リリカルなのは〜〜転生後の人生〜〜第17話 |
「魔導機械のようですね」
不意にユニが口を開いた。恐らくはあのロボットたちのことだろうが…
「魔導機械?なんだそれ?」
「簡単に言うと魔法を使えるロボットのようなものです」
「なるほどね…ここは折角だし斬魄刀を試してみるかな…ブラッド、モード2」
『yes,sir mode2 set up』
バリアジャケットが死覇装に変わる。
「まずはこれで行くかね…」
そう言って1本の刀を創りだす。
「吠えろ、蛇尾丸!」
そう言った瞬間刀の形が変わりさらに伸びて何体もの魔導機械を切り裂いた。切り裂かれたロボットは爆発した。
「すげえ切れ味…」
そしてその状態の蛇尾丸を使い約15分ほどで魔導機械は全滅した。
「ずいぶんゆっくり倒しましたね。大技を使うとかあったでしょうに」
「後どんな敵がいるのかも分からねえのに無駄な魔力はつかえねえよ」
「?知らないんですか?あなたの魔力は無限に設定されてるんですよ?」
「は?無限?」
確かに多いなとは思ってたけど…無限はダメだろ…チートすぎるって。ただでさえ知識が増えてチート度が前より上がってんのに…
「もう俺負けなくね?」
「そうですね…ちなみに言っとくとアルテミス様のおまけで気力も無限となっていますよ」
「あぁ…そうなんだ…」
おまけで無限ってもうおまけじゃねえよ…
「てかこの後どうなるんだ?」
「それは私にもわかりません」
すると突然景色がもとに戻った。
「どうやらその階にいる物を全部倒せば先に進めるようですね」
物って…人もいるだろう…少なくても1人は。そんなことを思ったが口にはせずそのまま次の階へ進んだ。
――天守閣2階――
2階に上がると一人の男が立っていた。
「お前が雨宮リンドウか…ガキだな。こんな奴にクリストスとアイーシャはやられたのか…情けない」
ずいぶんムカッと来ることを言うやつだな
「一応自己紹介しといてやる。俺の名は竜崎…竜崎翔梧だ」
「え?日本人?」
「何だ以外か?確かにお前が戦ったクリストスとアイーシャは日本人じゃなかったしな。それにこの組織に日本人は俺だけだしな」
「そうか…」
日本人もいたのか…てか1人だけってかなりアウェーじゃね?
「まぁそんなことはどうでもいい…それより早く始めようぜ」
こいつもしかして戦闘狂か?
竜崎がそう言った瞬間景色が変わる。
今度は市街地か…て市街地!?
「これは、まずいですね…」
「何だよ、人様の心配か?余裕じゃねえか…だが安心しろよここには俺たちしかいねえからよ」
それなら良いかな…てかこいつ絶対戦闘狂だよ。ふとユニを見ると少し安心していた。
「行くぜ!」
すると竜崎がいきなり突っ込んできた。
「速!」
「行くぜファントム!」
『boost nuckle』
竜崎のグローブ型デバイスから炎?が噴射されパンチの勢いが上がる。
「ブラッド!」
『protection』
プロテクションを張って防ぐと竜崎は距離を取った。
「ブラッド、モード1に変更」
『yes,sir』
ああいったタイプには格闘で臨まねえとな…死覇装じゃ戦いにくい
「行くぜ…流星<ミーティア>!」
「ガキのくせにやるじゃねえか!」
ガガガガ
竜崎と打ち合いになる。やっぱこれくらいは余裕で反応してくるな…
「この距離でも使える技はあるんだぜ?」
『short nuckle』
パン!
素早いジャブのような物を食らってしまった。だけどこれくらいなら気力で防げる。
「この程度じゃダメージにならないか…面白くなってきた」
速いし地味に強いな…しょうがねえ、あれやるか。
「まさか負けたりしないですよね」
まだ始まったばかりですよユニさん…それに俺はとんでもないチートですから…
「解放・固定・千の雷…掌握」
「術式兵装・雷天大壮」
「なんだ?そりゃ…見てくれが変わっただけじゃ俺は倒せないぜ」
「見てくれだけじゃないさ…」
バキッ
「な!?」
超高速で竜崎を殴り飛ばす。
「くそ…なめんな!」
俺が後ろに回り込んだのに気付いたのか裏拳を放ってくる。
「トロイぜ」
一瞬で前に回り込みボディに一撃を入れる。
「ガハッ!」
「まだだ!」
ドドドドドドドド!
最大速度で竜崎をあらゆる角度から殴り続ける。
「これで終わりだ!…術式解放・完全雷化…千磐破雷<チハヤブルイカズチ>!」
ズガーーン
そのまま地面に叩きつけた。
「終わったかな…」
竜崎はピクリとも動かない…死んでないよな?
「蓋を開けてみれば圧勝でしたね」
いつから肩から降りていたのかはわからないがユニが近づいてきた。
「この技使ったらな…」
「本当に滅茶苦茶な技ですよ…」
「そこは俺も分かってるよ」
だってこの技を使用したら雷速(秒速150キロ)で動けるし…実際ネギはこれで生けるバグキャラに大会で引き分けたからな
竜崎が倒されたことで景色ももとに戻った。
「あの竜崎と言う方をみてください」
「ん?…なんだ!?」
竜崎の体が光となって消え始めていた。
「おい、何だよこれ?なんで消えていってるんだ?」
「簡単な事ですよ。彼も含めた黒星はイレギュラーです。本来イレギュラーは存在しないものですから消えていくのは当たり前です」
「じゃあ何で前の2人は消えなかったんだ?」
「今はもういないと思いますよ…気になるなら後で敵のリーダーにでも聞いてみるといいですよ」
つまりイレギュラーは倒されると消えるのか…
「なら俺はどうなるんだ?やっぱ負けたら消えるのか?」
「いえ、リンドウさんは元からこの世界にいたという設定になってますから」
アルテミスの力ってやつか。
「でもリンドウさんが負けることはないと思いますよ」
そういえばそうだったっけ…でも慢心はしないようにしねえとな。
「とりあえず次行くか」
「はい」
そう言ってユニは再び肩に乗ってくる。
――天守閣3階――
「この階は何が出てくるかな…」
中に入ると待っていたのはまた魔導機械だった。しかし今度は1体だけだった。
「今度は1体だけか?」
「そのようですね…私はまた離れときますね」
「そうしてくれ」
1階の奴らよりは強いんだろうが…再び景色が変わり1階と同様荒れ地のような所に変わった。
「ヒョウテキヲカクニンハイジョシマス」
「喋った!?」
後ろについているブースターのようなもので加速し、迫ってきて腕を振り下ろしてくる。
「そんなスピードじゃ、あくびが出るぜ」
俺はそれを難なく横に避けて躱しカウンターを放つ。
「火竜の鉄拳!」
ガン!
「あれ?」
しかしこの攻撃は効き目がないようだった。
「まじかよ…」
結構力を入れて放ったんだがな…
「だったらこいつはどうだ…」
俺は一旦距離を取り攻撃に入る。
「火竜の咆哮!」
そのまま魔導機械を飲み込むがこれも効いていないようだった。
「これはどうした物かな…」
さて、恒例?の技紹介に入りたいと思います。
蛇尾丸・・・解放すると伸びる斬魄刀。連結刃のようなもの
原作 BLEACH
流星<ミーティア>・・・速度を上げる魔法。
原作 FAIRY TAIL
術式兵装・・・魔法を身体に取り込み身体能力を強化する。
原作 ネギま
千の雷・・・雷系最大呪文。破壊力はかなり強い。
雷天大壮・・・術式兵装の1つ。千の雷を取り込むことにより。超速戦闘を可能にする。その速度は雷と同じ。
原作 ネギま
千磐破雷・・・雷天大壮の術式を解放した技。完全に雷化し、相手に突進する。
原作 ネギま
火竜の鉄拳・・・手に炎を纏わせて殴る技。
原作 FAIRY TAIL
火竜の咆哮・・・口から炎のブレスを吐く魔法。
原作 FAIRY TAIL
さてさて今回の17話どうだったでしょうか?
次からはまた原作に戻れると思います。今後もリリカルなのは〜〜転生後の人生〜〜をよろしくお願いします。
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今回は17話となっています。 | ||
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