真・恋姫†無双〜プロローグ其の二〜
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     真・恋姫†無双〜プロローグ 其の二〜

 

 

 

前回、『バレリーナ』というトンデモナイ格好で「篠崎柾棟」の前に現れた「外史の管理者」である「アームストロング少佐」に絶叫してしまう「篠崎柾棟」。

 

 

今回は、その直後ではなく、ちょっと視点が変わって始まります。

 

 

 

 

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外史side 〜萌将伝〜

 

 

??「うわ〜、確かにそんな格好でいきなり現れたら俺も先輩と同じ反応するな〜」

 

 

??「だろ? 俺も『アレ』にはびっくりしたよ。 あの後、少佐にああいうのはマジで勘弁して欲しいって必死になって言ったからなwww」

 

 

 

此処は天の御遣い『北郷一刀』が降り立ち三国を統一した萌将伝の外史。

 

 

その外史の三国の中心にある都の城の一室で同じ服を着た二人の青年が話をしていた。

 

 

一人は先に述べた天の御遣い『北郷一刀』

 

 

彼はこの世界に来る前まで聖フランチェスカの学生として退屈ながらも部活に打ち込み友人兼悪友とバカな事をやる平穏な日々を送っていた。

 

 

しかし、ひょんな事から彼は三国志の世界(実際は様々な人達の思いや願望、妄想が現実となり三国志の英雄達が全員女性になった「もしもの世界」……通称「外史」と呼ばれる世界)にやって来てしまう。

 

 

その外史で彼……「北郷一刀」は、三つの物語を紡いだ。

 

 

一つは、劉備・関羽・張飛達と共に歩み、「天下三分」を成した外史。

 

 

一つは、孫策・孫権と共に歩み、「天下二分」を成した外史。

 

 

一つは、覇王・曹操と共に歩み、「覇道」を成した外史。

 

 

それぞれの外史に於いて、北郷一刀は「天の御遣い」という立場だけではなく、時には王として、時には軍師として、時には警備隊の隊長として、彼女たち……恋姫達と共に天下を統一した。

 

 

そして、先に述べた三つの外史が融合し誕生したのが、この世界……「萌将伝」の外史だった。

 

 

この外史の北郷一刀は三国の象徴として大陸の中心にある都で忙しくも大切な恋姫達との幸せな日々を送っていた。

 

 

もう一人の青年……彼の名前は『劉邦柾棟』外史の管理者で「貂蝉・卑弥呼・左慈・于吉」達と同じ外史の管理者にして『通りすがりのガンダム仮面ライダー』という二つ名を持つ人物である。

 

 

彼は元々、「北郷一刀」の住んでいた現代世界とは異なる「並行世界(パラレルワールド)」の現代世界の出身で本名は「篠崎柾棟」である。

 

 

柾棟の世界では「北郷一刀」と恋姫達を初めとする外史の主要人物達が登場する『恋姫†無双』、『真・恋姫†無双』、『真・恋姫†無双 〜萌将伝〜』という作品が存在する。

 

 

ちなみに、何んで一刀が柾棟の事を先輩と呼んでいる理由は・・・・・・

 

 

柾棟と「この外史」の一刀が「聖フランチェスカ学園」の先輩・後輩という関係だからである。

 

柾棟は一刀が外史にやって来た時に合流し、その時に自身の正体を打ち明けている。

 

そんな異なる現代世界の出身である彼がどうして『外史の管理者』になったのかが、今二人の間で語られている最中であった。

 

 

 

一刀「先輩も色々と苦労してたんですね」

 

 

柾棟「嫌々、一刀に比べれば俺の事なんてどうってこと無いって」

 

 

一刀「・・・・いや、そこで俺を引き合いに出されても困るんですけど(苦笑)」

 

 

何故か、自分の事を出された一刀は苦笑気味になり頬を掻いた。

 

 

すると、柾棟は意味ありげに周囲を見回して

 

 

柾棟「それで・・・・だ、話の続きをする前に少し掃除をするかな?」

 

 

一刀「え? 先輩、何を?」

 

 

突如、柾棟が告げた言葉に理解が追いつかない一刀を尻目に柾棟は瞬時に移動して「扉を開く・天井を壊す・窓を開ける」という動作を一瞬のうちにやってのけていた。

 

※ちなみに、この部屋の窓は柾棟の意向で外側に開く式の窓になっています。

 

 

『ガチャ!』

 

 

??「えっ?」

 

 

??「あ、あれ?」

 

 

ドタドタドタドタドタドターーーーーーーーーー!?

 

 

??「きゃああああーーーーーーー!?」

 

 

??「にゃあああーーーーーー!?」

 

 

??「はわわーーーー!?」

 

 

??「あわわーーーー!?」

 

 

?「おわーーーーーーーーーー!?」

 

 

??「と…桃香様ーーーーーーーー!?」

 

 

『バコッ!!』

 

 

??「キャアアアーーーーーー!?」

 

 

ドシーーーーーーーーン!!!

 

 

『ガチャ!』

 

 

『ガシッ!』

 

 

?「なんと!」

 

 

一刀と柾棟の会話を盗み聞きしていた恋姫達が、物凄い音と、悲鳴、びっくりした声を上げて姿を晒していた。

 

 

?「この私がこうも容易く捕まるとは……やりますな、柾棟殿」

 

 

??「あうあう、び……びっくりしました。 まさか、気付いておられたとは」

 

 

?「イテテ、ったく! 何なんだよ一体!?」

 

 

??「にゃあー! 鼻ぶつけたのだwwww!?」

 

 

??「はわわ! だ……大丈夫? 雛里ちゃん?」

 

 

雛里「あわわ! う……うん、大丈夫だよ。 朱里ちゃん」 

 

 

朱里「そう、雛里ちゃんに怪我が無くて良k……」

 

 

??「重いよーー! みんな早くどいてwwww!? 。゚(゚´Д`゚)゚。」

 

 

??「鈴々! 翠! 朱里! 雛里! 早くそこをどけ! 桃香様が下敷きになっているぞ!?」

 

 

翠「えっ? あっ! ご……ごめん! 桃香様!? 今、退くから」

 

 

朱里「はわわwwww!? も……申し訳ありまちぇん! 桃香しゃま!? あう! 噛んじゃいましゅた」

 

 

雛里「あわわwwww!? だ……大丈夫でしゅか? 桃香たま!? あわわ、……ッグス!……私も噛んじゃったよ〜朱里ちゃ〜〜ん(´;ω;`)」

 

 

鈴々「にゃあー、倒れたのにあんまり痛くなかったのは桃香お姉ちゃんが鈴々の下にいたからなのか〜」

 

 

約一名が場違いな事を言うのはお約束〜♪

 

 

??「鈴々! 何を呑気に言っているんだ!? 桃香様、何処か怪我や痛む所等はありませんか?」

 

 

そして、そんな発言に怒る人もお約束〜?

 

 

桃香「うう〜、怪我とかは無いけど皆が私に乗っかるから背中が痛いよ〜!?愛紗ちゃ〜〜ん!?」

 

 

桃香が涙目で義妹である愛紗に抱き付きながら、背中が痛いことを告げる。

 

 

それを聞いた愛紗は・・・・・。

 

 

愛紗「だから、言ったではありませんか。扉越しに『盗み聞き』等をせずとも部屋に入って、直に柾棟殿にお聞きになればよろしいと。 それなのに桃香様は「今、ご主人様と柾棟さんがしてるお話しが一番良い所だからヤダ!」っと言って『盗み聞き』をお続けに為されるからです」

 

 

桃香に対していつもの様にお説教をする愛紗だが、彼女は今この瞬間で言うべきでない言葉を口に出している事に気づけなかった。

 

 

何故ならば、目の前に怒らせてはいけない人物がいるからだ。

 

 

柾棟「ほ〜、『盗み聞き』……ねぇ〜。 皆、揃ってそんな事をやっていたのか? 華琳・蓮華・桃香・愛紗・鈴々・朱里・雛里・翠・明命? そ・れ・と、星も説明してくれるよな?」

 

 

愛紗の口から『盗み聞き』という言葉を聞いた柾棟は物凄く良い笑顔(五湖の軍勢も裸足で逃げ出す程の)をしながら改めて全員に「何でこんな事をしていたのか説明して欲しい」と問うと皆一斉に・・・・・・

 

 

全員「「「「「「あ、あはは(にゃ、にゃはは)・・・・」」」」」」

 

 

全員が引きつった顔で笑いながら柾棟から視線を反らした。

 

 

一刀「・・・・えーっと、何で皆が此処にいるんだ?」 

 

 

イマイチ状況が把握出来ていない一刀が桃香達に何で此処にいたのかを聞いてみた。

 

 

桃香「あ、あはは。 あのね、ご主人様。 さっきまで、私・華琳さん・蓮華ちゃん・朱里ちゃん・雛里ちゃんの五人で、これから都で行っていく政策の事で話し合いをしていたの」

 

 

蓮華「それで、話し合いで出た政策の内容を一刀や柾棟にも聞いて貰った上で一刀や柾棟の意見や『天の知識』も取り入れてより献を詰めたかったのよ」

 

 

華琳「それで、朱里か雛里に一刀と柾棟を呼んで来させようと思ったんだけど、桃香が「みんな、ずっと座ったままでお話をしてたから少し散歩でもして気分転換でもしませんか?」って言い出したのよ。一応、筋は通るけど「一刀に早く会いたい」って本音が丸分かりでしょうがなかったわ」

 

 

桃香「ぶうー、酷いよ華琳さん! そんな風に言わなくたっていいのに〜!?」

 

 

蓮華「本当の事でしょう? 桃香? あの時の貴方、華琳が一刀の名前を口に出した途端に目を輝かせていたじゃない」

 

 

ブウたれた桃香が華琳に文句を言うと今度は蓮華がその時の桃香がどんな反応をしたのかを言い出した。

 

 

すると、それを聞いた一刀は朱里の傍に行き小声で蓮華が言っている事は本当なのかを聞いた。

 

 

一刀「……ヒソヒソ(なあ、朱里。 ホントにそうなのか? 蓮華が言ってる事って?)」

 

 

朱里「……ヒソヒソ(はい、蓮華さんの言う通り桃香様は華琳さんがご主人様の名前を出した途端にお疲れになられていたお顔がみるみるうちにお元気になられていました)」

 

 

柾棟「……ヒソヒソ(オイオイ、解りやす過ぎてそん時の桃香の顔が容易に目に浮かぶんだけど」

 

 

雛里「……ヒソヒソ(あわわ、それだけ桃香様は早くご主人様に会いたかったんですよ」

 

 

柾棟「……ヒソヒソ(なるほど、それだけ愛されてるって事か? なあ、一刀?)」

 

 

一刀「……ヒソヒソ(あ、あはは)」

 

 

一刀・柾棟・朱里・雛里が小声でヒソヒソ話をしている間に桃香と蓮華の口論は更に激化していた。

 

 

桃香「そ、それを言うなら蓮華ちゃんだってご主人様の名前を呟いてたじゃない!顔を真っ赤にして小声で『……一刀』って言ってたもん!?」

 

 

蓮華「なっ!///// と……とと、桃香!/////// 貴方、急に何を言い出すのよ!?」

 

 

桃香「蓮華ちゃんが私の事だけ言うからだよ!?」

 

 

オイオイ、何で喧嘩に発展してるんだよ。 お二人さん方!?

 

 

柾棟「ハイハイ! ストップ、ストップ! まったく、二人して喧嘩するなよ!?」

 

 

華琳「そうよ。 二人共、どっちもどっちじゃない」

 

 

柾棟と華琳が桃香と蓮華の二人の口喧嘩を止める。

 

 

桃香「ううー、ご主人様www!?」

 

 

すると、桃香が泣きながら一刀に抱き付いた。

 

 

一刀「ああ、ハイハイ。 取り敢えず、落ち着こうな? 桃香?」

 

 

そんな、泣き出した桃香を頭を撫でながらあやす一刀に「トントン」っと左肩を叩く柾棟。

 

 

一刀「ん? なんですか? 先輩?」

 

 

柾棟「ああー、非常に言いにくいんだがな一刀? もう一人のお姫様が拗ねてるぞ?」

 

 

一刀「えっ?」

 

 

柾棟がそう言うと、人差し指でその相手を「クイクイ」っと指差していた。

 

 

蓮華「そう、一刀は桃香の肩を持つのね? 私には優しい言葉の一つも言ってはくれないのね。……グスッ」

 

 

一刀「なっ! 蓮華!? そんな事ないから、そんな顔しないでk……「『チリーン』北郷……貴様! 蓮華様を泣かせたな!?」……って思春!?」

 

 

一刀が蓮華を慰めようと言葉をかけている最中に『鈴の音』が聞こえたかと思えば、いつの間にか一刀の背後に思春が現れ、愛用の武器『鈴音』を一刀の首に当てていた。

 

 

思春「北郷、なぜ蓮華様が泣いているのか理由を聞かせて貰おう。 その理由次第では貴様を斬る!?」

 

 

蓮華「ちょっ……ちょっと、思春! 止めなs……」

 

 

毎度お馴染みな展開で一刀を「斬る」と発言する思春に対して蓮華がいつもの様に思春を止めようとするが、それよりも早く行動を起こしていた人物がいた。

 

 

柾棟「斬るな! 馬鹿!?」

 

 

『ゴン!?』

 

 

思春「〜〜〜〜ッ!?」

 

 

蓮華「えっ?」

 

 

柾棟に思いっきり拳骨を喰らい頭を抑えて涙目になる思春と柾棟の行動の速さに唖然とする蓮華だった。

 

 

思春「りゅ……劉邦、貴様!? いきなり何をs……」

 

 

涙目になりながらも思春が柾棟に「いきなり、何をする!?」っと言おうとするが押し黙ってしまう

 

 

何故ならば・・・・・・

 

 

柾棟「なあ〜、思春? 有無を言わせず相手の首に武器を突きつけたりしないで、まずは、慌てずに「相手の話や事情を聞け」って俺は何度も言ったよな? それなのに、どうして一刀の話を聞かずに一刀を脅したりするんだ?」 

 

 

柾棟がとてつもなく、良い笑顔でブチギレていたからだ。

 

 

柾棟「少し……「O・HA・NA・SHI」しよっか……思春?」

 

 

そう言って俺は思春の肩にポンッと手を置く。 そう、別にこれはお仕置きじゃない「OHANASHI」だ。 だから笑顔でなくっちゃな。あれ……?どうして思春は顔がムンクみたくなってるんだ?

 

 

まぁ、いっか……。

 

 

思春「りゅ……劉邦!?……ちょっ……まて! 悪気は無かったんだ! は、話し合おう!!」

 

 

柾棟「だから、言っただろう?……「O・HA・NA・SHI」しよって……さ?」

 

 

全く、思春。 君は何を言ってるんだ? さっきからそう言っているじゃんか。

 

 

思春「いや! 分かったから!? 北郷に謝れと言うのなら謝るから!? だから、やめ……って、おま! その「ディケイドライバー」をしまえ!! というか『タグ』の「リリカルなのはネタ」ってコレか!? ちょ、頼むから、やめ!?」

 

 

思春が何やら『メタ発言』を言っているけど、俺は気にせず「ディケイドライバー」を腰に装着してバックルを引いて展開し左腰の「ライドブッカー」から「ディケイド」のカードを取り出し「ディケイドライバー」に挿入する。

 

 

柾棟「……変身」

 

 

[GANDAM KAMEN RIDE]

 

 

[DECAED]

 

 

「ディケイドライバー」から機械的な音声が聞こえると同時に、銀色の影が幾重にも現れ、柾棟を覆うと眼つきが鋭く、額の結晶も黄色から紫色に変わり、瞳の色も緑色では無く紫色の「ガンダム仮面ライダーディケイド」激情態に柾棟は変身した。

 

 

柾棟「さて、それじゃ〜行こうか? 思春?」

 

 

そう言って俺は思春を引きずって部屋の扉を開ける。

 

 

思春「だ……だから! や、やめ……あ、あああぁぁぁぁあああああああああああっっっ!!!!!」

 

 

しかし、思春の意見は聞かれる事も無く。

 

 

無情にも・・・・・・

 

 

『バタン』

 

 

という、扉が閉まる音と共に柾棟と思春は部屋を出て行った。

 

 

それを見ていた一刀達は・・・・・

 

 

一刀「……ヤバイ、『アレ』は完全にキレてるよ。 先輩(´Д`;)」

 

 

冷や汗を大量に浮かべながら、そう口に出した一刀。

 

 

華琳「……そうね。 流石の私でも「あの状態」の柾棟は相手にしたくは無いわね」

 

 

『覇王』曹操こと華琳も一刀の言葉に同意した。

 

 

蓮華「か、一刀? ……だ、大丈夫よね? 思春は?」

 

 

「(´;ω;`)」目尻に涙を溜め「(((( ;゚д゚)))ガタガタブルブル」と震えながら、一刀に「思春は大丈夫?」かと聞く蓮華。

 

 

一刀「・・・・・・・・大丈夫じゃないかな? (ボソ)死ぬ事は無いと思うけど」

 

 

そんな蓮華に少し間を開けながらも答える一刀。

 

 

只、最後の方で小さくヤバイ言葉を出していたが・・・・・。

 

 

蓮華「ッ! 一刀!? 今、貴方「死ぬ」って言わなかった! う……嘘よね? そんな事は無いわよね!」

 

 

最後の方の言葉が聞こえたのか、蓮華は一刀に詰め寄りながら問いただす。

 

 

一刀「い、いや! 多分大丈夫だと思うよ?「多分!?」あ〜、ごめん。 流石の俺でも『絶対に大丈夫』って言える自身が無い」

 

 

蓮華「そ……そんな、し、思春〜!?(´;ω;`)」

 

 

一刀の言葉に泣いてしまう蓮華

 

 

桃香「だ…大丈夫だよ! 蓮華ちゃん、柾棟さんだって思春ちゃんにそんな酷い事なんてする訳がn『頼む! 劉邦!? 謝るから、許してくれ!?』……えっ?」

 

 

桃香が泣き始めてしまった蓮華にフォローをしようとするが、その途中で思春の叫び声が中庭の方から聞こえて来た。

 

 

 

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中庭side

 

 

『いいや、許さん!』

 

 

『だ……だから、謝るt『俺は何度も言った筈だ。 人の話はちゃんと聞く様に、感情に任せて勝手な判断をするなってな!』

 

 

『そ…それh『それなのに、思春!お前は蓮華が泣いているのを見て「どうして蓮華様が泣いているのか事情を聞かせて欲しい」って一刀以外の面子や俺も居たのに何故、一刀だけに聞いたんだ?』

 

 

『……ッ!そ…それは『「北郷が何かしたと思ったから」何て言うなよ? 思春?』……ッ!』

 

 

俺の言葉を聞いた思春は言い返す事も出来ずに黙ってしまう。

 

 

そんな思春を無視して、俺はライドブッカーから一枚のカードを取り出してディケイドライバーに入れた。

 

 

『FINAL ATTACK RIDE』

 

 

俺は、両手を二回叩いてディケイドライバーを元の位置に戻す。

 

 

『ま、待ってくれ! ホントに悪かったから……!!』

 

 

思春が俺に向かって謝罪の言葉を言うが、俺は聞く耳を持たない。

 

 

『DE・DE・DE・DECADE!』

 

 

思春に向けてディケイドの紋章カードが何枚も現れる。

 

 

『ハッ!』

 

 

俺は飛び上がりながらディケイドの必殺技を叫ぶ!

 

 

『ディメンション・キィィィィーーーーーーーーック!?』

 

 

俺は紋章カードを一枚ずつ突き抜けながら速度を上げて思春に向かって行く。

 

 

そして・・・・・・

 

 

『う、うわぁぁぁあああああああーーーーーっっ!!』

 

 

思春の叫びと共に「ディメンション・キック」が命中し・・・・・

 

 

チュドォォォオオオオオオオーーーーーーンッッ!!

 

 

爆発が起きた。

 

 

中庭から聞こえた爆発の音を最後に柾棟と思春の声は聞こえて来る事は無かった。

 

 

全員「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」

 

 

部屋に居た一刀達、一同はあまりの恐怖に中庭に向かう事が出来ず、一刀達が漸く動けた頃には全てが片付いた後だった。

 

 

その後、しばらくの間『思春』を見た者はいない。

 

 

 

外史side 〜萌将伝〜 終了

 

 

 

 

 

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篠崎柾棟 side

 

 

俺は今、自分の目の前にいる信じられない物……もとい人物を見て思いっきり動揺している。

 

 

いや、ホント! ちょっと待ってくれよ!?

 

 

アレックス「? どうかなされましたかな? 篠崎殿?」

 

 

……何で

 

 

柾棟「何で、貴方がそんな格好をしているんですか!? アームストロング少佐―――――!?」

 

 

俺は大声で叫び心の中で「バレリーナの格好は無いって・・・少佐」そう呟いた後、あまりの衝撃に俺は意識を失った。

 

 

そして、意識を失う中でアームストロング少佐が俺の傍に来て何か言っている様な光景を最後に意識は途絶えた。

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

・・・・・・・・

 

 

 

 

・・・・・

 

 

 

 

・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

篠崎柾棟side out

 

 

 

 

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????side

 

 

 

????「・・ッ・・・・! ・・・や・・・!? ・・・・ん」

 

 

?????「・・・・な・。 ・ク・・殿、・・・・崎・・は」

 

 

う〜ん? 何か、うるさいな〜。 誰だよ、一体? 人が夜勤仕事で疲れて寝ているってのに安眠妨害も良い所だろう!

 

 

『うるさいから話をするなら他所でやれ!?』って言ってやる!?

 

 

俺は近くで激しい口論をしている二人に文句を言ってやろうとして目を開けると

 

 

柾棟「……あ、あれ? 俺の部屋って、こんな照明使ってたっけ?」

 

 

寝ている柾棟の側で騒いでいる人物達に文句を言おうとして柾棟が目を開けるとまず最初に視界に入って来たのは、柾棟の部屋にある照明器具等では無く。

 

 

よく「漫画・アニメ・小説」等のファンタジー作品に出てくる近未来的な照明器具だった。

 

 

それを見た柾棟はと言うと・・・・・・。

 

 

柾棟「すっげぇ〜、こんな物が実際にあったんだな〜。 何処に行けば買えるのか聞いてみようかな?」

 

 

っと、何とも場違いな事を口に出していた。

 

 

すると、そんな柾棟を現実に引き戻すかの様に、すぐ側で大声を上げて文句を言う女の子の声が聞こえて来た。

 

 

????「オッチャン! 何で、あんなカッコで篠崎はんに会いに行ったんや!? あんなカッコで行ったら篠崎はんが気絶すんのは当然やろ!?」

 

 

声のする方へ顔を向けると、小学生くらいの背丈の女の子が正座している大柄な男性に向かってお説教をしていた。

 

 

しかし、その大柄な男性をよ〜く見て見ればその男性は……先程、出会った「アームストロング少佐」その人だった。

 

 

アレックス「誠に持って申し訳ありません、スクルド殿。 個人的な用事で篠崎殿を迎えに行くのが遅くなり、焦って急いでいた為に着替えるのも忘れてしまい、その結果篠崎殿にご迷惑をお掛けしてしまうとは!?」

 

 

少し紫がかった黒髪のストレートで身長が小学生位のスクルドと呼ばれている女の子が、先程会った時とは違い「バレリーナの格好」では無く、原作の鋼の錬金術師で着ていた「茶色のスーツ」姿のアームストロング少佐の事をオッチャン呼ばわりしながら声を荒げて怒っている光景が其処にあった。

 

 

それにしても、この子の「スクルド」って言う名前や外見は俺の知っているアニメ『ああ女神様』の「スクルド」に良く似ているな〜。

 

 

柾棟「……何? この状況? って、アームストロング少佐!」

 

 

そして、柾棟がびっくりした声で「アームストロング少佐」の事を呼んだのに気づいたのか、スクルドと呼ばれていた女の子とアームストロング少佐の二人が柾棟の方に顔を向け、柾棟が目を覚ました事に安堵した表情で近づいて来た。

 

 

スクルド?「無事に目が覚めたようやな、篠崎はん。 オッチャンが慌てて気絶した篠崎はんを連れて来た時はうちホンマにビックリしたんやで?」

 

 

最初に声をかけて来たのはアームストロング少佐にお説教していた関西弁の女の子だった。

 

 

アレックス「おおww! 篠崎殿ww!? お体の方は大丈夫ですかな? あの時、急に篠崎殿がお倒れになられた時は流石の我輩も焦ってしまい心配しておりましたぞ」

 

 

続いて、アームストロング少佐が安堵した表情で俺に声をかけてくる。

 

 

スクルド「ちょっ、何言うとんねん! オッチャンが「バレリーナ」ちゅう、トンデモナイ格好で会いに行くから篠崎はんが気絶してしまったんやろ!?」

 

 

アレックス「返す言葉もありません」

 

 

「しゅん」っとなるアームストロング少佐。

 

 

『何か、珍しい物が見れたな』っと思う俺。

 

 

あと、「スクルド?」と呼ばれた女の子の言葉を聞いた俺が心の中で『そうです。 全くもってその通りです!?』っと全力でそう思った俺は悪く無いだろう。

 

 

ただ、このままでは埒があかないのも事実なので俺は話題を変えることにした。

 

 

柾棟「あの〜、それはもう良いですからお気になさらずに、取り敢えず自己紹介させて下さい。俺の名前は『篠崎柾棟』と言います。 篠崎でも、柾棟でも好きな方で呼んでくれて構いません。 よろしくお願いします!?」

 

 

俺はスクルド?さんとアームストロング少佐に頭を下げながら自己紹介をした。

 

 

すると、俺の意図を読み取ってくれたのかスクルド?さんが溜息を吐きながら俺に自己紹介をしてくれた。

 

 

スクルド?「はぁ〜しゃーないな。 篠崎はんがそう言うんならそういう事にしとくわ。 改めて、ワイの名前は「スクルド」や篠崎はんも薄々気づい取るとは思うけどワイは『時の三姉妹』の末っ子のスクルド本人や。 あと、ワイの事は好きな様に呼んで構わへんよ。 これからよろしゅうな〜篠崎はん♪」

 

 

そう言って、スクルドさんは俺に右手を差し出して来たので、

 

 

柾棟「わかったよ、スクルドちゃん。 こちらこそよろしくね!」

 

 

俺も返事を返して、右手を差し出しスクルドちゃんと握手をした。

 

 

というか、やっぱり俺の聞き間違いでは無かったんだな。

 

 

彼女を最初に見た時と名前を聞いた時からどことなく「ああ女神様」のスクルドに『似ているな〜』とは思っていたけど、まさか本当にその通りだったとはねぇ〜。

 

 

余りに、俺の知っている「まんま」の姿だったから驚くのも忘れて自然に受け入れてしまったよ。

 

 

俺がそんな事を思っていると、今度はアームストロング少佐が俺に近づいて来た。

 

 

アレックス「では、次は我輩の番ですな。篠崎殿も既にご存知でしょうが、改めて自己紹介をさせて下され。 我輩の名前は「アレックス・ルイ・アームストロング」と申します。 出身世界は「鋼の錬金術師」という世界で以前は『国家錬金術師』で軍での階級は少佐をしておりました。 現在は実家の事業を継ぎ孤児院を営みながら「外史の管理者候補生」達を鍛える「教導官兼管理者」をしております。 我輩の事も好きな様に呼んで頂いて構いませんぞ篠崎殿。 以後お見知り置きを」

 

 

アームストロング少佐が、流石は「紳士」というべき丁寧な挨拶をしてくれた。 少佐もスクルドちゃん同様、握手をする為に右手を差し出して来たので・・・・

 

 

柾棟「俺の方こそアームストロング少佐にお会い出来て光栄です。 これから宜しくお願いします!?」

 

 

俺はそう言ってアームストロング少佐の大きな手と硬い握手をした。

 

 

※只、ぶっちゃけって言えばアームストロング少佐は若干テンションが上がっていたのか、握手した時の握力が強かったので「物凄い痛かった!?」っと追記しておこう。

 

 

『……手が潰れるかと思ったぜ』

 

 

そんな事を考えていると、スクルドちゃんが俺に声を掛けて来た。

 

 

スクルド「ほんなら、篠崎はん。 篠崎はんに会わせたい人がおるから、これからワイらと一緒にその人が待っとる場所に来てくれへんか?」

 

 

柾棟「俺に会わせたい人?」

 

 

『俺に会わせたい人ねぇ〜、一体誰なんだろう?』

 

っと、そんな事を考えている俺。

 

 

スクルド「ふふ〜ん♪( ̄∀ ̄) 篠崎はん。 そんな顔せんでもええって、行けば会えるんやから」

 

 

すると、その事が顔に出ていたのかスクルドちゃんが俺にそう言ってきた。

 

 

『確かに、それもそうだな』

 

 

柾棟「分かったよ。 それじゃ、案内よろしくね」

 

 

スクルド「うっしゃ! ほんなら早速行こか。 オッチャン、連絡頼むで?」

 

 

アレックス「承知しましたスクルド殿」

 

 

スクルドちゃんに「連絡を頼む」と言われた少佐は上着の右ポケットから「携帯端末?」らしき物を取り出して操作していた。

 

 

その様子を見ながら俺は・・・・・

 

 

柾棟「所でさ、此処って医務室なの?」

 

 

っと、今更ながら自分が居る場所の事をスクルドちゃんに聞いた。

 

 

スクルド「ん? ああ、せやで。 篠崎はんが気絶したってオッチャンから聞いた時はホンマ焦ったわ。 ワイも急いで此処に転移して来てオッチャンと二人で篠崎はんが起きるのを待っとったんや」

 

 

俺の質問にそう答えてくれたスクルドちゃん。

 

 

『なるほど、なら俺が目が覚めたのは丁度その位だったのか』

 

 

柾棟「そうだったんだ。 何か、ホントごめんね。 迷惑掛けちゃってさ」

 

 

スクルド「ああ、気にせんでええよ。 篠崎はんが謝る事なんか何も無いんやから」

 

 

アレックス「そうですぞ、篠崎殿。 謝罪するべきなのは我輩の方なのですから、そうお気になさらないで頂きたい」

 

 

スクルドちゃんが気遣ってくれて、少佐も連絡が終わったのか俺に謝罪すべきなのは自分の方だから気にしないで欲しいと言ってくれた。

 

 

だから俺は・・・・・・

 

 

柾棟「ありがとう。 二人とも」

 

 

俺は二人にお礼の言葉を言うと、二人は笑顔で頷いてくれた。

 

 

そして、その言葉を切っ掛けに辛気臭い空気は無くなり俺はアームストロング少佐とスクルドちゃんの二人と一緒に俺に会わせたい人物の元に行くため移動を開始した。

 

 

 

 

‐おまけ‐

 

 

 

俺に会わせたい人物が待つ場所に二人の案内で向かっている途中、俺はアームストロング少佐に最初に会った時から気になっていた事を聞いた。

 

 

柾棟「所で、少佐。 ずっと気になってたんですけど、初めて会った時どうしてあんな格好をしていたんですか?」

 

 

っと、俺は少佐に聞いた。

 

 

柾棟の問いに、アームストロング少佐はこう答えた。

 

 

アレックス「実はですな、我輩があの格好をしているのは卑弥呼殿と貂蝉殿n「よし!今直ぐ、あの筋肉ダルマ共をブッ殺しに行こう!?」……は?」

 

 

柾棟の突然の言葉に一瞬、唖然とするアームストロング少佐。

 

 

スクルド「ちょっ!……いきなり何言うとんの! 篠崎はん!?」

 

 

スクルドも柾棟の突然の言葉にビックリしてしまう。

 

 

しかし、柾棟はそんな二人にはお構いなしで、こう続けた。

 

 

柾棟「少佐、スクルドちゃん。 ちょっと待っててくれる? 俺、今から卑弥呼と貂蝉をブッ殺しに行ってあの世送りにして来るから!?」

 

 

アレックス「篠崎殿! 落ち着いて下され!?」

 

 

スクルド「せやで、篠崎はん! いきなり、何訳の分からん事を言うとんの!?」

 

 

自分を引き止めよとする二人の言葉を無視して柾棟はさらに大声で「少佐に妙な事を吹き込みやがって! あの筋肉ダルマ共がwww!?」っと叫びながら『自称漢女』に対してますます怒りを露にする柾棟。

 

 

それに対して『自称漢女』の卑弥呼と貂蝉をブッ殺しに行こうとする柾棟を必死で引き止めるアームストロング少佐とスクルドの二人だった。

 

 

そんなこんなで二人が柾棟を会わせたい人物が待つ場所に連れて行ったのはそれからしばらく経ってからだった。

 

 

 

 

This story is to be continued

説明
どうも、劉邦柾棟です。

新年、明けましておめでとうございます。

皆様、今年もよろしくお願い致します。


新年の挨拶を終えた所で、今年初の作品投稿です。

結構、間が開きましたが劉邦柾棟が管理者になった時の続きを投稿させて頂きます。

冒頭で、ちょっと思春が酷い目に遭いますが……彼女が悪いので仕方がありません。


興味のない方は今すぐバックボタンを押して下さい。

そうでない方は駄文ですが、最後までどうぞ。

それでは、始まります。
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コメント
mokitiさん<明けましておめでとうございます。  初コメありがとうございます。  此処まで書くのに色々繰り返しましたよ。(劉邦柾棟)
いろいろカオスですね…続きに期待。(mokiti1976-2010)
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