りりかるなのは〜〜転生後の人生〜〜第14話 |
――風呂にて――
「なぁ、ユーノ…」
他に聞かれないように小声で話しかける。
「どうしたの?」
「前から機会があったら聞こうと思ってたんだがお前って人間だよな?」
「え?うん、そうだけど…」
隠しもせずに普通に言ってのけたな…
「なんでそんなこと聞くの?最初に会ったときは人間の姿だったよね?」
「は?」
「え?」
どうやら俺とユーノの間には記憶に大きな違いがあるようだ…
「お前最初からフェレットだっただろうが」
「え?あれ?そおうだっけ?」
とユーノはしばし考え込む…
「リンドウ君、俺たちはそろそろ上がるから、ゆっくり入ってていいよ」
と士郎さんに声をかけられた。
「分かりました」
と答えた瞬間の事だった
「あーーーーー!」
急にユーノが大声を上げたのである。
「ちょ、お前声が大きいって!」
士郎さんたちが上がった後じゃなかったらどうしたつもりだこいつは…
「そうだったそうだった、リンドウとなのはに会ったときはこの姿だったね…」
「何でフェレットになんかなってんだ?」
「こっちの姿の方が魔力の回復が早いんだよ」
「なるほどね…」
「ごめん…隠すつもりはなかったんだけど…でも、逆にどうしてわかったの?」
「そりゃお前…人間の言葉を話したり魔導師だといったり、遺跡発掘をしてたり、部族に入ってるフェレットがいるとは思えないだろ…」
「でも…なのはは気づいてないんだよね?」
「あぁ…」
実は前になのはにユーノは人間なんじゃないかと聞いたことがあったが、どこからどうみてもフェレットさんだよと返されてしまったのである。
「そういわれるとよくなのはは気づかないね」
「それは俺も同感だよ」
あいつの天然ぶりは半端じゃないからな
そして風呂からあがり、少し待ったところでなのはたちと合流したところで部屋に戻ることになった。
「は〜い、おちびちゃんたち」
帰る途中へんな人に絡まれた。
「君かね…うちの子をあれしてくれちゃってるのは…」
と言っていきなりなのはに近づいてきた。
「あんまり強そうでも賢そうでもないね…」
いきなり来てずいぶん失礼だな。そう思い軽く裏拳を放ってみることにした。
「おっと!」
が、すんでのところで避けられた。
「ぶっそうだね…女の人にいきなり暴力なんて…」
「用があるなら早くしてくれませんか?」
そういうと黙り込んだ…意味がわからん奴だ
「そういえばもう一人いるとかいってたね…あんたのことかい?」
「さあね…心当たりがありませんが」
反応を見る限りなのはも知らないやつのようだが…
「アハ?ハハハハハ」
今度はいきなり笑い出した…本当になんなんだ…
「ごめんごめん、人違いだったかな…知ってる子によく似てたもんだからさ」
「なんだ、そうだったんですか」
と少し安心するなのは
「かわいいフェレットだね」
そう言って女の人はユーノを撫で始めた。
{今回は挨拶だけどね}
念話!?なのはとユーノも驚きを隠せないでいる。
{忠告しとくよ…子供はおうちで遊んでな。おいたが過ぎるとがぶっと行くよ}
それだけ言い残して女の人は去って行った。何者だ?
「何なのあいつ!」
あの女の人が去ったところでアリサがかなり怒っていた。まぁ、無理もないか
その後はお土産を買ったり、卓球をしたり、話をしたりして時間をつぶした。そして夜になるとみんな寝ることになった。
桃子さんの計らい?で小学生組は固まって寝ることになった。おれは別に士郎さんたちとで良かったんだがとても逆らえなかった…
そして寝てる時に不意になのはが念話を送ってきた。
{ユーノ君、リンドウ君起きてる?}
{うん}
{あぁ}
{昼間の人はフェイトって子の関係者かな?}
{多分そうだと思う}
{実際にうちの子をどうたらこうたらって言ってたしな}
{また…戦うことになるのかな?}
{向こうもこっちもジュエルシードを集めてる以上はそうなるだろうな…でも}
{でも…なに?}
{戦うことでしかわからないことだってあるだろうよ}
{戦うことでしかわからないこと…}
なのはは自分なりに何かを見つけたようだった…これが成長につながればいいけど…
そんな時ジュエルシードが覚醒する気配を感じた。
{行くぞ、なのは、ユーノ!}
{うん}
{わかった}
気配がした場所まで行くとすでにフェイトと昼間の女の人が居た。
「あーらあらあら…子供はいい子でって言わなかったかい?」
そんなこと言ってたっけか?
「おいたがすぎるとガブっといくっていったよね?」
それは…いってたきがするな…
「それを…ジュエルシードをどうするつもりだ!?それは危険なものなんだ!」
いやいやユーノよ…いきなり大声をだすなよ…
「答える理由がみあたらないね」
おっしゃる通りで…
するといきなり女の人が狼?犬?の姿に変わった。
「いきなり人から獣になりやがった…どうなってんだ?」
「やっぱり、あいつはあの子の使い魔だったのか?」
「「使い魔?」」
俺となのはの声が綺麗に重なった。
「そうさ…私はこの子に作ってもらった魔法生命…製作者の魔力で生きる代わりに命をかけて守ってやるんだ」
使い魔ねぇ…
「おいなのは」
「え?なに?」
「俺はあの使い魔とやるからお前はフェイトとやれよ」
「いいの?」
「伝えたいことがあるんだろ?」
「…うん!」
「いくよ!」
その声と同時に使い魔の方が襲ってきたのでシールドを張って防ぐ。すかさずユーノがなのはを残して他を別の場所に転移させた。
「さて、こっちはゆるりとやりますか…」
「ふざけんじゃないよ、こっちはフェイトを待たせてんだ。一気にいくよ!」
「そう焦るなって…まずは名前を聞かせてくれよ」
「あんたなんかに教える名前は持ち合わせちゃいないよ」
「お前の主は普通に教えてくれたぞ」
「な!?…アルフ…」
おもったよりこれは効果的だな…
「アルフ、ね俺は雨宮リンドウ。まぁよろしく」
「よろしくしてやる義理はないね!」
「うわっと」
飛びかかってきたのでぎりぎりでかわした。なんだかあの犬もどきのジュエルシードと戦ったのを思い出すな…
なのはside
皆さんどうも、高町なのはです。ただいまリンドウ君たちがどこかであの使い魔さんと闘ってるのでこっちはフェイトちゃんと闘うことになりました。
「で、どうするの?」
できるなら話し合いで解決したいけど…
「話し合いでなんとかできるってことない?」
「私は…ジュエルシードを集めないといけない…あなたも同じなら私たちはジュエルシードをかけて戦う敵同士ということになる」
その答えはよそうしてたけど…
「そういうことを簡単に決めつけないために話し合いって必要なんだと思う」
「話すだけじゃ…言葉だけじゃきっとなにもかわらない!」
「!?」
フェイトちゃんがすごい速さで後ろに回ってきて横に振り払いをかけたのでぎりぎりでかわして上に飛びました。
「でも、だからって!」
「賭けて、お互いのジュエルシードを一つずつ」
こうして私とフェイトちゃんの戦いが始まりました。
さてさて、今回の14話どうだったでしょうか?
今年も頑張って更新していくのでよろしくお願いします…
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さて、今回は温泉街編ですね。更新遅くなってすみません…今まで何かと忙しかったもので… | ||
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