転生したら聖王の末裔で |
転生トリップと言う言葉がある。それで僕はこの『魔法少女リリカルなのは』の世界に転生した。神様と言う存在によっての強制転生だった。それでも能力くれたんだからまだマシだったんだけどね。
ただ能力の制限が微妙だった。ニコポやナデポの洗脳系は禁止って言っていたけどそれ以外は何でもOKって言うのがちょっとおかしかったよ。
ニコポやナデポなんて選ぶ人が居るのかねぇ?
ちなみに僕が東方の博麗霊夢の能力、境界を操る程度の力、東方の三種の神器の三つだ。正確にはもう一つあるんだけどこれは戦闘向き、と言うレベルじゃない。あの超次元世界の物だからまぁ分かるけど。
一番最初言った時、博麗霊夢の能力と言ってしまい空を飛ぶ程度の能力を含めた才能の全てを手に入れる事になってしまった。慌てて訂正しようとしたけど時既に遅し、ならせめて男として生まれるように頼み込んだ。
神様もそれくらいなら構わない、と言う事で何とか男になった。
で、今の僕は外見こそ美少女、ブラウン色の髪と逞しいアホ毛付きの博麗霊夢になったと言うわけだ。魔力も異常なほど多いしリミッターもつけられないレベルだ。常に結界の中で過ごさなければ管理局とかがやってきそうな感じだ。
生まれた時から凄かったけど成長していくたびに異常なほどの魔力の量になってしまった。
今は亡き母親曰く「生まれるべき時代を間違えた神童」らしい。まぁ、神様に頼んだ結果がこれだったんだからしょうがない。
それで、母さんが死んだ事を理由に僕は引き篭もっている。何故引き篭もっているのか?
理由が二つある。
一つは他の転生者の二人と会いたくないからだ。最初は原作介入しようかなぁって考えていたけど銀髪オッドアイの転生者を見た瞬間、関わろうとする気持ちが失せた。
流石にあんな性格の奴に関わりたく無いから、ね。
二つ目の理由は母親譲りの虹色の魔力と赤と翠の虹彩異色が原因だ。
母親から聞いたがどうやらどこかの王族の一族らしい。しかも僕は先祖帰りをしていると来た。レアスキルと言う物もあり、間違いなく防御力は最強だろう。
でも、関係ないか。僕が住んでいるこの屋敷には幻想郷に張ってる博麗大結界と同じ原理の結界を張ってるから誰も入ってこれないからね。
「そう、誰も入ってこれない。なのに何者かが侵入してきた」
絶対にありえない筈なのに起きてしまった出来事、それを不信に思いながら屋敷の中を練り歩く。
正直これには予想外だ。この屋敷は幻想郷のような仕組みになって特殊な方法を使わなければ入ってこれないようにしていた。
だけどそれが壊された。
「兎に角、侵入者は排除、もしくは―――」
徹底的にお話しないとね♪
***
「あ、ぐぅっ!!」
身体に走る激痛に耐えながら這う。背中には五本くらい剣が刺さっている筈だ。
銀髪オッドアイの男はレアスキルらしき能力を使い、異常なほど魔力が篭った剣を作り出しそれを振るう。と、言っても普通に戦えば間違いなく私の方が強い。
だけど、不意打ちを受けてしまえばいくら実力差があったとしても無理がある。
「がはっ……!」
私とマテリアル達は夜天の守護騎士達のように躯体が安定していない。だから非殺傷設定の魔法でさえ身体がボロボロになる。
なのに、こんな異常な力で身体を傷つけられれば――間違いなく身体は崩壊して死ぬ。
でも、良いかもしれない。もう闇に居なくても良い、このまま死んでしまったほう良い。
「うぐ……すまぬ、U−D……あの下郎のせいで――」
ディアーチェが傷だらけになりながらも私を気遣う様子でそう言った。
他の二人は完全に沈黙している。もう駄目らしい。
「良いんですディアーチェ、もう……終わりにしたいから――」
「へぇ、折角の命なのに勿体無いなぁ」
突如として何も無い空間に亀裂が走り、そこから見覚えのあるオッドアイとブラウン色の髪をした子どもが這い出てきた。
「オリ……ヴィエ?」
「あー、先祖の知り合い?まぁ気にしないでいいよ。取り敢えず今から君達を救うから――勿論、拒否権なんか無いからな」
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よくある神様転生したら聖王の末裔になりました。 ユーリ「作文!?」 |
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面白そうなんで、続けてください。( ̄▽ ̄)ゞ(東文若) | ||
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