「思考の一点化」

プラネテューヌ付近・山地

エンシェントドラゴン

「ＧＲＲＲＲＲＲＲＲＲＲ・・・・・・・」

ヤバイ、ヤバすぎる。汚染化が来るとは・・・・・

そしてこれは場所変えをせざるを得ない状況だ。ここで戦ったら、気を失ってる兵隊さんが危ない。

僕はとりあえず、注意を僕に引きつける必要があった。

ダッ！

エンシェントドラゴン

「ＧＵＯＯＯＯＯＯＯＯＯ！！！」

どうやら標的は僕のようだ。追いかけて来ている。

バサァァッ・・・・

追いかけている事を確認した後、僕は前を向こうとしたが、羽ばたくような音がしたので後ろを再度向いた。

その時見たのは・・・・・

バサッバサァッ・・・

僕の真上を飛ぶドラゴンの姿だった。汚染化しているからか、暗い紫のような体色が目立っている。

エンシェントドラゴン

「ＧＡＡＡＡＡＨＨＨＨＨＨＨＨ！！！」

【エネミースキル・ドラゴンブレス】

ゴォォォォアアアアアアアアアアアッ！！！

咆哮と共に、標的はまたあのブレスを放った。

ユウザ

「なッ！！！」

正直驚いた。溜めが必要だった技をいきなり撃って来たからだ。

ドォォォォォンッ！！

ユウザ

「ウグゥゥゥゥッ！！」

ブレスの爆風によって、高く高く吹き飛ばされた。

ドゴォォッ！！

標的は打ち上げられた僕をふっ飛ばし、地面に叩きつけられた。

ユウザ

「ガハッ！！」

意識が飛びそうになった。が、倒れるわけにはいかないので何とか立ち上がった。

エンシェントドラゴン

「ＧＲＲＲＲＵＵＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯＯ！！！！」

意識が薄れる中、標的が飛びながら突進してきた。このままだと喰らうなと思った。

ユウザ

（死ぬ、このままじゃ→生きたい→生きたいならどうすれば良い→アレを殺すしかない・・・・）

その時、目に見えるもの全てがスローに見えた。

ユウザ

（殺す・・・・・アレを・・・殺す・・・・・・）

【モードチェンジ・凶モード】

考えがただ一点だけとなり、標的を見る。そして・・・・

ダンッ！

思い切り、標的の右方向に跳び跳ね、標的が右腕を振りおろしきる前に真下にもぐりこんだ。

そして右手に無意識に握っていた石を４っつ地面に投げ、方陣を作った。

その方陣にの上に飛び降りた後・・・

バチッ・・・・ダァァンッ！！！

【ＳＰスキル―設置系―術式設置―マグネゾーン・】

思い切り標的に向かって、僕の身体は跳ねた。

そして僕は手から身の丈を超える光の剣を出して・・・・

【ＳＰスキル―装備系―((光子剣|フォトン・ブレイド))】

スゥッ・・・・

エンシェントドラゴン

「Ｇ・・・・ＧＡ・・・・Ａ・・・？」

標的の首を切断した。

その時の標的は、何が起きたのか解らないような声を出して、頭と胴体の両方共、そのまま山のふもとに落ちて行った。

それを確認した後、緊張の糸が切れたのか、目の前が急に真っ暗になって、意識は沈んでいった・・・・