なんか神の不手際で転生するらしい |
突然だが諸君!!
今、俺の家の隣にエーベルヴァイン家ができた!しかも家がつながっている!!どうやったかって?土地の権利書を購入して後は結界を張ったら結界さんが一日で作ってくれました。
理由は――――
「――――――」
「――――――」
今、目の前にいる、実体化・・・・・もっと言えば受肉したアルトリアとランスロットがいる。これが原因で増築した。因みに増築部屋はマテリアル+ユーリの部屋だ。これで四人一緒(マテリアル+ユーリ)のお団子状態で寝ることもなくなるだろう。よきかな、よきかな。
え?なんでコイツ等いるのかって?しょうがないなぁ
回想開始
「さて、突然だがお前等」
『『『?』』』
「受肉する気はないか?」
『・・・・なんですって!?』
『麻井もう一度行ってくださいませんか?』
「だから受肉する気はないかと言っている・・・・質問は受け付けん。したいかしたくないかだけを言え」
『それは・・・まあできるのなら・・・・』
『私も・・・』
「了解した・・・・キエー!!」
『『『掛け声かっこ悪!?』』』
「できたぞ」
『いやまさかそんなんで・・・・アレ?やけにマスターが小さく見える』
『それよりも視線が高くなったような』
「ホイ(鏡を見せる)」
『『本当にできてるー!??』』
と、まあこんな感じに受肉させた。因みにゼイオンはできない。最初はしようとしたんだが・・・まあ簡単に言うと確固たる肉体としての形をコイツがイメージできないからだ。因みに原理は簡単。俺の魔力をパスとして繋げて供給させて実態にさせた。だって俺の魔力そこらへんにある大聖杯よりもあるからね。多分俺のリンカーコアで聖杯戦争できるよ。
しかしそれから先が大変だった。まず、初日とりあえず家族が増えたということでパーティをしたのだが(俺料理担当)そこで、ローストチキンとローストビーフを振る舞ったらアルトリアが『この味があればカムランの時まだ我々は戦えた』とかわけ解らんこと言い出すし、それについて疑問を持ったのか自国の料理についてシュテルが聞いたら『・・・・・・・・・雑でした』って言いだすし。しかも加減知らずに食いまくるものだから――――我が家のエンゲル指数が・・・・・いやこれくらいなら問題ないんだけどね。
ランスロットは『やはり王は人の心がわからない』って言いだすし・・・・むしろ『王は食費を知らなすぎる』だよ・・・・もしくは『王はエンゲル指数を知らない』だよ・・・しかもこの騎士王美味い物食っているときが一番人間らしいんだよ。ブリテンファンの皆がこれ見たら泣くぞ?
しかも、俺の部屋で『なぜあの時――-』って言いだしてからランスロットが『だから王は――――』って言いだしたのを機に凄まじい弁舌戦(という名の口喧嘩)そして――――
「ならば我らがマスターに聞いてみようではないか!」
「良い提案です。麻井なら我々を納得させる答えを導いてくれるでしょう!!」
「「というわけで頼みます!」」
どうしてそこで俺に振るし・・・
「とりあえずお前等の生前から今に至るまでを教えろ。今の会話だけでは部外者たる俺には分からん」
「わかりました」
腹ペコ騎士王説明中・・・
「というわけです」
「なんというかまあ・・・でも、まずそのなんとか問答だがこれについてははっきり言って優劣をつけようがない」
「え?」
「だってお前とその二人の王の王道は等価値だ。そもそも、お前等は時代背景、民族、文化風俗にいたるまでまったく異なる文明の王たちなのだから、比べられるはずもない。要は主観の問題だ。征服王の時代はそれでよかったのだろうし、お前の時代は少なからずそれを必要としていた・・・・違うか?」
「それはそうですが」
納得はしているが、まだ煮え切らないという感じか
「そもそも人の器なんてそう簡単に測れるものではない。人は今までの人生観からでしか人を計れない。いわば、住んでいた環境の常識に必ずその人物を当てはめてしまうからな。そんなもので器を完璧に図れるはずもない・・・・だから俺が言うことはお前の時代背景関係なしに全部個人的な俺の主観でしかお前の王道については言えない。それでもいいならお前の王道について口出すが・・・・まあ愚痴のようなものだと思ってくれ。」
「構いません」
Side:セイバー
「結論から言わせてもらうと王も臣民もバカとしか言いようがない。」
「「え?」」
最初に言われた言葉に私とランスロットは思わずそんな間抜けな声を上げてしまった。まさか第一声でそんなことを言われるとは思わなかったからだ。
「セイバー・・・いやアルトリアよ。お前の生き方は王としての生き方かどうかと言わせてもらうと正直微妙としか言いようがない。そういう生き方をする人種のことを人はなんていうか知っているか?」
「?」
「救世主って言うんだよ。」
「!?・・・・」
「人間っていうのはな、弱い生き物なんだよ。今でこそこんな科学とか発展しているが、丸腰じゃあその辺の犬畜生にも劣る。」
それは知っている。私だって武器や魔力が無ければか弱い少女だ。
「だからこそ不安になる。この世の中、力ある人間は一握りもない・・・・大半の人間にとってこの世の中不都合なことが真実であることが多いからな。そうすると今度は力ある誰かに自分の全てを預けたくなるんだよ。自分より力の強い者を信じて心の拠り所するわけだ。そして、その重圧を乗せられた人はな今度はさらに強い人間に縋りそれを心の拠り所にする・・・・さて、じゃあそれを続けていくと終着点はどこになると思う?」
その言葉はひどく心に響いた。その終着点を私は知っている。
「王って言うんだ。さらに言うと王になる条件はな・・・・・神を信じることだ。」
Side:伸
「・・・・」
「つまり、王とは人を導く存在だ。はっきり言ってこれだけは征服王の意見に同意だ。別にどのような形でもいいから導くこと、コレが一番重要なんだ。政治家や大統領もそうだ。なぜなら民はそれを一番に臨んでいる。だからこそ民はその背中を支え後押ししてくれる。」
まあ、俺は人間だからな。故に一番共感できるのはその征服王だと思う。いや多分、ただの人にとっては『人間のまま王になった存在』は一番共感や人望があるのかもしれない。そして王とは言え所詮は人間・・・そんな重圧に耐え続けるなど不可能だ。だからいるのかどうかも分からない神に(俺を転生させた奴じゃないぞ・・・)自分の妄想で創った神を創る。
「私は・・・・」
「だが、それに気づかずただ盲従していた臣下もバカだ。そのことについて何も指摘しなかったのだからな。故にお前は最後まで人の心がわからなかった。な?ランスロット卿」
「うっ・・・・・」
「そして、そのような人間を王とした民もバカだ。導いてもらう気が無いのなら最初から王なんて作るなって話だよ。ぶっちゃけ、ただ人に救いを求めるような奴はさっさと死んだ方がいいと思う」
「な!?」
「だってそうだろう?助けを請い、どこぞの英雄か誰かが現れてくれて自分を救ってくれるのを待ち続け、そこから現れた幸福だけは我先に手を伸ばす。例えそれまで苦楽を共にした相手すら蹴落としてな。そして、その誰かがしくじればその英雄のせいにする。何もしなかった自分は棚に上げてただ責任を押し付け自分だけは助かろうと救われようとする。そんな奴は死ねばいい。それをしたいのなら偶像の神にでも祈れて話だ。」
「神は実際いるのでは?(転生させた的な意味で)」
「ランスロット・・・お前の信じた神にあんなのいたのか?」
「・・・・いいえ」
「まあ神は所詮日和見主義者だからそんなただ救われたい・・だなんて考えている奴には絶対に手を差し伸べないし振り向いてもくれないだろうけどな。現実だってそうだろう?泣いて助けを求めたって手を差し伸べてくれる人間なんてそれこそ一つまみだ。むしろそこに付け入ってうまい汁にありつこうとする寄生虫しかいない。」
「ですが、それでは弱い民は―――」
「だったら分相応に生きろという話だ。さらなる幸福を求めようとするのは、本当の意味で強い力・・・意志のある人間だけが得られるものだ。まあ、そもそもある程度幸福があるにもかかわらずさらに求めようとするのは愚者がすることだって言う人もけどな。」
「「・・・・・・」」
(この主は切嗣とは逆だ。ただ現実を見ている。切嗣がもつ子供のような夢とは違う。おそらくそんなものは絶対に見ない人間だ。しかも、この人は自分から人間を救おうなんてことは絶対に考えない。自分のためにしか動かない人間だ。そしておそらく前世でもあったのだろう・・・そういうことが・・・それだけの説得力がある。)
「話がずれたな・・・・まあ要は、救世主ならお前の生き方は素晴らしいものだった。なぜなら救世主は人を助けることが生業であり導く必要はない。だが王は違う。王は導くことが生業だ。そこをお前は・・・・ブリテンは間違えたんだろうな。」
そう言ったセイバーの顔は俯いていてわからないがおそらくネガティブ思考だろう。普段の俺ならここでさらに傷を切開するところだが―――俺って身内には優しいんだよ?ガチで
「でも、ま、よかったんじゃない?」
「え?」
「お前さんの願いがかなう前にその過ちに気づいて。だってお前の願いは『ブリテンの再興』だろ?そのブリテンができても同じことすりゃ結果は目に見えてたわけだし・・・・挫折を知って人は真の意味で強くなれるんだからよかったじゃないか。因みに過去替えたらお前が忠誠を誓っていたアイリなんとかとやらも消えるかもしれないからやめたほうがいい。願うんなら国の復興とかにしてくれ。あとそれからもう一つ―――――」
「・・・・・」
「決して後悔だけはするな。決して立ち止まるな、決して自らの行いに躊躇するな。頭がそうなれば手足は動かないのだからな。」
とまあこんなことがさっきまであったわけだ。そして最初に戻る――――
「では、私はどうしたらいいのでしょう?」
「なんだ?お前の治世に口出しして俺好みのブリテンにしていいのか?」
「違います!ブリテンの王は私です!!ですが私は人の心というのが未だよくわかりません・・・ですから」
「あ、そういうこと・・・ん――じゃあまずは殻脱いだら?」
「え?」
「だから、王としての殻・・・男装やめて女の子として今を生きてみたら?」
「え、ですが「それです!それがいい!!」ランスロット卿まで」
「うちの母のお古が確かまだあったはず・・・・あった。ほら」
「は、はあ・・・・では」
騎士王着替え中(別室で)
「ど、どうでしょうか」
そこにはSNの私服時のセイバーの姿が!まあ、それを選んだのが俺なんだけどな
「似合ってんじゃない?」
「そうですか・・・・どうしました?サー・ランスロット?」
「い、いえ…なんでもありません」(ツー)
「まあとりあえず、パジャマもあるからそれ来て今日は寝るぞ。ホレ」
「あ、どうも・・・」
そして再び別室へ・・・
「麻井・・・」
「なんだ?」
「貴方は天使だ・・・我々円卓の騎士が心中思い続けていた理想をこうもあっさりかなえてくれた!!」
「一言言っておくが・・・これはまだまだ序の口・・・その程度で鼻血を出していたら身が持たんぞ・・・・後は分かるな?」
「承知!!」
どうやら円卓の騎士は薄々アーサー王が女ではないのかと感づいていたらしい。
翌日・・・・
「伸、頼みがあるのですが―――」
「なんだ?」
「訓練場とかはありませんでしょうか?」
「つまり特訓したいと?」
「はい」
「あ、それは私も思っていた事です」
「ランスロットも・・・」
「ええ、腕を鈍らせたくありませんので」
「はいよ・・・ほんじゃこの修練の門貸してやる。」
「「ありがとうございます」」
一時間後
おかしい・・・・・遅すぎる。あの修練の門は現実世界の一分で一時間・・・・つまり、もう二日は過ぎているのに一体何をしているんだ・・・・
「ちょっと覗いてみるか・・・」
修練の門内
さて・・・と、とりあえず『ズガガガガァァァァァァン!!!!!』!!!??
な、なんだ!?今の音は?とりあえずいってみよう。
えーはい、今現場にいるのは私(誤字に非ず)こと麻井伸と申します・・・・・・・だってこんなテンションじゃないとやっていけないもん。だって目の前には―――――
「3000連釘パンチ!!」
般若パンダに釘パンチを撃っているランスロット卿がいるんですから
「ふう・・・おや?麻井ではではありませんか?どうしました?」
「いや、あまりにも遅いもんだからよ・・・・ここもう二日は経っているだろう?あとお前・・・・なんだそれ?」
「ああ、これですか・・・此処にいる猛獣たちが余りにも強く美味でしたので新技が出来てしまいました。いや、それにしても此処は素晴らしいですね。強い猛獣、美味なる食材・・・・修行し甲斐があるという物ですよ。」
「まあ、そりゃそうだろうな。・・・・因みにさっきの技の消費魔力は?」
「五パンチにつき雁夜一人分ですね」
「なんて良燃費・・・マスターにやさしい技だな・・・それ」
「ええ、まったく・・・ジェノサイド・ナイフ!!アロンダイト・ナイフ!!」
そう言って今度は大量のフライシャークを真っ二つにするランスロット。アイツ・・・実は全身がアロンダイトなのではなかろうか・・・・・
ピンポーン
ここで、ステータス情報の更新の知らせがなった。何々・・・
クラス:アーチャー
真名:ランスロット
更新された宝具:「この世のすべての食材」
((この世のすべての食材|グルメ))
ランク:EX
種別:対食対障害宝具(常時発動型)
レンジ:1〜∞
最大捕捉:1〜最低でも4000
食材の想いが具現化し「グルメ・ファンタズム」として、バーサーカーに宿った宝具。技も多種多様に増える・・・・さらに共通点として「捕食を行うことができる生物。または、捕食をしたことがある生物。もしくは、何かしらの生物に捕食されることができる生物」相手に防御無視の貫通のダメージを与える。その貫通能力は全て遠き理想郷の遮断能力をもってしても防げない。
・・・・・ヒッドイチート能力・・・つか、なんだコレ?あらゆる生き物に通用すんじゃねーか!しかもその障害物にも普通に機能するとか・・・流石ランクEX・・・格が違いすぎる!
「麻井?どうかいたしましたか?」
「いや、なんでもない・・・それよりセイバーの奴は?」
「王なら、此処よりちょうど西のほうにいると思いますが・・・・」
「サンキュー、あとあまり長居すんなよ。後、生態系に影響出すなよ。」
「承知いたしました。」
そして西へ行くこと数分
「お・・・いたな・・・・・・」
なぜかヘラクレスドラゴンと対峙しているけど・・・・ん?セイバーの奴何両手で合掌して・・・・
「王食晩餐!!」
するとセイバーが合掌をした掌の間からパックマ○みたいなのが現れヘラクレスドラゴンを食い散らかし最終的には骨も残さずに食ってしまった・・・・ゑ?
「ふう・・・ごちそう様です・・・・あ、伸」
「お前何やっていたんだ?」
「いえ、此処で((食事|修行))をしていたらいつの間にかあんなことができたので、その修行を・・・」
ピンポーン
む、またか・・・・どれどれ
クラス:セイバー
真名:アルトリア
更新された宝具:「王食晩餐」
((王食晩餐|ロイヤル・プレデター))
ランク:EX+
種別:対((食|全))宝具
レンジ:1〜∞
最大捕捉:1?
食物連鎖の頂点に立つ最強の捕食者の中でも特に突出している存在(次元世界一つにつき一人いるかどうか)が英霊となったことで得た宝具。セイバー(アルトリア)クラスになると、『食った』という結果が先に現れその後に『食う』という原因が作られるいわゆる因果逆転の法則が発生する。そして、ほぼあらゆるものが食えるため、天地乖離する開闢の星の一撃だろうが、聖杯の泥だろうが、黒の聖杯だろうがこの世のすべての悪だろうがなんだろうが食える。そして食った物は捕食者とその主のマスターに純粋な魔力として供給される
ワーイ、このセイバーならHFでオルタ化しないぞー
「・・・どれだけ食った?」
「・・・・この地域にある食材を一種類ずつ・・・」
「・・・・まあいいや。頼むから生態系にだけは影響を出さないでくれ。」
「承知しました」
英霊とは規格外の存在なんだと改めて思い知らされた瞬間だった。
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第四十九話:流石英霊、何でもアリである。 | ||
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トリコに染まってる・・・(HIBIKI) というか、今更ながらランスロット卿が『3000連釘パンチ!』とかやってる姿が想像できない(頭翅(トーマ)) グルメ界の生物(食材)って規格外の神秘である英霊以上の神秘なんじゃ……。英霊が型月世界の聖杯や魔法を超越しちゃったよ。食べるだけで。(hikage961) 両人の宝具が食関係になっとる!希少種だけは残してくださいね。(Fols) どうもー、初めまして。しかし真に恐るべきはその中にゲイボルグの特性が内包されていることという・・・ゲイボルグ型王食晩餐(博) どーもtrainといいます。いつも楽しく心の中でツッコみながら見させてもらってます(^^)てか一人で王食晩餐出せるって食い意地ハンパねぇ;(train) 屑とは違い、いきいきしているなw(tenryu) エンゲル係数/ infinity (これはエンゲル係数が無限に至る物語)・・・なんじゃないかな?(博) く・・・食い意地はりすぎだろおいwww 前回の話の後なにがどうしてこうなったんだw(氷屋) 頭翅(トーマ)さん・・・・彼は英霊なんですよ・・・四天王とは格が違いすぎるのですよ・・・・・ちなみに消費魔力は事実です。つまり・・・・(博) あれ?釘パンチの桁がふたつ程違う気がするのは自分だけ?(頭翅(トーマ)) この二人だけでエンゲル係数が幾つになるか恐いです(なゆた) 恐ろしきは食欲かな(日隠 夜行) |
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