魔法少女リリカルなのは DevilStrikerS ー伝説の魔剣士、再臨ー |
「貴様!死んだ筈じゃなかったのか!?」
ダンテを見るなり、怒り狂うファントム。ダンテはそれに対し、ただ不敵に笑う。
「Ah?さあて、どうだろうな?」
「質問に答えろ!!」
そう言って、火炎弾を放つファントム。ダンテはそれにサイドステップで避ける。
「Easy fido.火炎弾とか物騒だろ?おっと!…あぶねえな」
おどけるダンテに火炎弾を放ち続けるファントム。
「貴様とこれ以上話しても意味がない!死ね!!」
「Ha!やってみな!!」
そう言ってエボニー&アイボリーを取り出し、応戦し始めた。
「Let's show time!!」
「私達、置いてかれちゃってるね…」
「「ああ(うん)」」
ダンテのいきなりの登場により、置いてきぼりをくらったなのは達。
「…だが確かダンテは死んだと聞いた。何故ここにいる?」
誰もが思った疑問をシグナムが言った。
「生き返ったとか?」
ヴィータが冗談混じりに言う。
「案外そうかも…」
リベリオンのはちゃぬけた記憶映像を見たためか、すんなりと納得するなのは達。
すると…
『おいおい、いくら俺でも生き返ったりはしないぜ?』
「「「!!?」」」
いきなりダンテが念話を話してくるとは思ってなかったので驚愕するなのは達。
『Hey hey.そう驚くなよ。俺だって念話ぐらい使えるって。それよりも、茶髪の姉ちゃんを助けに行った方が良いんじゃないのか?』
『『『あ…』』』
ダンテの言葉によりハッとするなのは達。
『行ってやんな。俺は一人で充分だ』
『あ、ありがとうございます!気をつけて下さいね!!』
礼を述べて、なのは達は一人奮闘しているはやての下へと向かった。
「これでいい…」
なのは達が行った事に安堵するダンテ。
「裏切り者の血族が!殺してやる!!」
ファントムはまた火炎弾を撃つ。
「悪いがすぐ終わらせる。殺されるのはテメエだ…」
火炎弾を撃ち落としながら呟くダンテ。その眼はもう悪魔を狩ることにおいて、右に出る者はいない伝説の狩人
の眼だった。
「こっちは急いでるんだ。始めからClimaxでいくぜ」
そして背中にある大剣……[フォースエッジ]を取る。
その剣は今バルダの手に渡っているリベリオンよりやや短いが、真の力を解放した時のこの剣の力は凄まじく…そして自身の父スパーダの使っていた剣だった。
「おおおおぉぉ!!くらえ!!」
ファントムが吠えると地面から溶岩が吹き出した。
「ふっ!」
ダンテはヒラリとかわし、ファントムに突貫する。ファントムは火炎弾を撃つが全く当たらない…そして遂に間合いを詰められる。
「イィィヤッ!!」
猛々しい突き…スティンガーがファントムの頭部を捉えた。
「グオッ!」
一瞬怯むファントム。反撃と言わんばかりに前脚で攻撃するが、ダンテはそれを嘲笑うかのようにヒラリとかわす。
「ちっ!相変わらずちょこまかと!」
「Ah?テメエがとろいだけだろ。ラピッドショット!」
エボニー&アイボリーを取り出し、神速の連射を見舞った。だがファントムの硬い装甲になかなか傷つかない。
「Ha、そっちも相変わらず硬いな。だが…そろそろ決めさせて貰うぜ」
そしてダンテはフォースエッジを逆手に持って、魔力をフォースエッジに注ぎ込む。
「させるかァ!!」
ファントムが邪魔をするため、火炎弾を放つ。
――ドガアアアン!――
しかし火炎弾はダンテに当たる直前に撃ち落とされた。
「なに!?」
するとダンテの後ろから何者かが銃を構えながら現れた。
「?!何故ダンテが二人いる!?」
それはダンテの能力の一つ…[ドッペルゲンガー] で現れたもう一人のダンテ(影)だった。ダンテは冷ややかに
「チェックメイトだ…Go to the hell.(地獄に堕ちろ)」
と、死刑宣告を下し…剣を振るった。
「Drive!!」
ーーーズバァッ!!ーーー
凄まじい量の魔力を乗せた斬撃を飛ばした。それは地面をえぐり、ファントムを真っ二つに切り裂いた。
「ば…ばかな……」
ファントムは息絶えた。
「ふう、昔は大した傷をつけることが出来なかったってのに…時の流れは恐ろしいもんだ。さて、増援とやらが来るまでに雑魚共をなるべく片付けるか。バルダ達を手伝いに行くのはその後でいいな…よし、そんじゃあ行くか!!」
こうして、伝説の魔剣士が再臨したのだった……
説明 | ||
かなり遅れましたが、皆さんあけましておめでとうございます。これからもこの作品をどうかよろしくお願いします。 さて…では三十八話目です。どうぞ |
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