真・恋姫†無双 〜桃始華のつぼみ〜
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一刀が劉備の兄になって2年が経とうとしていた。

 

この辺りでは聞かないが最近賊が増えてきたらしい。

 

行商人の話では行ってはいけないとまで言われてる村もあるそうだ。

 

この辺りには村が近く隣町まで2日ほど歩かなければならない、だからかこの村には賊の姿が見えない。

 

ある日のこと、桃香と買い物に隣町まで行くことになった。

 

桃香・・・少しは運動しようか、片道3日もかかってるし。

 

 

 

「この村は平和だけど他の村は賊に襲われたりしてるんだよね?どうしてそんなことするのかな?」

 

「賊って言っても仕方なくなった人もいるしな。一概に賊が悪いとは言い切れないよ」

 

「でも悪いこと悪いよ」

 

「・・・。まあお前がここで何を言おうが変わらないけどな」

 

「んー・・・」

 

「さっさと買い物済ませて母さんのとこに帰るぞ」

 

「あっ、待ってよー」

 

 

 

 

 

 

 

 

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桃香が服を見たいといったので俺は外で荷物持ちをしている。

 

その待ち時間の間に黄巾党対策の義兵を募集している高札を見つけ俺はため息をついてしまった。

 

 

 

「高札見てため息なんかついてどうしたのだ?」

 

 

 

活発そうな小さな女の子が見た目にあわない大きな槍(後で聞いたら((蛇矛|じゃほこ))と言うらしい)を軽く片手で担ぎながら俺に話しかけてきた。

 

 

 

「人ってどうしていつの時代も戦い続けるんだろうな」

 

「鈴々は難しいことわからないのだ。それよりおなか空いたのだ」

 

「ははは・・・。じゃあ一緒にごはん食べに行かないか?」

 

「いくのだ!でも愛沙にも聞いてみないと・・・」

 

「こっちも2人だから気にしないでいいよ。そこのお店で待ってるから」

 

 

 

そのあと俺は買い物を済ませて出てきた桃香と合流してさっき女の子のことを話した。

 

食処で席を確保して待ってる間桃香が不機嫌そうに見えたのは俺の気のせいか?

 

 

 

「おい店主よぉ〜、もっと酒出せよぉ〜」

 

「すいません、もう無いんです」

 

「ああん?ふざけたこと言ってんじゃねえぞ〜。ヒック」

 

 

 

俺達とは離れた席では悪い空気が漂っていた。

 

桃香が心配そうな目で俺を見てきたので安心させるように声をかけた。

 

 

 

「大丈夫だから落ち着け。ほら、あそこに武器を持った人が注意しに行こうとしているだろ」

 

「おいそこのよっぱらい」

 

「ああん?なんだ?」

 

「見せもんじゃねえぞコラ」

 

「酒に酔うのはいいが他人に迷惑かけるのは良くない」

 

「うるせえな女は引っ込んでろ」

 

「これ以上他人を困らせるというなら私も力ずくで行かせてもらおう」

 

 

 

酒で酔っ払った男たち2人をあっさり倒した女性は綺麗な黒髪をしていて大きな戟を持っていた。

 

さっき会った小さな女の子が倒された酔っ払い達を道に捨てて帰ってきた。

 

大人2人を引きずっていくなんて凄い力持ちだな・・・。

 

 

 

「お兄ちゃんお待たせなのだ」

 

「すいませんお待たせしてしまいまして」

 

「いえいえこちらもさっき来たばかりなんですよ」

 

「とりあえず自己紹介させてもらいますね。俺は北郷といいます」

 

「私は劉備っていいます」

 

「私の名は関羽、字は雲長です」 

 

「鈴々は、張飛!字は翼徳なのだ!」

 

 

 

そうきたか・・・。うすうす感づいていたがこの時代の武将は女の子なのか?

 

関羽と張飛、劉備の義兄弟になるはずの2人、この場合は義姉妹だな。

 

それにしても・・・関羽。貴様いい乳してんじゃねえか!

 

思わず鞍替えしそうになるじゃねえかおい!!

 

 

 

「私たちは賊退治をしながら路銀を集めながら生活をしていました。この世の中に不満を持っていざ旅立ったのはいいのですがいささかうまくいかないものでして・・・」

 

「ほえー、2人は凄いなー。最近私も思ってたんだー、どうして同じ人間なのに格差が生まれたり戦ったりするのかなって。みんな同じように平和になりたいはずなんだから・・・笑顔で生活できないのかなって」

 

「・・・このご時世でそんな考えができるなんて!そんな綺麗な心をお持ちの方がいるとは素晴らしい」

 

「そ、そんな大げさな〜。私はただみんなが笑って暮らせる世界がいいなって思っただけで」

 

「でもお姉ちゃんの言ってることは正しいのだ」

 

「私の真名は愛沙です。どうか我らの主になって大陸に平和をもたらしてくれませんか?」

 

「鈴々の真名は鈴々なのだ!」

 

「えっえっえっ?!・・・・・」

 

 

 

こんな甘い理想でも正しいことには変わりないからな。

 

これも人徳って言っていいのか?

 

というか俺を見るなよ。

 

 

 

「悩むんなら母さんに相談しろ」

 

「うん・・・そうする。愛沙ちゃんと鈴々ちゃんも来るよね?」

 

「行くのだ!」

 

「お供させていただきます桃香様」

 

 

 

甘い・・・が、桃香らしいな。

 

2人と一緒に生活していくうえで気付くいくこともあるだろうと俺は悟っていた。

 

4人はその後用事を済ませて桃香の住んでいる村に向かった。  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【あとがき】

 

 

 

 

 

読んでたらお分かりの通り大体は蜀ルートですね。

 

 

まあなんやかんや進んでいきます。

 

 

注意して欲しいのが南蛮は出ません。

 

 

理由はキャラを増やしたくないからです!

 

 

それに今回から誰が話してるかを書いていません。

 

 

さらに行間隔をあけてみました。

 

 

読みやすくなってたら嬉しいなー

 

 

 

最後に遅くなってすいませんでした・・・・

 

 

 

 

 

 

 

説明
これは第4話になるんですね。


もう少し早く投稿できたんじゃないかな?

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コメント
あれ?関羽の武器って青龍偃月刀じゃなかった?戟は呂布だったはず(アサシン)
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