こんな俺でも賊軍大将ぐらいにはなれると思う。プロローグ |
俺はその日、会社の飲み会を終えて急ぎ足で家に戻ろうとしていた。
何故かと言うと。
(オンラインゲーム大会決勝の準備をしないとな)
このためである。
ちなみに、ジャンルは海上戦略系。
そのゲームで俺は30隻もの戦艦を有する超大艦隊を使って、決勝まで上り詰めた。(ニックネームは廻転)
相手は、全体ランク1位だ。
絶対勝つために万全を・・・・・・?
「ん?」
何か向こうで取っ組み合ってるな。
「・・・・・・見に行ってみようかね?」
俺がなぜその時そう思ったのか、それは分からない。
けど、今思えばこの時が俺の人生のターニングポイントだったのだろう。
俺は、そう思う。
俺がたどり着いた時、取っ組み合いは佳境を迎えていた。
ジャージ姿の青年と制服姿の青年、ジャージの方は木刀を持っている。
こりゃ後輩を先輩が〆ている最中かね?
しかし随分と物々しい雰囲気だ
今にも殺し合いに発展しそうな・・・・・・
その瞬間、制服が仕掛けた。
「なっ!!はええ!?」
予想外だ、何だあの速さは。超能力者か?
しかし、あの速さであの突き手は・・・・・・
「まずいぞ・・・・・・!?あんなん喉にでも喰らったら・・・・・ジャージの方、死んでしまう!!」
そう思ったら体が動いていた。
いや、他人同士の争いだし関わる事無いんだけど、若い命をわざわざ散らす事無いでしょ・・・・・
「お、落ち着きなさい君たグハッ!?」
あ、あら。何か止めようと思ったら手刀が体に突き立ってますけど・・・・・
「・・・・・はっ!!おっさん!?おい、大丈夫か、オッサン!!」
「ちっ!!余計な真似を!!」
あ、何か意識が急速になくなって行くねえ・・・・・・・
何かかなりあっさり死んだな、俺。
次に起きたのは、知らない場所でだった。
周りを見渡す限り、どっかの森林地帯だってのは分かるんだけど・・・・・・
「どこだろ、ここ?」
俺の知る限り、こんなに先の見えない森林地帯は富士の樹海くらいしか無いが・・・・・・
「地面は・・・・・見事に土だしな」
それだけで、ここが富士の樹海では無いと言うのが分かる。
とりあえず、ここから移動せんと拉致があかんな。
そんな訳で移動してみた。
分かった事。
「ここがどっかの山の中だってこと位だな」
ここら辺、妙に上り坂が多いっていうかそれしか無い。
と言う事はどっかの山の中を進んでいると言う事だろう。
?・・・すけて?
「ん?」
どこからか人の声が聞こえる・・・・・こっちか!!
耳はいい方です。
行った時、俺は、俺の置かれた状況を理解した。
どこから見ても盗賊にしか見えない格好の奴らが呻いている。
しかも、中華風。
「・・・・・中国って所かな。昔の」
どうも俺は、タイムスリップをしてしまったようだ。昔の中国に。
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冴えないリーマンが恋姫の世界に乱入するようです。 | ||
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