リリカルなのは〜〜転生後の人生〜〜最終話 |
「みなさんお疲れ様、そして初めましてフェイトさん」
それに対してフェイトは何も答えなかった。
{親の逮捕の瞬間を見せるのは忍びないわね…なのはさん、フェイトさんを別の部屋へ}
{はい}
「フェイトちゃん、よかったら私の部屋に…」
しかしちょうど武装局員がプレシアの元に到着した。
「プレシア・テスタロッサ、市空管理法違反および管理局の艦船への攻撃容疑で逮捕します」
「武装を解除してこちらへ」
その後局員たちが奥へ入ったところ…
「あれは…」
そこにはフェイトそっくりな子が生体ポットのようなものに入っていた。
「私のアリシアに触らないで!」
局員たちはプレシアの1撃でやられてしまった。
「いけない、局員たちの送還を!」
いくらあいつがすげえ魔導師だからってそんな簡単に局員をたおせるもんなのか?
「もう駄目ね…時間がないわ、たった9個のジュエルシードではアルハザードへたどり着けるかわからないけれど…でも、もういいわ終わりにする。この子を無くしてからの暗鬱な時間もこの子の身代わりの人形を娘扱いするのも」
まずい!!
「エイミィ、通信を切れ!」
「え?」
「聞いていて?あなたの事よフェイト…」
遅かったか…
「せっかくアリシアの記憶をあげたのにそっくりなのは見た目だけ、役立たずでちっとも使えない私のお人形…」
ふざけんなよプレシア!
「最初の事故の時にね…プレシアは実の娘、アリシア・テスタロッサを亡くしているの…彼女が最後に行っていた研究は使い魔とは異なる使い魔を超える人造生命の生成、そして死者蘇生の技術。フェイトって名前は当時彼女の研究につけられた開発コードなの」
それを聞いて皆驚きを隠せないでいた。
「よく調べたわね…そうよ、その通り…だけど駄目ね、ちっとも上手くいかなかった」
「当たり前だ!人の代わりを造るなんて出来るわけないだろ!」
「リンドウ…」
「アリシアはもっと優しく笑ってくれたわ…アリシアは時々わがままも言ったけど私の言うことをよく聞いてくれた」
「やめて…」
「アリシアはいつでも私に優しかった…フェイト、やっぱりあなたはアリシアの偽物よ。折角あげたアリシアの記憶もあなたじゃダメだった」
「やめて…やめてよ!」
「アリシアを蘇らせるまでの間に私が慰みに使うだけのお人形。だからあなたはもういらないわ…どこへなりとも消えなさい」
「お願い、もうやめてよ!」
「最後にいいことを教えてあげるわ…私はあなたが生まれてから今まであなたの事が…大嫌いだったのよ」
それを聞いてフェイトは崩れ落ちた。
「た、大変大変!ちょっと見てください。屋敷内に魔力反応多数」
「何だ、何が起こっている!?」
現れたのは無数の魔導機械だった。
「いったい何をするつもり!?」
「私たちは旅立つの!忘れられた都、アルハザードへ!」
「次元振です!中規模以上!」
あれは…
ふと気が付くとプレシアが涙を流しているのを見つけた。
なんで涙なんか…!?
そこで一つの考えにたどり着く…そういうことかよ
「お前らはフェイトを医務室へ連れて行け…」
「リンドウはどうするの!?」
ユーノが聞いてくる。
「プレシアを止める!」
そう言って転送ポートへと向かいプレシアの元へ向かった。
屋敷内に着くと無数の魔導機械が待ち構えていた。
「邪魔すんなよ…火竜の咆哮!」
向きを変えてすべての魔導機械を破壊した。
「「「リンドウ(君)!」」」
振り返るとクロノにユーノになのはがきていた。
「僕たちもいくぞ」
「あぁ」
「クロノ!ユーノ君!なのはさん!リンドウ君!私も現地に出ます。あなたたちはプレシアの確保を」
「「「「了解!」」」」
「そこの黒い穴には気を付けて」
「虚数空間…あそこに落ちるとすべての魔法がキャンセルされる。飛行魔法もきかなうからね」
「おう…」
何とか魔導機械を倒しながら進むが…
「くそ、数が多い」
「だけならいいんだがな」
その時ユーノが拘束していた魔導機械が脱出しなのはに襲いかかろうとしていた。
「サンダー…レイジ」
フェイトの攻撃で魔導機械が破壊された。
「フェイト、アルフ!」
フェイトとアルフがやってくる。
「フェイトにアルフ…」
ズドーン!
壁を突き破って大型の魔導機械が表れた。
「大型だ、バリアが固い…」
「うん、それにあの背中の」
「だけど、2人でなら」
「うん!うん!うん!」
嬉しそうだな、なのは。
「だったら俺とクロノでバリアを抜く…その後お前らで決めろよ…いけるなクロノ」
「誰に向かって言っている?」
「上等!行くぜ…エクセレス・ザケルガ!」
「ブレイクキャノン!」
俺とクロノの攻撃でバリアを破壊した。
「なのは、フェイト!」
「「せーの!」」
「サンダー…バスター!」
「ディバイン…バスター!」
ドゴーン!
二人の砲撃は壁ごと抜いて行った。
「ここからは二手に分かれよう、俺とフェイトとアルフでプレシアを止める。クロノとなのはで駆動炉を止める。それでいいな?」
「あぁ、異存ない」
「よし、行くぜ!」
移動中…
「おいフェイト」
「なに?」
「お前は今でもプレシアと暮らしたいと思うか?」
「それは…」
「おいあんた!」
「必要な事なんだ」
それを聞いてアルフは黙り込んだ。
「それは…できるならそうしたい。母さんがどう思っていても私は母さんが大好きだから」
「だったら…俺とプレシアが戦ってる間は見ててくれるか?」
「「どうして?」」
「そしたら俺がプレシアを変えるから」
「……分かった」
プレシアの元について・・・
「アルフ、フェイトを頼むぞ」
「あぁ」
「テメエを止めに来たぜプレシア」
「できる物ならやってみなさい」
ダッ
一気にプレシアの元へ駆ける。
「火竜の鉄拳!」
ガン!
しかしプレシアのバリアに止められた。
「こんなものなの?」
プレシアが魔力弾を飛ばしてくるが横に飛んでかわした。
「まだ終わってないわよ」
「て…ホーミングかよ」
「アイスメイク…槍騎兵<ランス>!」
ドドドドドン
全ての魔力弾を相殺した。
「モード雷炎竜」
リンドウの体から炎が噴き出し雷が迸る。
「おらぁ!」
炎と雷を纏った拳でバリアを破壊しプレシアを殴る
ドン!…ズガァァ!
炎の打撃の後に雷の追加攻撃が放たれる。
「くっ…」
「いくつか聞きたいことがある。お前ほどの魔導師なら分かってたんじゃないのかどんなにそっくりに作ってもその人のかわりにはならないと」
「いいや、あの計画は成功するはずだった!」
「そういうことじゃねえよ…たとえ成功したとしてもそれはアリシアではないだろう…だからお前は最初からアリシアと呼ばずフェイトと呼んだんじゃないのか?」
「それは…」
「そしてそれがわかっていてもお前はフェイトを作った…なぜだ?」
「・・・・・」
プレシアは答えなかった。
「アリシアとなにか約束があったんじゃないのか?」
「!?」
――回想――
「ねえアリシア、なにか欲しいものはある?」
「う〜ん、そうだな、あ!私妹がほしい!」
「妹?」
「うん!」
「お母さんに出来るかわからないけどやってみるわ」
――回想終了――
「でも…私は…」
「意地を通し続けるのも楽じゃないなプレシア…だから」
そしてプレシアの元へ走る。
「自分を解放しろ、プレシア!…雷炎竜の撃鉄!」
ドーン!
そのままプレシアは地面に倒れる。
「もう…遅いわ…だって私はあの子にたくさんひどいことをしてきた…今更…」
「そんなことない!」
叫んだのはフェイトだった。
「全然遅くなんてない!私はあなたが望むなら今からだって…あなたは私の母さんだから」
「!?…フェイト」
そして親子して涙を流していた。
「そうね…確かにわたしはアリシアを亡くしたかもしれないけど今は…こんなに素敵な娘がいるものね…」
ドーン!
「なんだ!?」
突如庭園が爆発しだした。
「エイミィ!なにが起こってる!?」
「庭園の崩壊が近いの!みんな急いで脱出して!」
「くそ!フェイト、プレシアを頼む!」
「あんたはどうするんだい!?」
アルフが聞いてくる。
「アリシアを連れて行く!」
「何で?」
「後でのお楽しみだ…」
そして皆脱出した後で庭園が崩壊した。
――アースラにて――
「帰ってきて早々で悪いがちょっと訓練室に来てくれないか?」
そう言ってみんなを訓練室に集めた。
「そういえばアリシアちゃんをどうするの?」
「今から生き返らせる」
「「「「「えーーーーー!!!」」」」」
「幸い体も残ってるし寿命で死んだわけではないしな…」
そう言って1枚のカードを取り出す。
「解放!」
そう言った瞬間魔法陣が展開される。
「なんだこの複雑な魔法陣は!?」
クロノが驚くのも無理はなく俺が展開した魔法陣はいくつもの魔法陣が重なり合いできているものだからだ
そして印を結ぶ。
「冥界に彷徨いし魂よ我が呼びかけに答え今一度あるべき場所へ舞い戻れ!」
そう唱えた瞬間魔法陣が輝きだしアリシアも光りだし、そしてアリシアのポットが割れる。
「う…ん?」
「アリシア!」
「姉さん!」
プレシアとフェイトがアリシアに駆けていった。
「あれ、お母さんどうしたの?…それにあなたは?」
「あなたの…妹です」
フェイトにはすでにプレシアが話したようだ。
「母さん、やったの!?」
「ええ、今後は家族3人で仲良く暮らしましょう?」
「ハハ、やった…ぜ」
ドサッ
「「「「リンドウ(君)!?」」」」
「大丈夫です。寝てるだけですから」
「zzzzzzzz」
「ユニちゃん、どういうこと?」
「この魔法は莫大な魔力と体力を使うんです…だからこれを使うと」
「こうなるわけか…」
「それからプレシアさん、これを」
「これは?」
「あなたの病気を治す薬です」
それを飲むとプレシアの体が光った。
「いままでは苦しかったのに今は全くなんともない」
「この2つをリンドウさんは今まで準備してきたんです」
「今までっていつから?」
「私がプレシアさんについて話してからです」
「ということは知っていたの!?」
「はい、黙っていてすみません」
「しかしこんなことをやってのけるとはこいつ何者なんだ?」
クロノがそんなことを言うとみんな納得していた。
「でも、私たち3人はこの少年に助けられたわね」
こうしてこの一連の騒動は幕を閉じた。
その後俺たちはフェイトたちと簡単なあいさつをすませ地球に帰ることとなった。今回の事は本来なら重大な犯罪らしいがクロノたちがなんとかしてくれるようだ。
そして俺たちが地球に帰って数日後・・・・
「フェイトたちが会いたがってる?」
クロノからの連絡によるとフェイトとアリシアが俺たちに会いたがっているらしいとのことだった。
とくにすることもなかったので指定された場所に行くことになった。
――臨海公園――
公園に着くとすでにみんな集まっていた。
「リンドウ君遅いよ!」
「悪かったな」
「積もる話もあるだろうから僕たちは向こうに行ってるよ」
クロノがアルフとユーノを連れて離れて行った。
「まずはお礼を言わせて!私を生き返らせてくれて、家族を救ってくれてありがとう」
アリシアが最初に口を開いた。
「え?ああ、そういえばあの後すぐ寝ちまったからな…それからもバタバタしてたし」
「だから、ありがとう」
「ありがとう」
「いいっていいって、俺に出来ることをやっただけだから」
「それから…それから…忘れちゃった」
「いっぱい話したいこともあったんだけど、全部忘れちゃった」
「「私も」」
なのはとフェイトが同時に同じことをいった。
「そういえばなのは、あれはどうなったんだ?」
「あれ?…ああ!そうだった」
二人の頭に?が浮かんでいるのがわかる。
「友達に…なりたいんだ」
「「お友達?」」
「うん」
それを聞いてフェイトとアリシアはあたふたしだした。
「友達のなり方がわからねえのか?」
すると2人とも頷いた。
「そんなの簡単だぜ」
「名前を呼んで?」
「まぁでもそんなことしなくてももう立派な友達だろ」
そのころクロノたちは・・・・
「リンドウといったかしらあの子?」
「そうだが?」
「不思議な子ね…誰かの為にあそこまでできるなんて」
「それが雨宮リンドウという男だ、人を助けるためには管理局にまで喧嘩を売るようなやつだよ」
「簡単に想像できるわね」
なんて会話がクロノとプレシアの間で行われていたのをそのころの俺は知らなかった。
「さて、そろそろ時間なんだが」
クロノがそんなことを言ってきた。
相変わらず空気が読めねえなこいつは・・・
「思い出に出来るもの、こんなのしかないんだけど」
そう言ってなのはは自分の髪留めのリボンをフェイトに手渡す。
「だったら私も…」
そう言ってフェイトは自分の髪留めのリボンをなのはに手渡した。
「アルフとプレシアも元気でな」
「ああ」
「あなたにもらった時間、大切にさせてもらうわ」
そしてフェイトたちは帰って行った。
「俺らも帰るか」
「うん!」
俺たちも家に帰って行った。
さて、無印最後の技紹介に行きたいと思います。
エクセレス・ザケルガ・・・X線状の巨大な電撃を自分、又わ空から撃つ呪文
原作 金色のガッシュベル
雷炎竜の撃鉄・・・炎と雷を纏ったパンチを放つ。
原作 FAIRY TAIL
アイスメイク槍騎兵<ランス>・・・槍状の氷を発生させ相手にぶつける魔法
原作 FAIRY TAIL
さてさて、リリカルなのは〜〜転生後の人生〜〜を最後まで読んでくれた方ありがとうございます。
なんとか完結することができました。
こんな駄作を読んでくれて本当にありがとうございますm(__)m
さて、アンケートの結果ですがとりあえずリンドウは守護騎士側にしようと思います。中立はなかなか難しいので・・・
でもグレアムさんに喧嘩を売りに行くのはやりたいと思います。
A's編も見てくれる方は楽しみにしておいてくれると幸いです。
説明 | ||
さあ、今回で無印の話は最終話となります。 今後はA's編になります。 今回は最終話ということで2話分を1話にまとめています。 |
||
総閲覧数 | 閲覧ユーザー | 支援 |
2519 | 2383 | 7 |
タグ | ||
リリカルなのは アニメ チート 転生 | ||
Lancasterさんの作品一覧 |
MY メニュー |
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。 |
(c)2018 - tinamini.com |