リリなの世界に逝ってきて〜八神家の秘密兵器〜
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おひさしぶりです、みなさん。

期末テスト勉強からの逃避で書き始めました。

テストが難しすぎて生きるのがつらいです。

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「好きにすればいい」

 

 

 

 

俺の悩みを聞いた神様が言ったのはそんな一言だった。

一緒に悩むどころか一気に結論を出しやがりましたよ、この神様。

あんなこと言っておきながらバッサリと切ってくれましたね。

 

「ふむ?何が気に食わんのだ?」

 

「あんた、『答えを教えることはできないが、ともに悩むことぐらいはできる』とか言ったよな?」

 

「ああ、そのことか。・・・それはな」

 

「それは?」

 

「そもそも私は悩むということが苦手だったのを忘れていたのだよ。ハハハハハハハ」

 

「・・・・・・」

 

「ん?ここは笑うところだぞ?」

 

 

いや、笑えないから。さっきまでいい感じにシリアス入ってたじゃん、なんでいきなり砕けてんのさ

これじゃまるっきりシリアルじゃないですか、何考えてんだこの神様。頭のねじ緩んでんのか?

出会った時とキャラが完全に違うじゃん、いままでの威厳ある神様どこ行った。同一の存在と思えない。

 

「こっちが真面目に悩んでんのにあなたって人は・・・・・・」

 

怒りを通り越してあきれてしまった。

 

「人ではなく、神だ」

 

「真面目に話した俺がバカだったのかなぁ・・・・・・」

 

「む、スルーとは悲しいな」

 

黙れ、あんたはさっさと最初のキャラに戻れよ、いや、戻ってくださいお願いします。

 

「しかし、お前の悩みはもっと複雑なものかと思っていたのだが、存外簡単なものだったからな」

 

「簡単!?簡単だって!?ああ、そうだな。あんたにとっては簡単でしょうね!?でも、俺にとっては簡単じゃないんだよ!!」

 

あんまりな一言に一気に沸点を超える。傍から見ればちっぽけな悩みでも、当事者からしてみればそれは最大の悩みなのだ。それをこの神は理解していない。

 

「そもそも何をそんなに悩む必要がある?」

 

激昂し怒鳴り散らす俺とは対照的に冷静に尋ねる。

なにをって・・・・・・あれ?

 

「はやてとやらを手助けするにしても、グレアムとやらを手助けするにしても、どちらにせよやることは同じだろう?ならば悩むことなどないだろうに」

 

それは・・・・・・

 

「それとも原作を壊したくないとでも?今更だろう。」

 

すでに関わってしまっているのだからそれはおかしな話だ・・・・・・

 

「多くの人間の命が失われる?それはグレアムとやらの作戦が失敗したときの話だろう?」

 

俺はどうやら変な悩み方をしていたようだ。結局のところ封印にしても助けるにしても魔力収集は行うのだ。

その後の事は・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

「ってそのあとの事を悩んでるだよ!!!!」

 

思わず流されそうになってしまった自分があまりに情けない。

なぜああも簡単に流されたのだろう・・・・・・

なにもかもこの神様が悪い(ということにしておこう)。この神様さっきから真顔でそれっぽいこと言いやがって、さっきの壊れたキャラじゃなくなってやがる。

そうだよ、俺が悩んでんのは、収集が終わった後の事だ。終わったあとの闇の書の暴走の時、どちらにつくか、だ。

・・・・・・あれ?ちょっとまて、順序だてて考えよう。

ええ〜と

 

1、はやてを助けたい

2、しかしグレアムさんの心情と決意を踏みにじりたくない

3、どちらについても人類は救われる

 

・・・・・・あれ?なんだろう何か引っかかるな、なんだろう?

 

「お前が原作の結末を知っているという前提が1と3の連結の要素となっているな」

 

そうだ!それだ!

俺ははやても人類も救われる結末を知っている。

だが、それを知っているのは俺だけで、そんな眉唾な話をグレアムさんが信じるはずがない。

アンチ系二次小説の原作知識ありオリジナル主人公はそれ前提でグレアムさんを否定している。

俺はそれが納得いかなかった。いやそもそも知っていなくとも俺はグレアムさんを否定しなかっただろう。

それが2につながる理由。

知らなかったという前提で考えるならば、「ifの話など考えても仕方ないだろう?お前はすでにその事実について知ってしまっている。ならばそれは覆せない。」

 

俺の思考を遮り、神様は告げる。

 

「だいたい原作の知識がなければグレアムとやらの作戦も知らないということになるだろうが」

 

・・・・・・あ!

 

「まったく・・・・・・お前は悩む事の天才だな。」

 

嫌な才能だな、おい。

しかし、的を射すぎていて反論できない、俺がいる・・・・・・

 

「お前が何もしなければ、((ほぼ原作通り|・・・・・・))にいく。それは私が保障しよう。お前がどちらかにつけば、そちらが圧倒的に有利になるのは目に見えているな。」

 

「・・・・・・そうですね。」

 

チートを通り越してバグの域に達している俺が加勢すれば、確実に優勢どころかゲームエンドまで持ち込めるだろう。

 

 

ならばどちらにつく?

 

神様の最初の一言が思い浮かぶ

 

「好きにしろ」

 

なら俺は・・・・・・

 

 

 

 

 

 

「どうやら決まったようだな」

 

「ああ、答えは得たよ、神様」

 

「ならば、これからもがんばっていくのだな」

 

「・・・」

 

「・・・」

 

「「ぷっ、あはははははははははは」」

 

そう返してくるとは思わなった。神様、あなたも知っているんですね。

 

「ふふふ、私のつかさどる世界はお前の世界の創作ものの世界だからな」

 

「え、初耳なんですが、それ」

 

「今言ったからな」

 

まぁ、知らなくともいい情報だったけれど・・・・・・

 

「神様のおかげですっきりしました。本当にありがとうございます。」

 

「なに、気にすることはない。これこそ神の気まぐれだ。」どやぁ

 

「そんなにうまいこと言えてないですけどね」

 

「そうか」

 

ドヤ顔で言ってきたと思ったら今度は落ち込み始めた、何とも人間臭い神様だことで・・・・・・

でもまぁ、嫌いでは、ないかな?

 

 

「・・・・・・そろそろ時間だな」

 

ふと体を眺めると、少しずつ薄らいでいるのに気付く。どうやら戻る時間らしい。

もう少しだけ話していたかったが、仕方がない。

 

「また、話がしたいですね」

 

「また気が向いたら、な」

 

「そうですか・・・・・・」

 

「最後に一つアドバイスだ」

 

「え?」

 

「あまり悩みすぎるな。たまには単純になることもいいものだぞ?」

 

「・・・・・・そう、ですね」

 

「ではな!」パチンッ

 

「ええって、ええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!」

 

指をパッチンとともに俺の足元に穴が開く

身体が薄らぐのはなんだったんだよ!!意味ないじゃないかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!

 

そして絶叫とともに俺は落下していったのだった

説明
16話かな?
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魔法少女リリカルなのは 素人 駄文 

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