魔法少女リリカルなのはAfter ダメ人間の覚悟
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司会「さぁ!!只今より中学の部の最終種目・騎馬戦を行いまっす!!!」

 

わぁぁーーーー!!!

 

司会「ルールのご説明をしましょう!まず1クラスで男女を5組選抜し、騎手役の女子が1に対し騎馬役の男子が3人で構成します」

 

司会「そして、相手の騎手のハチマキを取るもしくは騎手が地面に着くとその騎手は失格になります!」

 

司会「尚、ハチマキを複数所持しそのまま地面に着いた場合、そのハチマキはカウントされませんのでご了承を」

 

司会「さぁ!ここでは1年2年3年入り乱れての戦い!!1年の下剋上も当然あり!3年の威厳を見せることが出来るのでしょうか!?」

 

司会「そしてそして、先程の障害物&借り物競争に出てた方も見られます、1位でゴールしたメイドさんもいますねぇ「うっさいわ!!!」おぉぉ怖い、流石に本人には辛い事のようです」

 

あんの司会者・・・・・・・・吭景・千本桜景厳を喰らわせたいわ。

 

司会「では選手の皆さん!騎乗して戦闘態勢に入ってください!」

 

はぁ・・・・俺今から止めようかのぉ、こんな恰好で騎馬やりたくねぇわ・・・・・でもやらないけんのんじゃろ?

 

うちのクラスからは、なのは、すずか、アリシア、赤石、佐々木の5名、男子は基本運動部から腕の立つ奴を極力選出・・・・佐藤もおる。

 

んで、肝心の俺ん所の騎手はってーと・・・・・・。

 

 

 

 

すずか「・・・えぇ〜っとぉ・・・あんまり気にしない方がいいよ」

 

このメンバーで運動神経がトップクラスのすずかになった。

 

透「あぁ、もうええわ・・・・触れられんかったら気にせんし」

 

すずか「そ、そーなんだ・・・アハハ」

 

男子1 2「「月村さん!よろしくお願いしまっす!!」」

 

すずか「え!?あ・・・うん、よろしく」

 

・・・・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・

 

すずか「それで透君、何か作戦ってあるの?」

 

すずかは俺等が組んだ所に座り、この騎馬戦の事を聞いてきた・・・・・・ちなみに俺が先頭で舵を取る感じになった。

 

透「一応の、じゃけどそれにはすずかにはメッチャ動いてもらわんにゃぁいけんし、俺等を信じてもらわんにゃぁいけんけど」

 

俺ん所にすずかが入って来てくれたんは好都合!これなら少し大胆な事が出来るかもしれん。

 

すずか「うん、信じるよ私は・・・透君を」

 

透「うん、ほいじゃぁまず―――――――」

 

俺はすずかに小さい声で説明して、今後の流れを言っていった。

 

透「――――――てな感じじゃけど、大丈夫か?」

 

すずか「・・・・ちょっと自信ないけど、やってみるよ!」

 

透「ん、ほいじゃけぇお前等の動きも重要になってくるんじゃけぇの!」

 

男子1「あぁ任せろよ!」

 

男子2「実際上手くいくかわかんねぇけど、やってやるさ!」

 

なのは「透君!」

 

透「おうなのは達やんけぇ、お前等もあんま無理すんなや?怪我とかしたらつまらんで」

 

なのは「分かってるよ」

 

アリシア「大丈夫だって!」

 

赤石「ありがと、井上君」

 

佐々木「井上君達もね」

 

司会「さぁ!準備が整った所で、スタートですっ!・・・・・レディ・・・・・・」

 

 

司会「ゴォォォォ!!」バァンッ!!

 

 

騎馬全員「オラァァァーーーーーー!!!!」

 

 

司会者がピストルで開始の合図をしたら、一斉に1年から3年の生徒たちが互いにぶつかり合った、騎手じゃのーて騎馬が。

 

俺等は開始からはまだ一歩も動いてない、何故なら・・・。

 

すずか「透君、まずどこから攻めるの?」

 

透「まぁまずあんな所にぶち当たるのは愚の骨頂、乱戦になるし移動が限られる、まずはあっこの少数の所をせめてコツコツハチマキを溜める作戦じゃ!」

 

すずか「了解!」

 

俺等と同じ様に傍観を決め込んで、漁夫の利を狙っとる奴等を逆に狙うことにした。こーすれば後ろからやられる可能性が一気に減る。

 

 

 

〜一方保護者席〜

 

忍「まさかのメイドさんの格好ね」

 

桃子「あらあら、よく似合ってるわね」

 

美由希「でも透君的にはショックだったろうなぁ」

 

恭也「・・・・・頑張れ透!」

 

士郎「さっきハルカからメールがあって、前の種目が終わってからすぐ、透君が壊れたらしいんだが・・・・本当なのかい?」

 

シグナム「はい・・・・・」

 

アルフ「あん時の透はいろんな意味で怖かったよ・・・・」

 

シャマル「止めるのも一苦労だったもんねぇ」

 

ヴィータ「発狂して中々手が付けられなかったけど」

 

リインフォース「響子がいらん事まで言うし」

 

リインU「透さん、心配ですぅ」

 

プレシア「まぁ彼なら大丈夫でしょうけど・・・・・トラウマになってそうかもね」

 

リニス「これが終わってからは、透にはアレの事はあまり触れないでおきましょう・・・・後が怖い気がします」

 

全員「うん」

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・

 

透「よっしゃ!どーじゃすずか、どんぐらい取れた?」

 

すずか「5本は取れたよ」

 

透「うっし、ほいじゃぁ次の作戦に移ろうかの」

 

俺はそう言うと、未だ激しい攻防戦を繰り広げとる密集地へと突っ込・・・・・・む寸前で止まり、態勢を変えた。

 

透「ええか?いっせーのぉーでっでやるんやぞ?」

 

男子1「あぁ分かってる」

 

男子2「でも大丈夫なのかよ本当に?」

 

透「そこはすずかの運動神経を信じるしかないの、じゃけぇ頼むですずか!」

 

すずか「透君も、ちゃんと受け止めてね?」

 

透「まかせんしゃい!!いくで〜?・・・・・いっせーのぉー・・・・」

 

司会「おぉーっとぉ?激しい戦いが行われているところの周辺で何やら奇妙な動きをしそうなチームがいるが・・・・アノメイド服は!?先程の障害物&借り物競争での男子がいるチームではありませんか?!一体何を「でっ!!!」ななななんと!!騎馬が騎手をブン投げたぁぁ!!」

 

そう、この作戦のキーであるのはすずかの運動能力にある。俺がわざわざ密集地帯に入ったのは、より勝利を確実にする為。

 

まず俺等騎馬が互いに向かい合い手でジャンプ台を作る、そして合図と共にすずかを密集地のどこでもいいので投げる、すずかの役目は情報収集と取れるハチマキを回収すること、そんで俺等の役目はすずかを投げた後散らばり、男子2名に関してはフィールドの端っこの方で待機、俺はすずかの仕事が終わり次第すずかを受け止めるキャッチャー。

 

一見絶対無理と思われるこの行為、じゃけどさっきも言ったけどキーとなるのはすずかの運動能力、そんで俺の今までの修行での力があれば可能になる・・・・・かなり根性論っぽいし、体育会系な感じになってしまっとるけどね。

 

ちなみに俺は日常生活で魔法的な物は非常時以外では基本使わんことにしとるけぇ、純粋に運動能力での勝負をしとる。

 

司会「2年の1組が無謀な賭けに・・・・・な何だこれは!?」

 

そうすずかは運動能力だけじゃない、伊達に俺とか皆のスピードを目で追ってないんじゃ、動体視力もスゲェんじゃ!

 

司会「あれは噂の『聖祥大附属中の7大女神』の一人ではありませんか!しかし彼女がやってるのは飛びながら相手騎手のハチマキを取っているではありませんか!?そして取ったらピョンピョンピョンピョンと飛んで、まさに現代の牛若丸か!?これは舟の『八艘飛び』ではなく、騎馬の『八艘飛び』だぁーー!!」

 

俺はすずかを気にしながら走っとると、すずかがおもむろに指差した。

 

成程、そこで回収せいっちゅーことかい。

 

司会「だぁーがしかし、彼女は一体どこに着地するというのか・・・・・なぁーー!!!なんと彼女は誰もいない所に飛び込んでしまった!!もはや諦めたのか?!」

 

すずか「やぁっ!」

 

透「はいおかえり!」

 

すずか「ただいま!」

 

司会「なな、なんとあのメイド服を着た男子がスタンバってた!?まるでそこに落ちて来ることを予想してたかのような動きで、見事肩車でキャッチ!ちなみにこの種目は、たとえ騎馬が一人になろうとも騎手が生きていれば大丈夫、騎馬も倒されない限り復帰可能です!」

 

俺はすずかを肩車しながら安全地帯に逃げながら、他の男子2人を探して合流した。

 

すずか「透君!他のチームの人達が来たよ!」

 

うっし!次の仕事じゃ!!

 

透「すずか、出来るか?」

 

すずか「・・・・・あんまりやりたくないけど、やってみるよ」

 

透「っしゃぁ・・・・ほいじゃぁ、逃げるぜぃ!!おい!どーよ?!」

 

俺等は追って来る敵チームから逃げることにした、そんで次の作戦に移った・・・・ある奴等を探しながら。

 

男子2「いた!右にいるぜ!」

 

俺は後ろの男子の言う通りに右に向きを変えて突っ込んだ、その先におったのは・・・・。

 

緋村「ん?よぉすずか!どーした、俺と一緒に居たいのか?」

 

すずか「い、いや・・・・・そうじゃなくて」

 

敵チーム「待ぁてぇー!!」

 

緋村「あ?・・・・・成程なぁ、安心しろすずか、俺がお前を護ってやるよ」ニコッ

 

すずか「・・・・・・・」

 

透「・・・・・・」

 

緋村「オラァモブ共ぉぉーー!!俺のすずかに手ェ出そうとすんじゃねぇよぉ!!」

 

見事こっちの読み通りに動いてくれて・・・・・・・あーゆーのはちょっとこっちが弱っとるのを見せると勝手に勘違いして、勝手に助けてくれる。

 

俺等は暫く傍観しようと、フィールドの端で土煙の風上の方に移動した、こうすれば戦況が分かるし、いざとなれば土煙に身を隠しやすくなる。

 

 

〜学生テント〜

 

(3年)

 

はるか「すっごいわね響!今の見た?!すずかちゃんの大ジャンプ!」

 

響「見たけど、無茶な事するわね・・・・・それにあんなやり方誰もやらないわよ」

 

はるか「でもでも面白かったわよ、それに井上君のあのキャッチと・・・・なんと言ってもあのメイド姿がキュートだわ」

 

響「確かにね・・・・・・でもあの格好の事は本人の前では言わないであげなさい」

 

 

(2年)

 

フェイト「すずかがあんなことするなんて・・・・」

 

ハルカ「あの作戦を考えたのは当然透でしょうけどね」

 

はやて「無茶しよるでホンマ・・・」

 

アリサ「それにアイツもなんとか持ち直したようだしね」

 

ハルカ「でもしばらくあの格好について、何も言わない方がいいわね」

 

全員「うん」

 

 

(1年)

 

響子「わぁすごい!見た逢ちゃん!今の!」

 

逢「うん、すごいね月村先輩」

 

響子「そーよねぇ、あの中じゃぁ高町先輩と同じで見た目では運動神経は高くないように見えるのに」

 

逢「でも月村先輩を受け止めてからあそこまで動く井上先輩も十分に凄いよね・・・・ハッ!」(しまった!!)

 

響子「でしょーーー!?あの格好も凄く萌えるけど!それ以上にあの動きヤバすぎでしょ?!!」

 

逢「う・・・うんそーだね」

 

響子「兄貴がいるっぽいけど・・・・・でも透さんがいるんだから絶対に勝つわよ!絶対に!!いけぇーーー透さぁーん!!!」

 

逢「響子ちゃん!お・・・・・落ち着いて・・・」(響子ちゃん優しい子なんだけど、こーゆーところは付いていけないよぉ・・・)

 

 

・・・・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・

 

あれから10分は経ったじゃろうか?フィールド上にはもう数えるくらいしか残っとらん、うちのクラスも俺等とアリシアしか残っとらんわぁ。

 

透「あ、アリシア達がまた一枚ハチマキをゲットしとる」

 

すずか「ねぇ透君、私達まだ動かないの?あれから全然動いてないよ?」

 

透「変に動いて負けたくないけぇな、まぁ待ちんしゃい・・・・あともうちょいで動くけぇ」

 

俺はすずかにそう言った瞬間、アリシア達が緋村にぶつかりアリシアがバランスを崩しかけちょる・・・・しかも騎馬である佐藤が緋村に横腹を蹴られて倒れようとしとる。

 

透「ヤッバイ!!」

 

すずか「アリシアちゃん!」

 

俺等はすぐアリシア達に合流しようと、目の前のチームからハチマキを取ったけど、アリシア達の騎馬はさっきの衝突でもう倒れる寸前で俺は・・・・。

 

透「アリシア!!こっちに飛び移れ!!」

 

すずか「え?!透君!?」

 

アリシア「分かった!・・・・とうっ!」

 

透「俺に肩車する感じにの!・・・佐藤!お前大丈夫なんか!?」

 

佐藤「うぅ・・・・俺の事はいいから、アリシアさんを頼むぞ!」

 

男子4「佐藤は俺等が保健室に連れて行くからよ!」

 

透「頼む!!」

 

俺等は向きを若干変え、アリシアが騎馬が崩れるのと同時に飛び移れるようにした。緋村は俺等の方に来ようとしたけど、榊のとことぶつかってこっちのことは後回しにしたようじゃ。

 

アリシアはなんとか俺に肩車をして難を逃れたけど・・・・・。

 

すずか「でもいいの?1つの騎馬に騎手が2人いても」

 

透「さぁてね」

 

アリシア「え?ダメなのかな?」

 

俺等は司会の方を向いて目で聞いてみた。

 

司会「えぇ〜先程の事ですが、ルール説明でも申しましたが、ハチマキを取るもしくは騎手が地面に着くと失格です!ですので他の騎馬に移ってもOKとします!」

 

わぁぁぁーーー!!

 

透「なんとかなったのぉ」

 

すずか「そーだねぇ・・・・・たぶんこーゆーのが出来るのって私達くらいしか出来ないと思うけど」

 

アリシア「まぁ結果オーライだからいいじゃん!」

 

わぁぁーーーーーー!!!

 

アリシア「何何??何があったの?」

 

透「・・・・どーやら俺等が最後のようじゃな」

 

現在フィールドに残っとるのは、俺等と緋村のクラスとなった。

 

アリシア「・・・・・修のとこも1騎しかいないね」

 

透「そんじゃぁこれが事実上の最終決戦っちゅーわけかい」

 

すずか「でもこれじゃぁアリシアちゃんが狙われちゃうよ?」

 

透「・・・・・アリシア、お前は俺の方に足乗っけろや」

 

アリシア「え!?」

 

すずか「透君?!そんな軽業師みたいなこと出来るわけ」

 

透「いやじゃけぇ、すずかにも立ってもらうんよ」

 

すずか「??どーゆーこと?」

 

透「つまり・・・・・」

 

俺は二人にどーゆーことかを説明した、まずアリシアを俺の両肩に立たせた・・・その際に俺の両手をしっかり持たせて・・・・やっとる最中2人とも「無理無理!!」言っとったけど。

 

そしてすずかも俺の頭を掴んだりアリシアと協力して立たせた、そんですずかは俺の左肩に右足を左後ろの男子に左足を乗せて、アリシアはその逆・・・・こん時安全性を考えて杖代わりに俺の手を握らせた。

 

司会「これは何をしてるのかと思えば!なんと組体操ではないのに組体操のような事をしているぅ!いや、これはもう合体と言った方が正しいのかぁ!?」

 

アリシア「うぅ〜グラグラするよぉ」

 

すずか「ね、ねぇとりあえず移動しない?」

 

透「・・・・・・・・」

 

すずか「透君?」

 

司会「おぉ〜っと!ここでイケメン騎馬が2人を乗せたメイド騎馬に向けて特攻だ!!これをその状態でどう対処するのか?!」

 

緋村「オラァーー!!テメェすずかとアリシアにいやらしい事してんじゃねぇ!!」

 

アリシア「ちょっ透!修の奴がこっちに向かってくるよ!?」

 

すずか「透君移動しよう!?」

 

透「あ、それ無理じゃわ」

 

アリシア「何で!?」

 

透「何でって、コレじゃぁ移動出来んで、こんな不安定なんは」

 

すずか アリシア「「えぇーー!?」」

 

そう、この状態の欠点は2人を落とさんようにするために騎馬が動けないこと、特に支柱となっちょる俺が。しかもこの状態の最大の欠点は・・・・。

 

緋村「オラァーー!!」ドゴッ!

 

透「うぐっ!!」

 

アリシア すずか「「透(君)!!」」

 

 

先頭に立っとる奴が無防備になることなんよな・・・・・。

 

 

 

緋村「ハッ!なんだなんだぁ?手も足も出ねぇってか?ザマァねぇな」

 

アリシア「この・・・・」

 

透「こっちに気ぃ取られんなやアリシア!!騎手に集中せぇ!!」

 

アリシア「え・・・うわぁ!?」

 

アリシアは相手騎手にハチマキを取られそうになってちょいバランスを崩し掛けたんじゃけど、なんとか持ち直した。

 

透「俺の事は気にせんでええけぇ、そっち優先せぇやっっぐ!」

 

すずか「で、でも!」

 

透「早ぉ取ってくれるんが、唯一の助けになるんじゃって思えや」

 

まぁこー言っとる間も緋村のアホに蹴られまくっとる・・・・・てかこいつ、平気で魔力を込めて蹴ってやがるわ、超痛ぇ。

 

アリシア『透!修の奴まさか!?』

 

透『想像通り!』

 

アリシア『こんなので魔法を使うなんて』

 

透『まぁゆーて、日頃から鍛えとる俺には全く問題ないんじゃけどの』

 

アリシア『強がり言わないでよ!』

 

透『・・・・・なら早ぉしてくれぇや』

 

アリシア『分かってる!!』

 

緋村「オラオラ!!ボディがガラ空きってなぁ!?」

 

女子「ひ、緋村君・・・・やり過ぎなんじゃ・・・・」

 

緋村「大丈夫だって、ちゃんと手加減してるからよ・・・それより頑張れよ」ニコッ

 

女子「う、うん」//////////////

 

あぁ〜あ、目の前にテメェが好きなキャラがおるっちゅーのに、他の女子にいい顔するってか・・・・・・って俺も人のこと言えんのぉ。

 

俺はそれからも蹴られ続けとった、もぉ何回蹴られたんかは分からんようなってきた、軽く数十回は蹴られとるか?腹の感覚が分からんようになってきたかも。

 

 

〜保護者席〜

 

美由希「と、透君・・・・大丈夫なの?」

 

士郎「さぁ・・・・だがもうかれこれ5分以上は蹴られ続けているからなぁ」

 

ヴィータ「・・・・それだけじゃねぇよ」

 

桃子「どーゆーこと?ヴィータちゃん」

 

ヴィータ「緋村の野郎、足に魔力を込めて透を蹴ってやがる・・・・・軽く岩を破壊できるくらいはな」

 

美由希「そ、そんなのまともに喰らって平気・・・・なわけないよね」

 

恭也「透・・・・・」

 

リインU「どーして透さんはやり返さないんですぅ?」

 

シグナム「やり返そうにも出来ないからだ」

 

忍「・・・・・原因はすずかと」

 

プレシア「アリシアね」

 

シャマル「もし透君がやり返そうとしたら、どっちかがバランスを崩して地面に真っ逆さまになっちゃうから」

 

ザフィーラ「日頃から鍛えているとは聞いているが・・・・」

 

リインフォース「それでも耐え切れるものではないだろう・・・・・もはや拷問だ」

 

シグナム「緋村の奴・・・・・・・・」ギリッ!

 

 

 

〜学生テント〜

 

 

(3年)

 

響「・・・・井上君」

 

はるか「響ちゃん、私見てられないよ・・」

 

響「私もよ・・・・終わるまで、向こうに行ってましょ?」

 

はるか「でも・・・・・」

 

響「心配なのはわかるけど・・・・ね?」

 

はるか「・・・・うん」

 

 

(2年)

 

 

ハルカ「・・・・あの馬鹿共!」

 

アリサ「ちょっと!何で透はやり返さないのよ?!」

 

はやて「そないなことしたら、上の二人が落ちてまうがな」

 

なのは「でも透君が・・・」

 

フェイト「・・・ハルカ、そー言えば何が『共』なの?」

 

ハルカ「決まってんでしょ、透と緋村よ」

 

なのは「何で透君なの?」

 

ハルカ「あんな無茶してるからに決まってんでしょ」

 

フェイト「じゃぁ、修は?」

 

ハルカ「・・・・なのはとフェイトとはやては気付いてるでしょ?緋村の奴が魔力を使ってるって」

 

アリサ「ハァ?それ本当?!」

 

なのは「・・・・・」

 

はやて「・・・・・」

 

フェイト「・・・・・」

 

ハルカ「魔力を込めた足で蹴ってんのよアイツ」

 

アリサ「何よそれ・・・それって反則じゃない!!」

 

ハルカ「でも証拠がないの・・・・・何も出来ないわ」

 

 

 

(1年)

 

逢「・・・響子ちゃん・・・・大丈夫?」

 

響子「・・・・・・・」

 

逢「??・・・・響子ty「てやる」・・・え?」

 

響子「・・ぶっ・・・・・・てや・・・・・・」

 

逢「??・・・??」

 

響子「アノクソアニキガァ・・・・無抵抗ナ透サンニ向ケテ(魔力を込めて)蹴ッテ・・・・・ブッ殺スワヨ?」ボソボソ、ギリッ!

 

逢「・・・・・」ガタガタ

 

 

 

 

 

アリシア「もぉ全然取れないよ!」

 

すずか「・・・・・・」

 

緋村「どーしたどーしたよ?!三下ぁ!!?」

 

透「っ!ッ!―――――」

 

すずか「・・・・アリシアちゃん!!」

 

アリシア「えぇ!?な、何?」

 

突然すずかがアリシアを呼び何か相談し始めた、自分等狙われとるのにそんなんしとる暇ないじゃろ?!

 

アリシア「・・・・・・やってみよっか」

 

すずか「うん・・・・透君!」

 

透「あ?何っ!!じゃいっ!!」

 

緋村「すずか達に話しかけてんじゃねぇよ!!嫌がってんのがわかんねぇのか!!」

 

アリシア「修!!うっさいから黙って!!」

 

緋村「あ・・・・アリシア・・・・テメェ、アリシア達に何吹き込んだぁ!!」

 

ザ・理不尽発動中!!!

 

透「ごふっ!!・・・・・んで何じゃいすずか!?」

 

すずか「・・・・後よろしくね!」

 

透「は?」

 

すずかは俺によろしくと言ったあと、なんと相手の騎馬の上に飛び移ってしもぉた。

 

何しとんじゃアイツ!!・・・・って飛び移った瞬間に面食らっとる女子のハチマキを奪取しよった。

 

アリシア「透!」

 

透「!!」

 

アリシア『すずかをキャッチしてあげて!」

 

透『!!・・・・成程・・・の前に』

 

緋村「テメェ・・・すずかを捨てるなんて、ヒデェことしやがって!!」

 

緋村は俺に対してまた蹴りを入れようと、右足を思いっきり左に向かって真横に蹴ろうとしたけど、アリシアが俺から離れたお陰で俺はフリーになって緋村の蹴りをしゃがんで避けて、逆に緋村の蹴ってない『左足』を蹴って足払いしてやった。

 

すると緋村の騎手は自然にこける形になってしもうたけど、同時にすずかも落ちそうになったんじゃけど、そこはアレ・・・根性でなんとかっていうか男の意地みたいな?

 

透「どぉうりや!!」

 

すずか「きゃっ!」

 

俺はすずかを肩車する感じになんとか持って行った・・・・いや、位置的にお姫様抱っこじゃったんじゃけど・・・・さっきの競技でもうやったけぇね・・・・もう十分っすよ。

 

すずか「ありがと、透君」

 

透「ハァ〜、無茶しよんなぁお前はぁ・・・・昔っからそうじゃな」

 

すずか「えへへへぇ〜」

 

透「そーいやぁアリシア達は大丈夫「大丈夫みたいだよ」あ?」

 

すずかが指差す方向を向いてみると、男子2人が前後で向かい合って腕を互いの肩に乗せ、その上に座ったアリシアがおった。

 

透「・・・アイツも十分無茶しよるの・・・・てかアレで落ちんのんかのぉ?」

 

ピッピッピィーーーっ♪

 

司会「終了ーーーーーーー!!なんと騎馬戦を制したのは2年1組の騎馬となりました!!いやぁ先程の蹴りの拷問を耐えていたのを見ていると、負けてしまうと思いましたが!!」

 

司会「なんと『現代の牛若丸』をまたもや披露されるとゆー荒業で乗り切りました!!皆様、健闘したこの騎手と騎馬にどうか盛大な拍手を!!」

 

パチパチパチパチ!!

 

俺等は拍手の中を急いで退場し、皆と合流した。

 

透「いやぁ・・・・恥ずかったわぁ」

 

なのは「おかえり、みんな」

 

すずか「ただいま」

 

フェイト「おかえり、姉さん」

 

アリシア「ふえ〜ん、疲れたよぉフェイトぉ」

 

フェイト「向こうで休も、この後なんの種目も無いし」

 

ハルカ「・・・・の前に」

 

ガシッ!

 

透「ぅお?!」

 

ハルカ「アンタは保健室ね!」

 

透「はぁ?何言っとん?何で”ツンッ”いっづ――――!!」

 

はやて「透君やっぱ我慢しとったんやな」

 

アリサ「もしかして、アバラがイッちゃってるんじゃない?」

 

ハルカ「かもね・・・・・ねぇ!私等透を保健室に運んでくるから!」

 

男子1「あ、はい!分かりました!」

 

フェイト「じゃぁ保健室に行「先輩ー!!」響子?」

 

ちょっと離れたところから響子がこちらに向かって走ってきた。

 

響子「先輩!大丈夫ですか?!」

 

逢「響子ちゃん、落ち着こうよ・・・・でも、本当に大丈夫なんですか?井上先輩」

 

ハルカ「さっきのでアバラがやられたかもしれないからね、一応保健室に行かせようとしてんのよ」

 

響子「そんな・・・・・すいません!うちの馬鹿兄貴が大変な事をして、後でちゃんとぶっ殺しておきますから!」

 

透「いい!いい!そがなことせんでいい!お前顔に似合わず物騒なこと言うのぉ」

 

はるか「みんなぁ〜!」

 

なのは「あ、森島先輩達だ」

 

響「彼大丈夫なの?」

 

はやて「ですから、保健室に連れてこうとしおりますねん」

 

 

 

・・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・

 

・・・・

 

 

???「まったく、何をしたらこんなことになるのだ?」

 

透「・・・・・・・」

 

何でこの学校に・・・・・・美容室だけでも十分じゃってーのに・・・・何で。

 

ハルカ「いやぁそのぉ、さっきの騎馬戦で・・・」

 

???「ほぉ、では先程の競技で棒立ちになっとった男子は貴様だったか」

 

ハルカ「なんで治療をお願いします」

 

 

 

 

 

ハルカ「桂 卑弥呼先生」

 

 

 

 

卑弥呼「うむ、なかなか活きの良い男子であるな、気に入ったぞ!」

 

透「いやじゃーーー!!助けてくれーーー!!」

 

フェイト「と、透!落ち着いて!」

 

俺がまたもや混乱で軽く暴れると、なのは達が一斉に取り押さえてきた・・・・・時々胸とかが触れるんじゃけど、今はそんな余裕は微塵も無い!!

 

ちなみに森島先輩達は次の種目に出るとのことで同行できず、七咲はその応援に行くと響子に伝えてテントに戻った。

 

透「何で俺がまたこんな化け物みたいな人と関わらんにゃぁいけんのんじゃぁ!!」

 

卑弥呼「失礼な、人を化け物扱いしおって」

 

なのは「それは分かるけど、素直に治療を受けようよ」

 

透「ふぐぐぐぐ・・・・・・」

 

俺はもうなんか抵抗したら、あとが怖くなる事を予想して不本意ながらも治療を受けることにして、ベッドに寝っころがった・・・・けど念の為に臨戦態勢に入れるように拳は握っておいた。

 

卑弥呼「ふん、最初から大人しくしとれば良いものを、では治療を・・・・ん?」

 

透「・・・・どーしたんすか?」

 

卑弥呼「何でもない、始める!・・・・・せりゃぁ!!」

 

いきなり保健医の卑弥呼先生が俺の患部にボディブローを打ってきおった。

 

透「どぅっふ!!」

 

すずか「ちょっと透君!」

 

アリサ「何してんのよアンタ!何トドメ刺してんのよ!?」

 

響子「ぶっ殺すわよ!!??」

 

卑弥呼「慌てるでないわ小娘共・・・・だから貴様等はアホなのだ」

 

俺は痛みがあんまない事に驚きながらベッドから起きた。

 

透「・・・・・??」

 

なのは「透君!大丈夫?!」

 

透「・・・・・痛く無ぇ」

 

ハルカ「ハァ?でもさっきあんな凄いボディブローをやられて」

 

卑弥呼「やはり素質があったか」

 

透「素質?」

 

卑弥呼「儂がお主の腹部に入れたのは何も拳だけではない・・・・・・・『気』を少し入れておいたのだ」

 

アリシア「『気』?」

 

卑弥呼「詳しく話すのはメンド―だから省くが、そこの男子は『気』の素質があったのでそれを刺激する為、先程の事をしたのだ」

 

はやて「・・・そーなん?透君」

 

透「いや、分からんけど確かに痛みは引いとる」

 

卑弥呼「ただ少し気になったのはそれ以外の力を感じたことだが・・・・」

 

全員「っ!!!!」

 

やべ・・・・これで「それは魔力か?」みたいなこと聞かれたら、どーしよ・・・・・・上手く回避する言葉が思いつかんのんじゃけど。

 

卑弥呼「まぁ気のせいであろうな、ほれ何をしておる、まだ体育祭は続いておるのだから戻らぬか」

 

全員「は、はい!失礼しました!!」

 

 

 

〜保健室〜

 

卑弥呼「・・・・・ふぅ、それにしても良き男子であったのぉ・・・貂蝉が気に入るのも無理はない、そー言えばしばらく貂蝉にもクレオパトラとも会うておらんの」

 

卑弥呼「儂にも素敵なダーリンが欲しいのぉ・・・」

 

 

 

そしてその日の体育祭は終了、中学部2年の優勝は俺等のクラスになりMVPはすずかとなった・・・・・まぁ八艘飛びなんぞやりとげたんじゃけぇな。

 

俺もなんとかこの忌々しいメイド服を脱いだことで、ムッチャ身軽になった気がする・・・・・・・心がね!!

 

 

-2ページ-

 

 

 

 

 

あとがき

 

 

今回も長々とやってしまったmakeです。

 

今回でやっと体育祭最後の話になったのですが、かなり長くなってしまいました。申し訳ありません。

 

今回の騎馬戦のお話は『スクールランブル』を元に作りました、まぁ私としても透があの自称オリ主にいいようにしてやられるのは、キーボードを打ってて腹が立ちましたが。

 

そしてお気づきでしょうが、透達が通ってる学校の保健の先生に、またも『真・恋姫』からの登場で卑弥呼を出させてもらいました。

 

貂蝉も卑弥呼も本編には関係ないので、ご了承を。

 

次はまた誰かの拠点にしようかと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明
第19話 最終戦・騎バトル!!
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コメント
卑弥呼や・・・・・・華佗はどうした!?(アサシン)
スクールランブルはめっちゃ面白いですよね(カルピスソーダ)
マスターアジアいる学校かよ!暑苦しいわww(東文若)
ゴッドヴェイドーですね、わかります。(gospel-oath)
気と魔力………ネギまの技に入るフラグか?(kaito)
まさか、クレオパトラも漢女じゃあ・・・・・・・・・・・(tenryu)
これは強化フラグか 透の気の才能と量が気になりますね(蕾姫)
卑弥呼の言ったとおり、透に気の素質があるとするならば、これから鍛えるようなことする前フリなのか・・・・・?(FDP)
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魔法少女リリカルなのは 転生 恋愛 チート 

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