魔法少女リリカルなのは〜多分管理局全体を敵に回しても余裕で勝てる転生者 その1〜
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「……ん、あれ?……ここ何処?」

 

 

 

目が覚めたら、何故か森の中にいた。

 

 

 

僕、何でこんな所で寝てたの?

 

確か広島カ○プvs阪神○イガースの試合をマ○ダスタジアムで観てたはず。

 

それで阪○の新○が打った打球が一直線にこっちまで来て、僕の顔面に当たって……。

 

そこから先の記憶が無い……。

 

 

…………。

 

全部○井が悪い。それで良いか。

 

 

 

とりあえず今は情報収集をしよう。

 

スマホを使えば自分の位置なんざスグ分かるしね。

 

 

便利な世の中になったもんだ。

 

便利=良い事なのかどうかはわかんないけどね。

 

 

 

「確かジャケットのポケットに……って、ん?」

 

 

 

しかし、いくら便利なスマホでも、手元になければ意味はない。

 

 

そう、無かった。

 

スマホなんて無かった。

 

 

 

そもそも、ジャケット自体着ていなかった。

 

 

 

「ちょ、え、はい?何でジャケット着てないの?というか、よく見たら服装自体がさっきまでと違う……?」

 

 

 

いつも利用している古着屋で買った掘り出し物で、だいぶ気に入っていたジャケットだ。

 

どこかで脱いで忘れて帰るなんてするはず無いんだけど。

 

 

 

ちなみに今着ている服はこんな感じ。

 

 

黒のYシャツに黒のスラックス、さらに黒の靴下に黒の革靴とまさに黒尽くし。

 

これで黒の革手袋でもあれば完璧に殺し屋だよ……。

 

 

まさかと思って服の下を覗いてみると、案の定、下着まで真っ黒だった。

 

黒のタンクトップに黒のボクサーパンツ。

 

徹底し過ぎで引くよッ!

 

 

……あれ?

 

もしかしなくてもこれって僕、一度裸にされたってこと?

 

…………。

 

せめて相手は男じゃありませんように……。

 

 

でも何のためにコレ着せたんだろ?

 

 

 

「……とりあえず誰か人を探そう。色々情報を集め……って、なにこれ?」

 

 

 

その場で立ち上がり尻に付いた土を払っとると、尻ポケットに何かがあることに気づいた。

 

ポケットから引き抜いて目の前に出すと、小さく白い文字が書かれた黒い封筒だった。

 

 

 

一緒に黒革で薄手の手袋も尻ポケットから出てきたけど、無視の方向で。

 

 

 

「『由崎 安野(ゆざき あんの)様へ』、か。なんだろ?僕に本気で殺しをやれって言うんじゃないよね?」

 

 

 

それだけは本気で遠慮したい。

 

いや、遠慮というか拒否したいね!断固拒否だね!

 

 

一応裏も確認してみるけど、当然の様に差出人の名前は書かれてない。

 

嫌な予感MAXですよ。

 

 

 

「まあ……、とりあえず読んでみようか。今のこの状況について、何かわかるかもしれないし」

 

 

 

流石にこの状況とこの手紙が無関係ってことはないでしょ。

 

 

もしこれで封筒の中身が『ずっと前から好きでした』的な内容の手紙だったら、それはそれで何か嫌だし。

 

黒い封筒でラブレター出されても困る。

 

 

というわけで開封。

 

 

中身は封筒とは打って変わって、花柄の可愛らしいピンクの便箋で書かれた手紙だった。

 

どういう感覚してるんだ?この差出人は。

 

 

 

というか、え?本気でラブレター?

 

ごめんなさい、勘弁してください。

 

このまま手紙を見なかったことにしちゃダメかな?

 

ものすごい怖い!身にすごい危険を感じるんですけど!

 

あ、ダメですか。そうですか。

 

ハイ、読みます。

 

 

 

「ええと……、『ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい――――』うわ、いびせえ!!ぶちいびせえ!!」

 

 

 

嫌な予感的中。しかも予想の斜め上。

 

読んで二秒で後悔しました。

 

 

ほら言ったじゃん!!やっぱり読まない方が良かったって!!

 

 

あなたはどこのダム建設反対してる村の方ですか!?

 

もし手紙の最後に『生まれてきてごめんなさい』とか書かれてたら本気で泣くよ!!

 

 

あまりの恐怖につい広島弁が出ちゃったよ……。

 

他県の人には広島弁は『キツい言葉』だって思われてるらしいから控えてるのに。

 

 

あ、『いびせえ』って言うのは広島弁で『怖い』って意味ね。

 

今頃の子は使わないけど。

 

言ってしまえば『死語』に分類される言葉で、今だと40〜50代以上の人間じゃないと使わないんじゃないかな?

 

 

 

僕?僕は23歳だよ。

 

何か文句ある?

 

 

 

「って、現実逃避してる場合じゃない。いやだけど、ちゃんと読んで少しでも情報得ないと……」

 

 

 

気を取り直して続きを読む。

 

 

もちろん『ごめんなさい』の部分は飛ばすよ。

 

入ってた5枚の手紙のうち、2枚が『ごめんなさい』で埋まってたし……。いびせえ……。

 

そして3枚目。

 

 

 

「えーと、『本当にごめんなさい。貴方は私のせいで一度死にました。』ん?僕が死んだ?」

 

 

 

3枚目から漸くまともな文章を読めると思ってたら、こっちはこっちでかなりブッとんだ文章だった。

 

 

え?死んだ?

 

いや、生きてますよ?

 

でもこの文の中に『一度』って言葉が入ってるってことは、今の僕は生き返ったってことかな?

 

 

 

よくわからない……。

 

 

 

とりあえず読み進めよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明
※この作品の主人公はガチート、バグキャラです。
※この作品の主人公の口調は基本標準語ですが、時々広島弁が混じります。
※この作品の主人公は男の娘にも女の子にもなれます。

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主人公目だし帽つけないかなぁ(夜叉緋恋)
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