に色んな世界にじいちゃんがいるんだな」
「よく分からんが、北郷一刀という青年は何人もいるんだな」
「あまり興味ないがな……」
正司が向く方向にはまた新しく現れた再生怪人達がいた。
「とにかくは突破するぞ」
「そうだな。装甲車がそろそろ発進してるはずだ」
「装甲車?」
「この世界に残っている、物騒なものだ。それの破壊がメインだな」
「なら雑魚どもは邪魔だな」
「さっさと行くよ!」
「ああ!」
全員が横一列に並ぶ。
左から美沙緒、アクセル一刀、矢刀、蜀の一刀、正司、仁、東王父、ディケイド一刀の順に並んだ。
一刀達と矢刀はベルトをし、東王父もディエンドライバー、正司と仁は変身の構えを取る。
「「「「「変(……)身!!!!!!」」」」」
「地力転身!」
「凝固!」
「「カメンライド、ディケイド(ディエーーーンド)!!」」
「アクセル!」
「ストライクフォーム」
「ソードフォーム」
蜀の一刀は仮面ライダー電王ソードフォーム、矢刀は仮面ライダーNEW電王ストライクフォーム、ディケイド一刀は仮面ライダーディケイド、東王父は仮面ライダーディエンド、アクセル一刀は仮面ライダーアクセルに変身。
アクセル一刀がアクセルに変身したことにより美沙緒は体が幽霊のように透き通り、飛ぶことも出来る幻影体へと変わる。
そして仁はフィバンのメタルな装備を装着、正司はハーメラスへと姿を変えた。
「よし!」
「いくぞ!」
「ゼギャリバー!」
フィバンがゼギャリバーという名を呼ぶとそこにサイドカー付きのバイクがやって来る。
蜀の一刀は持って来ていたマシンデンバードに乗り、フィバンもゼギャリバーに乗る。
「たあっ!」
アクセル一刀はアクセルバイクフォームになる。
「よいしょっと」
美沙緒はアクセルバイクフォームに乗る。
「マシンディケイダー、来い来い」
ディケイド一刀がそう言うとマシンディケイダーとマシンディケイダーによく似ているが色がマゼンタからシアン色のバイクが現れる。
「何だこれ?」
「マシンディエンダー。ディエンドだけバイクないから俺が独自に作った」
「いいのかよ」
「いいんだよ」
ディケイド一刀はマシンディケイダー、東王父はマシンディエンダーに乗る。
「バイクが足りないな」
「じゃあこっちに乗ったら?」
美沙緒が矢刀にアクセル一刀に乗ることを進める。
「いいの?」
「いいの、いいの」
「それじゃあ」
美沙緒はどいて矢刀がアクセル一刀の上に乗る。
「正司、お前もこっちに乗れ」
「わかった」
ハーメラスはゼギャリバーのサイドカーに乗り込む。
『行くぞ!』
全員の乗り物が発進する。
「邪魔だ! 地衝平!」
ハーメラスが両腕を横に広げ、そこから強力な衝撃波を出し、再生怪人達を倒し、道を切り開く。
『おおおおお!!』
全員が進んだ先には装甲車「デードラン」が動いていた。
「追うぞ!」
全員がデードランを追う。
デードランには何体か怪人が外側におり、ディーグ達龍魔族はデードランの中にいる。
怪人達は追ってくる一刀達に攻撃を仕掛けてくる。
「とりあえず一体落とす」
矢刀がマチェーテディの先端をデードランの方に向け、先端からエネルギー弾を出す。
そのエネルギー弾はデードランの一番前にいた怪人を撃ち落す。
「ぎゃあああ!」
怪人は転がり落ちる。
「フルチャージ」
矢刀は追い打ちをかけるように怪人の元までジャンプしており、オーラエネルギーの溜まったマチェーテディを大きく振り下ろす。
「はあああああ!!」
マチェーテディが怪人を縦に斬り、怪人は爆散した。
「カウント……0」
矢刀はすぐにデードランを追う。
「……シューティングバスター!」
フィバンは腰についてる銃でデードランに取り憑いている怪人の一体を撃つ。
怪人は撃たれた衝撃でデードランから落ちる。
「ゼギャリバーミサイル!」
ゼギャリバーからミサイル弾が放たれ、怪人を攻撃する。
「ライトブレイド!」
フィバンはゼギャリバーに立ち乗りした状態で剣をライドブレイドにする。
そしてゼギャリバーが怪人に向かっていく。
「フィバンギャラクティク!!!」
フィバンは十文字にライトブレイドを振るった!
斬られた怪人はその場で爆発し、ゼギャリバーはそのまま進んでいく。
「このまま走られてもめんどくさいな」
東王父はマシンディエンダーを走らせながら、ディエンドライバーにカードを挿入する。
「ファイナルアタックライド、ディディディディエンド!!」
東王父の向けるディエンドライバーの前にはカードの束が現れる。
「はあっ!」
東王父はディメッションシュートをデードランのタイヤを狙い撃つ。
デードランはわずかによろけるも走行を続ける。
「ち、まだ足りないか。もう一度撃つには少し時間がかかるんだがな」
「俺もやってやる」
「ファイナルアタックライド、ディディディディケイド!」
ディケイド一刀も東王父の狙った部分にディメッションブラストを撃つ。
するとデードランはかなりよろける。
しかしそれでも走行を続ける。
「だがそれで十分だ!」
「一刀!」
「ああ!」
浮いている美沙緒にアクセル一刀は投げられ、デードランにとりついた。
「きしゃああああああ!」
「邪魔!」
美沙緒がアクセル一刀の前にいる怪人を蹴り、怪人はデードランから落ちる。
「フルチャージ」
その落ちた怪人に向かって蜀の一刀はライダーパスを通し、デンガッシャーにオーラエネルギーを溜める。
「俺の必殺技、バイク乗り斬りーーーーーーーー!!」
マシンデンバードに乗りながら、落ちた怪人に突っ込んでいき、デンガッシャーでその怪人を斬り、怪人は爆発した。
「うん?」
アクセル一刀の前に新たに怪人が現れ、アクセル一刀をデードランから落とす。
「一刀!」
「アクセル! マキシマムドライブ!」
アクセル一刀は落ちながら、マキシマムクラッチレバーを引き、左グリップをひねった。
「アクセルグランツァー!!」
落ちて行きながらも、アクセルグランツァーで怪人を爆散し、アクセル一刀は着地する。
「一刀!」
アクセル一刀のところに戻って来る美沙緒。
「もっかい追うぞ!」
アクセル一刀は再びバイクフォームになる。そこに、ようやく追いついた矢刀がやって来てアクセル一刀に乗る。
「よし、GO!」
三人はデードランを追う。
「とにかくきちんととりついて中に入らないとな……」
「俺が行くぜ!」
蜀の一刀がジャンプし、デードランの一番上にとりついた。
「じいちゃん! バイク!」
乗り手がいなくなったマシンデンバードが倒れそうになるのを、矢刀がジャンプし、マシンデンバードに乗り移る。
「はあっ!」
ハーメラスも蜀の一刀に続いて、デードランの一番上にとりつく。
「それでどうする?」
「地穴作!!」
ハーメラスがデードランの屋根に手をつけるとそこに穴が出来る。
「いくぞ」
「よっしゃ!」
ハーメラスと蜀の一刀が穴からデードランの中に入る。
「!」
「貴様ら……」
「よくここまで来たな」
「うちの嫁さん候補を返してもらうぜ」
「地球人類の抹殺はさせん!」
ハーメラスは構え、蜀の一刀はケータロスをベルトにつける。
「怒力転身!」
「超クライマックスフォーム」
ハーメラスが「怒力転身」と言う言葉を叫ぶとハーメラスの体は更に変化していき、ハーメラスの体を覆う鎧のようなものはさらに防御力を高める物へと変化していった。
「怒りの戦士、レアガーラ!!」
「怒りの戦士 レアガーラ。
それはハーメラス(正司)の怒りが一定値まで溜まった時、ハーメラスの体は変化し、地球の力に加え、自身の怒りの力を加えた最強の戦士、『怒りの戦士 レアガーラ』へと変身するのだ!
「なんだ? どっかで見たことある変身方法だな」
蜀の一刀はレアガーラの変身法を見て、少し疑問に思ったがすぐにディーグ達の方を見る。
「とにかくは手前も本気だってことだろ。だったらあいつらぶっ飛ばそうぜ」
「そのつもりだ」
「ふん」
蜀の一刀とレアガーラがディーグ達に向かっていく。
「でりゃあ!」
「ふん!」
蜀の一刀とゴーヴェの互いの武器がぶつかる。
「はあ!」
「怒熱拳!」
ジャーイの拳とレアガーラの拳がぶつかる。
「ふああああ!」
ディーグがゴーヴェとジャーイに当たらないように火炎弾を複数だし、蜀の一刀とレアガーラに当てようとする。
「おっと!」
「ふん!」
蜀の一刀は身のこなしで避け、レアガーラは拳で火炎弾をかき消す。
「つあっ!」
レアガーラはジャーイを投げ飛ばす。
「ジャーイ! ふん!」
ディーグが剣をだし、レアガーラの拳とぶつかる。
「くらえ! 龍魔連斬翔!!」
ディーグがわずかに引き、剣で何度もレアガーラを斬りつける。
「それだけか?」
レアガーラはダメージをくらっているはずなのに、平然としていた。
「何!?」
「怒氣脚!!」
レアガーラはディーグを足裏で蹴り飛ばす。
「ぬう!」
レアガーラとディーグが戦っている間にゴーヴェは空中に飛ぶ。
「くらえ!」
ゴーヴェは羽から羽根の弾丸のようなものを出し、二人を襲う。
「おわっと!」
二人はそれを避ける。
「舐めやがって!」
蜀の一刀は背中からウイングフォームの翼を出し、空を飛ぶ。
「これで同じだ」
「ちぃ」
空を飛ぶ二人は剣を構える。
「づあああああ!」
「でりゃああああ!」
二人が空中でぶつかり合う。
その勝者は蜀の一刀であり、ゴーヴェは空中から落ちていく。
「ゴーヴェ!」
「こいつをくらいな!」
「フルチャージ」
蜀の一刀はベルトにライダーパスを通し、オーラエネルギーを右足に溜める。
「だりゃあああああ!!」
その右足のライダーキックはゴーヴェに直撃した。
「ぐああああああああああ!!」
ゴーヴェは爆発し、消滅した。
「ゴーーヴェーーー!」
「怒腕斬(どわんざん)!!」
レアガーラが怒腕斬という名の強力な右腕でディーグを攻撃しようとしする。
「ディーグ! 危ない!」
倒れていたジャーイがディーグの前に立ち、レアガーラの攻撃からディーグを庇う。
「ぎゃああああ!!」
ジャーイは爆発し、消滅した。
「後は手前だけだ」
そんな時、デードランが大きく揺れる。
「何だ?」
「そろそろ富士山に到着したころだな」
「まあとりあえず桃香を助けて脱出するか」
蜀の一刀は側にいた桃香を救出する。
「じゃあな!」
蜀の一刀は飛んで逃げる。
「これの破壊は外からするとしよう」
レアガーラも逃げていく。
その一方では、富士山に向かっていたデードランを他の皆が追っていた。
アクセル一刀は仮面ライダーアクセルトライアルに変身していた。
「よし! 前に出た!」
「一気にあれをぶっ壊すぞ!」
「でもあそこには別の世界の一刀が……」
「それなら問題ないだろ」
ディケイド一刀がそう言う。するとディケイド一刀の言う通り、デードランから蜀の一刀が桃香を連れて脱出。すぐ後にハーメラスも脱出した。
「手前ら、やっちまえ!」
「フルチャージ」
「トライアル、マキシマムドライブ!!!」
「ファイナルアタックライド、ディディディディケイド!!!」
「フィバンバレルキック!!!」
矢刀のストライクパート、ディケイド一刀のディメッションキック、アクセル一刀のマシンガンキック、フィバンの強力なキックが富士山を登ろうとするデードランに向かって突撃していく。
そして四人のキックは装甲車を貫く。
「何!?」
装甲車を貫かれるとは予想していなかったディーグは驚く。
「……っ! レーデーがないぞ!」
レーデーがないことに気づくディーグ。
「このままでは……のわあああああ!!」
デードランは富士山の火口に入った。
だがディーグがないために大爆発は起きなかった。
「これで終いだな」
「ところで爆発起きてないけど、なんで?」
「こいつがねえからだろ」
蜀の一刀があるものを見せる。それはレーデーだった。
「いつの間にそんなものを……」
「いや〜、桃香を助ける時にこっそりぱくっててな……、桃香、大丈夫か?」
「う、う〜ん……」
桃香は目を覚ます。
「あ、ご主人様」
「ご主人様って……」
「俺、これでも蜀の王だから……」
「そうなんだ……」
「まあ何はともあれ、これでようやく……」
そんな時であった。火口からデードランが現れた。その姿は装甲車から巨大な空中戦艦に変化していた。
「うおおおおおおおおおお!!」
そしてデードランから少し外に出ていたディーグがレーデーを奪い去っていく。
「あ!」
「俺はまだ死なん! そして俺の……龍魔族の悲願はこれで……!」
デードランは再び火口へと向かう。
「やばいぞ!」
「ご主人様!」
「追うぜ!」
「ああ、そこの一刀ちょっとケータロスを俺に貸してくれ」
「あ?」
蜀の一刀はケータロスを東王父に渡す。
ケータロスを外したので電王は超クライマックスフォームからソードフォームに変化する。
「…………よしと」
東王父がケータロスをいじくって何かをし、蜀の一刀に渡す。
「何したんだ?」
「新しいボタンがあるだろ? 押してみろ」
「ああ」
蜀の一刀は見たことない新しいケータロスのボタンを押す。
「フュージョン」
「?」
「とりあえずそれ、ベルトにつけろ」
「ああ」
蜀の一刀は言われるがままにケータロスをベルトに着ける。
「そんでパスな」
「龍騎、響鬼、電王、超アームドサバイブクライマックスフォーム」
すると電王は超クライマックスフォームの姿に変化があり、体のガンフォームの仮面がドラグレッダーの顔になっており、背中のウイングフォームの仮面の間に仮面ライダー装甲響鬼が背負っているものが剣が二本付いていた。
「なんだこりゃあああああ!?」
「1年くらい前に全く別の世界で魏の一刀……アギトにアギトにブレイドに変身する一刀な。
あいつがアギトとブレイドとカブトの三つの力を合わせたやつに変身したって情報を得てな。
それで他の一刀にも出来るようにと1年くらい力をつけていたのさ。そんで今、その力を融合させたってところだ。
さっきの音声にもあるけど、その姿はこう名付けよう『仮面ライダー電王 超アームドサバイブクライマックスフォーム』だ」
「おもしれえ」
「なあ、あれって俺の真コンプリートのパクリじゃねえのか?」
「お前は全部な上に、ある程度姿を変えれるだろ。だから問題なし」
「まあいいさ」
ディケイド一刀もケータッチをだし、カードを挿入する。
「ところでこれの更新は?」
「ない……いや、一応あるか。あまり変化ないからケータッチよこせ」
ディケイド一刀は東王父にケータッチを渡し、東王父はケータッチの中にあるカード情報を更新した。
「これで少し変わるぞ」
「ありがとよ」
「シャイニング、アームド、キング、メテオなでしこフュージョン、ハイパー、ブラスター、エンペラー、サバイブ、ゴールドエクストリーム、ライジングアルティメット、スーパータトバ、スーパークライマックス」
ディケイドは最後にディケイド自身の紋章を押す。
「ファイナルカメンライド、ディケイド!」
ディケイドはコンプリートフォームのさらなる姿、真コンプリートフォームへと一気にファイナルカメンライドする。
ヒステリーオーナメントと額のファイナルカメンライドのカードがなくなる。
それからケータッチにはライジングアルティメットの雷のようなものが付き、右腰に付いたディケイドライバーにはアギトのドラゴンネイル。
顔のところには龍騎サバイブの触角。頭部にはカブトハイパーの角。胸部分はファイズブラスターの時に出てくるフォトンブラッドの筋。胸部分にブレイドキングフォームのスペード。
背中には装甲響鬼の無数の剣と電王超クライマックス時のウイングフォームを模した翼とそれを多い被るようなキバエンペラーのマントが付く。
さらにサイクロンジョーカーゴールドエクストリームの特徴である金色のクリスタルサーバーがディケイドにも付き、そしてオーズスーパータトバコンボと同じ赤の頭部、黄色の胴部、緑の脚部となり、最後にメテオなでしこフュージョンの体のラインがフォトンブラッドとクリスタルサーバーをそるように付く。
「あら〜、そこの二人、そこまですげえのになれるんだな」
「一刀、あたし達も負けてられないよ」
美沙緒がアクセル一刀にメモリ強化アダプターを渡す。
「ブースターか。…って少し大きくなってないか?」
「ちょっと改造して、トライアルにも適応できるようにしておいたよ」
「じゃあ何になるか少し楽しみだ」
アクセル一刀はトライアルメモリの上に強化アダプターをつける。
「トライアル! アップグレート! ロケットォ!!」
アクセルの色は赤でも黄色でも青でもない色、白色へと変化した。
防具はアクセルトライアルや普通のアクセルの時よりも強力なものになっていた。
そして背中にはアクセルブースターのものとは少し違うブースターのようなものが付いている。
「名付けてアクセルロケット♪」
「早いままで装備も固い。結構いけそうだな」
「でしょ、でしょ」
「とにかく今度こそあれをぶっ壊す。はあああああああ!!!」
レアガーラは怒りの力をさらに高める。
姿は全然変わっていないが、その力は先ほどよりも強くなっている。
「行くぞ!」
「おう!」
「ああ、そこの銀色と青いの。桃香をよろしく頼むわ」
「わかった」
「任せた」
「それと矢刀、手前のその剣、俺に貸してくれ」
「マチェーテディを? はい」
矢刀は蜀の一刀にマチェーテディを渡す。
「じいちゃん、頑張ってくれ」
「ご主人様、気をつけてね」
「いくぜ! いくぜ! いくぜ!」
超強化された電王にディケイド、アクセルロケットと美沙緒、そしてレアガーラが空中戦艦となったデードランを追う!
五人が追うのをディーグは中から確認していた。
「ござかしい」
ディーグは戦艦となったデードランの装備である機関銃やカッターで五人を迎撃する。
しかし五人全員が空を飛んでいるので簡単に当たらない。(おまけに美沙緒は幻影体状態で攻撃がすり抜ける)
「くらいやがれ!」
蜀の一刀の胴体にあるドラグレッダーの顔から炎弾が吐かれる。
その炎弾はデードランに当たるもデードランにダメージらしいダメージが見当たらない。
「ちっ!」
「一刀!」
「ああ!」
アクセル一刀はエンジンブレードを握る。
「エンジン! マキシマムドライブ!」
「ロケットエンジンジェッター!!」
エンジンブレードの先端からジェットのエネルギー弾ではなく、ロケットの形をしたエネルギー弾が放たれ、デードランを貫く。
それでもデードランは動き続ける。
「邪魔くさい!」
ディーグが開いた穴から強力な炎と電撃を帯びたエネルギー弾を放つ!
「!」
「美沙緒、あぶない!」
アクセル一刀が美沙緒を突き飛ばして、攻撃をかわす。
「危なかった……」
「今のは多分お前でもダメージはくらってただろうな」
「ありがとう、一刀」
「俺の番だぜ!」
「フルチャージ」
蜀の一刀がライダーパスを通し、マチェーテディにオーラエネルギーを溜めこむ。
「でりゃあああああああ!!」
マチェーテディから装甲響鬼の時に出せるエネルギーの刃が現れ、それがデードランの翼の一つを斬り落とす。
「!! だが、羽は一つあればいい!」
「ファイナルアタックライド、ディディディディケイド!!」
ディケイド一刀の前にはライダーの紋章が複数も現れ、その紋章のいくつかが残った羽を固定する。
「たあああああああああああああ!!」
その紋章目がけてディケイド一刀はディメッションキックを放ち、羽を粉砕した。
デードランは羽を失い、壁に落ち、そのまま火口へと向かっていく。
「怒滅拳!!」
そこにレアガーラが怒滅拳の氣の拳でデードランを壁に強く叩きつける。
デードランはボロボロになっていてもまだ形が残っており、ディーグもまだ乗っている。
そしてディーグとデードランの正面に一刀達とレアガーラが並ぶ。
「こいつで決めるぞ!」
「フルチャージ」
「ああ!」
「ロケットォ! マキシマムドライブ!」
「もう一度いくぜ」
「ファイナルアタックライド、ディディディディケイド!!!」
ディケイド一刀の前に再び紋章が現れ、その紋章がディーグを固定しようとした時である。
「させるかぁ!」
ディーグは口から超電子砲のようなエネルギー波を発射する。
そのエネルギー波は巨大で一刀達でも簡単に避けれそうになかったが……。
「怒相波(どそうは)!!」
レアガーラの掌から強力なエネルギー波が放たれ、そのエネルギー波がディーグのエネルギー波を完全に相殺した。
「何?!」
ディーグは驚くを隠せない。しかしディーグはライダーの紋章に捕まり、固定された。
「相手が放ったエネルギーと全く同じものを放ち相殺する技だ」
「同じエネルギーだと……」
「俺の怒りの力は相手の見たものをそのまま出すことも出来る。
これでおわりだ。怒突蹴(どとつしゅう)!!!」
一刀達三人とレアガーラはキックの体勢に入る。
「俺達の必殺技!!」
「超!」
「スペシャル」
「バージョン!!!!」
「うおおおおおおおおおおお!!!」
そして一刀達はデードランとディーグに向かってキックで突撃していく。
最初に突撃したのはアクセル一刀と美沙緒だった。
アクセル一刀に付き添う形で美沙緒の飛ぶスピードも上がっていた。
「これもらい!」
美沙緒はディーグが手に持っていたレーデーを奪い、ディーグの後ろに投げる。
それを追うようにアクセル一刀はディーグの体を貫き、後ろのレーデーも破壊する。
そのすぐ次にディケイド一刀が突撃し、ディケイド一刀もディーグともう壊れているレーデーをさらに破壊する。
そして蜀の一刀とレアガーラは並んで突撃していき、ディーグを完全に貫き、ディーグは爆発消滅。レーデーも完全に破壊され、デードランも大爆発し、完全に消えてなくなった。
一刀達は富士山の麓まで戻って来た。
そして全員が変身を解く。
「ご主人様!」
桃香が蜀の一刀に抱きつく。
「おわっと……、桃香……」
「見せつけるね〜」
「だったら……えい!」
美沙緒がアクセル一刀に抱きつく。
「おいおい……」
「夫婦だからいいでしょ♪」
「あれ? そっちは夫婦なの?」
「そうだよ♪」
美沙緒を見て、桃香は何かを思う。
「……ねえご主人様」
「……俺もいい加減にしないとな……」
蜀の一刀も何かを思った。
「まあそれはともかく、あの世界に帰らないとな……」
「帰る前にそこの一刀」
東王父が蜀の一刀に声をかける。
「なに?」
「お前の龍騎のバックル、見てみろ」
「?」
蜀の一刀は龍騎のバックルを取り出す。
するとそのバックルには失われていたはずの龍騎の紋章が描かれていた。
「これって……」
蜀の一刀がバックルからカードを抜く。そのカードはドラグレッダーの「アドベントカード」だった。
「どういうことだ?」
「さっきのケータロスにお前の龍騎の復活機能もつけておいたのさ。ないと不便だろ?」
「けど、ドラグレッダーは人を食べないと……」
「それなら問題ない。一部の仕様をドラゴンナイト版にしておいた」
「ドラゴンナイト?」
「仮面ライダードラゴンナイト。まあアメリカ版の仮面ライダー龍騎さ」
「アメリカだと色々日本以上に規制があるから色々設定が違うんだ。
アメリカ版だとミラーモンスターが人を襲うのはあくまで奴隷としての誘拐であって、人を食べるためじゃない。
だからアメリカ版のミラーモンスターは人を食べなくても存在を維持できるんだ。復活させたドラグレッダーもそのアメリカ版仕様になってるから、お前が指示しない限り人を襲うことはしないし、人を食べることは絶対しない」
「そうなのか……」
「それとアメリカ版は変身をしなくてもバックルさえあれば鏡の世界に入ることもできるし、時間制限もない。
まあ本当は鏡の世界じゃなくて、平行世界なのが正しいみたいなんだけどな。
けど、時間制限なしだとお前が鏡の世界で引き籠るといけないから、一定時間すると強制的に入って来たところから出るようにはしてある。
後は、そのバックルの仕様変更として映るものならどこからでも出られるようになってる。前と違うだろ?」
「確かに……前は海とか広範囲のところじゃないとどこからでも出られなかったけど、これなら俺の部屋から桃香の部屋まで鏡の世界でいけるんだな?」
「そういうこと」
「……ご主人様……」
「あ……」
蜀の一刀は何を言っているのか改めて思い、桃香と一緒に赤くなる。
「とにかく龍騎の力も遠慮なく使えると言うことだ。
さてと、話は終わりだがとりあえずどういう風に全員を帰すか……」
「だったらあたしとこっちの一刀は問題ないよ」
そう言うと美沙緒は小型化している次元跳躍器を出す。
「これで大本の跳躍器の場所まで帰れるから」
「俺と正司も大丈夫だな」
「何故だ? 俺達が最初に来たところはもうないはずだぞ」
「俺には発信機があるって言っただろ。その発信機をゼギャリバーに接続すればバードルが道を作ってくれる」
「ならそちらも問題なし……。後は蜀組だな」
「俺と劉備の方は俺が送る」
「だったら俺が蜀の一刀の孫を元の世界の時代に帰せばいいな」
『それじゃあな(じゃあね)』
そしてアクセル一刀と美沙緒、正司と仁は互いの技術で元の世界に帰って行き、蜀の一刀と桃香はディケイド一刀に、矢刀は東王父に連れられて元の世界に帰っていく。
事件が解決した後、蜀の一刀と桃香、そして他の将との関係が少しだけギクシャクしたが、一刀も本気で決めると言って皆がそわそわした。
しかし、皆、一刀が最初に選ぶ人物を知っていた。
それから数日後のことである。
その日の夜の桃香の部屋。
「…………」
桃香がベッドの上で座っていると突然三面鏡から一刀が現れた。
「ご主人様!」
「やあ」
「本当に便利になったんだね」
「ああ。変身しなくてもミラーワールドに行けるって本当に楽になったよ。ドラグレッダーも人を食わなくてよくなったしな……」
一刀は三面鏡に龍騎のライダーデッキを置く。
「ご主人様……」
「桃香……」
二人は抱き合い、ベッドに倒れこむ。
そして熱い夜を過ごす……。
正司達も今回の事件の後処理などをしていた。
「どうするんだ?」
「またブラー星に帰らないとな。今回のことの報告をしないといけないし……」
「また戻ってくるかね?」
「ええ、必ず。一応、俺がこの星の管轄の銀河刑事ですから」
「仁さん、お元気で」
「皆さんも」
仁は再びブラー星へ帰って行った。
「正司兄ちゃんもどうするの?」
「俺はまた適当に地球を見てみるさ」
「でも悪さをした人を懲らしめすぎるのは……」
「すべて地球のためだ。誰にも文句を言わせない。
だが、少しは考えておく。じゃあな、また機会があったら会おう」
正司も何処かへと去っていく。
だが正司は地球の危機あらば必ず現れる。
何故なら彼は地球の戦士なのだから……。
。
映画的キャスト
「仮面ライダー×真・恋姫†無双 蜀編」
北郷一刀/仮面ライダー電王
劉備
関羽
馬超
馬岱
黄忠
厳顔
張遼
北郷矢刀/仮面ライダーNEW電王
「地球戦士ハーメラス」
人防正司/ハーメラス/レアガーラ
人防誠
人防友紀
人防良士
リナ/サーナ
セリー
稲村仁/フィバン
「SS大戦アルティメイタム」
ゴーヴェ
ジャーイ
ディーグ
北郷一刀/仮面ライダーアクセル
北郷美沙緒
北郷一刀/仮面ライダーディケイド
東王父/仮面ライダーディエンド
完
説明 | ||
この作品は劇場版「仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム」を参考に作られたものです。 そのため作品のネタバレになる部分が一部一部あります。ネタバレが嫌な方はご閲覧しないほうがいいことを勧めます。 またこの作品は作者が書いた今までの作品を見ていることを前提で書いている部分があります。 そのためよりいっそうこの作品を楽しく読んでもらうためには「仮面ライダー×真・恋姫†無双 蜀編」シリーズ http://www.tinami.com/search/list?keyword=%E8%9C%80%E7%B7%A8&genrekey=1 作者が昭和の特撮作品などを参考にしたヒーロー「地球戦士ハーメラス」シリーズ http://www.tinami.com/search/list?keyword=%E5%9C%B0%E7%90%83%E6%88%A6%E5%A3%AB%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%83%A9%E3%82%B9&genrekey=1 また作者が書いてきた作品から数名ゲストキャラも出てきます。 そして本作品オリジナルのキャラも出てくることをご了承ください。 |
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蜀版コンプリート出た―! そして龍騎も復活!!(アーマイル) | ||
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