真・恋姫無双〜白き牙を持つ者〜 #63
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〜 第63話 †天下の飛将軍† 〜

 

 

 

━━その一振りは流星の煌き━━

 

━━その一撃は雷鳴の轟き ━━

 

━━その姿・・・鬼神の如く━━

 

 

横に一閃したかと思えば数十人の身体が真っ二つにされ

 

地面に一撃を穿つと轟音と共に人が吹き飛ぶ

 

彼の者の気に触れると同時に失神する者

 

その武まさに天下無双に相応しきモノなり

 

 

俺はその光景を見ながら震えるしかなかった

その武の素晴らしさに怯えるのではなく歓喜

やはり三国志史上最強は最強なのだなと・・・

そのあまりの凄さにこちらの兵が尻込みし始める

 

 

「お前達、槍を中心に周りを包囲しろ

 剣のみの奴はアイツが疲れた所を狙え!!

 奴を殺せば都ですき放題だぞ!

 我らを虐げた者達に鉄槌を喰らわせる時ぞ!!」

 

 

俺の言葉に少しだけ士気が回復し、その通りに動く

そうだ、頑張って死んでくれ・・・国の為にな

俺はただただ人が死んでいく光景を見ている

その中で狂おしいほどの赤い雨を降らせる人物を見ながら

 

 

こちらの数が少なくなってくると出てくるのは逃亡兵

 

 

「ば、化物の相手なんかしてられるかっ!!」

 

 

一人逃げ出そうとする

俺はそいつに狙いを定めて・・・撃つ

 

 

「敵前逃亡は死を、我らは前に進むのみ

 さぁ我々の悲願はすぐ目の前ぞ!!」

 

 

俺の行動に恐怖を抱きながら呂布に向かう者

呂布より俺が弱いと思って攻撃してくる者

戦場に二つの血の雨が降り注ぐ

素直に呂布に殺されてくれれば俺が楽できたものを

今回の俺の武器は双剣だ、業物とかではないのですぐ駄目になる

その度に地面に落ちている剣と交換して戦う

限りはあるが、かなりの予備があるってのは非常に楽だ

途中で数えるのが馬鹿らしくなったから無心でやっていたら

いつの間にか俺ともう一人しか立っていなかった

今回遠征に参加した3万人の兵士は皆死んだようだ

辺り一面死体・死体・死体と血の海のように地面が赤く染まっている

俺は全身血を浴びてるが、対する呂布は綺麗なもんだ

これだけの運動をしたのにお互い息を乱してはいない

ゆっくりとお互い歩み寄る

呂布の間合いに入りそれでもお互い歩みを止めない

俺の間合いに入り、お互い止まる

 

 

「・・・何故?」

 

 

殺気を出したまま俺に問いかけてくる呂布

 

 

「こいつらはあまりにも【獣】になりすぎてな

 正直言って邪魔だったからだ」

 

「お前も・・・【獣】だ」

 

「それは否定しない、お前もだろ呂奉先」

 

 

俺の言葉にクビを横に振り否定する

 

 

「恋(れん)は守りたいだけ

 月(ゆえ)が作りたい平和を」

 

「それが手に入れることが叶わないとしても・・・か?」

 

「恋が・・・守るから・・・」

 

「そうか・・・最後に一つだけ聞こう」

 

「??」

 

 

首をちょっとだけ傾げる呂布

 

 

「豪気(ごうき)殿は笑って逝けたか?」

 

 

俺の言葉に目を見開き、そして一言

 

 

「笑ってた」

 

「そうか」

 

 

俺は目を閉じ、亡くなった丁原(ていげん)に黙祷する

静かに目を開け、呂布を見る

 

 

「我は張白(ちょうはく)!

 天に逆らいし黄巾の首魁であり、民を導きし導師なり!!」

 

 

飛将軍との命のやり取りが始まる

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呂布の攻撃を避ける、避ける、避ける

俺が避ける事にその速さが増してるが、それでも避ける

 

 

「飛将軍よ!その程度で名乗るつもりか・・・片腹痛いわ!」

 

 

横薙ぎを両手に持つ剣で上に捌いた所に腹に蹴りを入れる

捌いた際に剣が砕けてしまったが蹴りを入れて距離を取った所で地面に落ちてるのを拾う

 

拾うと同時に今度はこっちから攻勢をかける

突き・払い・斬り、両手に持つ双剣で相手に攻撃をさせる隙を与えない・・・が

ちょっと大振りの縦斬りを避けられた所を払われる

残ってた方の剣で受けるが剣が砕かれて吹き飛ばされる

左腕・・・ヒビ入ったかなこりゃ、気を巡らせて持たせるしかないな

砕けた剣を捨てて、地面に落ちた槍に持ち変える

少し、距離をあけて睨み合い

しかし、本当に天性の化物だな

虎気(こき)無しじゃはっきり言ってもう勝てない

こっちは努力してようやくここまで力つけたのに、天才はズルイわ

まっ当初の予定は成功したし、呂布の実力も見に染みて分かったから帰ろう

俺が逃げる気配を悟ったのか呂布がダッシュしてくる

 

 

「・・・逃がさない」

 

 

攻撃をまた避ける・避ける・避ける

縦・横と繰り出される一撃をひたすらに避ける

このナマクラ槍じゃ一発受けただけで壊れるからな

避けるのに集中しすぎて足元が血でぬかるんでるのに気づかず

足を取られてしまい、よろけてしまった・・・やべぇ!!

咄嗟に槍に気をこめれるだけこめて顔を防ぐ

次の瞬間、槍が破壊されて仮面も破壊されて吹き飛ばされる

かなり吹き飛ばされて、受身も取れずに地面に落ちて息が詰まる

動く右手で顔を触れると、仮面が取れて仮面に付属していた黒色の髪の毛も取れてるのに気づく

そこにゆっくりと呂布が近づいてきて

俺の傍にしゃがみ込み、ぎゅっと抱きしめまれる

 

 

「・・・白(はく)だ」

 

「強くなりすぎだ恋」

 

「これで恋の勝ち越し」

 

「だな、もう腕にも力入らん少し休ませろ」

 

「ごめんなさい・・・」

 

「これも戦場だ、仕方無い・・・とりあえず音々(ねね)も呼んで来い」

 

「すでにここにいるのですぞ!!」

 

 

いつの間にか陳宮(ちんきゅう)が傍にきていた

 

 

「白殿は無茶ばっかりなのですぞ!

 す、少しはこれに懲りるといいのです!!」

 

 

そんなこと言いながらも的確に包帯を巻いたり、薬を傷口に塗ってくれている

恋はこの時俺を後ろからぎゅっと抱きしめている、大人になってますね色々と

 

 

「やることがあるからな、音々すまんな助かるよ」

 

 

頭を撫でながら感謝しておいた

少し休憩すると、身体も動くようになったのでそろそろ移動する

休憩の間に丁原の事や、現在の呂布達の現状を知る

俺からもある程度情報を渡しておいた、事態を収拾させる為に今本拠地に集結させてるとかな

 

 

「んじゃ、俺は戻る。

 お前達が危なくなったら助けにくるからな

 ちゃんと元気に生きていてくれよ?」

 

 

俺の袖を掴んで話さない呂布と不安な顔の陳宮の二人の頭を

十分に堪能してから笑顔で別れる

あの陣営には高順(こうじゅん)と子義嬢いるから大丈夫だろ

いざとなったら連絡来るように司馬ネットワークもあるからな

さて・・・次の準備をしますか

 

3姉妹に合流する為に俺は合流地点へと行くのだが

着く前にあんなトラブルに巻き込まれるとは思ってもみなかった・・・

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あとがきっぽいもの〜

 

やはり恋が最強なようです(色々な意味で)

それにしてもやっぱり戦闘描写が中々思うように書けないですね

脳内イメージだとスラスラと動いてるんですけどねぇ

言葉にするとどうも駄目だorz

しかしここから挽回の手はあるのでしょうか・・・

あるのだと信じたい作者ですが・・・?

 

先の展開が自分でもコロコロ変わる駄文ですが次回もよろしくお願いしますm(_ _)m

説明
この物語はオリ主メインの外史です
視点は基本オリ主となっています
その他にご都合主義・チート・独自ルートで書いています
苦手な人はご遠慮ください
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コメント
クラスター・ジャドウさん>そういってもらえると頑張って妄想した甲斐があります!(tokkey)
…既に只の盗賊集団と化した連中を、呂布へとぶつけさせて始末するとか、やる事がエグいわ〜。それが又、スカッとさせられる訳だがww(クラスター・ジャドウ)
アルヤさん>巻き込まないと出会わない人達ばっかりなもので・・・w (tokkey)
東文若さん>種馬さんとは違った魅力ってことでっ、いつもコメントありがとうございますm(_ _)m(tokkey)
ホントに白は巻き込まれ体質だな。次回は何があるのやら。(アルヤ)
白は本当に、好かれていますね。次回期待してます。( ̄▽ ̄)ゞ(東文若)
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