武装神姫 生まれ来る私へ 12 |
「じゃ、やめるか。負けてばかりじゃ遊びにならない」
オーナーの言葉に落胆した。ここで帰れば次に神姫センターに来る機会はないかもしれない。だが、オーナーの判断ならば仕方がなかった。
「ちっと待ちない」建機型神姫が立ち上がりオーナーに微笑んだ。「そこでアタイ等ベテランの出番さ。うちの親方が教えてやっから安心しなって」
「そそ、ご新規さんは大事にしないとね」
「今日はためしに来ただけだから本格的にバトルロンドやるかも決めてないけどね。」
「じゃ、ためしにうちの政とやってみない」
「強いんだろ。負けるとわかってやるのもな」渋い顔をした。
「いきなり公式戦に出て、訳も分からずボコボコにされるよりはイイんじゃない」
「それはそうだだろうけど」オーナーは渋い顔をしたままだ。もともとバトルロンドにはそれほど関心が無かった。ここへ来たのも私の行動を見て少し興味を持ったからだ。
負け戦を好んでやる者はいないが、この建機型神姫と一戦交えるのは良いと思った。負けるのは間違いない。だが、負けた理由を勝者に教えてもらうことができる。オーナーがこれから先バトルロンドを続けるにせよ、やめるにせよ、判断の材料になるだろう。
「試しにやってみるのならば、この方たちに相手をして頂くのが良いと思います、オーナー」
「ラビィはヤル気のようだし、どうだいオーナーさん。それにアタイら万年Bクラスだしそんなに強かァねェよ」決め兼ねているオーナーに建機型神姫が笑顔で声をかけた。
「政、万年Bクラスは余計」コマツがたしなめた。
「Bクラスなら大したモンじゃないのか」
「そうでもないのよ。」少し渋い顔をした。「バトルロンドのランク制は知ってる」
「まあ、CからSまであるってことくらいかな」
「あと、EXね。Cクラスから初めて十勝でBクラス、三十勝でAクラス、六十勝でSクラスに上がれる。で、公式戦は百戦しかできないから、そのあいだに各クラスで勝たなきゃいけない。あと、各クラスごとにレベルの規定があるからそれを超えたらダメ。」
「規定を超えたら」
「EXクラスね。」
「EXは弱い神姫が行くとこか」
「そうでもないの。公式戦のマッチングは同クラス同士になるから、Sランクに行くと数が少ないからマッチングが難しいの。で、EXに移って対戦する神姫も結構いるの。あと、EXの方が自由がきくから個性的な神姫を育てたい人も早い段階でEXに来るわね。EXでも強い神姫はいっぱいいるわ」
説明 | ||
レクチャー中 バトルロンドのルール、結構忘れてました^^; |
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