遊戯王アイドルマスターフォース 第14話 最強デュエリスト 博麗霊夢のシューティングコンボ!
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3人称side

 

 

九十九遊馬 LP4000 手札5 デッキ35 除外0 エクストラデッキ15

博麗霊夢 LP4000 手札5 デッキ35 除外0 エクストラデッキ15

 

 

「先行は私からよ。ドロー」 手札5⇒6 デッキ35⇒34

 

先手を取ってのは霊夢。さあ、どんな展開を見せるのか?

 

「『スポーア』(ATK400/☆1)を召喚」 手札6⇒5

 

 

スポーア 風属性 植物族 ☆1 チューナー・効果 制限

ATK 400 DEF 800

このカードが墓地に存在する場合、このカード以外の自分の墓地の植物族モンスター1体をゲームから除外して発動できる。

このカードを墓地から特殊召喚し、この効果を発動するために除外したモンスターのレベル分だけこのカードのレベルを上げる。

「スポーア」の効果はデュエル中に1度しか使用できない。

 

 

何かと可愛らしい綿毛植物。「僕と契約して、魔法少女になってよ!」…空耳空耳。

 

「魔法カード『デビルズ・サンクチュアリ』を発動」 手札5⇒4

 

 

デビルズ・サンクチュアリ 通常魔法 OCG

「メタルデビル・トークン」(悪魔族・闇・星1・攻/守0)を自分のフィールド上に1体特殊召喚する。このトークンは攻撃をする事ができない。

「メタルデビル・トークン」の戦闘によるコントローラーへの超過ダメージは、かわりに相手プレイヤーが受ける。

自分のスタンバイフェイズ毎に1000ライフポイントを払う。払わなければ、「メタルデビル・トークン」を破壊する。

 

 

「私の場に、『メタルデビル・トークン』一体を特殊召喚するわ」 墓地0⇒1

「もうシンクロ素材を出したのかよ。相変わらず早いな」

 

ごもっともだ。しかもこの展開力、何かを思い出す。ぐっ、頭が!

 

「レベル1『メタルデビル・トークン』に、レベル1『スポーア』をチューニング。高速の速度と共に姿を現せ!シンクロ召喚!シンクロチューナー『フォーミュラ・シンクロン』(DEF1500/☆2)!」 墓地1⇒2 エクストラデッキ15⇒14

 

 

フォーミュラ・シンクロン 光属性 機械族 ☆2 シンクロ・チューナー OCG 制限

ATK 200 DEF 1500

チューナー+チューナー以外のモンスター1体

このカードがシンクロ召喚に成功した時、自分のデッキからカードを1枚ドローする事ができる。

また、相手のメインフェイズ時、自分フィールド上に表側表示で存在するこのカードをシンクロ素材としてシンクロ召喚をする事ができる。

 

 

走るF1車、登場!何かと『カードカー・D』に似ている。

 

「効果発動。このカードがシンクロ召喚に成功したとき、デッキからカードを1枚ドローするわ」 手札4⇒5 デッキ34⇒33

「もうドローかよ!?」

『あのカード1枚で1ドローはかなり厄介だ。いつも思う事だが』

 

制限で満足するしかない!

 

「ターンエンドよ」 手札5

「え、もうターンエンド!?」

「霊夢、事故ってるのか?」

「エンドした以上、口出しするつもりはないわ。さあ、遊馬のターンよ」

 

何を企んでいるのか…正直怖いものだ。

 

「行くぜ、!俺のターン、ドロー!」 手札5⇒6 デッキ35⇒34

 

返しの遊馬のターン。だが、攻めるにも判断材料が少ない。

 

「(霊夢のデッキは、一度でも展開を許せば完全に俺の場が制圧される。けど、今の俺の手札じゃ『フォーミュラ・シンクロン』は倒せない。ここは耐えるしかない)モンスターを裏守備表示でセット!更にカードを1枚セットして、ターンエンドだ!」 手札6⇒4

 

 

2ターン終了。フィールド状況。

九十九遊馬 LP4000 手札4 デッキ34 墓地0 除外0 エクストラデッキ15

モンスターゾーン セットモンスター1

魔法・罠ゾーン リバースカード1

 

博麗霊夢 LP4000 手札5 デッキ33 墓地2 除外0 エクストラデッキ14

モンスターゾーン 『フォーミュラ・シンクロン』(DEF1500/☆2)守備表示

魔法・罠ゾーン 無し

 

 

「私のターン、ドロー」 手札5⇒6 デッキ33⇒32

 

さて、次はどう出る?

 

「魔法カード『調律』を発動」 手札6⇒5

 

 

調律 通常魔法 OCG

自分のデッキから「シンクロン」と名のついたチューナー1体を手札に加えてデッキをシャッフルする。

その後、自分のデッキの上からカードを1枚墓地へ送る。

 

 

「デッキから『シンクロン』と名のついたチューナーモンスター、『ジャンク・シンクロン』を手札に加え、デッキをシャッフル。その後デッキトップ1枚を墓地に送る」 手札5⇒6 デッキ32⇒30 墓地2⇒3

 

落ちたカードは『サイバー・ドラゴン』。何かと良いカードだ。

 

「魔法カード『死者蘇生』発動!墓地から今落ちた『サイバー・ドラゴン』(ATK2100/☆5)を特殊召喚!」 手札6⇒5 墓地3⇒4⇒3

 

 

サイバー・ドラゴン 光属性 機械族 ☆5 効果 OCG

ATK 2100 DEF 1600

相手フィールド上にモンスターが存在し、自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、このカードは手札から特殊召喚できる。

 

 

サイバー流、お馴染みのモンスター。だが、扱いが違えばただの素材にもなるが。

 

「『ジャンク・シンクロン』(ATK1300/☆3)を召喚!効果により、墓地からレベル2以下のモンスター、『スポーア』(DEF800/☆1/効果無効)を守備表示で特殊召喚!」 手札5⇒4 墓地3⇒2

『もうフィールドに、多くのモンスターが…』

 

これぞ大量展開の大盤振る舞い!

 

「レベル5『サイバー・ドラゴン』に、レベル3『ジャンク・シンクロン』をチューニング!照らし出す龍よ、数多の敵を打ち倒す光になれ!シンクロ召喚!星空の龍!『スターダスト・ドラゴン』(ATK2500/☆8)!」 墓地3⇒5 エクストラデッキ14⇒13

 

 

スターダスト・ドラゴン 風属性 ドラゴン族 ☆8 シンクロ・効果

ATK 2500 DEF 2000

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

「フィールド上のカードを破壊する効果」を持つ魔法・罠・効果モンスターの効果が発動した時、このカードをリリースして発動できる。その発動を無効にし破壊する。

この効果を適用したターンのエンドフェイズ時、この効果を発動するためにリリースしたこのカードを墓地から特殊召喚できる。

 

 

「『スターダスト・ドラゴン』!霊夢のエースモンスターが来たか!」

「と言え、このままだと『アクセルシンクロ』が可能だが、どうするんだ?」

「何言っているの?今日は特別サービスよ。全力を出すからには、取って置きの『アレ』を出すつもりよ」

「『アレ』って…まさか!?」

 

魔理沙は瞬時に嫌な予感をした。が、既に霊夢は次の一手を打っている。

 

「手札より、『ジェスター・コンフィ』(ATK0/☆1)を攻撃表示で特殊召喚!」 手札4⇒3

 

 

ジェスター・コンフィ 闇属性 魔法使い族 ☆1 効果

ATK 0 DEF 0

このカードは手札から表側攻撃表示で特殊召喚できる。

この方法で特殊召喚した場合、次の相手のエンドフェイズ時に相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択し、そのモンスターと表側表示のこのカードを持ち主の手札に戻す。

「ジェスター・コンフィ」は自分フィールド上に1体しか表側表示で存在できない。

 

 

外見そのものがピエロと言えるモンスター。

 

「レベル1『ジェスター・コンフィ』に、レベル1『スポーア』をチューニング。一つの懸け橋となって現れなさい!シンクロ召喚!『TG レシプロ・ドラゴン・フライ』(ATK300/☆2)!」 墓地5⇒7 エクストラデッキ13⇒12

 

 

TG レシプロ・ドラゴン・フライ 風属性 昆虫族 ☆2 シンクロ・効果 OCG

ATK 300 DEF 300

チューナー+チューナー以外のモンスター1体

1ターンに1度、このカード以外の自分フィールド上に表側表示で存在する「TG」と名のついたシンクロモンスター1体を選択して発動する事ができる。選択したモンスターを墓地へ送る。

さらに、墓地へ送ったモンスターのシンクロ召喚に使用したシンクロモンスター一組が自分の墓地に揃っていれば、この一組を自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。

 

 

プロペラ飛行機のようなトンボである。こんなトンボがリアルに居たらマジで怖いが。

 

「これで、霊夢の場にシンクロモンスターが2体と、シンクロチューナーが1体…この戦法って!?」

「魔理沙の本気より、私の本気の方が一番強いわよ。レベル8シンクロモンスター『スターダスト・ドラゴン』とレベル2『TG レシプロ・ドラゴン・フライ』に、レベル2シンクロチューナー『フォーミュラ・シンクロン』をチューニング!リミットオーバーアクセルシンクロ!!天地創造の化身!『シューティング・クェーサー・ドラゴン』(ATK4000/☆12)!!」 墓地7⇒10 エクストラデッキ12⇒11

 

 

シューティング・クェーサー・ドラゴン 光属性 ドラゴン族 ☆12 シンクロ・効果 OCG

ATK 4000 DEF 4000

シンクロモンスターのチューナー1体+チューナー以外のシンクロモンスター2体以上

このカードはシンクロ召喚でしか特殊召喚できない。

このカードはこのカードのシンクロ素材としたチューナー以外のモンスターの数まで1度のバトルフェイズ中に攻撃する事ができる。

1ターンに1度、魔法・罠・効果モンスターの効果の発動を無効にし、破壊する事ができる。

このカードがフィールド上から離れた時、「シューティング・スター・ドラゴン」1体をエクストラデッキから特殊召喚する事ができる。

 

 

霊夢が黄金色のオーラに包まれると、そこに『シンクロ召喚』の頂点に立つシンクロモンスターが登場する。最後の終点とも言える、まさに絶対的な存在とも言えるドラゴンだ。見た目は『スターダスト』と似ているが、その圧倒的存在感とパワーは桁違いだ。

 

「で、出やがった…霊夢の切り札が…」

「あっちゃー、霊夢の奴本気出しすぎだろ。いつもなら『シューティング・スター・ドラゴン』で収まっているのに、その倍の『クェーサー』を出してどうするんだよ」

 

霊夢が本気を出せば、一瞬だ!!

 

「念のためこれを使うわ。魔法カード『ナイト・ショット』発動!」 手札3⇒2

 

 

ナイト・ショット 通常魔法

相手フィールド上にセットされた魔法・罠カード1枚を選択して破壊する。

このカードの発動に対して相手は選択されたカードを発動できない。

 

 

「しまった、そのカードは!?」

「相手の場にセットされている魔法・罠カード1枚を選択し破壊するわ。そしてこの効果に対し相手は選択したカードの発動をする事はできないわ」

 

何処からかカメラの音が聞こえ、その瞬間遊馬の伏せカード1枚が破壊される。破壊されたカードは『ミラーフォース』。何処に居ても『ミラフォ』は働かないか。

 

『『ミラーフォース』が!?やはり、彼女の攻め方に油断がならない』

「やっぱりそのカードを伏せていたわね。でも、これでこの攻撃を止める事は出来ないわ。バトル!『シューティング・クェーサー・ドラゴン』でセットモンスターに攻撃!『天地創造撃 ザ・クリエーション・バースト』!!」 墓地10⇒11

「させるか!罠発動!『バトル・ブレイク』!」

 

 

バトル・ブレイク 通常罠 OCG

相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。

相手は手札からモンスター1体を見せてこのカードの効果を無効にできる。

見せなかった場合、その攻撃モンスターを破壊し、バトルフェイズを終了する。

 

 

「相手モンスターの攻撃宣言時、攻撃モンスターを破壊して、このバトルフェイズを終了させる!ただし、この効果は手札のモンスターカードを見せる事で、この効果を無効にできる。さあ、どうする!」

「(少なくても、手札に『ガガガガードナー』が居る可能性が高いわね。もしくはダメージ軽減のカードがある。そうじゃないとあんなカードを発動するわけ無いし…)なら、『シューティング・クェーサー・ドラゴン』の効果発動!1ターンに1度、カード効果の発動を無効にし、破壊する!『バトル・ブレイク』の効果は無効よ!」

 

あっけなく砕け散る『バトル・ブレイク』。お前の立ち回りは『ミラフォ』と同格だ。

 

「攻撃続行!『ザ・クリエーション・バースト』!」

「俺の裏守備モンスターは、『ガガガクラーク』(DEF800/☆2)だ」 墓地0⇒1

 

防御体制の『ガガガクラーク』だが、『クェーサー』の圧倒的なパワーの前にあっと言う間に破壊される。

 

「まだよ!『シューティング・クェーサー・ドラゴン』は、シンクロ素材としたチューナー以外のモンスターの数まで、攻撃が可能よ。よって、もう一度攻撃できる!遊馬にダイレクトアタック!」

「ダイレクトアタック宣言時、手札から『ガガガガードナー』(DEF2000/☆4)を守備表示で特殊召喚!」 手札4⇒3 墓地1⇒2

 

 

ガガガガードナー 地属性 戦士族 ☆4 効果 OCG

ATK 1500 DEF 2000

相手モンスターの直接攻撃宣言時、このカードを手札から特殊召喚できる。

また、このカードが攻撃対象に選択された時、手札を1枚捨てる事で、このカードはその戦闘では破壊されない。

 

 

盾を持った『ガガガ』戦士が現れる。

 

「モンスターの数が変化した事で、バトルのタイミングもやり直しだ!」

「そんなの関係無いわ。数が変化しても『クェーサー』の前には止められない!『ガガガガードナー』に攻撃!」

「『ガガガガードナー』の効果発動!こいつが攻撃対象になった時、手札を1枚捨てる事で、その戦闘では破壊されない!手札1枚墓地に送って、破壊は無効だ!」 手札3⇒2 墓地2⇒3

 

辛うじて耐えたが、正直不利すぎる展開だ。

 

「ま、それくらいのハンデはやるわよ。メインフェイズ2、魔法カード『貪欲な壺』を発動」 手札2⇒1

 

 

貪欲な壺 通常魔法 制限

自分の墓地のモンスター5体を選択して発動できる。選択したモンスター5体をデッキに加えてシャッフルする。

その後、デッキからカードを2枚ドローする。

 

 

定番「困った時の貪欲な壺」

 

「墓地のモンスターを5体選択し、選択したモンスターをデッキに戻した後、カードを2枚ドロー出来るわ。墓地から『スターダスト・ドラゴン』・『フォーミュラ・シンクロン』・『ジャンク・シンクロン』・『サイバー・ドラゴン』・『ジェスター・コンフィ』をデッキ・エクストラデッキに戻し、シャッフル。そして2枚ドロー!」 手札1⇒3 墓地11⇒6 デッキ30⇒33⇒31 エクストラデッキ11⇒13

『既にそのカードが手札にあったか…』

 

ドローしたカードを見た霊夢は、手札に加える。どの道、このターン通常召喚を行っているため、これ以上の展開は無理とされる。

 

「ターンエンドよ」 手札3

 

何とか耐えた遊馬だが、霊夢の場に『シューティング・クェーサー・ドラゴン』が存在している限り、遊馬に勝ち目は無い。おまけに霊夢から放たれる黄金のオーラは、まさにキング…いや、女王(クィーン)と名乗るに相応しい。

 

『圧倒的な立場になってしまったか…こうなると、我々の行動もほとんど制限がかかる』

「でも、霊夢の場にリバースカードは無い。その前に『クェーサー』を倒すまでだ!俺のターン、ドロー!」 手札2⇒3 デッキ34⇒33

 

しかし、遊馬の手札は2枚。場の『ガガガガードナー』とリバースカード1枚だけでは突破は非常に難しい。現環境でも、『クェーサー』が出れば行動しづらくなる。

 

『『エクスカリバー』を出せば、『シーティング・クェーサー・ドラゴン』を倒す事が出来るが、あのカードはフィールドを離れるとき、エクストラデッキから『シューティング・スター・ドラゴン』1体を特殊召喚できる効果を持っている。任意効果だが、確実に出る筈だ』

 

アストラルは、遊馬の手札を見て考えている。遊馬の3枚の手札は『タスケナイト』と今ドローした『ガガガボルト』。もう一枚のカードは『タスケナイト』の後ろにあるため、良く見えない。

 

『(後は遊馬の場に伏せているリバースカード…そのカード次第で彼女の猛攻を止める事が出来るか否か…遊馬が霊夢に勝つためには、一撃で勝負を決めるしかない。行けるか?)』

「(魔理沙の時もそうだったけど、ここで恐れてたら前に進めない。それじゃ、大会で2人の足を引っ張るだけになる。凛姉ちゃん達に迷惑をかけるわけにはいかねえ!!)行くぜ霊夢!俺のかっとビング魂を見せてやる!!」

「(雰囲気が変わった…)来るぞ、霊夢!」

「ええ。さあ来なさい!」

「俺は手札から魔法カード『ガガガボルト』を発動!」 手札3⇒2

 

 

ガガガボルト 通常魔法

自分フィールド上に「ガガガ」と名のついたモンスターが存在する場合に発動できる。

フィールド上のカード1枚を選択して破壊する。

 

 

「俺の場に『ガガガ』モンスターが存在する時、フィールド上のカード1枚、破壊する!!『シューティング・クェーサー・ドラゴン』を破壊するぜ!」

 

上空から稲妻が発生し、『クェーサー』に向かって振ってくる。

 

「止む負えないわね。『クェーカー』の効果で『ガガガボルト』の発動を無効にし破壊する!」

 

稲妻は『クェーサー』の前で止まり、消滅する。

 

「けどこれで、無効効果は使えない!俺は『タスケナイト』(ATK1700/☆4)を召喚!」 手札2⇒1 墓地1⇒2

 

 

タスケナイト 光属性 戦士族 ☆4 効果モンスター OCG

ATK 1700 DEF 100

このカードが墓地に存在し、自分の手札が0枚の場合、相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。

このカードを墓地から特殊召喚し、バトルフェイズを終了する。

「タスケナイト」の効果はデュエル中に1度しか使用できない。

 

 

突っ張りを強調する騎士が現れる。

 

「行くぜ!レベル4の『ガガガガードナー』と『タスケナイト』でオーバーレイ!2体の戦士族モンスターで、オーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!!」

 

遊馬の場に時空の渦が現れ、2体のモンスターが属性の光となって渦に入っていく。

 

「光纏いて現れろ!闇を切り裂くまばゆき王者!『H−C エクスカリバー』(ATK2000/ランク4/OVU2)!!」 エクストラデッキ15⇒14

 

真戦では使用しなかったが、遊馬のもう一つの切り札でもある『エクスカリバー』が登場した。AR空間から生み出された暗い雲を切り裂き、辺り一面を輝かせる。何と言う演出…

 

「『ホープ』じゃないのね…」

「でもなあ、『エクスカリバー』は基本ワンキルに特化しているからな。あれを出すからには遊馬に勝利の方程式でも整ったのか?」

 

その可能性が非常に高い。さあ、どうする?

 

「『エクスカリバー』(OVU2⇒0)の効果発動!OVUを2つ取り除く事で、次の相手エンドフェイズまで、このカードの元々の攻撃力を2倍にする!」 墓地2⇒4

 

剣を抜き、戦闘態勢に入る『エクスカリバー』。だが、霊夢は手札のカード1枚に手を掛ける。

 

「残念だったわね。私は手札から『エフェクト・ヴェーラー』を捨てて、効果を発動するわ」 手札3⇒2 墓地6⇒7

 

 

エフェクト・ヴェーラー 光属性 魔法使い族 チューナー・効果

ATK 0 DEF 0

このカードを手札から墓地へ送り、相手フィールド上の効果モンスター1体を選択して発動できる。

選択した相手モンスターの効果をエンドフェイズ時まで無効にする。

この効果は相手のメインフェイズ時にのみ発動できる。

 

 

男の娘なんだか、女の子か良く分からない子が半透明となって消えると、『エクスカリバー』が元の体制になる。

 

「手札にあるこのカードを墓地に送る事で、相手の場に存在する効果モンスターの効果をエンドフェイズまで無効にする。これで『エクスカリバー』の攻撃は上がらないわ」

「あ、しまった!?」

『既に対抗策のカードを握っていたか…遊馬のもう一枚の手札は、『最強の盾』』

 

 

最強の盾 装備魔法 アニメ

戦士族モンスターにのみ装備可能。装備モンスターがフィールド上に攻撃表示で存在する場合、その攻撃力は守備力分アップする。装備モンスターがフィールド上に守備表示で存在する場合、その守備力は攻撃力分アップする。

 

 

『このカードを『エクスカリバー』に装備し、攻撃力を一気に8000に上げる。これなら『シューティング・クェーサー・ドラゴン』を倒せ、霊夢のライフを0にする事が出来た。だが、それも『エクスカリバー』の効果が成立出来たらの話。効果が無効になった以上、たとえ『エクスカリバー』に『最強の盾』を装備したとしても、攻撃力は4000。『シューティング・クェーサー・ドラゴン』とは相討ちに終わってしまう』

 

まさに絶体絶命のピンチ。霊夢の展開力からすれば、新たなシンクロモンスターを呼ぶのも時間の問題。

 

「くそ…だったら、俺はこれに賭けるしかない!装備魔法『最強の盾』を『エクスカリバー』に装備させる!」 手札1⇒0

 

『エクスカリバー』は剣を抜き、左手に赤い盾を持つ。

 

「このカードを装備したモンスターは、攻撃表示で存在する時、守備力分攻撃力がアップする事が出来る。『エクスカリバー』の守備力2000ポイントが、攻撃力に加算される!よって攻撃力は4000だ!」

「まさか、攻撃するのか?無意味な事は分かっている筈なのにか?」

 

魔理沙は不思議そうに言っている。だが、霊夢は何となくこの意味を理解しているそうだ。

 

「行け!『エクスカリバー』!『シューティング・クェーサー・ドラゴン』に攻撃!『必殺のヘキレキ』!!」

「迎え撃て!『シューティング・クェーサー・ドラゴン』!!『ザ・クリエーション・バースト』!!」

 

2体のモンスターの一撃が重なり、やがてお互いに命中し、破壊される。

 

「くっ!!」

 

凄まじい風と暴風が遊馬達に襲いかかるが、何とか耐える。(墓地(遊馬)4⇒6/墓地(霊夢)7⇒8)

 

「『シューティング・クェーサー・ドラゴン』の効果発動!このカードがフィールドを離れた時、エクストラデッキから『シューティング・スター・ドラゴン』(ATK3300/☆10)を特殊召喚できる!」 エクストラデッキ13⇒12

 

 

シューティング・スター・ドラゴン 風属性 ドラゴン族 ☆10 シンクロ・効果 OCG

ATK 3300 DEF 2500

シンクロモンスターのチューナー1体+「スターダスト・ドラゴン」

以下の効果をそれぞれ1ターンに1度ずつ使用できる。

●自分のデッキの上からカードを5枚めくる。

このターンこのカードはその中のチューナーの数まで1度のバトルフェイズ中に攻撃する事ができる。

その後めくったカードをデッキに戻してシャッフルする。

●フィールド上のカードを破壊する効果が発動した時、その効果を無効にし破壊する事ができる。

●相手モンスターの攻撃宣言時、このカードをゲームから除外し、相手モンスター1体の攻撃を無効にする事ができる。

エンドフェイズ時、この効果で除外したこのカードを特殊召喚する。

 

 

霊夢の場に、アクセルシンクロの基準とも言えるドラゴンが現れる。

 

「遊馬の手札は0。これ以上は何もできない」

「…ターンエンドだ」 手札0

 

 

4ターン終了。フィールド状況。

九十九遊馬 LP4000 手札0 デッキ33 墓地6 除外0 エクストラデッキ14

モンスターゾーン 無し

魔法・罠ゾーン 無し

 

博麗霊夢 LP4000 手札2 デッキ31 墓地8 除外0 エクストラデッキ12

モンスターゾーン 『シューティング・スター・ドラゴン』(ATK3300/☆10)攻撃表示

魔法・罠ゾーン 無し

 

 

「私のターン、ドロー」 手札2⇒3 デッキ31⇒30

「…魔法カード『増援』を発動」 手札3⇒2

 

 

増援 通常魔法 制限

デッキからレベル4以下の戦士族モンスター1体を手札に加える。

 

 

霊夢のデッキから、自動で一枚のカードが光り、そのカードを手にする。

 

「デッキからレベル4以下の戦士族モンスター『ブースト・ウォリアー』を手札に加えるわ」 手札2⇒3 墓地8⇒9

 

『ブースト・ウォリアー』を見せ、手札に加える霊夢。

 

「ここからが本番よ。『シューティング・スター・ドラゴン』の効果発動!1ターンに1度、デッキの上からカードを5枚めくり、その中に含まれているチューナーの数まで攻撃する事ができる。見なさい、これが私自身の力よ!」 デッキ30⇒25

 

5枚のカードを確認する。

 

「ふっ、我ながら恐ろしい手ね。1枚目、チューナーモンスター『ゾンビキャリア』。2枚目、チューナーモンスター『アンノウン・シンクロン』。3枚目、魔法カード『サイクロン』。4枚目、チューナーモンスター『A・ジェネクス・バードマン』。5枚目、魔法カード『月の書』。よって『シューティング・スター・ドラゴン』は3回連続攻撃が可能になるわ」 デッキ25⇒30

「くっ、これを通せば俺の負けが決まる!?」

 

確かにそうだ。このままでは遊馬の敗北は決まる。だが…

 

「見え透いた表情をしているつもりだけど、あんたの墓地に『タスケナイト』がいるのを忘れているつもりはないわ」

「ぐっ!?」

「そういや、『タスケナイト』の効果発動条件も整っているよな。どうするんだ?」

「こうするのよ。魔法カード『魔法石の採掘』を発動」 手札3⇒2

 

 

魔法石の採掘 通常魔法 準制限

手札を2枚捨て、自分の墓地の魔法カード1枚を選択して発動する。

選択したカードを手札に加える。

 

 

「手札を2枚捨て、墓地から魔法カード1枚手札に加える事が出来る。私の手札は丁度2枚。よってこの2枚を墓地に送って、墓地から『死者蘇生』を回収するわ」 手札2⇒0⇒1 墓地9⇒11⇒10

 

ちなみに捨てたカードは、『増援』で加えた『ブースト・ウォリアー』と、『激流葬』の2枚。

 

「そしてそのまま『死者蘇生』を発動。遊馬の墓地から『タスケナイト』(ATK1700/☆4)を攻撃表示で特殊召喚するわ!」 手札1⇒0 墓地(霊夢)10⇒11 墓地(遊馬)6⇒5

「俺の『タスケナイト』が!?」

 

根取られる『タスケナイト』。何か不憫に思えるが、これでは『タスケナイト』の効果は使えない。

 

『手札・墓地から発動できるカードはもう無い。遊馬の負けか…』

「酷すぎるデュエルだぜ…」

「言った筈よ。やるからには徹底的にやるってね。バトルよ。『シューティング・スター・ドラゴン』で遊馬にダイレクトアタック!『スターダスト・ミラージュ サンレンダ!!!』」

 

『シューティング・スター・ドラゴン』が3つの分身を出し、遊馬に向けて突撃する。

 

「うわあああああああ!!!!!!!!」 LP4000⇒700⇒0

 

 

九十九遊馬 LOSE 博麗霊夢 WIN

 

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AR空間が解除される。3人ともD・ゲイザーを外す。

 

「いてて…凛姉ちゃんと冬馬兄ちゃんも強いけど、霊夢も本当に強いな」

「当たり前でしょ。私に不可能なんてないわ」

 

ともあれ、まずまずのスタートを切った。これからどうして行くかがポイントだ。

 

「あやや、どうやらデュエルは終わったそうですね」

 

と、ここで文が乱入してきた。

 

「毎回空気を読まずに登場するのね、あんたは」

「丁度こちらに戻って来たばかりなので。ですが、丁度良かった。3人に少しお話があります。よろしいですか?」

「ん、俺は構わないけど、霊夢と魔理沙は大丈夫か?」

 

何か用でもある文。遊馬はこの後何にも予定は無い。

 

「私も特に無いわ。魔理沙も特にないわよね?」

「ああ。仕事なら明日あるから、大丈夫だ」

 

霊夢と魔理沙は大丈夫そうだ。

 

「すいませんね。では、要件と言いますと…遊馬君の今後についてです。大会が始まるまで、少なからず行動に制限をかけます。遊馬君が住んでいる所は、確か渋谷さんのご自宅でしたね」

「ああ。まあ正確に言えば世話になっているけどな」

「それに関してしばらくの間ですが、961プロ専用のマンションに一時的に移動してもらいます。ちなみに、部屋は霊夢さんと魔理沙さんの相部屋になります」

「「「え!?」」」

 

遊馬と霊夢と魔理沙の3人が声を同じにして言う。てか当たり前のことだが。

 

「これに関しては黒井社長と連絡済みです。それから渋谷さんの所にも了承を得ています」

「いやいや、何でそうなるのよ!?確かに匿う意味では良いかもしれないけど!?」

「理由はどうであれ、大会までの期間を無駄に過ごしてもらうわけにはいかないので、この形にしました。下手な対策より、こちらの方が得策だと思ったので」

 

その後、この話は一応3人共納得したそうだ。

 

「っと、最後に一つ。遊馬君は明日私の部屋まで来てください。秘書室でお待ちしてますので。では」

 

そう言い、文は去ろうとした。

 

「あ、最後に一つ良い?あの後護衛の件はどうなったの?」

「一先ずうまく行きました。取りあえず、明日には咲夜さんが来られるので、その時にお話しします」

 

これで要件を言い終えたのか、文は去って行った。

 

 

 

 

 

その後3人は本社から出る。遊馬はその際凛に連絡し、今回の件を話す。無論、多くの事を語らない様に。

話を終えた後、遊馬は霊夢と魔理沙と向き合う。

 

「取りあえず、私達の部屋に行くわよ。何かどっと疲れたし」

「しばらくの間、よろしくな。遊馬」

「おう!よろしく頼むぜ!」

 

しかし、何かとハーレム要素が多い遊馬。このリア純め…

 

 

 

説明
明けまして、おめでとうございます。今年もこの作品の応援、よろしくお願いします。

遂にあのカードがOCG化…これを使ってファンサービスをしよう!もしくは原作の再現をしよう!
そろそろ説明のネタが付き始めようとしているこの頃です。ついでに言うと体調が非常に悪く、咳が止まらぬ日々。マジで辛いです。
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