交わる外史〜第三次! チキチキ! 玉璽戦争!?〜(中編の弐)
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聖「次の対戦方法は――」

 

 

 

 

 

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♪♪♪テッテレー♪♪♪

 

 

 

 

『鬼ごっこ』

 

 

 

 

 

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玉璽戦争第二回戦

対戦方法『鬼ごっこ』

 

 

雪蓮「鬼ごっこなら知ってるわね」

 

華琳「でもただの鬼ごっこなのかしら?」

 

一刀「うん。基本的にはただの鬼ごっこだよ」

 

 

華琳・冥琳・斗詩・七乃・星「「「「「(基本的には……?)」」」」」

 

 

聖「はーい。疑問に思ってる人も多いので早速『るーる』の説明です。今回の対戦は各組の君主が代表者として参加することになりまーす♪ 臣下の方は応援に専念してくださいね♪」

 

一刀「あとは簡単。各組の代表者七人はこちらが用意した鬼役の人から制限時間内ひたすら逃げるだけ。本来の鬼ごっことは違って捕まっても鬼役の交代はなし。そのかわり一度捕まったらその時点でゲームオーバー……つまり失格になるから気を付けてね」

 

聖「得点のつけ方だけど最初に捕まった人は点数なし。あとは捕まる順番が遅かった人ほど得点が高くなって、制限時間が終わるまで逃げ切った全ての組に対して『ぼーなす』得点が与えられまーす♪」

 

 

華琳「なるほどね。ただの鬼ごっことは違ってこちらから追いかける必要はなし。ただひたすら決められた時間逃げ回ればいいってことね」

 

白蓮「鬼ごっこというよりどちらかと言えば追いかけっこに近いな」

 

雪蓮「面白そうじゃない♪ 『かるた』で溜まった苛立ちを発散するにはもってこいだわ」

 

麗羽「おーほっほっほっほ! 鬼ごっこなんて児戯などこの私の手にかかればちょちょいのちょいですわ!」

 

美羽「およ? な、七乃は一緒ではないのかえ?」

 

桃香「うう……鬼ごっこはよくご主人様とやるけどあまり自信ないよ〜……」

 

月「わ、私もです……」

 

 

一刀「よし。みんな準備は大丈夫みたいだね。それじゃ早速、鬼役の人を呼ぶとしようか。…………聖、後は任せた!(ダッシュ!)」

 

聖「はーい、任せてください、一刀様♪」

 

 

 

 

 

 

【観客席】

季衣「あれ? なんで兄ちゃんは大急ぎで走り出したんだろう?」

 

春蘭「まったくおかしなやつだな」

 

秋蘭「いや、あの様子は……」

 

稟「あの一刀殿の必死な顔…………まさか! か、華琳様、気を付けてくだ――」

 

 

聖『それでは鬼の入場でーす♪ 入ってきてくださーい!』

 

 

 

 

 

貂蝉『ブルワアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!! ワルイごはいねえええがあああああ!!!!!!!』

 

 

 

 

 

華琳『ッ……………!!??(ビシリ)』

 

華琳以外の君主『なんとなく予想はできてたけど!?』

 

 

聖『それでは『地獄の』鬼ごっこを開始しまーす♪♪ みなさーん頑張って、逝ってらっしゃーい♪』

 

 

貂蝉『ブルワアアアアアア!!!』

 

華琳以外『ッッッ!!!(ダッシュ!)』

 

華琳『……………』

 

 

流琉「か、華琳様、早く逃げてください! もうすぐそこまで貂蝉さんが来ています!」

 

真桜「あかん。大将、完全に固まっとるで!」

 

 

華琳『…………』

 

貂蝉『うふ♪ 華琳ちゃん、つーかまえた♪(ぎゅっ)』

 

華琳『………………へ?』

 

貂蝉『うふ♪(ぎゅっ)』

 

華琳『?』

 

貂蝉『どゅふふふ♪(ぎゅっぎゅっ)』

 

華琳『………………。……ッッッ!?!?』

 

貂蝉『いやん♪(ぎゅううううう!)』

 

 

 

 

 

華琳『きゃあああああああああああああああああああああああああ!!!???(……ぱたり)』

 

 

 

 

 

春蘭・桂花・稟「「「華琳さまああああああああ!?」」」

 

 

聖『華琳組失格でーす。医療班、華琳さんが失神しちゃいましたから、さっさと医務室に連れて逝ってくださーい』

 

卑弥呼『うむ。任せよ!(ガシッ!)』

 

華琳『……(ピクピク)』

 

 

愛紗「さっそく華琳殿が脱落されたか……。あれは正直相手が悪かったな」

 

亞莎「あの華琳様の唯一苦手な人ですからね」

 

星「お、また一人捕まった様だぞ」

 

 

貂蝉『つーかまえった♪(ぎゅ)』

 

美羽『ぴいいいいい!?』

 

聖『美羽組失格でーす』

 

 

七乃「ああーん♪ ブルブルと震えている美羽様かわいいです〜♪」

 

霞「あんたも相変わらずやな……」

 

秋蘭「これは純粋に身体能力の問題だな。……む、早くも次の獲物が捕まったか」

 

 

貂蝉『プルアアアアアアアアアアアアア!』

 

桃香『きゃあああああああああ!?』

 

聖『桃香組失格でーす。桃香さーん、捕まったなら早く競技場から出てくださーい。……え、腰が抜けて動けない? 華佗さーん! すみません。そこの桃色娘を回収しておいてくださーい』

 

 

鈴々「にゃあああ〜……。お姉ちゃんが捕まってしまったのだ〜……」

 

音々音「まあ、体力のない桃香殿では仕方ありませんよ。一番初めに捕まらなかっただけでもよくやったほうなのです」

 

風「いえいえ〜。さすがにアレと比べるのは酷というものですよ〜」

 

大喬「雪蓮さまー。がんばってくださーい!」

 

 

月『はぁ、はぁ……。うう……限界です』

 

貂蝉『よく頑張ったわねん、月ちゃん(ポン)』

 

聖『月組失格でーす。あ、こら! 詠ちゃん、勝手に闘技場に入らないで! お水や手ぬぐいは月ちゃんが外に出てから渡してください。気持ちはすっごくわかりますけど!』

 

 

恋「……月、がんばった」

 

真桜「ようここまで捕まらんかったなあ。月ちゃんの体力だって桃香様や美羽と大差ないはずやのに」

 

朱里「月ちゃんは最初から華琳さんから一番離れたところにいましたからね。それに比べて桃香様と美羽ちゃんは比較的近くにいましたからその差が出てしまったんでしょう」

 

稟「……最初から月殿の狙い通りということなんでしょか?」

 

小喬「うーん……でも月だもんねー。たまたまって感じもするけど……」

 

美以「むー……。えんしょー、楽しそうなのじゃー……。美以もやりたいにゃー……」

 

明命「はううう〜。不満そうにしている美以さん達もかわいいです〜」

 

 

貂蝉『もう逃がさないわよおおおおおおおお! ブルアアアアアアアアアアアア!!!』

 

麗羽『きゃあああ!? ちょっと、どこを触っているんですの!?』

 

聖『麗羽組失格でーす。はいはい、麗羽さん。文句ばかり言ってないでさっさと出て行ってくださいねー。斗詩さーん、すみませーん。ちょっとここの袁家を引き取りに来てくれませんかー?』

 

 

斗詩「うう……私こんな役ばっかり……」

 

流琉「と、斗詩さん、頑張ってください!」

 

祭「それにしてもあの袁家の娘がここまで残るとは意外じゃな。あのくるくる、そこまで足が速かったかのう?」

 

雛里「あわわ……。麗羽さんは幸運力だけは高いですから……」

 

桂花「それで説明がつくんだから腹が立つわね……」

 

季衣「うわあ。見てよ、琉琉。貂蝉も雪蓮様もどっちもすごいよ!」

 

 

貂蝉『ブルアアアア! 雪蓮ちゃん、いい加減に捕まりなさーい!』

 

雪蓮『いやよ! こっちだって一刀がかかっているんだから、簡単に負けるわけにはいかないのよ! ただでさえさっきの『かるた』で大幅に差がつけられているのに、ここでも負けるわけにはいかないのよ!』

 

貂蝉『きいいいい! ずるいわ。私や卑弥呼なんて誰が勝っても優先券がもらえないのよん! 不公平じゃない! 私だってご主人様と超☆融☆合がしたいのにいいいいいいいい!!!』

 

雪蓮『私に言わないでよ!?』

 

 

華雄「あの貂蝉と同等以上の速さで駆け抜けることができるとはさすが孫策だな。これは私も負けてはいられぬな。明日からの訓練の時間を倍にしなくては!」

 

沙和「もう、あれ……人間の出せる速度じゃないの〜……」

 

猪々子「って、まじかよ! 地面がえぐれてきてるぜ!? 一体どう走ったらあんなことになるんだよ!?」

 

穏「雪蓮様も本気以上ですね〜。いつもよりも断然速いですー」

 

華佗「本気の貂蝉と互角の速さか。それなりに付き合いのある俺でも貂蝉と同じくらい足の速い人物は卑弥呼や呂布ちゃんぐらいしか知らないな」

 

詠「……あんたも走れそうな気がするけどね」

 

 

貂蝉『こうなったらリミッターを外しちゃうわよおおおおおおん! ブルアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!』

 

 

恋姫『さらに加速した!?』

 

 

雪蓮『くっ、孫呉の底力をなめてるんじゃないわよおおおおおおおおおおおおおお!!!!!』

 

 

恋姫『こっちも加速した!?』

 

 

貂蝉『ブルアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!』

 

雪蓮『ああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!』

 

 

凪「な、なんて戦いなんだ……。私程度ではもう目で追うこともできない…………!」

 

冥琳「お願い……負けないで、雪蓮…………!」

 

 

 

 

 

聖「……五……四……三……二……一……しゅうりょーう! 時間切れ、『たいむあっぷ』でーす! 生き残った方おめでとうございます! 『ぼーなす』得点、獲得でーす♪」

 

孫呉勢『やったああああああああああ!!!』

 

雪蓮「……やった……勝ったわよ……。これで一刀に一歩近づいたわ……(ドサ)」

 

冥琳「っ! 雪蓮!」

 

雪蓮「あはは……。ごめん……冥琳。ちょっと疲れちゃった……。次の対戦、私参加できないわ……」

 

冥琳「いいの。今はゆっくりと休んで……。大丈夫、次の遊戯は私一人でなんとかしてみせる。あなたの頑張りを無駄にはしないわ」

 

雪蓮「うん……お願いね……。……そしてこの戦争に勝って必ず一刀を呉に連れ戻しましょ……」

 

冥琳「ええ……! 一刀は私達孫呉のものよ。他の誰にも渡しはしないわ!」

 

雪蓮「……勝ちましょ、冥琳……」

 

冥琳「必ず……!」

 

他孫呉勢『雪蓮様(策殿)……冥琳様(公瑾)……!』

 

 

 

 

 

聖「はーい。皆様、お疲れ様でした〜。いやはや、見ごたえのあるいい勝負でしたね。というわけで制限時間最後まで生き残っていた雪蓮組…………………………………………………………………………………………と白蓮組は大幅な『ぼーなす』得点が追加されます。おめでとうございまーす♪」

 

孫呉勢『え?』

 

 

祭「な、なんじゃと!? 白蓮のやつも生き残っておったのか!?」

 

大喬「え、え? ぱ、白蓮さん!?」

 

小喬「な、なんで? いつからそこにいたのよ!?

 

明命「はうあ!? ぜ、全然気づきませんでした……!?」

 

亞莎「そ、そんな……。白蓮さん達はさっきの『かるた』でも大量得点を稼いでいたのに……」

 

 

愛紗「白蓮殿は最初から普通に逃げていたからな……」

 

秋蘭「まず捕まりやすい華琳様や桃香殿が狙われ、次に目立っていた麗羽と雪蓮殿が狙われた。雪蓮殿が貂蝉を引き付けていたおかげで、結果として一度も狙われることなく遊戯が終わったのか……」

 

風「……これも戦わずして勝つというものなんですかね〜……」

 

 

雪蓮「……さっきまでの私の頑張りって一体……(ガクリ)」

 

冥琳「雪蓮!? 死ぬな、雪れーーーーーーーん!!!???」

 

聖「……華佗さーん。診察お願いしますね。……雪蓮、ガンバ」

 

 

 

 

 

星「はは。よかったですな、白蓮殿」

 

白蓮「………………全然嬉しくない」

 

 

 

 

 

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おまけ

【医務室】

華琳「うう……ここは……?」

 

 

 

 

 

卑弥呼「おお、気が付いたか! まったく。まるで目を覚まさぬゆえ心配したぞ。思わず吾輩の胸がピクピクするところであった(ピクピク)」

 

 

 

 

華琳「いやあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!??????(ガクリ)」

 

説明
注意!
この作品は恋姫無双とその他の作品のクロスオーバー(パロディ)です!
「はいはい、外史、外史」の言葉で笑って許せる方はお読みください!

今回はあの二人の登場です。
や、すごいですね、やっぱり。
どれだけ暴走させても全然キャラ崩壊している気がしませんもの。
ホント、色々と便利なキャラですね〜(*´ 〜 ` *)

そんなこんなで『交わる外史〜第三次! チキチキ! 玉璽戦争!?〜(中編の弐)』
お楽しみいただけたら幸いです(^^)
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コメント
kuorumu様>実は『色々と万能』な白蓮と何でもこなせる星のコンビは各組の中でもトップクラスのステータスで優勝候補の一つだったりしますw あと、華琳と雪蓮の二人は次回、医務室待機の状態になるかと思われますwww(メガネオオカミ)
マット様>読者からも忘れられるハムさんの存在感に泣けてきますw 華琳は後々で挽回してくれる……ハズw(メガネオオカミ)
劉邦柾棟様>今回ばかりは相手が悪かったです(メガネオオカミ)
なんだかんだで白蓮組が優勝しそう・・・。華琳、ガンバ!(kuorumu)
おぉ……ずっと読んでいて、白蓮が居ることをマジで忘れてましたよ。……そして、華琳……哀れ……(マット)
華琳・・・・憐れだ。(劉邦柾棟)
タグ
真・恋姫†無双 CP クロスオーバー ←むしろパロディ 北郷一刀 オールキャラ 雪蓮 いいことあるさ、きっと…… 超☆融☆合 タイトルに関しては触れていけない 

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