なんか神の不手際で転生するらしい
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受肉事件から三日後

あれからは特に何事もなかった。いや、あまりにも生物が激減して(比率7:3(アルトリア:ランスロット))全生物が絶滅危機に陥るという生態系に影響以前の問題に陥ったから急遽捕獲しに行った。希少種別のところに保管していてよかった・・・・そしてその後、試し打ちということで宝具全真名解放をあの二人(特にアルトリアに)に射出し、そのあと、アルトリアが嫌いな食べ物(ランスロット曰く)であるタコをふんだんに使ったタコの晩餐を催した。その時セイバーが「ようやくあなたが外道だと理解した」とか言っていたが・・・胃袋を握っている人間は強いのだよ。

 

 

 

そして今、俺達は学校の校舎の前まで歩いてきた。

 

 

 

「よお、仲良し二人組」

 

「あ、ゾーリンさん」

 

 

 

この人は清掃員のおば―――

 

 

 

「お姉さんとよびな・・・出ないとうっかり手が滑ってこのモップで風穴開けちゃうよ?」

 

 

 

俺の心が読まれた!?あとモップのモンジャラみたいな部分で学校の壁に穴開けるのやめてください。

とまあ改めてこの人は清掃員のお姉さんことゾーリンさん。顔の刺青が特徴的。ゴミ掃除に至ってはこの人の右に出る者はいない・・・・いろんな意味で

 

 

 

「それより聞いたかい?お前のところのクラスに新しい生徒が来るらしいよ」

 

「え?そうなんですか?」

 

「ああ」

 

 

 

と、まあこんなことがありHRへ

 

 

 

「さて突然だが諸君・・・・このクラスに新しく生徒が加わる。」

 

 

 

そう言えば思うのだが何で転校生や転入生がここに集中しているんだ?解せぬ

 

 

 

「先生!その転校生は―――」

 

「男子一に女子一だ。では、入ってきたまえ」

 

 

 

そこに入ってきたのは・・・・

 

 

 

「アルトリアです」

 

「乱素玄人です」

 

 

 

そこには、制服姿のロリセイバーとショタランスロットがいた。なんでアイツ等が此処にいるんだよ!?あとランスロット!お前その名前無理ありすぎるだろ!!

 

 

 

(ああ、言い忘れたがマスター)

 

(ん?)

 

(アイツ等・・・・主にセイバーが人の心について学習するために学校に入れておいた。やはり一般人と多く交流を持った方がわかると思ってな)

 

(あ、なるほど・・・で、もう一人は?)

 

(ランスロットはセイバーのロリ姿と制服姿が見たかったらしい)

 

(アイツ・・・そのうちセイバーの生着替えとか覗く気なんじゃあ・・・・)

 

(以前聞いたがそれではあの馬鹿と同じになるからダメらしい。あくまでそういう姿をしてくれることに意味があるらしい。後自分から着させることも邪道らしい。)

 

(へ、へぇ〜)

 

(円卓の騎士の皆も草葉の陰で喜んでいることでしょうって言っていたぞ。因みにさっき神に聞いてみたがほとんどの騎士が狂喜乱舞していたそうだぞ)

 

(円卓の騎士とはなんだったのか・・・・)

 

(まあランスロットはまだいいんじゃない?中には無理難題言いつけて困っているセイバーを眺めて絶頂する奴もいたらしいし・・・(まあ、一番のとばっちり(風評被害)を受けたのはガウェインだと思うけど))

 

 

 

そしてクラスの反応は・・・・

 

 

 

「フォォォォォォォォォォォ!!!キターーーー!!!!ぜひ我々を下僕に・・・・」

 

「キャーーーーー!!!素敵!!!カッコイイ!!!!乱素玄人様!!」

 

 

 

セイバーは予想通りだが、まさか乱素玄人に女子の歓声が響くとは・・・・・英霊になるとそこら辺にいる有象無象ごときのニコポナデポを打ち消す力があるのか?だとしたらイケメンのほうのランサーが来たらもっとヤバい事になるな。毎日が昼ドラ・・・・ご飯が進みそうだな・・・あと周りのお前等気付け・・・なに「わぁ〜美人〜」みたいな顔しているんだ。この前の八神の誕生日に紹介したろ!!名前同じなんだぞ!!いや乱素玄人は違うが・・・

 

 

 

(シン)

 

(ん?どうしたシュテル?)

 

(彼等ってもしかしなくても・・・・)

 

(うむアイツ等だ。)

 

(そうですよね。他の三人も気付いてはいますが・・・・)

 

 

 

よかった・・・・気づいていたやつがいて・・・

 

 

 

バカ男たちのニコポナデポの効果が4年2組限定でなくなった!!

 

 

 

さて、まあ滞りなく3時限目まで終わったわけだが・・・・

 

 

 

「アルトリアの人気パネェな・・・」

 

「乱素玄人のほうもすごいよね・・・」

 

 

 

アルトリアには上中下級生問わずの男子に人気というより男女問わず平伏している。・・・・・は!?・・・まさかこれがカリスマスキルBという奴なのか・・・

そして乱素玄人のほうも出会いがしらにニコポナデポにかかっている女子の洗脳を解いているし・・・しかもスゲー人気・・・・・

 

 

「ねえねえ・・・皇魔君と聖火君もいいけど乱素君もいいよね!」ヒソヒソ

 

「え?私は麻井君のほうが・・・・」

 

「私は榊原君かな・・・」

 

 

 

あれ?なんか俺達のほうにも飛び火していないか?

 

 

 

さて4時間目・・・・この時間は家庭科

だがしかし!ただの家庭科と侮るなかれ!!実は4年生から投入されるこの家庭科こそ私立聖祥大付属小学校卒業科目において最大にして最凶の鬼門科目なのだ。

 

 

 

「では授業を始める」

 

 

 

と言っても今入ってきた先生が出す課題は一つそれも至って単純。先生が求む料理を作り先生に認められればいい。そして班ごとに別れるためその班の班員のうち一人でも合格すればその班全員が合格扱いしてくれる。これだけ聞くととても親切なゆとり構造に見えるだろう。だがその先生が問題だった。それは――――

 

 

 

「家庭科担当の言峰綺礼だ。では早速麻婆豆腐を作ってもらう。クジで班ごとに別れろ。34だから5人グループ6、4人グループ1つにしてあるさっさと引け」

 

 

 

この人・・・・大の麻婆豆腐好きなのだ。この人ともう一人の先生のせいで小学校留年をする生徒が後を絶たず、酷い時は三クラスが留年するという事態にまで陥りそのために大学まで作ったとされる逸話があるくらいだ。

 

 

 

「どうした?早く作れ・・・時間は待ってはくれぬぞ」

 

 

 

そして俺の班は俺、刃、アルトリア、乱素玄人の四人だ。

 

 

 

(あの伸・・・)

 

(なんだ・・・)

 

(なんで奴が学校の教師なんかしているのですか?)

 

(セイバー、分かっていると思うが奴とアイツは似て非なる存在だ。最もあの人教師をする前は凄腕の代行者とやらだったらしいが・・・)

 

(・・・・なんか納得いきませんがわかりました。)

 

 

 

「先生できました。」

 

 

 

と、ここで生徒の一人が麻婆を作ったようだ。

 

 

 

「・・・・・」ムグムグ

 

「・・・・・」ドキドキ

 

「マズイ。」

 

 

 

うわ〜・・・相変わらずだなぁ〜そう、この先生出された麻婆は全部無表情で食うのだが、その後マズイと言ってバッサリ切り捨てるのだ。全部食ったにも拘らず。しかも助言等一切なし。これも一因して難易度を大幅に上げている。そして黒焦げや謎の物体、シャマルクッキングを麻婆と称し彼の目の前に出せば永久留年になることは目に見えているだろう・・・・因みにこの前の八神の誕生日のときにこの二人(通常形態)を紹介しその際にシャマルクッキングを食べたときのアルトリアの感想は「食べられないことはありませんがもっとマシな料理を所望します」だった。いやアンタの胃袋の構造と耐久力どうなっているんだよ。あと守護騎士がまるで化け物を見るような目で見ていた。

案の定女子生徒がとぼとぼと帰ってきて食器を洗い始める。

 

 

 

「これはかなりキますね」

 

「ええ・・・相変わらずの外道ぶりだ」

 

「此処はやっぱり・・・」

 

 

 

そう言って、刃が俺の右肩、アルトリアが左肩を、ランスロットが俺の頭をポンポンポンと手を置き

 

 

 

「「「まかせた((まかせました))」」」

 

「ですよねー」

 

 

 

とまあ予想はしていたのですでにマイ包丁を持って調理場に・・・・さあ、目覚めよ!俺の中の鉄人魂よ!!フッフッフ・・・これでも料理歴はすでに20年近いんだぜ・・・さらに密度で言えば10000年近い!!

 

 

 

「できた・・・どうぞ。先生」

 

 

 

これまで数多の生徒を切り捨てた。言峰先生の前に煮えたぎり天上天下この世のすべての非快楽灼熱地獄を体現したような麻婆を出す俺。

 

 

 

「あんないかにも辛そうな麻婆食える奴いるのかよ」ヒソヒソ

 

「もう妬けになっているんじゃ・・・・気持ちは分かるけど・・・」ヒソヒソ

 

「ギリギリ麻婆の形しているけどさぁ」ヒソヒソ

 

 

 

そんな周囲の声を無視して蓮華を取る麻婆先生

 

 

 

「では・・・・パク(辛っ!?・・・・なんだこの舌を焼くような刺激は?たまらぬ味覚だ・・・マグマのような辛さが全身に染みわたるのを感じる・・・この脳を焼くような辛さ・・・・なんて価値ある刺激だ・・・・そしてなによりその後に・・・・この苦難を乗り越えた先にあるこれは間違いなく・・・・・美味い)」(ハムハフハフ・・・・ン・・・・ハム)

 

「・・・・・・(スゲェ・・・一心不乱に麻婆掻きこんでいる。一応コンセプトとしては俺がちょうどいいと思える辛さの麻婆なんだが・・・)」

 

 

 

因みに俺辛党だったりする。いや、正確にはあえて言うならだが・・・・特に嫌いなものないし・・因みに俺がちょうどいいと思える辛さの麻婆をエーベルヴァイン達に食わせたらレヴィとユーリが撃沈した。

 

 

 

「・・・・(カチャ・・・)素晴らしい」

 

「世辞じゃないですよね」

 

「私は嘘はつかない。これほどの麻婆を食ったのは久しぶりだ。恐れ入った。」

 

「では!?」

 

「合格だ・・・・だが」

 

「?」

 

「まだ足りぬ・・・・おかわりだ」

 

 

 

こうして俺達にとっての最大の試練は幕を閉じた。周りが信じられないという顔をしていたがだからどうした?言っておくが俺の麻婆はただ辛いだけじゃなく辛くて美味いのだ。これで俺の小学校卒業は約束された。因みに残った麻婆の材料はその後麻婆にして先生とセイバーに美味しく頂かれました。美食は人を狂わせる・・・それは英霊も例外じゃないんですね

余談だが、俺と同じく一発合格したのは高町組原作五人班の高町麻婆(メンツは高町、テスタロッサ姉妹、バニングス、ユーリ)とシュテル組原作五人班の殲滅麻婆(シュテル、レヴィ、ディアーチェ、八神、月村)である。

因みにその後一番うまかった(らしい)俺の麻婆の感動に免じて願いを一つ叶えてくれるらしいので『最近バカ男たちがウザったいから別のクラスに移動させてくれ』と言い。職権乱用を用いて見事それぞれ別のクラスになった。最初はメチャクチャ文句言うんじゃないかと思ったが、どうやら乱素玄人の人気に他の女子がとられることを危惧してか了承してた。原作組に関してはたぶん『オリ主の俺にゾッコンだからあんなモブに懐くことはないだろう』とでも思っているんじゃないか?

 

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オマケ

 

その後の別のクラスの家庭科の先生のケース

 

 

 

「ホホホホホホホ!!さあ何を躊躇しているのですか?早くツクルノデス!!・・・・・・一番嫌いなクラスメイトの人形を!!出来なかったら宿題ですわよ!!!!」

 

 

 

後日あのバカ達の人形が男子限定で大量に作られたのは言うまでもない。そしてその結果に言峰先生が「麻婆の味は思ったより化けるものだな」と言ったらしい。

 

説明
第五十一話:約束された小学校卒業
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コメント
↓更に予備作って丑の刻(2時位)に木に打ち付けてそうですね(頭翅(トーマ))
この大量に作られた人形……絶対その中に藁で作られた奴があると思うのは俺だけなんだろうか?(神薙)
嫌いなクラスメイトの人形作らせてたってことは…処刑法は呪いか?もしそうなら重ね重ねグッジョブです(笑)(Lapis lazuli)
公開処刑についてはもう少し先です。しばしお待ちを・・・・(博)
パラレルですから(笑(博)
バカ共の公開処刑じゃなかったか……。少し残念。あと、外道麻婆神父の娘疑惑の人ってこんな口調でしたっけ?(hikage961)
誤字報告ありがとうございます。そうですね、まあいわゆる対男子生徒捕縛最終兵器ですね。いつぞやかのマテリアル追い回し事件の時の功労者もこの先生ですwww(博)
補修じゃなくて多分補習かと…逃げらんないのはやはりフィッシュされるから?(Lapis lazuli)
はい、こと男子の補修や居残りに関しては逃れられる男子はいないでしょう(博)
あぁ、三大はいてないの紅一点か(Lapis lazuli)
ヒント:麻婆の娘疑惑の人(博)
↓バカ共ならモブ野郎とか言いながら逆恨みで作るんじゃないですか?てやはりゾーリンいるのか…別に驚かんが(笑)追記になるけどオマケの家庭科の先生は誰?(Lapis lazuli)
オマケについて、だろうな、てかあの二人以外の人形作るやつ居るのかな?(頭翅(トーマ))
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