IS-インフィニット・ストラトス ネクサス レース開始と奇襲ーA race start and a surprise attack ー |
キャノンボール・ファースト当日。
会場は満席、空には花火がぽんぽん上がっている。
「結構人が来ているな。流石と言おうか。」
「一夏、こんなところで何をしている。」
一夏に箒が話しかけてきた。
「箒か。今この会場の光景に圧倒していたんだ。」
「まあこの大会にはIS産業関係者や各国政府関係者が来ているしな。警備だけでも結構な数だ。」
「だな。そろそろ行くとするか、先生のところに。」
「そう思うなら早く来い。」
とある喫茶店に憐と瑞生はカウンターに座って『キャノンボール・ファースト』の大会をテレビで見ていた。
「結構な人数だな。」
「IS関係者や政府関係者が大半であとはISに単に興味がある人だけだしね。」
「二人とも結構盛り上がってるね。そんなにISに興味があるのかな。」
二人に話しかけてきたのは元TLT隊長・和倉英輔であった。彼はTLT解散後ここの喫茶店で働いて今は店長をしている。彼は一夏がネクサスであることを憐から聞いている。
「あの大会に一夏が出ているんだよ。」
「そういえば彼はISが使えるんだっけ。ウルトラマンでISが使えるなんて驚くよ。」
「それなんでも言ってるし。」
「あれ、そうだっけ?」
三人は笑った。
その時カランコロンと扉に付けてあるベルが鳴り響いた。
「いらっしゃい。」
「お久しぶりです、隊長。」
「久しぶりだな、平木!」
入ってきたのは元TLT隊員・平木詩織であった。彼女も一夏のことは知っている。
「こっち来るまで結構人込んでましたから大変でしたよ。久しぶり、憐、瑞生。」
「久しぶり。」
「お久しぶりです。」
平木はカウンターに座る。
「隊長、コーヒーをお願いします。」
「隊長じゃなくて店長かマスターな。」
そう言いながら和倉はコーヒーを淹れる。
「みなさーん、準備はいいですかー?スタートポイントまで移動しますよー。」
山田先生の若干のんびりとした声が響く。
一夏達各々うずき、マーカー誘導に従ってスタート位置へと移動を開始した。
『それでは皆さん、一年生専用機持ちのレースを開始します!』
大きなアナウンスが鳴り響く。
各自位置についた状態でスラスターに点火する。
ヒュィィィィィィ・・・・
この勝負で必要なのは冷静な判断力とスピード、そしてテクニック。どれかがかけていると敗因に繋がる。
長満席の観客が見守る中、シグナルランプが転倒した。
3・・・・2・・・・1・・・・ゴー!
「っ!」
急激な加速で周りの景色が一気に吹き飛ぶ。普通の人ならスタート加速時に一瞬と惑うが一夏はネクサスの経験で慣れているため戸惑いはない。むしろそれは覚悟のようなものだ。
あっという間に第一コーナーを過ぎ、列ができる。
「一夏、喰らえっ!」
鈴が一夏に向け衝撃砲を連射するが、一夏はハイパーセンサーを活用して回避する。一夏は後ろに向けてパーティクルフェザーを放つ。
「くっ!」
「−甘いな。」
ラウラがスリップ・ストームを利用して期を窺っていたようだ。ラウラは大型リボルバー・キャノンが火を噴く。
「っ!」
一夏はぎりぎりに回避する。
「もらったよ、一夏。」
シャルロットが後ろからハンドガンを発砲する。一夏は回避するが一発当たった。
その直後赤いレーザーが飛び込んできた。
「これは・・・箒か!」
「悪いが先に行かせてもらう!」
迫り来るレーザーを一夏は全て回避する。観客一同一夏のスキルに驚きを隠せなかった。
『なんだあれは!』
『キャノンボール・ファーストで今までこんな光景を見たことはない!』
『彼はまるでウルトラマンだ!』
「やるな!」
「まだ負ける・・・・っ!」
一夏は突如マッハムーブ使いを箒達を庇うようにサークルシールドを展開した。
その刹那上空から飛来した機体が攻撃してくる。一夏のサークルイールドによりその攻撃は防がれた。
セシリアは奇襲してきたISを見て驚いた。
「あれは・・・・・サイレント・ゼフィルス!!」
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『キャノンボール・ファースト』当日。ある喫茶店で憐と瑞生はカウンターで見ていたがそこのマスターは・・・・ | ||
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