ある日の風景121 〜TV局内にてスタンバイ中〜 |
「あ、あの……この度一緒にお仕事させていただきます、
萩原雪歩ですぅ。よ、よろしくお願いしますぅ」
「四条貴音よ。よろしく」
「あ、あの……お茶、持ってきたんですけど、飲みますか?」
「お茶?」
「はい。私、お茶が好きで、こうして自分が淹れたお茶を
いつも持ってきているんですぅ……。お口に合うかどうか……」
「……せっかくだからいただくわ」
「は、はいっ! どうぞ」
「……結構なお点前で」
「はい、お粗末様でした。
貴音さん、本番前なのに落ち着いていてすごいなぁ……。
私なんてもう緊張して……。
それに貴音さんは、華があって、スタイルもいいし、
なんでちんちくりんな私なんかが、
この番組のオーディションに合格しちゃったんだろう……。
全然釣り合わないですよね、今のうち謝っときますぅ、ゴメンナサイ」
「どうして謝るの? 必要がない人間など、ここにいないわ」
「ひうぅっ! すいませんっ、すいませんっ!
やっぱり私なんか必要じゃないんですね。穴掘って埋まって……」
「違うわ。あなただって必要とされているから、
この番組のオーディションに合格できたのではなくて?」
「……」
「そうね、あなたには……人を穏やかにさせる空気があるわ。
……このお茶のようにね。
せいぜい頑張りなさい。自分の存在意義は自分で創るものよ」
「貴音さーん、雪歩さーん、そろそろ本番でーす!」
「……Good luck to you.」
説明 | ||
ろくに情報源がないゆえ、貴音の性格が、 マリみての祥子さまとか、ストパニの静馬様が混じってる気がするけど、 反省は……これからします、貴音様に踏まれながら or2 貴音=ランクC、雪歩=ランクD……という設定で、 たまたまレア6万人オーデ枠内で二人とも合格した、という感じで。 |
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