魔法少女リリカルなのは〜箒と拳の魔法使い〜 |
第7話 イヴ、変身
前回のあらすじ
和解し、翠屋へ
アイ発見
説教?
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『惚れ惚れするほど見事な突き出したマスター。』
オレは、また、やってしまった。何でこうなるのか。何故か、アイから厭らしいことをされると、本能的に殴ってしまう。何故なんだ。実際の所は、どうでもいいかもしれない。
『そうですよ。マスター実際の所は、どうでもいいんですよ。こんな雌豚何て……』
「………。イヴ今心を呼んだよね。」
『ええ、読みましたよ。おそらく、この『雌豚』が、何かしら私の機能を封じ込めていたようでして、マスターが気絶させたことによって、封印が解け読めるようになってしまったのかと思います。』
「うん、強調して、言った所は、ツッコまないでおくよ。……え〜っと、どんな機能が使えるようになったの?教えてくれ。」
『基本的に、私に対するプラスの機能のようです。読心術もそのうちの一つです。後は……こ、これは』
「ど、どうしたんだイヴ。何か問題でもあったのか?」
『い、いえ何でもありませんから心配なさらないでください。本当に何でもありませんので』
イヴがそんな事を言うからオレは、それ以降は追求しなかった。けど、この時オレは、イヴの新しい機能を知っておくべきだと酷く後悔をした。
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「そろそろ、風呂に入るか。」
オレは、夕食を食べ終え、食器を洗い流し、洗濯物を干し、家事を終えたのでそんな事を呟く。本当は、今週はアイが当番のはず何だがオレが全力で殴ってしまうという失態をし、面倒事を自分で作ってしまった訳である。
まあ、自業自得出しな。
そんな事を思い風呂場に向かう。
「あっ、失敗したな。風呂入ってから洗濯するべきだったか。」
オレは、そう言いつつ、服を脱いでいく。そして、後ろの方で少し結わえている髪をほどく。
「また、少し伸びたな。」
オレは、肩ぐらいまで伸びている髪を鏡ごしに見て呟く。
「全く髪を伸ばすから昔あんな目に遭うんだ。」
此処で少し話そう。オレは、小さい時、小さいと言っても生前の事な。その時に髪と女顔だからって、良く義母に女装させられていた。これは、オレにとっての黒歴史でもある。出来事だ。……止めよ余計な事も思い出す。
オレは、昔の事を思い出すのを止めて、風呂に行く。
ジャーーーー
シャワーがオレの髪に当たり濡れていく。髪だけではなく、体中が程よく濡れる。
取りあえずは……
ガラガラ
銀髪の女の子が裸で入ってきました……え!?
「マスターお背中を流しにきました///」
………!?誰!?
「マスター解りませんか?私ですよマスターの永遠のパートナーの……」
「……もしかしてイヴ……か?」
「もしかしなくてもイヴですよ。」
突然風呂に入ってきた女の子は、イヴだった。当然の事オレは、
「取りあえず出てってくれないか?」
イヴから視線を外し、後ろ向きでイヴに言う。
「マスター……折角、私が勇気を出して、入ってきたのに何で断るんですか!?」
「デバイスの時と性格違いませんか!?」
「しょうがないじゃないですかマスター。やっと生身の体になれたということは、マスターと触れ合えるということ。デバイスの姿じゃ私は、手も足も無い。それと違い今はそれがある。ということはマスターに自分から触れられ、マスターもぷにぷにの私の体を触っていただける。あ〜マスターから触れられると考えるといてもたってもいられませんよ。私にとってのマスターは、最高であり、最愛の人でもあるんです。それに、私は、もうマスターの物ですから。……にしても、あの腐れ神なんでこの機能を封印していやがったのでしょうか。本当に頭が腐ってやがってるんじゃないでしょうか。いや、元々腐っていたのが、もっと腐り始めたということでしょうか。今度目が覚めたらどうしてやりましょうか。自分で動けるようになったのですから」
イヴが何やら言い始めたので今のうちに、自分の全ての能力を使い、体を洗い、髪を洗いそして、風呂から上がる。そして、即座に、着替えをした。
「神に鉄槌をなんてどうでしょうかマスター……へ?いないマスター……マスターぁぁぁ!?」
風呂で何やらイヴが叫んでいるようだが、リビングにいるオレは、関係無い。
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「マスターなんでさっきは一緒にお風呂入らないで自分だけせっせと出て行ったんですか。」
「ん?イヴもお茶飲むか」
オレは、お茶を飲み、イヴに聞く。勿論、イヴが答える前にもういれはじめてる。
「はい、飲みます。飲みますともマスターがわざわざ淹れてくれたものですから。それよりも、マスターさっきのことは、」
「イヴ何か見たい、番組とかないかな。」
オレは、そう言うとテレビのリモコンを取り、電源を付ける。
「いえいえ、マスターがみたいもので結構ですよ。マスターがみたいもの即ち私がみたいと思うものですよ。それよりも、マスター私の話を逸らそうとしてますね?」
イヴがそんな事を言うものだから、満面の笑みで
「うん、そうだよ」
肯定した。
「そうですか。あくまでもしらを切るのですか…って、なんとぉぉ!!」
あははは、面白いなやっぱりこうやって人を弄るは
「あのマスター、もう一度言って……」
オレは、イヴが言い終わる前に答える。
「うん、話を逸らそうとしてたよ。」
「マ、マスターのばかぁぁばかばかばかばかこの唐変木!!」
イヴは、泣きそうになりながら
ビュン
「へ?」
………攻撃してきた。オレは、何とも間抜けな声を出した。何故なら、頬が切れているからだ。
「ばかばかばかばかばかばかばかばか」
「ちょ、イヴ、ストップ!!」
イヴは、止まらずに周りを壊していく。それも尋常じゃないぐらいの速さで…
イヴの攻撃は、一撃一撃が速く、破壊力がヤバい。どのぐらいヤバいかというと、いまみてるのから…
「って、こっちに飛んできた。」
何がというと、魔法で形成されたバランスボール程の大きさの球だ。しかも、4つ程操作というか、暴走している。
(ありゃ、まともに食らったらまた、サヨナラになるぞ。まだ、コッチで1ヶ月も生きてないのに……しゃーなしだな気絶させる)
「ばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばか」
「悪いなイヴ少し眠ってもらうぞ!!」
オレは、そう言うと箒を取り、箒草を拳に纏う。そして、箒草をイヴに巻き付け、引き寄せ
ドン!!
腹に一撃……
「はあ、良かった。成功したわ……」
勿論、直撃ではなく。寸止めに近い攻撃をした。ようは、鎧通しの一撃。箒草を拳に纏った訳は、当たった時の為にクッション代わりになることと、箒草を鎧と見立てる為だ。即ち、イヴには、尋常ないぐらいの衝撃が当たったということだ。
「痛っ!!」
防御が薄かった所に、アザが出来てる。まだ訓練が必要というわけだ。おそらくだが、イヴを引き寄せる際に魔法球も付いて来て、その際にというわけだろう。
「す〜す〜」
「こんにゃろう気持ちよさそうに寝やがって」
そう言いイヴの頭を撫でる。
(こんなに、サラサラするんだ。女の髪は……)
そんなを思う。オレは、イヴを背負い二階に上る。そして、イヴを自分の部屋のベッドに寝かせる。
「全く、自業自得もいいところだな。オレは……」
そして、部屋から出て行く。下に降り、荒れに荒れ散らかってるって、レベルじゃないリビングを見て
「はあ〜直すか」
アイ曰わくこの家は、魔力によって形成されているらしい。勿論、誰にも気付かれないようになっているらしい。
やり方は、至って簡単である。オレの場合は、直す部分を箒草で覆いそのまま、魔力を流す。それなりに魔力を流し続けないといけないらしく。訓練としては、いいのかもしれない。
「それじゃ、始めるか。」
オレは、そう言うと魔力を流し始めた。
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イヴ視点
朝
目が覚めると私は、ベッドの上にいました。
「ふむ、何故でしょうか。」
悩みに悩みます。そして、昨日の寝るまでの事を思い出そうとすると
「あれ、思い出せない。リビングでマスターと、お茶をしていたのは、覚えていますが……その後、マスターに質問して、返答を……?忘れました。まあ、いいでしょう。ふふふ今日も一日中マスターとイチャイチャするので……って、このベッドマ、マ、マスターのベッド!?ま、まさか、昨日はお楽しみだったから、記憶が残ってないのかも……ってぇなんですかぁ!?下の尋常じゃない魔力は!?」
ドタドタ
私は、急いで一階に行きました。そして、部屋の中心に真っ黒の魔力光で包まれているマスターがいた。
「すぅ〜すぅ〜」
マスターから寝息が聞こえてくる。
「寝息って、マスター寝ているんですか!?って、今は、それどころじゃない。マスターを起こさないとマスター、マスター起きて下さい。」
「ん、んぅん〜後、10分…むにゃむにゃ」
「駄目ですよマスター!?10分もこんなに量の魔力を流し込んだら家が、家が、壊れちゃいますよぉぉーーーー!!」
「すぅ〜すぅ〜」
「って、いってる傍から寝ないで下さい!!」
私は、そう言いつつなんて、器用なマスター何だろう。寝ながら魔力を放出し続けている。
それに、なんて、可愛い寝顔何だろう。などと考えてしまう。
「ふぁ〜〜んーーあれ、もう朝?」
「あっ……」
「ん?どうしたのイヴなんか残念そうな顔して。後、おはよ〜ふぁ〜〜ねむっ」
「いえ何でも…ってマスター家が、壊れちゃいますよ。」
「え?あっ、うわぁ、ヤバッ」
マスターは、そう言うと魔力の放出をだんだんと、小さくしていって、最終的にストップした。けれど……
「あ、あのマスター」
「何?どうしたのイヴ」
「その体に纏っている真っ黒のは何でしょうか?」
まだ、あのマスターが纏ったと思われる魔力光の真っ黒のがまだマスターを包んでいる。
「………なんだろうね…」
「いや私がそれを聞いているんですが……」
まさかの迷宮入り!?
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