魔法戦記リリカルなのはmemories 最終章 新たなる聖王の歴史(メモリー) 本幕【終わり、そして始まりの日】 第九十七話 |
ようやく暇ができましたので、執筆することができました。
って言っても、次かけるのがたぶん8日以降ではないかな?
ちなみに、なのはさんの出番はまだ先です。次回からはティアナとスバル、フェイト、ユーノの戦闘を大体一話ずつのペースで書いて行こうかと思っていますので。
それではどうぞ!!
『はやて指令、デュナ・シルフィアとリィナ・シルフィアの二人がスバル三尉ティアナ三尉が。アリシア・テスタロッサとフェイト・T・ハラオウン二佐が。そして、フィルノ・オルデルタとユーノ・スクライアが交戦している模様です!!』
「……最初の二つはすぐに理解したが、どうしてユーノが無限書庫から出ているんや?」
『どうやら、フィルノ・オルデルタと昔ながらの縁のようです。どうして私たちに言わなかったのは分かりませんが』
はやては特務六課の本部から情報を聴きながら移動していたが、途中で足を止めて上空で立ち止まっていた。
確かに今回の事については基本的に管理局員のそれぞれの意志に任せるような感じではあったが、まさかユーノ自ら動くとははやても予想していなかった。
だけど、ユーノがフィルノと何か関係があるというのならば、フィルノと戦っている理由は分からなくもない。そういう事ならば、ユーノはフィルノを止めるためにフィルノと戦っているだろうと。
そう考えるとはやては軽く笑えてしまった。こんな時に笑っている場合ではないと分かっているが、それでも笑いを堪えられなかった。
『はやて司令? 急にどうしたのですか?』
「あ、悪い悪い。ちょっとあの三人の関係を考えてみたら、つい笑えてしもうてな」
『はぁ…… その三人というのは?』
「多分、私と考えている事と同じだろうな」
はやてが笑った理由は簡単で、フィルノとユーノ、そしてなのはの三人の関係についてだ。
フィルノは幼いころはなのはとずっと暮らしていたようだし、なのはに魔法を知るきっかけを作ったのはユーノだった。
それにフィルノとユーノが知り合いだったという事を加えてしまえば、面白い関係図になってしまう。はやてが笑ったのはその関係図だけを見ると、どこの恋愛少女マンガなのかと思ってしまったからであった。
実際、その三人に恋愛感情があるのかどうかは分からない。だけど関係図から見てしまうと誰もそう思ってしまうだろうし、現にはやてはそう思ってつい笑ってしまったのだから――
「それで、その三人の内のなのはちゃんは今どこにいるか分かるか?」
『それが……まだ見かけたという報告はどこにもなく――』
「だろうと思ったわ。これだけ探していないという事はまだミッドには来ていないんやろうなと」
『では、はやて指令はどうするのですか?』
「一応、このままなのはちゃんを探すつもりや。フェイト達の邪魔をするのはあまりよくなさそうだしな」
ティアナ達の所に向かう事も考えたが、ティアナ達もそこまで簡単にやられるわけがないと思い、はやてはティアナ達の方に向かう事はしないことにした。
だがなのはの姿が見えない事から考えれば、多分どこかで待機しているのか、もしくは何か準備をしているのかという考えが浮かんできた。どちらの答えにしろ、なのはは元から最初から姿を現すつもりは無かったという事は現状から見て分かるので、なのはを探す必要はないとは思うかもしれない。しかし見つけられれば行動を移される前に止めることが出来るため、その見つけられるという僅かな賭けにはやては賭けてみようと思ったのだ。
そんな事をせずにティアナやフェイトの方へ援護するべきだとは思うだろう。だけどフェイトとアリシアの戦いに関しては邪魔するつもりもなかったし、ユーノに関してもフェイト同様だった。ティアナとスバルの二人に援護することも考えたが、そう簡単に二人が倒される相手でもないし、三年前のデュナの魔導師ランクがAっていうところから見て、リィナもその前後だろうと思ってそれほど意識していなかった。そうはやてが考えてしまったせいで、リィナが有利な戦いになっている事は言うまでもないが。
『しかし、一体どうやって探すんですか?』
「勘、以外にあると思う?」
『……はぁ、分かりました。なるべく一人で戦おうとしないでくださいよ』
「そんなの、分かっているに決まっているやろ?」
そう言ってはやては通話を切り、なのはの詮索へと集中していくのだった。
先ほどはやてが答えた内容は、はやても重々承知だった。今のなのはははやてよりも遥かに強いというのははやても理解しているし、一人で戦う事がどれほど無茶な事だという事も分かっていた。
だから先ほど答えた内容に嘘はついていない。だがはやてはなのはを止めなけれなという思いが強いため、理解はしているけども戦ってしまう可能性も考えられた。はやてはその事に気づいていないが、もし目の前になのはが現れたときに、はやてが冷静に行動することが出来るのか難しいところだったからだ。
「さて、シグナムとかも探しておる事やし、私もなのはちゃんを探さないとな」
はやてはその場から移動して、なのはを見つけるために手当たり次第探していくのだった。
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「ふむ、状況的には特務六課が率先して動いている感じか……」
あるビルの屋上にて、リュベルはそのような事を呟く。
フィルノの狙いが自分だと分かっていたため、リュベルはあまり自ら動いてはおらず、とりあえず適当に見つけた屋上で様子をうかがっていただけだった。
特に気にしていたのは、フィルノよりもエメリアではあったのだが、今の所動いた様子は見えなかった。
だがそれは、リュベルにとってもありがたかった。エメリアがすぐに現れてはリュベルとしてはあまり((面白み|・・・))が無かったら――
するとリュベルはある人物に連絡を取り、数秒もせずにその相手は出た。
『リュベル一等陸佐? 急に連絡なんてどうしたのですか?』
「いやなに、((彼女|・・))がどうなっているのか確認したかっただけだ」
『あぁ、そういう事ですか。いつでも出せるように準備は整っています』
「ならいい。彼女を出動させるときにまた連絡するから、それまで待機してろ」
『はっ、了解しました』
二桁も超えない数回の会話で通話を切り、リュベルは特に意味もなく周りを眺めていた。
「まぁ、もしエメリアがこのまま姿を現さずに終わるというのならば、こちらから動けばいいだけの話なんだけどな。まぁ、何にしろ今は情報が少なすぎるし、様子見するのが一番だろうが」
リュベルは特にこれと言った動きをせず、唯ここで時間を潰していくのだった――
説明 | ||
J・S事件から八年後、高町なのははある青年に会った。 その青年はなのはに関わりがある人物だった。 だがなのはにはその記憶が消されていた。 消されていた記憶とは、なのはと青年の思い出であった。 二人が会ったことにより物語は始まり、そしてその二人によって管理局の歴史を大きく変える事件が起こる事になる。 それは、管理局の実態を知ったなのはと、親の復讐のために動いていた青年の二人が望んだことであった。 魔法戦記リリカルなのはmemories ?幼馴染と聖王の末裔?。始まります。 |
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