二人の御使い 天の御使い・偽りの御使い 10話 |
この物語は、キャラクターの性格が多少違ったり
本来のお話から大分違っていたり
オリジナルキャラクターが出てきたり
チートキャラだったりしますが
それでも大丈夫と言って頂けるなら見てやって下さい
誤字脱字その他もろもろ如何せん素人なので不十分な所が目立つかもしれませんが
暖かい目で見守って頂けると嬉しいです
一刀
一刀「はぁ…」
俺はため息をつきながら城の中を目的もなく歩いていた、この前の出陣の事を考えていた。
『この世界で生きていくこと』輝流はそう言った、そして俺自身分かっているつもり…だった。そう、族が出たと言う事は少なからず血が流れるという事だ、頭では分かっていたんだが。しかし実際『戦場』というもは思っていたものとは違った。そして俺はソレを目の当りにして最終的に意識を失ってしまった。
一刀「あれから孫堅さんに会うとどうしても体が強張るんだよな…」
孫堅さんは悪くない、それは分かっているんだが…
一刀「どうにかしないとな」
それは何に対してなんだろうか、孫堅さん?出陣?この世界?…答えは分からない……
そんな事を考えながら歩いていると城内の奥のほうまで来てしまったようだ
一刀「城内の奥にこんな場所があったのか」
そこは岩や木が有るが他には何もなかった、どちらかと言うとトレーニングするような場所にも見えた……ん?
一刀「あれは…輝流?」
輝流が大きな岩の前で立っている…岩の前で?
いや、違う、近づいて分かったが輝流は岩の前に立っているんじゃない、剣を体の前に出しその剣で岩を持ち上げていたのだ。
一刀「マジか…」
俺は輝流に近づいてみた、近くで見れば見るほど岩がどれ程大きいか分かる。でも驚いたのはそこではなく、自分の背丈以上の岩を剣先で持ち上げピクリとも動いていないのだ。
蒼真「どうかしたのか?」
そう言って輝流は剣を一瞬で鞘に収め岩を下ろした
蒼真「浮かない顔をしているな」
一刀「ん…まあ…な…」
おそらく検討は付いているのだろうが、なんとなく言い難いな。
蒼真「…ん?……ふむ…少年折角だ私と一戦交えるか」
一刀「は?」
輝流はそう言うと剣を渡してきた
一刀「え?いやちょっと待てって!?」
蒼真「安心しろ刃は殺してある」
一刀「そういう問題じゃないって!俺が輝流に勝てる分けないだろ!?」
俺がそう言うと輝流は当たり前だと言うような視線を投げかけてきた
蒼真「そんな事は分かっている、少年がどれ程剣を振れるかを確かめるだけだ」
それはそうかもしれないけど今は剣を振る気になれないんだよな…
蒼真「…………構えろ」
一刀「え?」
輝流の声に顔を向けると蒼真は此方に剣を向けて踏み込んでいた
ブン
一刀「危な!ちょっと待てよ『ブン』うぉ!?今はそういう気分じゃないんだって!」
蒼真「戦場でそんな言い訳が通じるか?」
一刀「いや!今戦場じゃないし!また今度にしてくれよ!」
そう言うと輝流は動きを止めた…でも、まるで出来の悪い子供を…いや、まるで感情が感じられない目だ、でも明らかに不機嫌になった
蒼真「そうやって逃げ続けるのか?」
一刀「………」
蒼真「戦う努力もしないで生き残れると?現実と向き合わずに逃げ続けるか?何もしないで城のごくつぶしにでもなるか?」
分かってる頭では理解できているんだ、でも…俺は剣を持つことを、振るうことを拒んでしまう
蒼真「現実が理解できないようだな」
そう言うと輝流は俺に向かって剣を振りかざした
一刀「っつ」
俺は目を瞑ってしまった
ガン
一刀「…?」
何かがぶつかる音が聞こえたけど、痛みがない…?」
一刀「え…孫堅さん」
俺が目を明けるとそこには孫堅さんがいた
蒼真「何のようだ?孫堅」
孫堅「嫌がっているのだから無理に戦わせる必要はないでしょう」
蒼真「ではいつまでも戦わせないつもりか?」
孫堅「少しずつなれていけば良いじゃない」
二人は鍔迫り合いながら言い合っていた
孫堅「一刀君は元々戦いのない世界で暮していたのだから戦いに抵抗を覚えても仕方ないじゃない!」
孫堅さんが輝流を押し返した
蒼真「では何もしないで良いと?」
孫堅「天の知識を役立ててもらえば良いじゃない!」
たしかに…俺の知っている知識はこの世界では考えられないような知識ばかりだ。それこそ沢山の人たちを助けれるかもしれない…でも
蒼真「戦場を、いや。戦を知らずに天の御使いを名乗らせろと?けが人には眼を向けずに天の御使いを名乗らせろと?」
孫堅「それは…」
表の綺麗な面だけを見て、裏の辛い面は見ない事にすると言うこと。でもそれは最低だ
孫堅「なら!…私が、孫堅文台が一刀君の…天の御使いの刃となるわ!」
一刀「ええ!?」
孫堅「天の御使いは都でその知識を振るい、天の御使いの刃である私は戦場で刃を振るう。これで良いじゃない!」
一刀「え、いや、孫堅さん?」
孫堅「安心して一刀君、私が貴方の代わりに戦うから」
そう言って孫堅さんは俺に向き合った
一刀「孫堅さん…」
何を言えばいいんだろう……え
孫堅「ごめんなさいね」
孫堅さんは俺を抱きしめそう謝った
一刀「え?あ、あの、孫堅さん?」
孫堅「ごめんなさいね、一刀君は戦場は初めてだったのよね、なのに私は勝手に戦いをしてしまった。一刀君を守ると言ったのに」
ちがう、孫堅さんは悪くない
孫堅「だから今度からは戦場に行かなくても大丈夫よ、私が代わりに戦うから」
ちがうそうじゃない、それじゃだめなんだ。でも、孫堅さんはこんなにも俺を気に掛けてくれていたのか、それなのに俺はいったい何をしていたんだ?
一刀「違うよ孫堅さん」
孫堅「え、一刀君…どういう事?」
そうだ、俺は孫堅さんに頼りっぱなしじゃ駄目なんだ
一刀「孫堅さん…俺少しずつ強くなるよ、それに戦場にも慣れるようにがんばるよ」
孫堅「一刀君…」
一刀「だから、輝流…少し待ってくれ。少しずつ現実と向き合っていける様にがんばるからさ」
蒼真「それが少年の答えか」
そういって剣を鞘にしまった
蒼真「なら私から言う事は何も有るまい」
好きにしろ、口には出さなかったけどそんな雰囲気を残して蒼真は踵を返して行った
孫堅「一刀君…じゃあこれからがんばりましょう」
一刀「孫堅さん…これからも宜しくお願いします!」
孫堅「ええ、よろしくね」
少しずつ現実と向き合えばいい、俺はもう一度心に誓った
蒼真
やれやれ、手間のかかる連中だ
?「お兄様」
蒼真「薺か、見ていたのか」
薺「はい」
どうやら機嫌が悪いようだ
薺「お兄様はあの二人を大分気に掛けているようで」
蒼真「そうか?」
薺「はい」
ふむ、そこまで考えていなかったが
蒼真「なんだ、嫉妬しているのか?」
薺「いえ…別に…」
やれやれ
蒼真「そうか、なら薺の得物を持ってくるといい、あれも直ったのだろう?」
薺「は、はい!」
蒼真「私を楽しませくれ」
薺「////」
あけましておめでとうございます
ことしもぐだぐだとろとろと更新していきますので何卒宜しくお願いします
あけおめことよろ!
一刀「大分時間経ったけどな」
……
はい一刀君お年玉
一刀「びく!?」
そんなに身構えなくても良いじゃない
一刀「どうせ鉄球が落ちてきてお年『玉』なんだろ!?」
失礼ね、そんな直球ネタしないわよ
一刀「流石にオチがにえてるもんな『ガポ』ん?」
カズピーを謎の物体が包み込み球体の形に!
一刀「おい!俺が落ちるのか!?」
甘いわ!カタパルトオープン!…ファイヤー!!!
一刀「ぎゃーーーー」
人間ピンボールの完成よ!
一刀「酔うーー」
と言うわけで……
こんな感じですが、これからも気長に宜しくお願いします
ノシ
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お久しぶりです 暇つぶし程度に読んでやってください |
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コメント | ||
K.K様 有難うございます!弱輩者ですが頑張って書かせていただきます!(sin) 続きを楽しみにしています。焦らずガンバってください。(K.K) |
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