~少年が望んだ世界と力~
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WARNIMG!

今回はちょっと悪ふざけが入っていますので最初に謝っておきます!

すいません!!

そのことをご了承の上でお読みください。

では、どうぞ!

 

 

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最近の俺はどうやら怪人達に人気のようだ。

 

「全く、人気者はつらいな」

 

「エァァ」

 

「劇場版 仮面ライダーアギト PROJKT G4」で登場した軍隊アリのロード怪人「アントロード フォルミカ・ペデス」が一斉に向って来た。

戦う気満々のようだ。

 

「数は・・・・・・軽く30くらいはいるな、全く!」

 

俺はアントロード達を撃退するためにアギトの変身ベルト「オルタリング」を出現させようとした。

 

「健悟君!」

 

「健悟!」

 

「!!」

 

後ろを振り返るとすずかとアリサ、忍さん、恭也さん、美由希さんがこちらに向ってくる。

 

「馬鹿!来るな、逃げろ!!」

 

「何言ってる!お前も逃げろ!」

 

「健悟君、早くこっちに!!」

 

「アァァァァ!!」

 

恭也さんと美由希が俺に逃げるように言っている間にアントロード達が接近していた。

 

「あぶない!」

 

「健悟君!」

 

「健悟!」

 

忍さんとすずかとアリサが叫んでいる。

 

(間に合わない!)

 

諦めかけたその時だった。

 

バババババババババッッッ

 

「ガァァァッ!!!」

 

「「「「「「えっ!?」」」」」」

 

アンノウン達がいきなり銃撃された。

 

「な、何今の!?」

 

「一体何処から?」

 

バラバラバラバラ(ファンファンファン)

 

ブオォォンッ!(ファンファンファン)

 

俺を含めた全員がいきなりの銃撃の混乱していると上空からローター音とサイレン音が聞こえ、更に地上からはバイクの吹かした音と上空と同じくサイレンの音が聞こえてきた。

このサイレンの音に聞き覚えがあった。

 

キイィィィッ!!

 

そして、俺とアントロードの間に白と黒と紫のラインが入った白バイが止まり、上空では白バイと同じカラーリングの攻撃用ヘリが俺の真上でホバリングしている。

 

「!きょ、恭ちゃん!あ、あ、あれ!!」

 

美由希さんが驚きながた白バイを指差す。

何故ならその白バイには誰も乗っていないからだ。

 

「む、無人!?」

 

「そんな馬鹿な!」

 

「どうなってんのよ!」

 

無人の白バイに忍さん、恭也さん、アリサが驚いている中、俺だけは落ち着いていた。

何故なら俺の前にいる白バイと真上でホバリングをしているヘリは、簡易AIを搭載した「勇者王ガオガイガー」に登場し、GGG諜報部のボルフォッグの専属サポートロボット「ガンドーベル」と「ガングルー」だった。

 

「お前達・・・」

 

『ガガ・・・お待たせしました!ガガ・・・大丈夫かな?』

 

ガンドーベルのラジオがいきなり動き出した。

 

「今度はラジオが!!」

 

「・・・会話・・・のつもりか?」

 

『ガガ・・正解です!ガガ・・素晴らしいですねぇ〜!』

 

今度は真上でホバリングしているガングルーから聞こえてきた。

 

「エァァァッ!」

 

先程ガングルーの銃撃を受けたアントロード達が再びこちらに向ってくる。

 

「健悟君!!」

 

すずかが叫ぶが、俺はさっきのように慌てなかった。

 

「ガングルー、ガンドーベル、システムチェンジ!!」

 

俺の命令を受けたガングルーとガンドーベルはサイレンの音を鳴らしながらビークル形態から人型のロボット形態にシステムチェンジした。

 

「う、嘘・・・」

 

「バイクとヘリコプターが」

 

「ロボットに」

 

「変形した!?」

 

「凄い・・・」

 

「全員耳を塞げ!」

 

「「「「「え?」」」」」

 

「早く!!」

 

「「「「「う、うん」」」」」」

 

美由希さん、忍さん、恭也さん、アリサ、すずかがガングルーとガンドーベルの変形に驚いている中、俺は全員に耳を塞ぐように言った。

 

「よし!ガングルー、ガンドーベル!照準合わせ開始!攻撃目標アンノウン、いやロード!!」

 

全員が耳を塞いだのを確認し、ガングルーとガンドーベルに照準をアントロードに合わさせた。

 

「攻撃開始!!!」

 

ババババババババババッッ!!!!

 

攻撃命令を出し、俺が耳を塞ぐとガングルーはイーグルガン、ガンドーベルがドーベルガンと呼ばれる胴体に搭載されているマシンガンから轟音を上げながら銃弾が次々を放たれる。

 

「ガァァァッ!!!」

 

「エァァァッ!」

 

ガングルーとガンドーベルの攻撃でアントロード達が怯み、動きが止まった隙にすずか達を避難させようとした。

 

「よし、皆さん今のうちに避難を・・「そうはさせないわよ?」っ!!」

 

すずか達を避難させようとした時にすずか達の後ろから声が聞こえてきた。

俺は前を、すずか達は後ろを振り返り、声をかけてきた人物を見る。

そこには声をかけてきたと思われる手にアタッシュケースを持った金髪のポニーテールの10代後半ぐらい少女と眼鏡を掛けており、少女と同じ10代後半ぐらいで手にアタッシュケースを持った少年と黒いスーツに黒いソフト帽に黒いサングラスを掛けた男達が10人程、更にアメリカのSWAT、日本のSAT等、特殊部隊の格好をした男達が10人程立っていた。

 

「ハロー、また会ったわね仮面ライダーフェニックス。あ、今は野田健悟の方だったわね」

 

金髪のポニーテールの女が俺に話しかけてきた。

その声と話し方には聞き覚えがあった。

 

「その声と喋り方、あんたまさか、カイザか!」

 

数時間前にアースラ内で戦った「別のファイズの世界」のカイザの声と似ていた。

 

「ご名答!流石ねぇ、野田健悟君」

 

「ということは、そこの眼鏡がデルタか?」

 

俺は眼鏡の男を見る。

 

「おう!そうだぜぇ〜、この俺があの時のデルタ様だ!っていうか眼鏡って呼ぶな!!」

 

眼鏡の男は無駄にテンションが高いな。

それに怒られた。

しかし、この二人の姿と声・・・どこかで見たことと聞いたことがるような。

 

「俺はあんたらの名前を知らない。だから、特徴があるもので呼ばせてもらった」

 

「そういえば、私達は名乗ってなかったわね。いいわ、名乗ってあげる!スマートブレイン第一特務部隊隊長、仮面ライダーカイザの正装着者、霧夜エリカ!!」

 

「スマートブレイン第二特務部隊隊長、仮面ライダーデルタの正装着者、鮫永新一!シャークと呼んでいいぜ!」

 

「霧夜エリカ、鮫永新一!?」

 

俺は二人の名前を聞いて「つよきす」と呼ばれるゲームに登場していたヒロインの1人「霧夜エリカ」と主人公の幼馴染の「鮫永新一」であることを思い出す。

恐らく彼女らは「別の世界」の霧夜エリカ(以降 姫)と鮫永新一(以降 フカヒレ)なのだろう。

 

「さて、それじゃあそろそろ始めましょうか」

 

姫が手に持っていたアタッシュケースからベルト型変身ツール「SB-913 B カイザドライバー」を取り出すと隣にいたフカヒレもアタッシュケースから「SB-333 B デルタドライバー」を取り出し腰に装着、その後ろにいた黒いスーツの男達も懐から「SB-RT-B スマートバックル」を取り出し腰に装着した。

 

「この前の借りを返してあげるわ!!」

 

-913 ENTER

 

『STANDING BY』

 

姫がカイザフォンに変身コードを入力し、待機音が流れ、カイザを閉じた。

 

「変身!」

 

「俺もいくぜ、変身!」

 

『STANDING BY』

 

フカヒレがデルタフォンに音声入力し、待機音が流れた。

 

「「「「「「「「「「変身!」」」」」」」」」」

 

姫がカイザフォンをカイザドライバーのフォンコネクターにセットし、フカヒレはデルタフォンをデルタドライバーの右側に取り付けれているデルタムーバーに差し込み、黒いスーツの男達はスマートバックルの立ち上がっているスマートブレインのロゴマークが入った部分を左側に倒した。

 

『『『『『『『『『『『『COMPLETE』』』』』』』』』』』』

 

音声が発せられベルトから光が放たれると姫は仮面ライダーカイザ、フカヒレは仮面ライダーデルタ、黒いスーツの男達はライオトルーパーに変身した。

 

「うおおぉぉぉぉぉっ!!!」

 

残りの特殊部隊の格好をした男達はそれぞれスティングフィッシュオルフェノク、エレファントオルフェノク、オックスオルフェノク、オクトパスオルフェノク、アルマジロオルフェノク、バットオルフェノク、フロッグオルフェノク、ムースオルフェノク、ワイルドボアオルフェノク、ロングホーンオルフェノクに姿を変えた。

 

「な、なんなよのあれ!!」

 

「灰色の怪物・・・」

 

「一体どうなってるの!?」

 

アリサと恭也さんと美由希さんが特殊部隊員がオルフェノクに姿を変えたことに驚いている。

俺はこの状況を整理した。

後ろにはアントロードがいるが今はガングルーとガンドーベルが防いでくれている。

しかし前にはカイザとデルタとライオトルーパーとオルフェノク、正直状況は最悪だ。

 

「ちっ!一時退却だ!!」

 

この状況を打破するために俺は一時退却することを決め、ズボンのポケットに入れておいたファイズフォンを取り出し、コードを入力した。

 

-5821 ENTER

 

『AUTO VAJIN COMECLOSER』

 

コードを入力した後、更に別のコードを入力した。

 

-9821 ENTER

 

『SIDE BASSHER COMECLOSER』

 

そして最後に今朝アポロンに教えてもらい、新たに登録された新コードを入力した。

 

-391821 ENTER

 

『G TRAILER COMECLOSER』

 

「ふふふふ」

 

姫は笑い、ゆっくり歩み寄りながらカイザドライバーの左側のハードポインターに装備されたデジタルカメラ型パンチングユニット「SB-913 C カイザショット」を取り、カイザフォンのプラットフォームからミッションメモリーを引き抜き、カイザショットに挿入した。

 

『READY』

 

姫はカイザショットを右手に装備し、ライオトルーパー達はアクセレイガン・ブレードモードを構え、フカヒレはデルタムーバーをハードポインターから取り外した。

 

「FIRE」

 

『BURST MODE』

 

フカヒレはデルタムーバーの<ブラスターモード>を起動させ、銃口をこちらに向けた。

 

「はっ!」

 

フカヒレがデルタムーバーのトリガーを引こうとし、姫とライオトールーパーとオルフェノク達が俺達に向って駆け出そうとした。

 

ブオォォンッ!

 

ブオォォンッ!

 

「ん?」

 

「なんだ?」

 

姫達の後ろからバイクの吹かし音が聞こえ、姫達は後ろを振り返った。

すると無人の二台のバイクが猛スピードでこちらに向って走行してきた。

 

ブオォォンッ!

 

ブオォォンッ!

 

「ぐおっ!」

 

「ぐっ!」

 

「ぼぉっ!」

 

猛スピードで走ってきた二台のバイクはオクトパスオルフェノクとアルマジロオルフェノク、そしてフカヒレを轢いた。

 

キイィィィッ!!

 

キイィィィッ!!

 

そして無人のオートバイ「SB-555 V オートバジン」とサイドカー「SB-913 V サイドバッシャー」の二台は俺達の前に止まった。

 

「ま、また無人のバイク!?」

 

「一体なんなの?」

 

「おい野田!あれはなんなんだ」

 

「説明は後で!」

 

美由希さんとアリサが再び現れた無人のバイクに驚き、恭也さんは俺に説明を求めてきたが後にしてもらい、再びファイズフォンにコードを入力した。

 

-5826 ENTER

 

『AUTO VAJIN BATTLE MODE』

 

-9826 ENTER

 

『SIDE BASSHER BATTLE MODE』

 

オートバジンとサイドバッシャーに<バトルモード>のコードを入力するとオートバジンは以前ファイズギアを届けてくれた時と同じロボット形態に変形し、サイドバッシャーは大型二足歩行型重戦車形態に変形した。

 

「お、おい!嘘だろ!?」

 

「オートバジンにサイドバッシャーですって!あんなのまで持ってるの!?」

 

「ひ、姫!カイザなんだからバッシャーあるでしょ!?早く呼んでくれよ!!」

 

「無理言わないでよ!私のサイドバッシャー、今日はメンテの日なの!」

 

「うっそぉぉぉん!!」

 

「オートバシン、攻撃開始だ!」

 

ダダダダダダダダダダダッッ

 

姫とフカヒレが言い合ってる間に俺はオートバジンに攻撃命令を出す。

命令を受けたオートバジンは電子音を鳴らしながら頷き、16門のガトリングマズルを装備した前輪「バスターホイール」を姫達に向け、激しい連射を鳴らしながらバスターホイールを発射する。

 

「ぎゃああああ!!やばいやばい!!」

 

「くっ!」

 

「がっ!」

 

「ぐああっ!」

 

姫達がオートバジンのバスターホイールの弾で怯んでいる。

 

「ちっ!あんた達、行きなさい!!」

 

「「「「「「「「「「はっ!」」」」」」」」」」

 

姫の命令を受け、オルフェノク達が向って来るが、俺はファイズフォンにサイドバッシャーの攻撃命令コードを入力。

 

-9814 ENTER

 

『SIDE BASSHER GET IN TO THE ACTION』

 

攻撃命令コードを受けたサイドバッシャーは、直ぐに右腕を前に出し、オルフェノク達に向けた。

 

「「「「「「「「「「!!」」」」」」」」」」

 

右腕を向けられたオルフェノク達は動きを止めた。

 

ドンッ、ドンッ、ドンッ、ドンッ、ドンッ、ドンッ、ドンッ、ドンッ

 

サイドバッシャーは、オルフェノク達が動きを止めた瞬間、右腕の4連装バルカン砲<フォトンバルカン>を轟音を上げながらオルフェノク達に向けて放たれた。

 

「がっ!」

 

「ああぁっ!!」

 

「ぬぅっ!」

 

「ぐあぁっ!」

 

「ぐっ!」

 

オルフェノク達はフォトンバルカンを受けた衝撃で次々と後ろに飛ばされた。

 

ウー、ウー、ウー、ウー、ウー、ウー

 

ガングルーとガンドーベル、オートバジン、サイドバッシャーがロード、姫、フカヒレ、ライオトルーパー、オルフェノクから俺達を守ってくれている時、サイレンを鳴らしながらファイズフォンで呼んだもう一台の車両がようやくやってきた。

 

「今度はなん・・・だああぁぁっ!!」

 

キイィィィッ、プシュッ

 

フカヒレを轢き、俺達の横にGトレーラーが停車する。

 

「皆乗れ!早く!」

 

「う、うん!」

 

「ええ!」

 

「分かった」

 

「すずか!」

 

「うん!アリサちゃん!」

 

「分かってるわよ!」

 

「いってててて、くそぉ〜。よくも轢きやがったな!」

 

Gトレーラーに轢かれて倒れていたフカヒレは起き上がってデルタムーバーを構え、デルタムーバーの銃口はアリサに向けられていた。

 

「!アリサ!!」

 

俺はアリサに飛びつく。

 

「え?・・きゃっ!!」

 

「っつ!」

 

デルタムーバーの光線が俺の左腕をかすめた。

 

「ちっ!」

 

-106 ENTER

 

『BURST MODE』

 

俺は舌打ちをして立ち上がり、ファイズフォンを横に折り曲げ、光線銃<フォンブラスター>に変え、光線を3連射することが出来る<バーストモード>のコードを入力し、バーストモードを起動させ、光線をフカヒレに発射した。

 

「くらえ!」

 

「へ?ぎゃあああ!!」

 

フカヒレにフォンブラスターの光線が命中し、火花を散らしながら後ろに倒れた。

 

「アリサ、怪我はないか?」

 

「う、うん」

 

「よし、なら早くGトレーラーに乗れ」

 

「わ、分かったわ」

 

アリサに怪我がないことを確認し、急いでGトレーラーに乗せた。

 

「ガングルー、ガンドーベル、オートバジン、サイドバッシャー、一時撤退するぞ!」

 

『ガガ・・・分かりました』

 

『ガガ・・・急ごうぜ』

 

-9889 ENTER

 

『SIDE BASSHER VEHICLE MODE』

 

ファイズフォンでサイドバッシャーをビークルモードに戻すコードを入力し、それを見たガングルーとガンドーベルもビークル形態にシステムチェンジした。

 

「ガングルー、オートバジン援護しろ!出せ!!」

 

俺もGトレーラーに乗り込み命令を出すと後部ハッチが閉まり、Gトレーラーは急発進した。

Gトレーラーが急発進するとガンドーベル、サイドバッシャーも走り出す。

 

「逃がさな「ババババババババッ」っ・・・くっ!!」

 

姫がGトレーラーを追いかけようとしたがオートバジンとガングルーの上空から攻撃で妨害された。

 

 

 

Gトレーラー内

なんとかあの状況から脱出することが出来、俺は少しだが安心していた。

しかし、それは俺だけですずか達の方はまだ不安な気持ちだろう。

 

「「「・・・・」」」

 

何か言いたそうに恭也さんと忍さんと美由希さんが俺をジッと見ている。

今の俺に不安があるとしたらこっちだな。

しかも恭也さんの目が怖い。

 

「ねぇ、健悟君」

 

そう考えているとすずかが話しかけてきた。

 

「この車、何処に向かってるの?」

 

そういえば、俺もGトレーラーが何処に向かって走ってるのか知らないな。

 

「えーっと・・「現在このGトレーラーは戦闘の影響を減らすためにこの先にある工場地帯に向かって走行しています」だそうだ。・・・・ん?」

 

俺は声が聞こえた方を見た。

 

「どうも、マスター」

 

そこには何故かアポロンがいた。

 

「じゅ、銃が喋ってる・・・」

 

忍さんがアポロンを見て驚いている。

 

「あれ?なんでいるの?」

 

「マスターがGトレーラーに出動命令を出したので、心配だったので私も来たのです。それよりマスター、早く左腕の治療をしたほうがよろしいのでは?」

 

アポロンに言われ、左腕腕を見るとかすめた場所から出血して、制服に血が染み込んでいた。

 

「健悟君、血が!!」

 

「あんた、まさかさっきので!?」

 

「多分な。アポロン、医療キットは何処だ?」

 

「1番左の網棚の上にあります」

 

「分かった」

 

アポロンに教えてもらい、医療キットを取ろうとしたが・・・

 

「・・・・届かん」

 

届かなかった。

背伸びをしてみたがやっぱり届かなかった。

脚立を探したがGトレーラーにはそんな物は置いてなかった。

つかよく考えたらこのGトレーラーって内部がなんか普通のと色々違うんだよなぁ。

 

「はい」

 

「え?」

 

どうやって取ろうかと考えていたら美由希さんが医療キットを取ってくれた。

 

「これ、いるんでしょ?」

 

「ありがとうございます」

 

「いえいえ」

 

美由希さんにお礼を言って医療キットを受け取り、すぐに治療にとりかかった。

 

「くっ!」

 

痛みを堪えながら上着を脱ぎ、血を拭き採り、包帯を巻こうとしたが片腕のせいで上手く巻くことが出来ない。

 

「貸してごらん」

 

「え?」

 

「片手じゃやり難いでしょ?」

 

「・・・・・お願いします」

 

「はいはい」

 

俺が包帯を巻くのにてこずっていると再び美由希さんが手を貸してくれた。

 

「はい、終わったよ」

 

「ありがとうございます」

 

美由希さんに包帯を巻いてもらった後、医療キットから筒状の物を取り出し、左腕に当て、中に入っていた痛み止めを打つ。

 

「っっふぅ?、これで少しはマシだな・・「あの、健悟」・・なんだ?」

 

治療を終えるとアリサが落ち込んだ表情で俺に声をかけてきた。

 

「ごめん、私のせいよね?その、怪我したのって」

 

どうやら俺が怪我をしたことを機にしている様だ。

 

「これはアリサのせいじゃない」

 

「でも・・・」

 

「これは俺が避けきれなかったのが悪いんだ。だから別に気にするな」

 

そういって俺はアリサの頭を撫でた。

 

「!!あ、ありが・・・とう///」

 

そして何故かアリサの顔を赤くなってる。

熱でもあるのか?

 

「マスター」

 

アリサの頭を撫でているとアポロンが話しかけてきた。

 

「ガングルーとオートバジンが合流、オートバジンが着艦許可を求めていますがいかがなさいますか?」

 

「着艦を許可する。ハッチを開いてやってくれ」

 

「イエス、マスター」

 

アポロンがハッチを開けると上空にいたオートバジンがGトレーラーに着艦し、オートバジンが入るとすぐにハッチが閉められた。

 

「ご苦労だったな、オートバジン」

 

オートバジンが電子音を鳴らしながら頷き、俺はオートバジンの胸部にあるスイッチを押す。

 

<VEHICLE MODE>

 

オートバジンをバトルモードからビークルモードに戻し、Gトレーラーに積んであったガードチェイサーの横に並べる。

 

「な、何今の!」

 

オートバジンに真っ先反応したのは忍さんだった。

流石機械好き、目がキラキラしてる。

 

「後で説明します。アポロン、Gトレーラーの速度を上げろ。恐らく追撃が来るはずだ。あと索敵警戒も怠るな」

 

「残念ながら手遅れのようですマスター」

 

「何?」

 

「後方から急速に接近する敵影を確認。数5。速度からしてバイクですね」

 

「敵の正体は分かるか?」

 

「データ照合の結果、スマートブレインモーターズ製バイク『ジャイロアタッカー』と判明。敵はライオトルーパー5人と推定されます」

 

「その後ろに敵は?」

 

「ありません。恐らく先行部隊と思われます」

 

「・・・Gトレーラーに武装は?」

 

「ありません」

 

「だよな。ならば迎撃しよう。現在のお前の状態は?」

 

「まだ最終調整が終わっていません。出撃可能まであと30分は必要です」

 

「オールドライドは使えるか?」

 

「可能ですが最終チェックも同時に行っているので現在の状況では10分が限界です」

 

「10分か。やるしかないか」

 

アポロンに指示を出した後、俺は壁の開閉スイッチを押す。

壁が開き、中からG3-XユニットとG4ユニットが姿を現した。

 

「な、なんなのこれ!」

 

G3-XユニットとG4ユニットを見て一番最初に反応したのは忍さんだった。

目のキラキラが更に増した。

 

「アポロン、いくぞ」

 

「イエス、マスター」

 

『OLD RIDE! TWENTY!』

 

「・・・へ?」

 

「う・・・そ?」

 

「え、えっと?」

 

「健悟・・・よね?」

 

「・・・」

 

オールドライドで20代になると全員が驚いている。

アリサとすずかにもオールドライドは見せてなかったからな。

 

「悪い。ちょっと着替えるから後ろ向いててくれ」

 

「「「「う、うん」」」」

 

アリサ達女性陣に後ろを向いてもらいG3ーXユニットを装着するために黒いライダースーツのようなものに着替える。

 

「よし。もういいぞ」

 

専用スーツに着替えるとアポロンをGトレーラーのコンピューターに接続する。

 

「アクセス完了」

 

「よしっと」

 

接続を終えるとG3-Xの所に移動、前面が開いている胸部装甲に体を入れると前が閉じられる。

胸部の装甲を装着すると肩、腕、腰、足と次々と装甲を装着していき、腰にバックルを装着する。

バックルを装着すると最後にG3-Xのマスクを取る。

マスクを被ると後ろで装甲が閉ざされた。

 

「オートフィット機能作動」

 

「イエス、オートフィット機能作動」

 

アポロンに指示を出すとオートフィット機能を作動させ、俺の身長、体格に合わせてサイズが補正された。

サイズ補正されると俺は最後にマスクがしっかり装着されているかチェックをする。

 

「装着完了。搭載カメラに以上なし。各システム、動作正常を確認」

 

G3-Xの装着が完了すろと壁に掛けてあるG3-Xの各種武器を取り、実弾が装填されているマガジンを装填し、ガードチェイサーに格納、本来ガードチェイサーの左ハンドル下のスペースに入れるGM-01 スコーピオンを右足に携行、左腕二の腕部にG3-X専用電磁コンバットナイフ「GK-06 ユニコーン」を装備する。

 

「ちょ、ちょっと健悟!何やってんのよ!?」

 

「アポロン、オペレーションを任せるぞ?」

 

「イエス、マスター。お任せを」

 

アリサの質問に答えることなく全ての装備の準備が整うとアポロンにオペレーションを頼み、ガードチェイサーの起動キーを兼ねた左グリップ「ガードアクセラー」を取り、ガードチェイサーにガードアクセラーを差し込み、ガードチェイサーのエンジンを始動させる。

 

「後部ハッチオープン!」

 

「後部ハッチオープン」

 

後ろでGトレーラーのハッチが開き、ガードチェイサーを外に降ろすマシンタラップが下り、俺を乗せたガードチェイサーが移動、出動準備が整った。

 

「16:12。G3-X、戦闘オペレーション開始」

 

「野田健悟。G3-X、出撃する!」

 

「ガードチェイサー、切り離します」

 

ガードチェイサーの前輪の拘束が解除されるとマシンタラップを伝って、後ろ向きでGトレーラーから降ろされる。

トレーラーから降ろされるとガードチェイサーでスピンターンをしてトレーラーに背を向ける。

 

「いくぜ」

 

ファンファンファンファンファンファン

 

ジャイロアタッカーを迎撃するためにアクセルを開放し、来た道をサイレンを鳴らしてガードチェイサーを走らせる。

 

『BGM、送ります』

 

アポロンが通信を使ってそういうとガードチェイサーから「仮面ライダーアギト」の第9話の戦闘の時に流れたG3の戦闘テーマ曲「Stranger in the dark」が流れる。

 

「おおこっちか。てっきり定番の『BELIEVE YOUR SELF』かと思った。・・・ん?」

 

BGMが思っていたのと違ったことを言っていると前方からライオトルーパーが乗ったジャイロアタッカー6台が走ってくるのを捉えた。

 

「目標視認。アポロン!」

 

 

三人称Side

Gトレーラー内

 

「イエス、GM-01 アクティブ」

 

G3ーXから通信を受けるとアポロンは繋がれているコンピューターを操作するとモニターに映ったGMー01 スコーピオン(以降 GM-01)のトリガーの安全装置の『LOCK』の文字が『ACTIVE』へと変わる。

 

健悟Side

 

『イエス、GM-01 アクティブ』

 

アポロンがGM-01をアクティブにするとガードチェイサーの右ハンドルから手を離し、右足のGM-01を取り、正面に構える。

 

「ふっ!」

 

トリガーを引き、装填されている弾をライオトルーパーに放つ。

 

「うおっ!」

 

「ちっ!」

 

Gm-01の弾が命中するとライオトルーパー達が怯む。

俺はさらにトリガーを引き、GM-01から弾を放つ。

 

「くそ!」

 

「な、なんだ?!」

 

GM-01の弾を受けていた5人の内1人のライオトルーパーに異変が起きた。

先程まで真っ直ぐに走っていたジャイロアタッカーが白い煙を出し、フラフラし始める。

 

「こ、こいつ!」

 

ライトトルーパーが懸命に操作しようとするがジャイロアタッカーはいうことを聞かず、ついに道から大きく外れ、海岸に落ちた。

 

「う、うわああああっ!」

 

道から外れ海岸に落ちた衝撃でライオトルーパーはジャイロアタッカーから転げ落ち、そのあとすぐに限界に達したジャイロアタッカーが爆発する。

 

「まず1つ!」

 

今の狙いはこいつらに俺達の後を追わせないこと、つまり足であるバイクを破壊すればいい。

狙いであるジャイロアタッカーを一台破壊し、さっきのライオトルーパーが抜けた所を狙い、一度ライオトルーパー達とすれ違う。

ライオトルーパー達とすれ違い、GM-01を右脚に戻してからガードチェイサーをドリフトさせて停止させ、左を見るとライオトルーパー達も停止し、俺の方を向き、再びジャイロアタッカーで向って来る。

ジャイロアタッカーが迫る中、俺はガードチェイサーから降り、ガードアクセラーを外して左太股に装備してスイッチを押す。

右ハンドル下の格納スペースが開き、グレネードユニットを取り出し、再びGM-01を取り、2つを連結させ「GG-02 サラマンダー」にする。

 

『GG-02 アクティブ』

 

「喰らえ!」

 

GトレーラーでアポロンがGG-02 サラマンダー(以降 GG-02)をアクティブにすると狙いを定め「グレネードショット」を放つ。

 

「うわっ!」

 

グレネードショットがジャイロアタッカーに当たると爆発を起こし、乗っていたライオトルーパーが宙を舞う。

宙を舞うライオトルーパーに更にグレネードショットを放つ。

 

「ぐおおおっ!!」

 

グレネードショットが空中で当たり爆発が起こり、爆煙からライオトルーパーが現れ、後ろに跳んでいく。

 

「全部持ってけ!」

 

GG-02に残っていた最後のグレネードを後ろに跳んでいくライオトルーパーに定めて放った。

 

「ぎゃああああああっ!」

 

グレネードショットが直撃し、一撃で戦車をも粉々にする威力を持つグレネードショットを3発全てを受けた結果、限界に達しライオトルーパーは空中で爆発、消滅した。

 

「2つ!」

 

ジャイロアタッカ−の2台目を破壊するが残り3台がもうスピードで俺に向って来る。

 

「やばい!」

 

ガードチェイサーの後部左トランクから超高周波振動ソード「GS-03 デストロイヤー」を取り出し、右腕に装着する。

 

『GS-03 アクティブ』

 

GSー03 デストロイヤー(以降 GS-03)がアクティブになり、折り畳まれた刃を展開し最大出力にして向かってくるライオトルーパーに走り出す。

 

「嘘だろ!?」

 

予想外の行動だったのかライオトルーパーが驚く。

もうスピードで向って来たジャイロアタッカーを左に回避すると同時に右腕を振り上げ、俺を通り過ぎる直前にGS-03を振り下ろした。

 

「ぜりゃあああっ!」

 

ギィィィィイイイインっ!

 

GS-03を振り下ろすと火花を散らしながら金属を切り裂く音が響き渡り、ジャイロアタッカーの後部を切り落とす。

 

「うわっ!」

 

後ろの支えを失ったジャイロアタッカーは前部の後ろが勢いよくアスファルトに擦れて火花を散らし、その衝撃で乗っていたライオトルーパーはジャイロアタッカーから落ち、運転手を失ったジャイロアタッカーはバランスを失って横転、しばらくアスファルトを滑り停止すると爆発を起した。

 

「おぉ。以外と切れるんだな」

 

「くそっ!」

 

「かかれ!」

 

『うおおおおっ!』

 

劇中では一度も敵に当たらなかった最大パワーで放つGS-03の必殺技「スーパーブレード」の切れ味に感心しているとライオトルーパー達がジャイロアタッカーから降り、1体がアクセレイガン ガンモードを放ち、残り2体がアクセレイガン ブレードモードを構えて向って来る。

 

「喰らえ!」

 

「ふんっ!」

 

パキンッ

 

「なっ!折れた?!」

 

「ていっ!」

 

「だっ!」

 

振り下ろされるアクセレイガンをGS-03で弾くとアクセレイガンが折れた。

折れたことに驚いているライオトルーパーに前蹴りを入れる。

 

「このっ!」

 

「なんの!」

 

またの別のライオトルーパーが向っているとGS-03を外し、左腕二の腕部のGK-06 ユニコーン()を取り、アクセレイガンを掃い弾く。

 

「くっ!」

 

アクセレイガンを弾くとGK-06を左手に持ち替え、GM-01を取りライオトルーパーに撃つ。

 

「うおっ!」

 

「こいつっ!」

 

「何!?」

 

GM-01を撃っているとさっきの切ったジャイロアタッカーに乗っていたライオトルーパーが後ろから飛び掛り、俺の動きを抑えてきた。

 

「ちっ!」

 

「今だ!殺せ!」

 

「おう!」

 

俺を抑えているライオトルーパーがそういうと別のライオトルーパーがアクセレイガンを放つ。

 

「ぐっ!」

 

アクセレイガンの光線がG3-Xに着弾する。

しかしダメージは来たが光線が着弾をしたにも関わらずG3-Xの装甲やシステムにはそれ程損傷はない。

俺が思っていた以上にG3-Xの防御力は高いようだ。

 

「このっ!」

 

「おわっ!?」

 

両腕を思いっきり振り上げ、背中に抱き着いているライオトルーパーを離れさせる。

 

「ふっ!」

 

「ぐおっ!」

 

ライオトルーパーが背中から離れるとすかさず後ろ向きで右腕で相手の腹に肘打ちを喰らせ、ライオトルーパーがヨロヨロと後ろに下がる。

 

「せいっ!」

 

「うっ!」

 

肘打ちをした際に距離を確認して、肘打ちに続きライオトルーパーの頭部に回し蹴りを入れ、相手がよろめくと追い打ちとしてGM-01を放つ。

 

「うわああっ!」

 

更に攻撃を加えようとするが後ろからさっき俺を撃ったライオトルーパーとアクセレイガン ブレードモードを折られたライオトルーパーがアクセレイガンを撃ってきた。

 

「くそっ」

 

後ろを振り返り、俺もGM-01を撃って反撃するがフルオートでなく一回一回トリガーを引かなければならないセミオートのGM-01では2体いるライオトルーパーの銃撃に対抗するには多少厳しい。

 

「スコーピオンじゃそろそろキツイな。なら、あれでいくか!」

 

GM-01では限界を感じた俺はあの2体に対抗するためにGM-01を撃ちながらガードチェイサーへと走る。

ガードチェイサーに辿り着くとスイッチを押し、ガードチェイサーの後部上部にセッティングされているアタッシュケースを取り外し、アタッシュケースに付いてあるボタンを押し、暗証番号を入力する。

 

-132

 

ピピッ

 

『解除シマス』

 

入力後、解除の音声が発せられるとロックが外されアタッシュケースを変形させる。

変形した姿は以前アリサとすずかの誘拐事件の際に召喚したG3-Xが使用し、アースラでもフェニックスで装備、そして俺がG3-Xの全武装の中で一番好きで憧れていたG3-X専用ガトリング式機銃「GX-05 ケルベロス」だ。

 

『GX-05 アクティブ』

 

「いくぜ、ケルベロス!」

 

バルカンモードになったGX-05 ケルベロス(以降 GX-05)がアクティブになると銃口をライオトルーパーに向けトリガーを引く。

 

ダダダダダダダダダっ!

 

カランカランカランカラン

 

トリガーを引くとGX-05の砲身が回り始め、そこから轟音と共に対アンノウン用の特殊徹甲弾が勢いよく放たれ、空になった薬莢が排出されアスファルトに連続で落ちる。

 

「ごおっ!」

 

「ぐあっ!」

 

「ぐっ!」

 

「うらうらうらうらぁぁぁあああっ!!」

 

放たれる特殊徹甲弾にライオトルーパー達は怯み、憧れであったGX-05を使用出来ていることと激しき放たれる特殊徹甲弾の音と空薬莢が連続で落ちる音を聞き、俺のテンションはかなり上がり、自分でもかなり危ないと感じつつもGX-05を連射する。

 

ダダダダダダダ・・・・・ヴィィィィィィン

 

「おっ?」

 

轟音を放っていたGX-05の音が空回りの音に変わり、特殊鉄鋼弾が出なくなり薬莢の排出も止まった。

どうやら最初に装填されていた弾倉に装填されていた120発を全て撃ち尽くしたようだ。

 

「馬鹿め!弾を使い切りやがったぜ!」

 

GX-05が弾切れなるとライオトルーパーが向かってくる。

俺は弾切れになったGX-05の弾倉を外し、背中の予備弾倉に手を伸ばし掴む。

ライオトルーパーがアクセレイガンを振り上げるとほぼ同時に予備弾倉をGX-05に装填する。

 

「死ね!」

 

「ふんっ!」

 

ライオトルーパーが振り上げたアクセレイガンを振り下ろした時、GX-05のトリガーを引く。

 

ダダダダダダダダッ

 

「ごおっ!」

 

GX-05から連続で放たれる弾を腹部に受け、ライオトルーパーは徐々に後ろに下がっていく。

 

「ぐっ!がッ!だっ!」

 

徐々に下がるライオトルーパーにゆっくりと歩み寄り、一定の距離を保ちながら撃ち続ける。

 

「がっ!あっ!うっ!うわあああああっ!」

 

弾倉を交換して半分以上の弾を撃ち続け、その弾を全て受けたライオトルーパーは爆発、消滅する。

 

「うっし!」

 

『マスター』

 

ライオトルーパーを撃破して喜んで小さくガッツポーズをするとアポロンから通信が届く。

 

「なんだ?」

 

『そろそろ戦闘を終わらせなければ帰還中にオールドライドが強制解除される恐れがあります。急いでください』

 

「マジか?分かった。急がせよう。おっと!」

 

オールドライドの使用限界時間が迫っていることを聞いていると残りのライオトルーパー2体がアクセレイガンを撃ちながら向って来る。

 

「時間がないらしいからな。ちゃっちゃと片付ける!」

 

GX-05を向け、再び弾を放つ。

 

「むっ!」

 

「くそッ!」

 

GX-05で動きを止めると俺は撃ちながらガードチェイサーに駆け寄る。

ガードチェイサーに辿り着くとGX-05を止め、ガードチェイサーのスイッチを押し、後部右トランクからアンカー「GA-04 アンタレス」(以降 GA-04)を取り出し、右腕に装着する。

 

『GA-04 アクティブ』

 

「少し大人しくしろ。よっと!」

 

GA-04がアクテォブになると狙いを定め、怯んでいたライオトルーパーに発射する。

 

「何!?」

 

「くッ!この!」

 

「しゃあッ!HIT!」

 

運良くGA-04がライオトルーパー2体を絡め取るとGA-04を右腕から外しガードチェイサーに固定、右足のGM-01を取り、スコープを外してGX-05の上部に接続、GM-01本体を横にして、GX-05の横に連結する。

そしてGX-05の後部からロケット弾頭「GX弾」を取出し、GX-05の先端に装填、以前アースラでもフェニックス状態で使用したG3-X最強の必殺武器であるロケットランチャー「GXランチャー」が完成した。

 

『GXランチャー アクティブ』

 

「ふんっ!」

 

GXランチャーがアクティブになると砲身をGA-04に絡め捕られているライオトルーパー2体に向け、G3-Xのマスク内で2体をロックオンする。

 

「むうっ!」

 

2体のライオトルーパーを捉え、足に力を入れ、GXランチャーを使ったG3-Xの必殺技「ケルベロスファイヤー」を放つ。

 

バシューッ!

 

「おっと!」

 

ケルベロスファイヤー発射後、以前同様、反動に身体がよろけ、後ろに下がる。

 

「「う。うわああああああああッ!!」」

 

2体のライオトルーパーの悲鳴の後、ケルベロスファイヤーが着弾し、大爆発を起こす。

G3-Xの世界である「仮面ライダーアギトの世界」の仮面ライダー「仮面ライダーアギト」の必殺技「ライダーキック」と同等の威力を持つケルベロスファイヤーを受け、2体のライオトルーパーは跡形もなく消滅した。

 

「ふぅ。仕上げだな」

 

ライオトルーパー2体の撃破を確認するとGXランチャーからMG-01を外してGX-05に戻し、GX-05でジャイロアタッカーを破壊する。

 

「1体残ってるが・・・まぁいいだろう」

 

1番最初に破壊したジャイロアタッカーに乗っていたライオトルーパーをまだ倒していないがまだ海岸で伸びているので放っておくことにする。

 

「アポロン、作戦終了。これよりGトレーラーに帰還する」

 

『イエス、マスター。受け入れ準備をしておきます』

 

「頼む」

 

追っての排除を終えるとアポロンに連絡を入れ受け入れの準備を任せて通信を切り、GS-03等を回収、ガードチェイサーに収納後、ガードアクセラーを再び差し込みエンジンを始動、Gトレーラーを追いかけた。

 

 

 

走り出して4分後、オールドライドの効果がまだ持つか心配しながら走っているとGトレーラーが見えた。

 

「アポロン、ハッチを開いてくれ」

 

『イエス、マスター』

 

アポロンに通信を入れるとGトレーラーの後部ハッチが開き、マシンタラップが下りてくる。

 

『Gトレーラー、一時速度減速。ガードチェイサーと速度を合わせます』

 

アポロンがそういうとGトレーラーの速度が減速、ガードチェイサーとの距離が縮まる。

 

『速度合わせ完了まで残り5秒。4・・・3・・・2・・・1・・・コンプリート』

 

Gトレーラーとガードチェイサーの速度が合うとスロットルを絞り、速度を上げてマシンタラップを駆け上りGトレーラーに帰還する。

ガードチェイサーがGトレーラーに入るとハッチが閉まり、俺もG3-Xのマスクを外す。

 

「ふう」

 

「お疲れ様ですマスター」

 

「おう」

 

「大丈夫だった健悟君?」

 

「ああ、全然大丈夫だ。心配してくれてありがとう」

 

「ううん。当然だよ」

 

「ところであんた、なんでバイク運転出来るのよ?小学生でしょ?」

 

「そこはまぁ。色々訓練してるからな」

 

「ちょっといいか?」

 

戦闘を終えて心配してくれいるすずかにお礼をいい、小学生でありながらバイクに乗れる理由を尋ねてくるアリサに大雑把に返すと恭也さんが話しかけてきた。

 

「いい加減そろそろ説明してくれないか?さっきの怪物達や男と女が特撮のヒーローの様な姿に変わったことやこのバイクや外にいるヘリやバイク、この警察の車、そしてそこの喋る銃にお前のその姿や着ている特撮ヒーローの様な物について」

 

やばい、恭也さんが怒ってる!

本当に怖い!!

 

「はぁ・・・分かりました、説明します」

 

俺はこれ以上恭也さんを怒らせるのが怖いので説明することにした。

 

「あ、その前に着替えていいですか?」

 

「ああ」

 

「すいません。アポロン、G3-Xの応急修理と弾薬の補給、バッテリーの充電とシステムチェックをしておけ」

 

「イエス、マスター」

 

恭也さんに許可をもらうとG3-Xを取り外しハンガーに戻し壁を閉ざし、アポロンにG3-Xの整備と補給の指示を出す。

再び皆に後ろを向いてもらいG3-X用のスーツを脱ぎ、Gトレーラ内にあった私服に着替える。

 

「お待たせしました」

 

「また小さくなってる・・・」

 

「一体どうなってるの?」

 

またさっきの小学生の姿になったので美由希さんと忍さんが不思議がっている。

 

「それでは最初は何から話した方がいいですか?あの怪人についてでいいですか?」

 

「ああ、それで構わない」

 

「分かりました。先程の怪人、一番最初に現れたのは『ロード』と呼ばれている怪人で、また別名では『アンノウン』と呼ばれています」

 

「ロード?アンノウン?」

 

「アンノウン・・・軍事用語で『国籍不明』って意味ね。確かにアンノウンって呼び方は的確だわ」

 

「次に現れた灰色の怪人は『オルフェノク』と呼ばれている怪人で彼らは死者が蘇った怪人なんです」

 

「死者が・・・」

 

「蘇った怪人?」

 

「馬鹿な!」

 

「嘘でしょ?」

 

忍さん、すずか、恭也さん、アリサがアースラでリンディ達に説明した時と同じ様に信じられないという表情をしている。

 

「流石にこんな状況下で嘘をつきませんよ」

 

「・・・分かった信じよう。で、あの特撮ヒーローの格好をした奴らはやお前が着ていたあれはなんなんだ?」

 

「あれは・・・仮面ライダーです」

 

「「仮面ライダー?」」

 

「なんだそれは?」

 

「仮面ライダーは「ビィー、ビィー、ビィー」・・・っ!」

 

恭也さん達に仮面ライダーの説明をしようとした時、Gトレーラー内に警報が鳴り響く。

 

「な、何!?」

 

「どうしたの!?」

 

警報が鳴ったことでアリサとすずかが戸惑い始める。

 

「アポロン、状況を説明しろ!」

 

「前方約1Km先に多数の反応あり、敵数約40です。現在の速度からして接触まであと48秒です」

 

「敵の種類は?」

 

「そこまでは不明です。しかし、先程のロードやカイザ達の可能性もあります」

 

「G3-Xは?」

 

「弾薬の補給は完了しましたが装甲の応急修理とバッテリーの充電がまだです。システムも再チェック中ですし、何よりも現在オールドライドの使用も不可能なので今のマスターの身体ではGシリーズは使用出来ません」

 

「お前の使用可能まであとどれぐらいだ?」

 

「残り18分57秒です」

 

「・・・分かった」

 

アポロンもオールドライドが使用出来ない今、どのライダーで戦うか考える。

もし相手がロードならアギトになればいいし、カイザ達ならファイズになるとするか。

 

「敵を目視で確認。敵はグロンギです」

 

ここで予想外の答えが来た。

グロンギか、また厄介なのが来たな。

つかあいつらもいるのか。

 

「迎撃する。停車しろ!」

 

「イエス、マスター」

 

アポロンがGトレーラーを停車させた。

 

「映像をモニターに回せ」

 

「イエス、マスター」

 

Gトレーラー内のモニターに外の映像が映される。

 

「なんだあいつらは?」

 

「あいつらはグロンギだ」

 

「グロンギ?」

 

「・・・アポロン、あとを頼む」

 

「どうなさいますかマスター?」

 

「相手があいつらならあれを使う」

 

「イエス、マスター」

 

「おい、待て!どうするつもりだ!」

 

俺がGトレーラーから降りようとすると恭也さんが呼び止めた。

 

「さっきのバイクの連中のようにあいつらを倒してきます。皆さんはここに居て下さい」

 

「何言ってるの、危険よ!」

 

「君達の話を聞いてたけどさっきのやつは今は使えないし、大人の姿になるのも無理なんでしょ?さっきのロボット達に任せれば!」

 

忍さんと美由希さんが俺を止めようとするが俺は首を横に振った。

 

「彼らにはこのGトレーラーを守らせないと、それにさっきの連中が来る可能性もあります」

 

そういって俺はビークルモードのオートバジンに近づき、胸のボタンを押してオートバジンをバトルモードにする。

 

『BATTLE MODE』

 

「オートバジン、皆を頼む」

 

オートバジンは電子音を鳴らしながら頷く。

 

「アポロン、ハッチをひら「「駄目!」」・・・・」

 

「すずか、アリサちゃん・・・」

 

アポロンにハッチを開けるように命令しようとした時、アリサとすずかが叫んだ。

二人を見るとすずかの方は目尻に涙を溜めていた。

 

「駄目、行ったら駄目!アポロン君が使えないのに・・・危ないよ!!」

 

「そうよ!それにさっきはいきなりで止められなかったけど、あんた怪我してんのよ!」

 

「そうだな。でも、あいつら倒さないと。それに怪我なら大丈夫だ。さっきも戦ったし」

 

「だから!」

 

「大丈夫。手段はまだある」

 

「でも・・・でも!」

 

すずかの目から涙が流れる。

はぁ、しょうがないな。

 

「大丈夫だって。ほら泣くな」

 

俺はすずかの涙を拭く。

 

「ちゃんと戻ってくるから安心しろ二人とも」

 

「「・・・・・」」

 

「俺を信じろ」

 

「・・・・分かったわよ」

 

「アリサちゃん・・・」

 

「その代わり、絶対帰ってきなさいよ!!」

 

アリサがビシッと人差し指を俺に指した。

 

「・・・分かったよ。アポロン、ハッチを開けろ」

 

「イエス、マスター」

 

「・・・・あとアポロン」

 

「何ですか?」

 

「返事する時『イエス、マスター』だけじゃなんか微量だし。別の返事を考えたらどうだ?」

 

「何故です?」

 

「なんとなく」

 

「・・・では、ラージャでどうでしょうか?」

 

ふむ、フルメタのアーバレストの「アル」やM9に搭載されているAIと同じ返事か。

うん、このほうがいいな。

 

「それにしよう。じゃあ頼むぞ?」

 

「ラージャ」

 

アポロンがGトレーラーのハッチを開けると俺はGトレーラーを降り、ハッチが閉められる。

 

「ガングルー、ガンドーベル、サイドバッシャー、Gトレーラーを守れ」

 

『ガガ・・・お任せ下さい』

 

『ガガ・・・気をつけて』

 

ガングルーとガンドーベルとサイドバッシャーに命令し、ガングルーとガンドーベルが返事を返すと俺はグロンギとGトレーラーの間に進み立ち止まる。

 

「さーってとまずあいつらの言葉を調べないとな」

 

目を閉じ、Wのフィリップと同様、俺の頭の中にあるデータベース『次元の本棚』に入った。

 

「検索を始めよう。キーワードはクウガの世界、グロンギ、言葉」

 

無数の本棚の中から不要なものが排除され一冊の本が残った。

 

「・・・・・なるほど」

 

本棚で調べ終わった俺は身を開き、グロンギ達に話かける。

しかしよく見ると見たことがないグロンギもいるな。

劇中で未登場か新しいやつか?

 

「ゴギ、ゴラゲダヂ!」(おい、お前達!)

 

「ルッ!ボゾグ、[リント]ンヅンザギゼ、バゼパセパセンボドダゾギデデギス」(むっ!小僧、リントの分際で、何故我々の言葉を知っている!)

 

俺がグロンギ語で語りかけるとオリジナルのクウガの世界でクウガに倒された未確認生命体第1号、下級のグロンギ、クモ種怪人「ズ・グムン・バ」が答える。

 

「ゴノバボドゾグゼロギギ。ゴラゲダヂンロブデジゾギゲ」(そんなことどうでもいい。お前達の目的を言え)

 

「・・・・ズ、ギギザソグ。ガンババビギス[リント]ゾパダゲ。ガンババビパ[リント]ゼガシバガサズジギバヂガサゾロヅロボンベザギゾバポジス」(・・・・ふ、いいだろう。あの中にいるリントを渡せ。あの中にはリントでありながら不思議な力を持つ者の気配を感じる)

 

不思議な力を持つ者?

すずかと忍さんのことか?

 

「ゴドバジブパダゲダ、ギボヂパダグベデジャスゾ?」(大人しく渡せば、命は助けてやるぞ?)

 

「ボドパダダサ?」(断ったら?)

 

「ギガラゾボソグザベザグ、ゴドパスシジュグガゾボビガス?ガボババビギス[リント]パズヅギン[リント]ゼパバギ。ギパダパセパセドゴバジザ。ゴンバロボグギビデギスギリバゾ--「ゴセギジョグ」・・・っ!」(貴様を殺すだけだが、断る理由が何処にある?あの中にいるリントは普通のリントではない。言わば我々と同じだ。そんな者が生きている意味など--(それ以上・・・)・・っ!)

 

「ゴセギジョグギデデリソ。ガボババビギスジャヅガバギダサゾググス?ロギバギデダサ・・・ゴセパゼダダギビジュスガバギゾ!!」(それ以上言ってみろ。あの中に居るやつが泣いたらどうする?もし泣いてたら・・・俺は絶対許さないぞ!!!)

 

まぁ、どっちみち許すつもりないけど。

 

「バ、バゼザ!?バゼビガラパパズヅギン[リント]ゼパバギロボンダレビゴボラゼギバス!!」(な、何故だ!?何故貴様は普通のリントではない者のためにそこまで怒る!!)

 

「ジャブゾブギダバサザ」(約束したからだ)

 

「ジャブゾブザド?」(約束だと?)

 

「ゴセパガンババビギスジャヅドジャブゴブギダ。ゴギヅゾビズヅベスジャヅサバサゴセグゲダダギビラロデデジャスデデ」(俺はあの中に居るやつと約束した。そいつを傷つける奴らから俺が絶対に守ってやるって)

 

俺が始めてライダーに変身し、すずかとアリサを助けたあの日に泣いていたすずかとした約束。

 

「ゴラゲン、ゴラゲダヂンゲギゼ・・・ボセギジョグガギヅグバリダゾバガグドボソバンデ、ゴセパリダブバギ!ガギヅビパ、ギヅゼロパサデデギデゾギギ!」(お前の、お前達のせいで・・・これ以上あいつが涙を流すところなんて、俺はみたくない!あいつには、いつでも笑っていて欲しい!)

 

「バビ!」(何!)

 

「ガギヅザベジャバギ!ガギヅンドロザヂロ、バゾブロ、ゴボラパシンジドダヂンバリザロリダブバギ!ゴボジドダヂビロパサデデギデゾギギ!ザガサ、ゴボジドダヂンゲガゴゾラロスダレビ、ゴセパギバス、ゴギデダダバグ!」(あいつだけじゃない!あいつの友達も、家族も、その周りの人達の涙もみたくない!その人達にも笑っていて欲しい!だから、その人達の笑顔を守るために、俺は怒り、そして戦う!!)

 

うわー、久しぶりにこんな大声で叫んだな。

のどいてぇ〜

 

「ビガラ、バビロボダ!」(貴様、何者だ!!)

 

「通りすがりの仮面ライダーだ。覚えておけ!」

 

他の人の、皆の笑顔を守るために戦ったあの人と同じライダーになるために、あの人と同じように戦うために両手を腰の前でかざし、変身ベルト「アークル」を出現させた。

 

「ゾ、ゾセダデスドン[クウガ]!」(そ、それはクウガのベルト!)

 

アークルを出現させ、右手を左斜め上に伸ばすと同時に左手を左腰に添える。

そして、右腕の位置を左から右へゆっくりと移動させた。

 

「変身!!」

 

叫んだ後、右手を左手の上に移動させ、左手でアークルの左腰にあるスイッチを押し込んだ。

身体を開き、アークルが唸りを上げていくと、俺は古代リントの戦士『仮面ライダークウガ』に変身した。

 

「いくぜっ!!」

 

「ギベ!」(行け!)

 

俺が走り出すとズ・グムン・バが命じ、他のグロンギ達が俺に向って走り出した。

 

「おらぁっ!」

 

「ガッ!」

 

俺は最初に向ってきたグロンギの左頬を右手で思いっきり殴った。

 

「グゴゴゴ!」(うおおお!)

 

「ふん!」

 

唸りながら向ってきたグロンギの腹部に横蹴りを入れた。

 

「グッ!」

 

「ゴボセ!」(おのれ!)

 

「ギベ、クウガ!」(死ね、クウガ!)

 

今度は2体が前後から向ってきた。

 

「ザラセ!」(黙れ!)

 

俺は前から向ってくるグロンギに向って行った。

 

「ブサゲ!」(くらえ!)

 

「ふん!」

 

前のグロンギは俺の顔に殴りかかってきたが、それを右手で受け止めた。

その隙に後ろのグロンギが向ってきた。

 

「ロサダダ!!」(もらった!!)

 

「ガラギバ」(甘いな)

 

前のグロンギの拳を受け止めた状態で後ろから来たグロンギにひねり蹴りを食らわせた。

 

「グッ!」

 

ひねり蹴りで後ろにいたグロンギを怯ませると前にいるグロンギの右腕を左手で掴み、両手で前に引き寄せ、背中をグロンギの身体に合わせ、力いっぱい投げた。

 

「グゴッ!」

 

「ガッ!」

 

投げ飛ばしたグロンギはひねり蹴りを食らわせたグロンギとぶつかる。

 

「ゾグギダ!ボボデギゾバ?」(どうした!この程度か?)

 

「ゲゲギ!チョグギビボスバ!」(えーい!調子に乗るな!)

 

俺が挑発するとズ・グムン・バが向ってきた。

単純だな。

 

「これで決める!」

 

足のコントロールリングから封印エネルギーが右足に収束されていく。

 

「ハァァァァっ、ハッ!」

 

ズ・グムン・バに向って走り出し、跳び上がった。

 

「ハアァァァッ!」

 

ズ・グムン・バにクウガの必殺技「マイティキック」を食らわせようとしたその時だった。

 

「がああっ!!」

 

何処からか光線が放たれ命中し、落下した。

 

「くっ!一体誰が「ブオォォン!」っ!!」

 

音が聞こえた方を見るとジャイロアタッカーに乗ったライオトルーパー、オルフェノク、カイザ、突進態になったエレファントオルフェノク、そして上空にジェットスライガーに乗ったデルタ、そしてさっきのアンノウン達がいた。

 

 

 

-3ページ-

 

後書き

 

ARXー7アーバレスト「ごめんなさーーーーーい!!!」(土下座!!)

 

健悟「お前、何やっちゃってんの!?」

 

ARXー7アーバレスト「ちょっとした悪ふざけです」

 

アポロン「ちょっとではないと思いますが」

 

ARXー7アーバレスト「だって主人公以外のオリキャラ考えるの面倒だったんだもん!!」

 

健悟「だからって何故つよきす!?何故カイザが姫でデルタがフカヒレ!?折角今回ガングルー、ガンドーベル、オートバジン、サイドバッシャーのカッコいい場面があったのに!!」

 

ARXー7アーバレスト「えーっと姫がカイザでフカヒレがデルタの理由は、つよきすプレイしてる時に姫って運動神経抜群だから近接格闘と射撃の両方をこなせそうだし、自分の思い通りにならないのが嫌いって、なんか草加と似てるし、フカヒレの場合はゲームでカニの部屋にGが出た時エアガン使ったからつよきすキャラで唯一の銃の使用者だし、ヘタレって言うキーワードは三原と共通してたからいけるかな〜って」

 

健悟「ゲームってPS2?PSP?」

 

ARXー7アーバレスト「PC版」

 

健悟「完全R18バージョンじゃん!!」

 

ARXー7アーバレスト「気にするな!」

 

健悟「気にするわ!!確かにそれ聞いたらなんか当てはまるっちゃぁ当てはまるけど。悪ふざけにもほどがあるぞ!!」

 

ARXー7アーバレスト「だが、私は謝らない!!」

 

健悟「所長!!」

 

アポロン「ニ●動ネタはいいですから。しかも古いですし。とりあえず謝罪しましょう」

 

ARXー7アーバレスト「うん」

 

健悟「そうだな」

 

アポロン「では、せーの」

 

ARXー7アーバレスト・健悟・アポロン「すいませんでした!!」

 

ARXー7アーバレスト「では、次回予告に行こう!」

 

健悟「切り替え早!!」

 

アポロン「BGMスタート」

 

BGM「Justiφ's」

 

健悟「お前も早!!つか今回はファイズか」

 

ARXー7アーバレスト「おうよ!じゃあ元気良くいこう!」

 

健悟「お、おう・・・。えっと・・・あれ?なぁ、このまま読んでいいのか?」

 

ARXー7アーバレスト「OKだから早く!」

 

健悟「分かった。ゴホンッ!Open your eyes.For the next Phoenix!」

 

「ガングルー、ガンドーベル、システムチェンジ!サイドバッシャー、バトルモード起動!」

 

「借りるぞ?超変身!!」

 

「でも、そろそろウザイから消えなさい!」

 

「どうしてよ!どうして健悟を助けないのよ!!あんたも、外のロボットも!!」

 

「仮面ライダーは本来、こことは違う別の世界でそれぞれの世界の怪人と戦い、人々の平和守るために誕生した戦士です」

 

「「「「「私(俺)達に戦う覚悟と罪を背負う覚悟があるかどうか?」」」」」

 

「馬鹿なことを言ってないでさっさと戻れ!!死にたいのか!!」

 

「私だって守られてばかりは・・・・嫌だよ?」

 

「なっ!?まさかあのベルトって!!」

 

「「「「変身!!」」」」

 

次回『第十九話 変身』

 

健悟「なんかさぁ」

 

ARXー7アーバレスト「どったの?」

 

健悟「次回の方のサブタイトルってどっちかというと前回のクウガの方が合ってるんじゃない?確かあっちで2話辺りであった気がするし」

 

ARXー7アーバレスト「そこは気にしない」

 

健悟「あと最近ライダーばっかり使ってないか?それに最後の部分フェニックスでいいの?普通この小説のタイトルでしょ?」

 

アポロン「それは作者がネタが思いつかないからです。あとタイトルだとなんだか言いにくいのであえてフェニックスにしたそうです」

 

健悟「ああ、なるほど。って前者の理由駄目じゃん」

 

ARXー7アーバレスト「そうなんだよな。っということで読者の方々でオススメの次回予告やこの次回予告をやってみて欲しいとがあれば教えて下さい。次回もお楽しみに!!」

 

健悟「ついに読者に頼みやがった!」

 

 

-4ページ-

 

 

今回登場した仮面ライダー、ロボット、怪人紹介

 

仮面ライダークウガ

古代民族リントが霊石アマダムを埋め込んで作ったベルト「アークル」を装着して変身し、戦闘種族「グロンギ」と戦う仮面ライダー。

クワガタムシをモチーフにしている。

平成仮面ライダー作品の第一作「仮面ライダークウガ」の主役ライダー。

キャッチコピーは「A NEW HERO.」「A NEW LEGEND」

 

サイドバッシャー

「仮面ライダーファイズ」の世界のライダー「仮面ライダーカイザ」の専用ビークル。

オートバジン同様「仮面ライダーファイズ」の世界の大企業「スマートブレイン」の子会社である「スマートブレインモーターズ」製の可変型バリアブルビークル。

バトルモードでは大型二足歩行型戦闘メカに変形しカイザのサポートを行い、バトルモードでも操縦が可能。

 

ガングルー

「勇者王ガオガイガー」に登場する簡易AIを搭載したボルフォッグの専属ガンマシン。ボーイング/シコルスキー・RAH-66・コマンチに酷似したヘリコプターから人型に変形し、頭部部分は鷲をイメージしたデザインをしている。

 

ガンドーベル

「勇者王ガオガイガー」に登場するガングルー同様簡易AIを搭載したボルフォッグ専属のガンマシン。白バイからホバーバイク、人型に変形し、頭部部分は犬をイメージしたデザインをしている。

 

グロンギ

「仮面ライダークウガ」の世界の怪人。

人間とほとんど同じ身体と血液構造を持つ人類に極めて近い残虐かつ闘争心が旺盛な性格な種族。

超古代にリントの戦士クウガに封印されたが、現代に蘇ってしまう。

蘇ったグロンギはリントの末裔である人間をターゲットに殺人ゲーム「ゲゲル」を始める。

彼らは独自の言語と9進数のという数え方を持ち、個体差はあるが日本語や車、バイクの運転、インターネットを扱うなどを短期間でマスターするほど高い知性を持っている。

またクウガとグロンギは基本的に同じ力を有している。

 

ロード

「仮面ライダーアギト」の世界の怪人。

神(闇の力、オーヴァーロード)に仕える天使の如き存在で地球上の生物に似た特徴を持った超越生命体。

彼らは神が恐れるアギトの全滅を目的とし、アギトになる可能性を持った人間とその血族を殺し回る。

しかし、神が人間を愛しているためアギトの力を持っていない人間を殺すことは極力禁じられていて、ターゲット及びその殺害を妨害する者以外の人間は襲うことはない。

この禁を破ったロードは闇の力から制裁を下される。

劇中で呼ばれている別名「アンノウン」という名称は警察がG3ユニットからの報告を受け、未確認生命体を超える新たな敵、謎の存在として軍事用語で「国籍不明機」を意味する「unknown」を語源に警察が命名した。

また彼らの殺害方法は人間には実行不可能な犯行であることから「不可能犯罪」と呼ばれていた。

説明
第二十一話 死守
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コメント
すごく良かったです!!次回も頑張って下さい!(フォン・スパーク)
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